七夕古書大入札会に行ってきました!

先週、「第48回明治古典会七夕古書大入札会」が行われました。

これは日本で最も歴史のある古書のオークションですが

入札会にさきがけて、その前の2日間を下見のための展観日として

一般にも公開しています。

通常は古書業者しか入ることのできない古書の市場「交換会」の様子を

知ることのできる、数少ないチャンスです。

会場となる東京古書会館へ向かいました!

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会場に入ると、およそ2,000もの様々な出品物が

2~4階の会場にところ狭しと並べられていました。

品物は初版本、作家の自筆原稿や書簡、さまざまな文献資料から

和本、古地図、雑誌、ポスター、写真、浮世絵に現代アートまで

多岐にわたっています。

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貴重な品物を手に取って見ることができるほか

気に入ったものがあれば、一般の人でも

業者に代理入札を依頼すれば購入することができます。

(入札会の日は一般見学不可)

一部の商品には、金額ではなく「ナリユキ」と書かれた札が付けられています。

これは入札会でオークション形式の「競り」にかけられる商品です。

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小林秀雄に宛てた中原中也の書簡夏目漱石の草稿など

数々の目玉商品の中から「ちよぴたブログ」が注目したのは

200冊あまりが揃えられた「ちりめん本コレクション」です!

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↑色鮮やかな木版摺りが美しいちりめん本

 

「ちりめん本」とは、和紙を縦横均一に縮めた加工を施した

布のような手触りの本です。

明治~大正期に、日本土産や輸出用として

長谷川武次郎の長谷川弘文社などにより製作・出版されました。

 

内容は、日本の昔話や行事・生活の紹介を

お雇い外国人らが各国語に翻訳したものがほとんどで、

その美しさから美術品としても人気が高く

神保町の古書店街でも見かけることがあります。

千代田図書館の「としょかんのこしょてん」コーナーでも

昨年“「ビジュアル本」のススメ”として、その美しさが紹介されたほか、

日比谷図書文化館でも展示が行われました。

 

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↑数センチ四方のかわいらしいカレンダーや、とても珍しいといわれる本の目録など

ここまで揃ったコレクションはなかなか無いそうです!

 

この他にも、会場のいたるところに貴重な書籍、珍しい品があり

思わず足を止めて見入ってしまいます。

古書の交換会場なんて敷居が高そう…と身構えがちですが

本が好きな人はもちろん、面白いものや美しいものが好きな人なら

夢中になってしまうこと間違いなし!の七夕古書大入札会でした♪

 

東京古書会館では、今回の「七夕古書大入札会」

11月の「古典籍展観大入札会」に展観日を設けています。

普段見られない、古書の流通の現場を知ることのできる機会です。

ぜひ訪れてみてください!

 

 

Posted at:09:00