レポート:第2回読み聞かせスキルアップ講座②

前回①は、「子どもたちにお話を!心を育むことばの世界」

と題して、先生がふだん行っている「おはなし会」のプログラムを

解説を交えながら一通り見せていただきました。

 

 ※前回①の様子はコチラからご覧いただけます→講座①

 

今回の内容は「子どもたちにお話を!-Part2」として、

なぜ、子どもたちにお話が大切なのか、

子どもたちや私たちが今置かれている状況など

についてのお話と、皆さんが絵本と出会う手がかりに、と

先生からたくさんの絵本の紹介がありました。

 

▲講師の尾松純子先生

 

なぜ、子どもたちにお話が大切なのか。

 

超早期教育、ネグレクト(子どもに対する無関心・怠慢、放置)、

子育ての外注化。現代社会では、子どもから“子どもの時間”が

奪われている、と先生は言います。

生きることへの安心感、「自分は生きていていいんだ」という感覚や

1人の人間としての存在への自信は、

周りの大人の接し方によって育まれるもの。

現代の社会で息せき切って生きている大人たちの元では、

子どもたちは、安心して自分のままではいられません。

また、親子間でどんなに愛があっても行き違いは生じるものです。

 

先生は、そうした行き違いや心の隙間を埋め、子どもにたっぷりと

子どもでいられる時間を与えるために、そして

「今のあなたのままでいいんだよ」ということを伝えるために

絵本や語りを通じて安心感を手渡していきたいとおっしゃっていました。

 

もしかすると、生きることへの安心感や、

自分も他人もありのままでいいんだ、というような感覚は

現代の大人にも不足しているのかもしれませんね。

 

さて、講座の後半では、「子どもの成長と絵本」と題して

たくさんの絵本が紹介されました。

紹介された絵本については、また次回にご報告します!

 

▲今回の会場は九段生涯学習館でした。 

 

▲講座の終了時刻が近づくにつれて、机には絵本がズラリ!

Posted at:10:00