「夏のわくわく課外授業」レポート①【社会】【理科】

 

千代田図書館で、小学4~6年生とその保護者を対象に行う

夏休み恒例のイベント「夏のわくわく課外授業2014がスタートしました!

今回は、8月6日に行われた社会

8月9日に行われた理科の授業風景をレポートします♪

 

◆◆8月6日(水) 社会◆◆

「ちよだ青空市でお店たいけん」

 

「社会」の先生は、千代田区内でいくつものマルシェ(市場)を運営するなど、

“食”と“農”をつなぐ取り組みを行っている

NPO法人 農商工連携サポートセンターの

代表理事 大塚 洋一郎さんです。

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「社会」の授業は、千代田図書館をとびだして

神田錦町のちよだプラットフォームスクウェアで行われました。

今日は、ここで毎月第1水曜日に開催されている

「ちよだ青空市」で販売の体験をします。

 

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「昔の人々は、自分の家で食べる分のお米や野菜を

 自分たちで作っていたのは知ってるかな?」

今のように、家庭で食べる品物をお店で買うようになったのは

およそ150年前からなのだそうです。

「昔のようには戻れなくても、マルシェや農業体験を通して

 地域の生産者さんとつながることが私たちの取り組みです。

 今日はお店の人ともたくさんお話ししてみてね」と大塚先生。

 

いよいよ販売体験の始まりです!

子どもたちはエプロンをつけて、くじ引きで決まったお店の

お手伝いに向かいます。

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ちょうどお昼どきを迎えて、買い物や昼食目当てのお客さんが

「ちよだ青空市」に集まってきました。

無農薬の夏野菜やみずみずしい果物をはじめとした、

日本全国からやってきたお店が11店に、お弁当のキッチンカーも並んで

にぎやかなマルシェです。

 

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お店には、白いナスや紫のニンジン、赤いオクラや

作りかたにこだわった調味料や珍しいドライフルーツなど

スーパーやコンビニでは見かけない品物がたくさん並んでいます。

 

初めは少し緊張していた様子の子どもたちからも、次第に

「いらっしゃいませ!」「おすすめはこれだよ!」

と明るく元気な声が聞こえてきました!

お店の方やお客さんと話をすることで、自分の言葉でおすすめを伝えられたり

おいしい食べ方を教わったり、体験授業ならではの思い出ができました♪

 

販売体験を終え、授業の最後には、ちよだプラットフォームスクウェアの

屋上菜園を見せていただくこともできました。

ビルの屋上で、ブルーベリーやワイン用のブドウ、様々な野菜が育てられていました。

 

普段の生活ではなかなか接することのできない、食材が生まれて育ち

売られて、私たちの家庭に届くまでが体験できた授業になりました。

大塚先生、ありがとうございました!

 

 

◆◆8月9日(土) 理科◆◆

「深海のぼうけん 海中ロボット」

 

「理科」の先生は、東京大学・生産技術研究所の准教授で

海中ロボットの開発研究をしている巻 俊宏さんです。

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地球表面の70パーセントを占める海の平均水深は3,770m

光も電波も届かない深海は、まだまだ未知の世界です。

「みんなはどのくらい深くまで潜ったことがありますか?

 素潜りだと頑張っても10m、スキューバの装備を付けて、

 特殊な訓練を積んでも数百mが限界です。

 そこで、人間だけでは行けない深海の調査にロボットの力が必要になります」

 

海中ロボットは、有人潜水艇のHOV、遠隔操作のROV、自律型のAUV

の3種類に分けられ、作業の難しさや目的、環境によって使い分けられています。

 

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マンガの例えにはお父さん、お母さんも納得!

 

それぞれのロボットの違いや特徴を説明しながら、

実際にロボットが働いている動画もたくさん見せていただきました!

 

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これは鹿児島湾の海底調査をしているところ。

変わった生態を持つ生物の採集や、

地形のマップを作るための海底撮影をしています。

ロボットが撮った写真はとても精細で、

海底に落ちていた空き缶のラベルが読めるほど!

 

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海底での調査を終えたAUVのTri-Dog 1(トライドッグ ワン)」

船に引き上げているところ。

 

「これからは、ロボット自身でトラブルを解決できたり

 さらに複雑な作業ができるよう研究を重ねていきます」と巻先生。

 

また、この日の授業には、ロボットづくりの基本的な仕組みで作った

追尾カメラも持ってきていただきました。

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このカメラが赤いものを追いかけて動きます!

服や持ち物の赤色に反応して追いかけるカメラにみんな興奮!

 

こういう小さな技術の積み重ねでロボットもできているのですね。

今日見て興味を持ったこと、ぜひ調べたり、本を読んでみたりしてくださいね!

 

そして授業の最後には、巻先生の思い出深い本についてもご紹介いただきました。

「小学校高学年の時に『海底二万海里』(ジュール・ヴェルヌ/著 福音館書店)

 を読んで、ぼくは深海の世界に興味を持ちました。

 みんなもぜひ読んでみてください」

巻先生、ありがとうございました!

 

「夏のわくわく課外授業2014」は、国語音楽と続きます。

空席が残りわずかですが、お申込みも受付中です。

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:15:00