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2018.08.23
【開催レポート】夏のわくわく課外授業2018 〈国語〉 |
8月18日(土曜日)、千代田図書館の夏休み恒例イベント「夏のわくわく課外授業2018」 の最後の科目、国語「遊んで学べる!辞書カルタをつくろう」を開催しました!
講師は、国立国語研究所准教授の柏野和佳子さんです。
国語の授業では『広辞苑』(岩波書店)や、『新レインボー小学国語辞典』(学研教育出版)などの改訂にも携わってきた柏野先生に、辞書の使い方を楽しく遊びながら学びます。
授業は辞書のクイズからスタート!言葉を辞書に登場する順番に並び替えましょう。
「辞書に載っている言葉は、どんな順番で並んでいるか知っていますか?」と先生。
すぐに、みんなから「あいうえお順!」と声が上がりました。
はじめは簡単な並び替えの問題から、だんだん難しくなっていきます。
「母(はは)」「パパ」「馬場(ばば)」「幅(はば)」の並び順は?
グループのみんなで相談しながら並び替えて…
(答えは「母」→「幅」→「馬場」→「パパ」の順番)
つぎに、実際に辞書を引きながら、さまざまな「言葉の不思議」を見ていきます。
ブログをお読みの皆さんは、辞書をどんな時に使いますか?
知らない言葉の意味を調べるため、漢字でどう書くかわからないときに調べるため…それももちろん役に立つ使い方ですが、「自分で意味を“知っている”と思う言葉を改めて調べてみるのもおすすめの使い方です」と柏野先生。
たとえば「天気」という言葉。
晴れ、雨、曇り…などの気象全般を指す時もありますが、「明日天気になぁーれ!」と言う時の「天気」は晴れを思い浮かべますよね。
このように一つの言葉でせまい意味・広い意味の両方を持つものや、「皮」「歯」など、一つの言葉で全く違う複数の意味を持つものなど、一つ一つの言葉を実際に辞書で引いて確かめながら、言葉が持つ意味の広がりについてワークシートで学びました。
続いては辞書の引き比べです。先生が用意してくれた辞書に加えて、参加者の皆さんがおうちで使っている辞書も使い、一つの言葉にいくつの意味が書かれているか比べてみます。
「かお」「め」「くち」それぞれの言葉を辞書で引くと、一番多く意味が書かれているのはどの言葉でしょうか?
「『かお』は4個!」「『め』は15個」「『くち』は10個」「こっちは『め』の意味が16個!」…みんな懸命にページをめくります。
一つの言葉の意味を表すのでも、子ども用にわかりやすく代表的な意味だけ書いてあるもの、また慣用句なども含めてたくさんの意味が書いてあるものと、使う辞書によって違いがあることがわかりました。
授業の後半は、辞書カルタを作ります!
まずはお手本として「夏」をテーマにした辞書カルタや『広辞苑』の「オノマトペ(擬音語と擬態語)カルタ」で遊びました。
言葉の意味を書いた読み札を聞き、その言葉を表す絵札を探して取るのが辞書カルタ。似た言葉の絵札も混ざっているので、言葉の意味をしっかりと聞いて考えないと取れません。
遊んだ後は、いよいよカルタづくりに取りかかります。
辞書をぱらぱらとめくりながら、みんな思い思いの辞書カルタを作りました!
読み札には辞書の文章を書き写し、絵札にはイラストと言葉の頭文字を描きます。
作ったカルタを集めて、さっそく遊んでみましょう。
「好きな言葉」でカルタを作った子、自分でも「夏」の言葉を集めて作ってみた子、「スポーツ」「楽器」「数字のことわざ」など自分だけのテーマを決めて作った子…個性豊かなカルタを混ぜて遊ぶと、さらに楽しいですね!
どのテーブルにも、楽しそうな声が響いていました♪
知りたい言葉の意味を調べるだけでなく、その言葉の周辺の意味や、応用的な使い方とも新しく出会えるのが辞書引きの魅力。子どもも大人も、今回の授業を通して、辞書を引くことがもっと楽しくなったのではないでしょうか。
柏野先生、ありがとうございました!
9月3日(月曜日)から22日(土曜日)まで、千代田図書館9階の第2展示ウォールでは「夏のわくわく課外授業2018」3教科の授業レポートと授業に関するおすすめ本を展示します。ぜひ、こちらもご覧ください♪
Posted at:17:30