【取材レポート】春の読書旬間 in お茶の水小学校

皆さん、こんにちは。

千代田区読書振興センターでは、区立の教育関連施設に学校支援担当司書を派遣し、さまざまな読書活動の支援をしています。それぞれの学校で特色ある読書活動が行われていますが、今回は千代田区立お茶の水小学校春の読書旬間の様子をレポートします。

                                 

学校の図書館ではおはよう おやすみ いまなんじ?と題しじかんをテーマに展示が行われています。

 

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「こどもの読書週間」にあわせて千代田図書館で開催された「ヨムキクちよだ2018」(4月23日~5月13日)で展示した図書に、学校支援担当司書がじかんをテーマに選んだ図書を加えて紹介しています。展示中央にある大きな時計は司書の手づくりです!

 

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この展示で紹介されている図書から選んだ本で、低学年(1~3年生)と高学年(4~6年)それぞれを対象におはなし会が行われました。

 

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低学年のおはなし会ではこの3作品。

『ねこどけい』(きしだえりこ/作 福音館書店)

「魔法のかさ」(R.ファイルマン/原作 東京こども図書館『おはなしのろうそく 30』収録)

『こんや、妖怪がやってくる』(君島久子/文 岩波書店)

これらに加えて、手あそび「やすべえじいさん」をしました。『ねこどけい』と『こんや、妖怪がやってくる』は読み聞かせで、壇上のスクリーンに映し出される絵本の中のかわいい絵とともにお話を楽しみました。「魔法のかさ」は、絵を見ながらではなく話し手の言葉だけで聞き手が情景を想像しながらお話を楽しむストーリーテリングで行われました。

 

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「魔法のかさ」は、魔法使いが忘れていったかさのお話。拾ったかさは魔法のかさで、そのかさを持っている人は、ある数字を数えるとそれぞれの場所に飛んで行ってしまうのですが、そんなことは誰も知りません。ある日、かさを持って市場に出かけたおかみさんが、たまごを数えると…

想像力をはたらかせるのがストーリーテリングを楽しむコツ。はたしてみんな物語を楽しむことができるのでしょうか?

話し手が「1、2、3ひゅー!」と言ったところで児童たちからどっと笑い声が起こりました。いきなり飛んでしまったおかみさんの姿が頭の中に思い浮かべることができたようです。その後も「ひゅー」と言うたびに笑い声が聞こえ、ストーリーテリングを楽しんでいました。

 

高学年のおはなし会ではこの4作品。

『よあけ』(ユリー・シュルヴィッツ/作・画 福音館書店)

「魔法のかさ」(R.ファイルマン/原作 東京こども図書館『おはなしのろうそく 30』収録)

『メアリー・スミス』(アンドレア・ユーレン/作 光村教育図書)

『こんや、妖怪がやってくる』(君島久子/文 岩波書店)

手あそびは「でんでらりゅうば」をしました。

 

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学年に合わせて、作品も変えていきます。『よあけ』では、日の出前の薄暗い朝の静けさが声からも伝わってきました。司書の語りを聞きながら、映し出される美しい絵に魅入っているようでした。

続く、ストーリーテリング。高学年もお話の世界をうまく想像できるのでしょうか?

「さあ、次はストーリーテリングです。」と聞いてみんながとった姿勢は…

 

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頭を下げて、耳だけに集中するようです。なるほど、そんな作戦があったのですね!姿勢の効果もあって(?)みんな集中して「魔法のかさ」を聞いていました。

 

読み聞かせとストーリーテリングの合間には、てあそびをします。

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てあそびも、高学年になると難易度が上がります。歌にあわせて片方の手をいろいろな形に変え、もう片方の手に添えます。グーにした手をポンと手のひらにのせて「なるほど」のポーズ、人差し指と中指をあてて「お寿司」、など形に名前をつけて覚えます。なるほど、親指、お寿司、キツネ、なるほど、親指…なにかの呪文のようですね。覚えたらスピードアップ!みんなで夢中になっていました。

 

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先生からの「読書旬間の本の紹介を見た人?」という質問に多くの児童が手を挙げてくれました。そのうち3分の1くらいの児童が実際に本を借りたそうです。

また、図書館のカウンターには読書旬間中に展示された本を借りるともらえるしおりがたくさん用意されており、すでにもらったという児童もたくさんいました。

しおりは保護者の図書館ボランティアの方々による手作りです。

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読書をより楽しめるよう考えられた、さまざまな工夫やしかけ。こどもたちにもしっかり伝わっていました!

これをきっかけに、本好きなこどもたちが増えてくれるとうれしいです。

Posted at:10:40