番町小学校で「出張読み聞かせ講座」

 

今年度から、千代田区読書振興センターが区内の学校からの

要請に応じて開催している「出張読み聞かせ講座」

千代田図書館の学校支援担当司書が、区内の学校へ出張して

小学生~高校生の子どもたちに講座を行います。

先月は、千代田区立番町小学校で、5・6年生の図書委員会

出張して「読み聞かせ講座」を行いました!

 

150604-1.jpg

 

講座を受けてくれたのは5・6年生からなる

図書委員会の16名の皆さん。

低学年向けの絵本や読み物が集まる図書室「ごろんちょ」

畳に座って、リラックスした雰囲気で講座が始まりました。

 

「まずは、絵本を読み聞かせするときの

悪いお手本を見せるね。どこがよくないかな?」

司書が読んで見せます。

「読む声が小さくて聞こえないよ~!」

「絵本をまっすぐ持たないと見えづらい」

…と、みんなから声があがります。

 

本の持ち方、ページのめくり方や声の大きさ、体の向き…。

「読み聞かせのコツ」は、自分で本を読むときとどう違うかな?

司書が実際にやって見せて教えていきます。

 

150604-2.jpg  150604-3.jpg

左が「悪いめくり方」、右が「いいめくり方」

聞いている相手のことを考えてあげるのが大切なんですね。

 

読み方のほかに、本の選び方の話も。

「絵が細かい本は、自分で読むのは楽しいけど

読んであげるのには難しいかもね…。

本の大きさや、文字の多さにも注目してみて。

それから、一番大事なのは“自分の好きな本”を選ぶこと!」

 

5・6年生の図書委員会では、低学年の児童に

絵本を読み聞かせすることを計画しています。

どんな本を読んであげたらいいかな?

自分たちで読み聞かせの練習に使う本を選びます。

 

150604-4.jpg

先生や司書にも相談しながら1人1冊絵本を選んだら、

グループに分かれて読み聞かせの練習スタート!

 

ベルが鳴るまでの間、さっき聞いたコツを意識しながら

友達に読み聞かせをしてみます。

練習タイムが始まると、読む子も聞く子もみんな真剣!

150604-7.jpg

 

グループの全員が読み聞かせの練習をしたところで

今回の講座は終了です。

 

参加した児童の皆さんからは

「みんなで読みあうのははじめてでおもしろかった」

「相手のことを考えないといけないのがむずかしかったけど、

練習してうまくなりたい」

という声が聞かれました!

 

「読んであげる」という、子どもたちにとっては新鮮な体験を通して

ますます本に親しむことができる読み聞かせ講座。

千代田図書館では、学校に出張してのさまざまな講座に

今後も取り組んでいきます!

Posted at:13:40