日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.3:
【特別展 ネイチャーズベスト 傑作写真展】のご案内!

都会のど真ん中、日比谷公園に、世界中の動物たちが集結☆

と聞いたら、皆様はどんな「景色」を想像されますか?

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、

「世界が見た、驚きと感動の大自然ネイチャーズベスト傑作写真展

を8月9日(水曜日)まで開催中です!(開催概要→コチラ

しかも、<特別展示室>内であれば展示作品の写真撮影OKです!

(*撮影に関して注意事項あり)

 

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大きな画像を見る(PDF:616KB)

 


 

今回、企画をされた

長針浩之さん(株式会社DNPアートコミュニケーションズ)と、

グリーンなおみさん(ネイチャーズベストフォトグラフィー

アジアオペレーションディレクター)にお話を伺い、本展示の裏側に迫ってみました。

 

□■インタビュー■□

 

―――Q.何がきっかけで、今回の展示企画に至ったのですか?

 

長針6月は環境月間ですし(6/1写真の日、6/5環境の日、

   7/17海の日)、これまでの展示で環境問題を扱った

   ことがなかったので、このタイミングに是非!と。

 

―――Q.写真の配置や見せ方で、工夫された点はありますか?

 

長針:野生動物、鳥・スモールワールド、海の生きもの、

   愛らしい動物たち、風景自然のアートに分けて、

   お客様に見やすいよう心がけました。

   今回は国内での展示なので日本人受賞者8名に

   スポットライトをあてたコーナーもあります。

   (前期6/9~4名、後期7/11~4名と分けて展示)

   さらに、WWF(世界野生生物基金)の協力のもと、

   絶滅危惧種の動物について情報の提供をしていただき、

   該当する写真に、パンダマークが付いた解説をつけて

   います

 

―――Q.写真の選定基準はどのようになっているのですか?

 

グリーン:1次審査では、写真のクオリティはもちろん、人の目を

     ひくダイナミックさやストーリーが感じられるかどうか

     をチェック。

     最終審査では、写真を拡大した時のシャープさや解像度

     に加え、“瞬間”が捉えられているかどうかが鍵となります。

     因みに、展示の最終ステージであるスミソニアン国立

     自然史博物館では、“来場された方が世界一周”できる

     ことをコンセプトとしています。

 

―――Q. 本展示の魅力は、ズバリなんですか?

     また、印象に残った写真があれば教えてください。

 

長針:今回の写真展は、自然!本当にありのままの写真ばかり

   なんです。

 

グリーン:写真だけでなく、キャプションに書かれた写真家さんの

     “撮影の背景”まで楽しめるところです。

     こちらが知らない世界のストーリーばかりで驚きますよ!

     たとえば、このブタオザルの写真

 

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     ©C.S.Ling / Nature’s Best Photography

     C.S. Ling シンガポール

     (マレーシア、ボルネオ島、サバ州)

 

     サルが無邪気に水面の餌をとろうとしているのですが、

     この川にはワニが多く潜んでいるそうです……。

 

     ほかにも、撮影の際に決定的瞬間が来るまで凍傷覚悟

     臨んだり、写真家さんによっては予定外の被写体が写り

     込み、結果的に強いインパクトを残すことができたり、

     幻想的な写真を撮るために限定された時間や天気を

     狙って計算したりと、撮影背景は実にさまざまです。

 

インタビュー後も、お二方が、目に留まる写真への尽きない

想いを語られていたのが印象的でした。

 

* * *

 

また、6月15日(木)には、菊池英俊さん(ネイチャー

フォトグラファー)によるギャラリートークが行われました!

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写真家・星野道夫氏の影響を受けてアラスカまで飛んだ

菊池さんから、グリズリー(正式名ハイイログマ)の

撮影をされたお話を伺いました。

 

100mを約8秒で走り、前肢は成人男性の

太ももよりも太いグリズリー!

ヒヤッと胆を冷やすこともあったそうですが、ガイドと共に

100ft(約30m)以内まで接近し、見事グリズリーを激写!

そんな手に汗握る撮影秘話に、聞いている私も興奮しました。

 

因みに今回は聞き逃してしまったという方もご安心ください。

次回は、園部大輔さん(山岳風景写真家)をお迎えして、

7月22日(土)午後1時~1時30分に1階<特別展示室>にて、

再びギャラリートークが開催されます。

(予約不要ですが、特別展の当日利用券が必要です)

 

<特別展関連講座のご案内>

安藤誠さん(ネイチャーガイド・プロカメラマン)をお迎えして

6月30日(金)午後1時~2時30分地下1階<コンベンションホール>にて、

講演会「北の自然誌/northern wildlifeを開催します。

(事前申込順 参加費500円、詳細はコチラ

ぜひ、お気軽にお越しください。

 

* * *

 

最後に… 

写真そのものの美しさに驚きと感動を覚えるだけでなく、

いかに写真家たちが、動物と同じ目線に立ち、同じ時間を

生きることで、決定的瞬間に巡りあえたかがわかります♪

 

本展示を通じ、10年後、50年後、100年後も、写真と

変わらず厳しい自然環境の中でひたむきに生き抜く動物

たちを、私たち人間が守る責任を感じますね。

Posted at:15:30