「本と出会う 読書サロン 第17期オープニングイベント」を開催しました

 

千代田図書館では、本を通じた交流の場として「本と出会う 読書サロン」を年2期(6月~9月、12月~翌年3月)、「読書の会」主催で行っています。

今回は、12月から始まる第17期のメンバー募集とオープニングを兼ねて、参加者が読書会の楽しみについて語り合ったイベント「人と社会が見えてくる読書会 ~本で語り合う方法~」の様子をご紹介します。

 

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読書サロンメンバーを代表して登壇したのは、読書サロンの発足に携わり2009年の第1回から参加している小泉さん(写真左)と、2015年より参加している池田さん(写真右)です。

今回のイベントでは、これまでに千代田図書館で行ってきた読書サロンの活動をご紹介するとともに、「読書会」とはどのようなものか、またその楽しみかたについても広くお話しいただきました。

 

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小泉さんは出版営業を経て児童書に関わる仕事をしていた頃、九州で行った農家のお母さんたちとの読書会の思い出を話してくれました。

参加者に本に親しんでもらうための読書会をしようと考えた小泉さん、初めは1冊の本をみんなで読む「輪読会」をやってみたところ、うまく読む難しさや恥ずかしさを感じたのか、数回のうちにメンバーが減っていってしまったそうです。それならばと今度は「本の表紙を見て話す読書会」「1冊の本をめくり、読んでみたいページについて話す読書会」と、メンバーが本を通じて自由に語り合う内容に変えていったことで、うまく読書会が運ぶようになったとのこと。本を介して人とのコミュニケーションが生まれるおもしろさを感じた体験が、千代田図書館での読書サロンの活動につながっているといいます。

 

次に池田さんが、これまでの読書サロンに登場したテーマや、千代田図書館以外でも行われている様々な読書会の形を書き出して、紹介してくれました。

 

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千代田図書館の「本と出会う 読書サロン」では、各回決められたテーマに沿った本をメンバーが1冊ずつ持ち寄り、紹介しあいます。

「赤」「青」「白」「緑」などの色や「国語」「算数」「理科」「社会」などの教科、または「旅人」「甘い」といったキーワードなど、人によって多様なとらえ方のできるテーマで、どの本を選ぶかが読書サロンの楽しみのひとつだと池田さんはいいます。

 

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「読書サロンの1時間で、みんなの心に残る本を選びたい。テーマに合った本を探すことは知的なゲームのようです」

 

手書きのボードの他にも、多くの本を持参いただきました!机の上に積み上げた本の中から取り出した一冊は『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バイヤール/著、筑摩書房)。

 

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「読書会に参加する前にしっかり本を読んでおかなきゃ、と不安に感じる方も多いのでは?」

池田さんは、読書サロンでは、あらすじや本の情報よりも「その本がなぜ好きか」「その本とどうして出会ったか」を聞くことがおもしろいと話してくれました。

「まぁ僕もまだ、この本をしっかり読んではいないんですけどね!」

 

イベント後半には、参加者として集まってくださった読書サロンのメンバーにその場で本を紹介していただく一幕も。

メンバーの一人は、本の紹介とともに「読書サロンに参加して本を紹介しあうことで、書評やネットの口コミを読むだけでは感じられない空気を感じられる。その空気感がリアルでとてもおもしろい」と、読書サロンの魅力を伝えてくれました。

おすすめの小説や、考えるきっかけをくれたノンフィクションなどの紹介を聞いて、ふだんの読書サロンの和やかな雰囲気を味わっていただくことができたのではないでしょうか?

 

小泉さん、池田さん、読書サロンメンバーの皆さん、ありがとうございました!

第17期「本と出会う 読書サロン」は、12月~2019年3月の毎月第3火曜日、午後7時から開催します。第17期各月のテーマは「近い」「小さい」「狭い」「軽い」。これらのテーマで、読書サロンのメンバーがどんな本を紹介するのか、気になる方は見学だけでもしてみませんか?

まずはメンバー登録をどうぞ。→詳細はコチラから

 

Posted at:14:50