レポート:子育て・家庭支援者バックアップ研修~実践編~

今日は、千代田図書館の「学校支援担当」司書の活動レポートです。

学校支援担当の司書は、千代田図書館にいる時間はほとんどなく、

区内の幼稚園、小学校、児童館などで活躍しています。

保護者やボランティア、教職員向けの講座・講演依頼に応えて

各施設へ赴くことも多く、活動内容は多岐にわたります。

(活動報告はカテゴリ「まちの読書活動」をご覧ください)

 

先週は、千代田区の子育て・家庭支援者養成講座の一環として

絵本選びと読み聞かせについての研修を担当しました。

昨年に次いで実施した「実践編」の様子をお届けしたいと思います。

 

★千代田区子育て・家庭支援者養成講座 バックアップ研修★

日時 12月20日(火) 区役所内にて 

講師 宮崎亜古(千代田図書館 学校支援担当司書)

 

子どもたちにどんな絵本を選び、どのように楽しむのかを体験し、

支援活動に活かしてもらうこと。絵本に思いをのせて、

子どもたちと一緒にお話の世界を楽しんでもらうこと、が目的です。

まずは昨年の内容を振り返りながら、

なぜ絵本なのか・なぜ読み聞かせなのかという話をしました。

技法や本選びに気をとられすぎると忘れがちになってしまいますが、

とても大切なところです。

 

 

絵本選びのポイント

・筋立てがしっかりしていること

・子どもに理解できる、または受け入れられる内容

・美しく正しい言葉、日本人として知っておいてほしい言葉

なにより読み手にとって好きな本、楽しめる本、

伝えたい内容がこめられていると感じる本を選ぶことがポイントです。

たくさんの絵本がある中で、定番の絵本、ずっと残ってきた絵本には、

やはり選ばれてきた理由があるのでしょうね。

 

また、具体的な成長過程や年齢に合わせた絵本の紹介と、

読み聞かせの実演を行いました。

 

 

 

★おすすめの絵本★

『どうぶつサーカスはじまるよ』西村敏雄/作・絵 福音館書店  

『アンナの赤いオーバー』ハリエット・ジェーフィルト/作 

 アニタ・ローベル/絵 松川真弓/訳 評論社

 

今回は、より多くの絵本を体験していただけるよう、

参加者にも絵本を読んでもらいました。

4~5名で1グループになってもらい、各グループに

小さいお子さん向けの絵本1冊、

年長さん以上向けの絵本1冊の計2冊を割り当てます。

 

 

 

参加者の知っている絵本も、はじめて出会う絵本もあったようです。

絵本の紹介や、講評をはさみながら、

全部で8冊の絵本の世界を共有することができました。

人の声で聞かせてもらうお話は、大人でも温かい気持ちになります。

最後に、伝承のわらべうた・手遊びをいくつか紹介し、

和やかな雰囲気で終了しました。

 

  

 

物語は、生きていくための知恵となり、また、心の支えにもなります。

皆さんがたくさんのすてきなお話と出会えますように。

 

・・・+++★++・・・≪予告≫・・・++★+++・・・

 

千代田区読書振興センター(千代田図書館内)主催で

「読み聞かせスキルアップ講座」(全4回)来年2月~開催予定です。

家庭で読み聞かせをしている保護者の方や、ボランティアの方など

読み聞かせの経験がある方は、どなたでもご参加になれます。

詳細が決まり次第、千代田図書館のホームページ、館内のポスター等で

お知らせしますので、ご興味のある方はぜひチェックして下さい。

Posted at:17:00