本と出会う読書サロン 第13期オープニングイベントを開催しました!

11月15日(火曜日)、「本と出会う読書サロン」第13のスタートとして

神田神保町の歴史ある出版社冨山房

代表取締役社長坂本 起一さんをお招きして、

新規メンバー募集を兼ねた講演会「冨山房の児童書と私」を開催しました。

 

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『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック/作)、

『いろいろへんないろのはじまり』(アーノルド・ローベル/作)、

『ジルベルトとかぜ』(マリー・ホール・エッツ/作)…などなど、

図書館でも大人気のロングセラー絵本を多数出版してきた冨山房。

今回の講演では、会社の歴史とともに、坂本さんがご自身を振り返りながら

これまでのお仕事について語っていただきました。

 

坂本さんのお仕事の原点は幼い頃の読書体験にあるといいます。

お母さんに絵本を読んでもらうのが大好きで、悲しいページでは

いつも涙してしまう子どもだったのだとか。

冨山房が大正から昭和にかけて出版していた

『日本童話宝玉集』『世界童話宝玉集』をはじめ、

古今東西の童話や昔話に親しんだことが、坂本さんの

その後の仕事に大きな影響を及ぼしました。

 

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大学在学中に冨山房の社長として会社を引き継ぐことに

なってからは、奔走の日々が続きました。

『大言海』『大日本地名辞書』といった歴史ある辞書を守りながら

新しい本も出したい…そんな中で出会ったのが

エリック・C・ホガードの『小さな魚』の原書だったそうです。

 

当時、冨山房は児童書の出版から離れていましたが、

幼いころから質の高い児童文学に親しんできた坂本さんは

この原書を辞書を引きながら読み、すぐに

「ぜひ翻訳して出版したい!」という思いを抱きました。

それから若い社員たちと一緒に翻訳権の取得にこぎつけ、

翻訳家を探し、出版した『小さな魚』は、発売直後に

その年の課題図書に選ばれ、NHKのラジオドラマとしても放送されました。

 

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講演会終盤の質疑応答では、千代田図書館所蔵の絵本を1冊ずつ

手に取りながら、出版時のエピソードを語ってくださる一幕も。

あっという間の一時間でしたが、冨山房の児童書出版のルーツ

知ることのできた、充実の講演会になりました。

坂本さん、ありがとうございました!

 

12月から始まる「本と出会う読書サロン」第13では、

12月「物」 2017年1月「空」 2月「国」 3月「春」をテーマに、

メンバーが思い思いに持ち寄った本の紹介を行います。

現在メンバーを募集中。まずはお気軽に登録からどうぞ♪

詳しくはコチラをご覧ください。

Posted at:15:00