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2017.05.25
日比谷図書文化館受付コンシェルジュ通信Vol.2: 特別研究室"企画展示"のご案内 |
Здравствуйте(ズドラーストヴィチェ)!
突然、何語? と思われたかもしれませんが、
これはロシア語で「こんにちは」を意味します。
そう、今回はこのロシアが話題の中心となります。
2017年は、どんな節目の年なのかをご存じでしょうか?
実は、1917年のロシア革命から今年は、ちょうど
100年目にあたります。
ロシアでは革命により帝政ロシアが崩壊し、紆余曲折を経て、
ロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国が誕生。
日比谷図書文化館4階<特別研究室>では、
その頃、日本で逓信(ていしん)官僚を務めていた
内田嘉吉(うちだかきち)が世界中から収集したさまざまな書物も含め、
19世紀~昭和初期に発行されたロシア関連の貴重な和洋書を
ご覧いただけます。
(内田嘉吉文庫の詳細は→コチラ)
そこで!
<特別研究室>では、企画展示(入場無料)
「ロシア革命から100年 ~国際派官僚の書棚で触れる近代ロシア~」を、
6月30日(金)まで、開催しています。
早速、それらの古書を通して、100年前のロシア革命前後の
歴史をたどる本展示の見所を、一部ご紹介します☆
まずは、<特別研究室>のスタッフ推薦の1冊がコチラ!
まるで、魔法の書物にも見える?!
この大判で分厚い英語の本(写真左)は、
帝政ロシア時代(1721年~1917年)の民族衣装に
ついて書かれたものです。
各ページには、きれいな民族衣装のイラストが大きく載っています。
絵をご覧になるだけでも十分に楽しむことができます。
当時、100以上の異なる民族が暮らしていたそうですが、
たったこの1冊で、ロシア帝国の壮大さを改めて
実感することができます。
また、内田嘉吉が第11回万国航海会議に参加した際、
出席者に配布されたという、当時(1908年)の
首都サンクト・ペテルブルクの観光ガイドブックや
嘉吉が買い求めたと思われる写真集も必見です。
ひとたびページをめくると、その美しい風景写真に
思わず惹きこまれます。
そして、次の写真は〝ロシア革命の父″
と呼ばれたレーニンの肖像です。
レーニンは、内戦と外国からの干渉をうけて、
いくどとなく亡命を迫られながらも、社会主義国家ソ連を
誕生させます。
この写真を見るだけで、レーニンの演説が労働者と農民らに
希望を与え、いかにして彼らを奮い立たせたのかがうかがえます。
タイムスリップして、聴いてみたいものですね。
新しい本とは違い、書いてある内容だけでなく、
紙質や色合いの変化から時の重みを感じることで、
当時の雰囲気に浸ることもできます。
また、日比谷図書文化館3階<図書フロア>では、
「大政奉還150周年 内田嘉吉文庫に見る幕末・維新」も
展示しています。 【6月18日(日)まで】
あわせてご覧いただくと、
より歴史の理解が深まるのではないでしょうか。
それでは、さようなら♪
До свидания!(ダスヴィダーニャ)
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日比谷図書文化館4階 特別研究室
平日 午前10時~午後8時
土曜 午前10時~午後6時
日曜・祝日 午前10時~午後4時 *休館日を除く
日比谷図書文化館のHPは→コチラ
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Posted at:14:10