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2012.03.08
レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座―② |
先月開始した連続講座「第3回 読み聞かせスキルアップ講座」
2日目の開催レポートをお届けします。
*初日「愛の贈り物としての読み聞かせ―幼児期の発達と読み聞かせ」
(講師:片岡輝さん)の様子はコチラをご覧ください。
★第3回 読み聞かせスキルアップ講座
②「子どもたちへの読み聞かせについて」
日時 3月3日(土)10:15~12:15
会場 千代田図書館 第1・2研修室
今回より、千代田図書館の学校支援担当司書である
宮崎亜古さんが講師をつとめます。
学校支援担当司書は、区内の小学校や幼稚園・こども園などに
派遣され、児童・乳幼児とその保護者、各施設の教職員に対して、
それぞれの読書活動を支援しています。
(学校図書館だけではなく、幼稚園・こども園・保育園などにも
公共図書館の司書が赴き、継続的・定期的に支援を行うのは、
全国的にもまだ前例の少ない取り組みです)
宮崎さんは、その統括業務をはじめ、図書館教育・読書教育のため
子育て支援者向けの講座など、各所で講座・講演を行っています。
*昨年12月に宮崎さんが講師を担当された
「子育て・家庭支援者養成講座<絵本選びと読み聞かせについて>」
の様子はコチラをご覧ください。
前置きが長くなりましたが、今回の講座のようすをお届けします。
――なぜ、おはなし・読み聞かせをするのか?
~こどもたちが豊かな人生をおくるために~
日常生活で使用する言葉は、思ったより限られています。
本や絵本を通じて、たくさんの言葉に出合うことで、
その言葉が経験と結びついたときに「知識」となり、
⇒考えることができるようになり⇒想像力が育ちます。
すると、社会に出たときに、他者との関係を
想像力と言葉で築くことができるようになります。
また、人の声の温かさは愛情として伝わります。
読み聞かせは“耳からの読書”でだけではなく
こどもたちへの“愛情の表現”にもなりますので、
美しい言葉をたくさん、家族の声で聞かせてあげてくださいね。
―― 発達に合わせた絵本
0歳~小学校に入るまでの幼児期は、聞く力を育てるとき。
小学校低学年~高学年の児童期は、読む力を育てるときです。
宮崎さんの豊富な現場経験談を交えながら、
こどもたちの発達と本との関係について
とても分かりやすく説明していただきました。
>0歳児には“読み聞かせ”ではなく“ふれあい”を!
『いない いない ばあ』松谷みよ子/作 瀬川康男/絵 童心社
――本の選び方
上記のような、こどもの発達に合わせて本を選ぶことはとても大切です。
また、本選びに迷ったときは、定番の古典的な絵本を参考にしましょう。
やはり、読み継がれているのには理由があるようです。
また、新聞や雑誌の書評も、どういう本があるのか、
どういう見方があるのかを知るのに参考にしているそうです。
>おすすめの定番作品
『もりのなか』マリー・ホール・エッツ/文・絵 まさきるりこ/訳 福音館書店
子どもたちは、デッサンのしっかりした絵本に惹かれます。
『スーホの白い馬』大塚勇三/著 赤羽末吉/絵 福音館書店
読み聞かせをすると、子どもたちの気に入る絵本のひとつ。
絵のちからが、おはなしをいっそう深いものにしています。
――おはなし会のプログラムの立て方
おはなし会の対象・場所・規模などに合わせたプログラムの
立て方について、具体的なお話がありました。
ボランティア活動で読み聞かせをされている受講者にとって
難しいポイントのようで、皆さんしっかりメモをとられていました。
次回はグループ分けをして、最終日のおはなし会(発表会)に向けて
さらに実践的な内容で取り組んでいきます。レポートをお楽しみに!
Posted at:16:40