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2018.05.02
イベントレポート「第10回ことばと音のフェスティバル♪ よみしばい『モモ』」 |
4月28日(土曜日)、千代田区役所1階区民ホールで、第10回ことばと音のフェスティバル♪「よみしばい『モモ』」を開催しました!
今回のちよぴたブログでは、当日の様子を詳しくレポートします。
まずは、出演するシアターオルトの皆さんの自己紹介から始まりました。
「今日は、来場者の皆さんにもお芝居に参加してもらいたいんです」
風船を使って、お芝居の中に出てくる「ある小道具」を作るワークショップが始まりました!
細長い風船を、われないように気をつけながら何度かねじって…
できあがったのはお花の形のような風船。さて、どこで登場するのでしょうか?
ワークショップの後、いよいよ「よみしばい『モモ』」の開演です。
「よみしばい」の名の通り、俳優さんが手に本を持ち、セリフやお話しを読みながらお芝居を進めます。お芝居の間には、楽器で俳優さんの動きに合わせて効果音をつけたり、シーンに音楽を合わせたりする演出も。生演奏が入ることで、臨場感あふれる物語の世界が生まれました。
子どもたちが慣れ親しんでいる「読み聞かせ」と、俳優の表情や動きを見せる「お芝居」を組み合わせた「よみしばい」で、小さな子どもたちもお話しの世界に引き込まれていきます。
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『モモ』は、こんなおはなしです。
とある都会のはずれ、むかし劇場だったという廃墟に、ひとりの女の子が住み着くようになりました。
女の子の名前はモモ。いつ生まれたかも、どこから来たかもわからない不思議な女の子です。
この街の人々はしだいに、モモのところにおしゃべりに行くことが楽しみになります。モモは、時間をかけて人の話にじっと耳を傾けることのできる能力を持っていたのです。
無口な道路掃除夫のおじいさん・ベッポと、おしゃべりな観光ガイドの若者・ジジは、モモの親友です。
ある日この街に、「時間貯蓄銀行」を名乗る男たちが現れました。時間を節約し、余った時間を預けることで豊かな生活が送れる…男たちは人々にささやいて回ります。
無駄なおしゃべりや無駄な考えごと、日常の楽しみをすべてやめて時間を節約することこそ豊かな人生につながるのだという考えは人々の間に広まり、街の様子は変わってしまいました。
「時間貯蓄銀行」の男はモモのところにもやってきました。人とは少し違う時間の流れを持っているモモ。男たちに目をつけられてしまいます。
ベッポやジジまでモモのもとを去ってしまい途方に暮れていると、1匹のカメが現れました。カメの名前はカシオペイア。「わたしについておいで」とモモを導きます。
カシオペイアに導かれ、モモは時間をつかさどるマイスター・ホラに出会います。
「時間貯蓄銀行」の男たちの正体は時間どろぼうで、人々をだまし、人々の心の中にある「時間の花」を奪って貯蔵庫にため込んでいるのだ、と教えられたモモ。マイスター・ホラが時間を止めている間に貯蔵庫を見つけ出し、時間の花を開放する冒険に出かけます。
時間どろぼうに追われながら「時間の花」のありかを突き止めたモモ。モモが一輪だけ持った「時間の花」を扉にかざすと、貯蔵庫が開きました!
最初に皆さんがワークショップで作ったお花の形の風船は、このシーンで使われる「時間の花」だったんですね!
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終演後、来場者の皆さんからのアンケートには
「ひさしぶりに『モモ』を読みたくなりました」
「参加型のお芝居で、子どもたちがとても楽しそうだった」
「効果音の生演奏が刺激的だったようで、子どもがとてものめり込んでいた」
「大人も楽しめる内容でした」
といった声が寄せられました。
今年の「ことばと音のフェスティバル♪」では、世界中で愛されているミヒャエル・エンデの『モモ』のよみしばいをお届けしました。
千代田区読書振興センターではこれからも、親子そろって気軽に本に親しめるイベントを行っていきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
Posted at:18:30