戦前の出版検閲を語る資料展
「検閲の基準 ―発禁になった本、ならなかった本―」のお知らせ

今回は、現在千代田図書館で行われている展示

「検閲の基準 ―発禁になった本、ならなかった本―」のご案内です。

 

【会 期】 開催中~2013年3月17日(日)

【場 所】 千代田図書館9階 展示ウォール 他

詳しくは→コチラ

 

千代田図書館には、戦前に内務省の出版検閲で実際に使われた原本

「内務省委託本」が2,300冊ほどあります。

(「内務省委託本」について、詳しくは→コチラ

その調査・研究を発表する展示は、毎回切り口を変え、

これまでも二回開催されてきました。

今回は、「検閲の基準」をテーマに、当時の検閲の実態を

パネル解説のほか、検閲に使われた原本を見ながら知ることができます。

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今回の展示では、千代田図書館の「内務省委託本」の他にも、

国立国会図書館所蔵の貴重な発禁本などが加えられ、

検閲を「通った本」「通らなかった本」の両方を

見比べることのできる大変貴重な機会です!

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↓ガラスケースに展示された検閲原本。

 検閲官の書き込みが残っています。

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また、セカンドオフィスゾーン内ミニ展示コーナーでは、

会期中、関連展示「奥付と検閲と著作権」が行われています。

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私たちが普段何気なく目にしている、本の「奥付」ですが、

実はそれが出版検閲の名残だという事をご存じでしたか?

こちらでは、出版検閲との関係や、版権や印税の契約など

「奥付」から読み取ることができる情報について、

時代を追って解説しています。

 

 

一見、難しそうなテーマだと身構えてしまいそうですが、

「読むこと」「知ること」に大きくかかわった「検閲」について

想像力をはたらかせることのできる展示です。ぜひご覧ください。

 

会期中には、関連講演会も行われます。

どれも参加無料、事前申込不要ですので、お気軽にご参加ください!

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いずれも千代田図書館9階 特設イベントスペースにて開催

  1月30日(水) 19:00~20:30(18:30開場)

「奥付―誰が何のために―」  詳しくは→コチラ

  ② 2月15日(金) 19:00~20:30(18:30開場)

「出版検閲と伏字記号」    詳しくは→コチラ

  ③ 3月1日(金) 19:00~20:30(18:30開場)

「出版検閲研究の最前線」   詳しくは→コチラ

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Posted at:09:00