今年で生誕100年。サリンジャーを読む

 

2019年がスタートして、はやくも3週間が経とうとしています。皆さんが今年最初に読んだ本は何ですか?

 

なにか本を読もうかなと思いつつ、どんな本を読もうか迷っているという方へご提案!

“メモリアルイヤー”をキーワードに本を選んでみてはいかがでしょう?

“2019年 生誕100年”で検索してみたところ、たどり着いたのがサリンジャー

今年はアメリカの作家J.D.サリンジャーの生誕100年にあたります。今月には若き日のサリンジャーを描いた映画の公開も控えており、ふたたび注目を集めています。

そんなサリンジャーの作品の中から、今回は千代田区立図書館で読める本をご紹介します。

 

まずおすすめするのが、彼の代表作のひとつ『ライ麦畑でつかまえて』

読んだことはなくてもタイトルを耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?

千代田区立図書館では訳者のちがう2タイトルの所蔵があります。

読み比べてみるのもおもしろいですよ。

 

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『ライ麦畑でつかまえて』 白水Uブックス51

J.D.サリンジャー/著 野崎孝/訳

白水社 

 

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『キャッチャー・イン・ザ・ライ』

J.D.サリンジャー/著 村上春樹/訳

白水社 

 

そしてもう1冊。

サリンジャーが発表した最後の作品も収録されている短編集『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年』

こちらに収録されている短編のうち6編は、さきほどご紹介した『ライ麦畑でつかまえて』の主人公ホールデン・コールフィールドが関係しています。そして表題作『ハプワース16、1924年』は、サリンジャー作品の中にたびたび登場する“グラース家”の物語。この1冊の中で、サリンジャーの作品世界のつながりを楽しむことができますよ。

 

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『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年』

J.D.サリンジャー/著 金原瑞人/訳

新潮社

 

今回はサリンジャーをご紹介しましたが、アンパンマンでおなじみのやなせたかしが生誕100年、『濹東綺譚』『ふらんす物語』などで知られる永井荷風が生誕140年など、今年メモリアルイヤーを迎える作家は他にもいます。

気になるキーワードが出てきたら、図書館で探してみてくださいね♪

Posted at:10:15