コンシェルジュ通信Vol.2:お客様になって街歩き見学会を体験してきました!

 

千代田図書館コンシェルジュは、館内の総合案内や館内ガイドツアーのほかに

千代田区内の文化施設やイベント、店舗情報などのご案内も行っています。

日ごろから区内の情報収集につとめ、時には案内される側に立って

お客様目線から学ぶための研修を行っています。

 

今回は、6月1日月曜日に開催された

「東京国際フォーラム・日生劇場を訪ねて」街歩き見学会に

コンシェルジュ2人が参加したときの様子をご紹介します!

 

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見学会は東京国際フォーラムのガラス棟地下1階からスタート。

案内してくださったのは、NPO法人建築から社会に貢献する会の方々です。

近隣にお勤めの方や、建築関係のお仕事の方など20名程が参加していました。

東京国際フォーラムはガラス張りの外観が素敵な建物ですが

中に入って見上げると、吹き抜けの大空間と天井の鉄骨の迫力に圧倒されます。

 

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「天井までの高さはおよそ60m、長さは200mあります。

建物は、そばを通る線路のカーブにあわせて、船の形をしているんですよ」

との解説を聞いて、より一層、建物の大きさとユニークさを実感しました。

 

東京国際フォーラムは、旧東京都庁舎が新宿に移転した跡地に

旧都庁に替わる新たな東京のシンボルとして、1997年にオープンした大型文化施設です。

この土地や建物の歴史は、ガラス棟のスロープの写真パネルで見ることができます。

 

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また正面入り口には、江戸城を築いた太田道灌(おおたどうかん)の像(写真左)や

旧都庁の跡地であることを示す東京府庁舎跡石碑(写真右)など

東京都の歴史が感じられるスポットがあることを、今回初めて知りました!

みなさんはご存じでしたか?

 

このあとは大手町のオフィス街を徒歩で移動し、日比谷にある日生劇場へと向かいます。

 

1963年に開館した日生劇場は、当時の日本生命社長・弘世現(ひろせげん)氏の

「子どものために本物の空間を」という思いが込められた青少年のための劇場です。

開館から50年以上を経ても雰囲気が変わらないように、当時のスタイルを保ち、

補修して使い続けている設備が多いのだとか。

利用者が多少なりとも不便を感じそうなことは、

スタッフ同士で連携をとり、すべてマンパワーで対応するのだそうです。

お客様に満足していただくことを第一に考えて動く、というおもてなしの姿勢に

あらためて気が引き締まる思いがしました!

 

劇場の中には、非日常の空間が広がっていました。

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ガラスタイルの装飾や、天井にちりばめられた2万枚のアコヤ貝がキラキラ輝きます。

壁や天井は見た目が美しいだけでなく、うねうねとした曲面になっていて

これが素晴らしい音響効果を生むのだそうです。

じっと眺めていると、生き物のお腹の中にいるような不思議な気分に。

解説によると、舞台の上から劇場全体を見渡すことができる役者さんは、

『大きな存在に抱かれているような』気持ちになるのだそうです。

 

このほか日生劇場では、廊下の隅々から階段の裏側、お手洗いに至るまで

職人のこだわりが詰まった空間づくりを見せていただき、見学会は終了。

 

特色のちがう2つの建物を見学し、それぞれの果たす役割を知り

千代田区内の施設の歴史や魅力に触れることができました。

また、大人数のお客様に気を配りながらの移動と

全員に伝えるご案内のむずかしさを実感し、多くの学びを得ることができました。

これからのご案内にしっかりと活かしていきたいと思います。

 

図書館へお越しの際は、ぜひコンシェルジュブースへお立ち寄りください。

千代田区の魅力の数々をお伝えできるよう、日々情報収集してお待ちしています!

 

NPO法人建築から社会に貢献する会

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Posted at:17:00