名作絵本の世界を楽しむ!「絵本づくりのマイスター3人展」

 

今回は、江東区のギャラリーエークワッドで行われている

「絵本づくりのマイスター3人展 

 -西巻茅子・馬場のぼる・わかやまけん-」

をご紹介します♪

 

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絵本と言っても海外の翻訳物ばかりだった時代に

「日本人が描いた日本の子どもたちのための絵本を作りたい」という

こぐま社創立者の佐藤英和さんの想いに、それぞれの表現で応えた3人の作家たち。

展示では、そんな「作り手の想い」にふれながら

名作絵本誕生の足跡をたどることができます。

 

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(会場より。特別に許可を得て写真撮影をしています)

 

お花畑のもように虹のもよう…と色を変える不思議なワンピースを

ふわりと軽やかに描いた『わたしのワンピース』

11ぴきの気ままなねこたちが繰り広げるゆかいな冒険が

年代を超えて人気を集める11ぴきのねこ」シリーズ

単純で力強い線と暖かみのある色づかいで、

赤ちゃんから楽しめる「こぐまちゃんえほん」シリーズ

どれも個性豊かで長く愛されている絵本たちですが

これらの絵本の絵はどれもリトグラフという手法で作られているという

共通点があります。

 

6色の色版を作家の手書きで1枚ずつ作るリトグラフは、

手間はもちろんかかりますが、手書きの繊細さが生きた

暖かみのある絵に仕上がります。

 

これも「幼い子どもの絵本に最適」と、佐藤さんが

こだわりぬいて生み出した絵本の作りかたのひとつでした。

 

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↑リトグラフの制作過程についても詳しく知ることができます。

 

会場には、各作家のリトグラフ刷り原稿やスケッチの展示に加え

『11ぴきのねことぶた』に登場する「ねこの家」が再現された楽しい一角も!

絵本からとび出してきた家の中に入って写真を撮ることもできます♪

 

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また、わかやまけんさんの「こぐまちゃんえほん」の展示コーナーには

もう2冊『あかべこのおはなし』『きつねやまのよめいり』

紹介されています。

「こぐまちゃん」シリーズとはひと味違う、繊細な絵と色で表現された

日本の美しい自然が味わえる絵本です。

 

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↑『あかべこのおはなし』は、福島を舞台にした作品。

 2011年の東日本大震災後、20年ぶりに復刊されました。

 

どの本も手に取って会場内でゆっくりと読むことができます。

親子連れはもちろん、おばあちゃん、おじいちゃんも一緒に

三世代で絵本の世界を楽しむ来場者もいらっしゃるとのこと。

 

千代田図書館の最寄駅、九段下からも行きやすい東陽町での

絵本のイベントをご紹介しました!

夏休みに親子でお出かけしてみてはいかがでしょうか?

 

 絵本づくりのマイスター3人展 -西巻茅子・馬場のぼる・わかやまけん-

【期 間】 開催中~9月4日(木)

【時 間】 10:00~18:00(最終日は17:00まで)

【会 場】 ギャラリーエークワッド

      (江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1F)

【休館日】 日・祝 ※8月10日~17日は夏季休館

【入場料】 無料

【主 催】 公益財団法人ギャラリーエークワッド

【協 力】 こぐま社

詳しくは→コチラ

 

トークショー「長く読み続けられてきた絵本のお話」

【日 時】 2014年8月22日(金)18:00~20:00

【講 師】 西巻 茅子氏/『わたしのワンピース』作者

      佐藤 英和氏/こぐま社相談役

【会 場】 竹中工務店東京本店2階Aホール(江東区新砂1-1-1)

【参加費】 無料

【定 員】 先着120名(事前申込制)

イベントの詳細、お申込は→コチラ

 

Posted at:17:30