「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー in 神田古本まつり」
を開催しました!

11月5日(土曜日)、図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアーin 神田古本まつり

「オビから始まる本の愉しみ」を開催しました!

 

今回は、10月28日(金曜日)から11月6日(日曜日)まで

神田神保町古書店街で開催されていた

「東京名物 神田古本まつり」とタッグを組んでの開催。

まずは東京古書会館を舞台に、第1部のトークイベントを行いました。

 

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開幕のご挨拶に駆けつけてくださった神田古書店連盟初谷会長

お話の中で「東京古書会館に初めて訪れたという方は?」

尋ねると、多数の方から手が挙がります。

ふだん古書の取引が行われている東京古書会館のことや、

一般の方でも参加できる入札会についてもご紹介いただきました。

 

第1部のゲストは『オビから読むブックガイド』(勉誠出版)の

著者・竹内勝巳さんです。

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本を買ったらほとんどの人が捨ててしまう“本のオビ”

おもしろさに魅せられ、研究している竹内さん。

日本独特のものだという“本のオビ”にいち早く着目して取り上げたのは

作家・編集者の佐藤嘉尚が1970年代に創刊した雑誌「面白半分」

4代目編集長を務めた五木寛之が創設した「日本腰巻文学大賞」とのこと。

当時“腰巻”と呼ばれていた本のオビが初めて脚光を浴びた出来事でした。

 

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「面白半分」の廃刊後、改めて本のオビに着目し、価値をつけたのが

他でもない「古書店」だったと竹内さんは言います。

同じ作家の同じ作品の初版本でも、オビがついている・ついていないの違いで

ときには何倍も値段が違うのだとか!

お話の最後には、竹内さんの「オビコレクション」

実際に見せていただきながら、特徴的なオビの解説もしていただきました。

 

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竹内さんによると、本のオビには「饒舌なもの」「無口なもの」があるとのこと。

デザイン性の豊かなオビや、紙をこすると音が鳴る珍しいオビも見せていただき、

終始楽しい雰囲気でトークイベントは終了しました。

 

第2部は、事前にお申込みいただいた16名のみなさまに

ご参加いただいての街歩き。

一年のうちでも古書店街が最も盛り上がる神田古本まつりを、

千代田図書館コンシェルジュならではの視点でご案内するガイドツアーです。

 

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東京古書会館から千代田図書館を目指して歩きながら、

第1部の竹内さんのお話にも出てきた作家の作品も多く扱う

文芸書専門の古書店などもご紹介。

 

ツアーの途中では、青空古本市のメイン会場となっている

岩波ブックセンター周辺を自由にご見学いただく時間も設けました。

 

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古書店の立ち並ぶ靖国通りだけでなく、

喫茶店の並ぶ路地や、スクラッチタイルが印象的な看板建築の建物など

神保町ならではの名所にも立ち寄りながら最終目的地の千代田図書館へ。

 

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館内で現在行っている2つの展示などもご紹介してツアーは終了しました。

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ご参加いただいたみなさん、おつかれさまでした!

Posted at:16:00