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2010.12.27
和泉小学校:1年生国語「本とともだちになろう」 |
区立小学校での読書活動の報告が続きますが、
今回は、和泉小学校の国語の授業見学記です。
和泉小学校は、秋葉原駅から歩いて約7分、和泉公園の隣にあります。
今川小学校と佐久間小学校が合併して、1993年に開校しました。
和泉小学校では「学校全部が図書館構想」という事業を継続中で、
各階の廊下に書棚が並んでいます。
今回は、まだあどけなさの残る1年生の授業見学です。
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日時 12月7日(火)第5校時
先生 1年1組 鎌田有加先生
単元 本と ともだちに なろう
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今日に至るまでの学習の流れは、以下の通り。
4月 「おはなし よんで」
たくさんの読み聞かせで耳から入ってくる言葉の心地よさや
ストーリー展開の楽しさを味わう。
7月 「ほんと なかよし」
挿絵から話の内容を想像したり、『だいくとおにろく』を読んで、
話の内容と好きなところを作文帳に書く。
★本単元 「本と ともだちに なろう」
自分で好きな本を選んで発表をする。
友達の発表を聞いて読書意欲を高められるようにしていく。
学習で用いた『ずーっと、ずっと、だいすきだよ』を
児童が気に入ったことから、先生は、その著者ハンス・ウィルヘルムの
他の作品3点(※)を用意。児童はその中から好きな本を1点選んで
本の内容と好きなところを発表する、というのが今日の活動内容です。
※ハンス・ウィルヘルムの作品※
『ぼくたちまたなかよしさ!』
『タイローンなんかこわくない』
『そんなのずるいよ!タイローン』 (いずれも評論社刊)
3人1グループで、1人ずつ発表をします。
どんな内容かを紹介し、感想をのべ、
「好きなところを読みます」と言って、お気に入りのシーンを
読み聞かせ、そしてまとめのコメント、と
とてもしっかりとした流れの発表内容になっていて、
これまでの学習の成果が確かに見受けられました。
▲自分が選んだ1冊以外はまだ読んでいないので、
友達の発表にみんな興味津々!
友達にお気に入りシーンの読み聞かせをするには、
どんな風に本を持てばいいんだろう?
自分が読みやすいように本を持つと
「見えません!」と指摘され、
友達が見やすいようにと本を持つと
「文字が逆になって読むのが難しい!!」
そんなことを体感しながら、みんなで本を囲んでいる
様子はとても楽しそう!
▲「ねえ、本を持つの手伝って!」
▲好きなところを読むときは、みんな感情たっぷりに
抑揚をきかせています。
3人とも発表をし終えたら、その感想をグループ内で出し合い、
今度は本を交換し合って「本読みの時間」です。
発表の時間とはうって変わり、教室内は静まりかえりました。
小さく声に出して読む子もいれば、盛り上がって手や身体が
動き出す子もいて、それぞれに読みふけっているようでした。
▲みんな、本当に夢中になって読んでいます。
本読みの時間の後は、今日の学習の振り返りです。
▲元気良く手が挙がります!
友達の発表を聞いての感想をのべるときは、
「○○さんが読んだ本『○○』で、どんなところがどうだった」
と主語述語や、理由などがはっきりとしていて
分かりやすいことに、とても感心しました。
また「・・タイローンがアイスを逆さまにしたところが面白くて・・」
などの友達の感想に対して、「僕もそこ好き!」と同意したり
場面を聞いただけでみんなが笑い出したり、と
いかに児童が集中力をもって本を読み、楽しんでいたのかが
よく分かりました。
1年生でも、もう自分の力で、本を楽しむことができるんですね!
最近では昔ながらの「読書会」に加えて、
それがインターネット上で行われたり、本の交換会として
行われたり、と様々な広がりをみせているようです。
私自身も、書評を見て本を買って読む、だけではなく
友人にも話すことで共有したり、本の世界を広げたり、
をしてみようかなと思う1日になりました。
Posted at:18:00