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2017.01.27
千代田図書館で開催中の展示 「検閲官-戦前の出版検閲を担った人々の仕事と横顔」 |
千代田図書館9階の展示ウォールでは、現在、
企画展示「検閲官-戦前の出版検閲を担った人々の仕事と横顔」を行っています。
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企画展示
「検閲官-戦前の出版検閲を担った人々の仕事と横顔」
【会 期】 開催中~4月22日(土曜日)
【場 所】 千代田図書館9階=展示ウォール
【主 催】 千代田区立千代田図書館
【協 力】 浅岡邦雄氏、牧義之氏、村山龍氏、安野一之氏
(千代田図書館「内務省委託本」研究会)、
人首(ひとかべ)文庫、県立長野図書館
詳しくは→コチラ
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戦前の日本では、中央官庁の一つであった内務省が出版物の検閲を行っており、
全国で出版されたさまざまな書物が内務省に納本されていました。
千代田図書館では、検閲業務に用いられ、その後
東京市立駿河台図書館(千代田図書館の前身)などに委託された
原本の一部を「内務省委託本」として約2,300冊所蔵しています。
千代田図書館の「内務省委託本」コレクションについて
詳しくは→コチラ
近年の研究で、検閲制度の実像が徐々に明らかになってきた一方で、
検閲官ひとりひとりがどのような人生を送ったかについては
残されている資料が少なく、研究もほとんど行われてきませんでした。
今回の展示では、新発見の資料とこれまで断片的に存在した情報を
つなぎ合わせることで、警保局図書課で検閲業務に従事した
4人の検閲官の人物像にせまります。
△検閲官のひとり、佐伯郁郎が出版した詩集と原稿
図書課の検閲官の中には、検閲業務のかたわら
詩集を出版した佐伯郁郎(さえき・いくろう)や
劇団に所属して演劇公演に携わった内山鋳之吉(うちやま・いのきち)など、
仕事を離れた場では意外な一面を持っていた者も。
警察出身者が多かった検閲官の中で、文学や語学に造詣が深い職員として
重宝される一方で、時には自分が検閲される側にまわることもありました。
展示では、新発見の資料を含め、素顔の検閲官を知ることのできる
貴重な資料の数々をご覧いただけます。
パネルでは、明治から昭和にかけて検閲を担ってきた担当部局の変遷や
その業務体制などについても詳しく解説。
関連資料の展示・貸出も行っています。
こちらは併設展示の「県立長野図書館所蔵 出版検閲関連資料コーナー」。
検閲後、発行禁止や削除などの処分を受けた出版物の通達を記録した文書などから
当時の公共図書館と検閲制度の関わりを知ることができます。
また、2月と3月には各1回、
展示に関連した講演会「検閲官の実像にせまる」が行われます。
どちらも、今回の展示にご協力いただいた「内務省委託本」研究者の
先生方をお迎えして、検閲官ひとりひとりの足跡をたどります。
ぜひご参加ください!
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展示関連講演会
①第1部「検閲官の実像にせまるⅠ―エリートとたたき上げ―」
第2部「図書館と出版検閲―県立長野図書館の事務文書から―」
【日 時】 2月11日(土曜日・祝日)
午後2時~4時(午後1時30分開場)
【講 師】 安野 一之さん(NPO法人インテリジェンス研究所事務局長)
牧 義之さん(長野県短期大学多文化コミュニケーション学科助教)
槌賀 基範さん(県立長野図書館資料情報課情報係主任)
【会 場】 千代田区役所4階=401会議室
【定 員】 80名(事前申込制、先着順)
②「検閲官の実像にせまるⅡ―文学青年だった検閲官―」
【日 時】 3月4日(土曜日)
午後2時~4時(午後1時30分開場)
【講 師】 安野 一之さん(NPO法人インテリジェンス研究所事務局長)
村山 龍さん(慶應義塾大学非常勤講師)
【会 場】 千代田図書館9階=特設イベントスペース
※企画展示チラシに記載している情報から、会場が変更となって
いますので、ご注意ください。
【定 員】 70名(事前申込制、先着順)
※手話通訳をご希望の方は下記の日程までに千代田図書館へご連絡ください。
①は2月2日(木曜日)まで、②は2月23日(木曜日)まで。
詳しくは→コチラ
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Posted at:15:00