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2015.05.08
千代田ディスカバリーミュージアム 『時代小説の舞台を歩く名作・名店ツアー』を開催しました! |
5月2日(土)、千代田区ミュージアム連絡会設立10周年企画として
千代田ディスカバリーミュージアム 神保町・御茶ノ水エリア編
『時代小説の舞台を歩く名作・名店ツアー』を開催しました!
平成17年、千代田区内に集積する文化や芸術等の知的資産を
より有効に活用するために区内の美術館や博物館が集まって
設立された「千代田区ミュージアム連絡会」。
その設立10周年を記念して、千代田区内の様々な文化資源を巡る
3つのツアーが企画されました。
そのひとつとして、千代田図書館コンシェルジュが
「時代小説」をテーマに神保町、御茶ノ水エリアを
ご案内するツアーを行いました。今回はその模様をレポートします♪
ツアーは、千代田図書館内での
コンシェルジュによるブックトークからスタート。
テレビドラマなどでもおなじみ、池波正太郎の『鬼平犯科帳』
主人公・長谷川平蔵の役宅は江戸の「清水門外」という設定。
つまり、現在の千代田図書館のあたりなのです!
この他にも、野村胡堂の『銭形平次捕物控』や
高田郁の『みをつくし料理帖』シリーズなど、数々の時代小説に
ゆかりのある千代田区内のスポットを、本とともにご紹介しました。
ブックトークの後は2班に分かれ、いよいよツアーに出発!
千代田区役所の正面玄関からすぐに、先ほどご紹介した清水門が見えます。
九段下から神保町へ向かうときに通る俎橋(まないたばし)。
千代田図書館へご来館の方にはおなじみのこの橋も、
『鬼平犯科帳』や『みをつくし料理帖』シリーズなど
多くの小説に登場します。
小説の舞台であると同時に、書店通いや資料集めに通った作家の
エピソードにも事欠かない本の街・神保町。
古書店街の真ん中でみなさんお待ちかねの昼食タイムです!
美食家としても知られる池波正太郎が愛した
中華料理の老舗・揚子江菜館へ。
右の写真は看板メニューのひとつ、昭和8年に誕生した
元祖冷やし中華「五色涼拌麺」。
池波正太郎がお土産に買って帰ったというシュウマイも
召し上がっていただきました。
揚子江菜館を出て、さらに神保町古書店街を進みます。
駿河台下の交差点を明大通りへ。
この通りにも池波正太郎ゆかりの名店があります。
よく立ち寄り、モカを飲んでいたという古瀬戸珈琲店や
宿泊しては選考委員を務めた直木賞の候補作を読んだり、
絵を描いていたという山の上ホテルをご紹介しました。
少し歩いたらこのツアーの最終目的地、明治大学博物館へ到着。
ここには江戸時代の捕物(現代の警察・裁判制度)に
使われた道具が数多く収蔵されています。
まずは学芸員の外山徹さんにレクチャーをしていただきました。
小説でよく目にする「奉行」「与力」「同心」とは、
実際にはどんな人々で、どんな仕事をしていたのでしょう。
所蔵品のスライドを見ながら解説を聞きます。
レクチャー終了後は、展示室の見学に加えて
普段は見ることのできない博物館の裏側、
収蔵庫を見せていただきました!
今後の展示を待つ品々が眠る収蔵庫の見学。貴重な体験になりました!
ツアー中にご紹介した橘昌文銭堂の銭形平次最中を
お土産にお持ち帰りいただき、盛りだくさんの
ディスカバリーミュージアムツアーは終了。
ご参加くださったみなさま、おつかれさまでした!
Posted at:18:00