お茶の水小学校「読書旬間」のおはなし会

千代田区立お茶の水小学校では、年に3回「読書旬間(どくしょじゅんかん)」を設け

児童の皆さんが本に親しみ、読書活動を充実させるための

取り組みを行っています。

 

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今回の春の読書旬間では「本をひらいてぼうけんにでかけよう」をテーマに

図書館内で展示を行っています。

「こどもの読書週間」に合わせて千代田図書館で開催された

ヨムキクちよだ2017」で展示した図書のほかに

千代田図書館の学校支援担当司書が「ぼうけん」をテーマに選んだ図書を

あわせて165冊ほどが紹介されています。

先日、展示されている図書から選んだ本で

低学年(1~3年生)と高学年(4~6年生)に

「司書によるおはなし会」を行いました!

 

まずは低学年のおはなし会です。

「こんにちは~!」

と元気よく講堂に入ってきましたが、お話が始まると

みんな集中して静かにお話に聞き入りました。

 

最初の本は『のねずみタイニィのだいぼうけん』

(マーティン・ウォーデル/作 BL出版)の読み聞かせです。

のねずみタイニィは、お姉さんのケイティを誘って冒険に出かけました。

ところが、遊んでいるうちにケイティとはなればなれになってしまい・・・

 

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2冊目は『ふしぎなたけのこ』(松野正子/作 福音館書店)です。

どんどんのびるたけのこの様子に、思わず

「うわぁ~」という声があがっていました。

 

2冊読んだところで、ちょっと休憩をかねて手あそびをしました。

「茶つぼ」は歌に合わせて左右の手を交互に握ったり開いたりして

茶つぼに見立てる手あそびで、とてもシンプルだけど

意外とむずかしいです。

だんだんテンポアップして速いスピードにも挑戦しました。

 

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最後のお話は『ホットケーキ』(松岡享子/訳)です。

これは、読み聞かせではなくストーリーテリングという形で紹介されました。

読み聞かせは絵本を読みながら進めるのでいっしょに絵を見ることができますが

ストーリーテリングは、話し手がお話を暗記して話すので、

聞き手は頭の中で情景を思い浮かべながらお話を聞きます。

げらげら笑ったり、「え~」と声をあげたり、

フライパンから逃げ出したホットケーキのぼうけんを

それぞれ想像して楽しんでいました。

 

続いて、高学年のおはなし会です。

最初の本は『チムとゆうかんなせんちょうさん』

(エドワード・アーディゾーニ/作 福音館書店)です。

船乗りになりたくてたまらないチムは、ある日汽船に乗り込み・・・。

 

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2冊目の本は『とべバッタ』(田島征三/作 偕成社)です。

天敵から身を守るために茂みに住んでいたバッタが決心し、

大空へ向って飛んでいく…。

バッタの力強さを感じる1冊です。

 

そのあとは手あそび「茶つぼ」、ストーリーテリング『ホットケーキ』

と続きます。

高学年のおにいさんおねえさんになると、

あまり声を出して笑ったりしないのかな・・・と思っていましたが、

友だちや先生と「茶つぼ」のスピードを競い合ったり

ホットケーキを語る司書の話に大笑いしたり、

皆さんおはなし会を楽しんでいる様子でした。

おはなし会が終わって教室に戻る前、さりげなく片付けを手伝ってくれる姿は

頼もしいおにいさんおねえさんでした。

ありがとうございました

 

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おはなし会のあとに図書館に寄ってみると

「ぼうけん」がテーマの本がたくさん借りられていました。

さっそく本に興味を持ってくれたようで、とてもうれしいです。

ちなみに、読書旬間中に展示された本を借りると、

ひとり1枚しおりをもらえるそうです。

 

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しおりは、保護者による図書館ボランティアの方々の手作りです。

ひとつひとつ違うので、迷ってしまいますね♪

 

お茶の水小学校の皆さん、ありがとうございました!

千代田区読書振興センターでは、今後も区内の学校との

連携を深め、読書支援活動を行っていきます。

Posted at:12:05