日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.11【特別展 江戸から東京へ
~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~】のご案内!

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、特別展「江戸から東京へ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~ 12月2日(日曜日) まで開催中です!(開催概要はコチラ

 

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この展示では、幕末の黒船来航以降の幕末動乱から江戸城無血開城、鹿鳴館時代と言われた明治10年代までの時代をとりあげ、社会の変化や江戸から東京へと移り変わる街並みとともに、今まであまり知られていなかった江戸城無血開城に皇女和宮、天璋院篤姫が果たした役割などにスポットを当てて紹介しています。

今回はその見どころをご紹介します!

 

【見どころ1】

幕末の江戸城を襲った火災を描いた「江戸城火災之図」(初公開)や、和宮の紋である葉菊紋と葵紋の入った「和宮嫁入道具」など貴重な資料が多数展示されており、一見の価値あり。

 

【見どころ2】

明治21年(1888年)にニコライ堂から撮影された日本最古の360度パノラマ写真と、CGで復元した幕末の街を見比べるコーナーが面白い!

 

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(復元CG制作:フジテレビジョン 監修:平井聖氏)

 

【見どころ3】

幕末から明治にかけての変化の様子が、錦絵、泥絵、写真などいろいろな資料で見比べられる!

 

安政2年(1855年)の安政の大地震以降、鯰絵(なまずえ)と呼ばれる錦絵が大量に出回りました。

 

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安政大地震後瓦版「あんしん要石」

 

この「あんしん要石」は、当時地震の原因である大鯰を抑え込むと考えられていた要石(かなめいし)が描かれた錦絵です。

今回の特別展では当時の大衆が生き生きと描かれている錦絵を他にもご紹介しています。

 

その後、流行したのは、精度の低い顔料と胡粉を混ぜた絵具で描かれた「泥絵」です。泥絵の面白いところは水墨画や錦絵と異なり西洋風の構図が多く見られる点です。

今回の展示ではこの頃撮影された千代田区の写真や錦絵、泥絵を多数展示しています。

江戸から明治への時代の変化をこんな美術的な視点でご覧頂くのも楽しいのではないでしょうか。

 

見どころいっぱいの図録は当館1階のカフェ&ショップにて販売しております!

 

なお、特別展に合わせて図書フロアでは【江戸・東京】の本を集めた関連展示を行っています。

 

「明治 あたらしい時代を迎えた人々」

【期 間】 開催中~2019年1月18日(金曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア2階パープルゾーン

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当時の「暮らし」「食」「生活様式」「娯楽」」「教育」「芸術」「文学」「建築」「交通」…

ジャンル分けをしてご案内していますので、いろいろな角度から「明治」をお楽しみいただけます。

 

「江戸から東京へ 江戸城無血開城から東京の新たな幕開け」

【期 間】 開催中~12月2日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア2階パープルゾーン【三角台】

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世相や文化について

幕末動乱期と文明開化期に分けて展示しています。

 

「特別研究室蔵書に見る江戸・明治」

【期 間】 開催中~12月2日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア3階 ホールガラスケース

 

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こちらは4階特別研究室の蔵書から明治維新前後の歴史的な場面や日常の暮らしを描いた図版や錦絵を展示しています。

 

特別展にお越しの際は、この機会に各フロアの展示もぜひご覧ください。

皆様のご来館をお待ちしております。

Posted at:10:00