【レポート】千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー
「本の街のバックヤード 東京古書会館」編

 

5月23日(木曜日)、千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「本の街のバックヤード 東京古書会館」編を開催しました!

今回は、5月25日(土曜日)まで千代田図書館で開催していた企画展示「図書館から始まる"ぶらり旅" まるごと神保町」の関連イベントとして、東京古書会館の見学と神保町古書店街の街歩きを楽しんでいただきました。

 

ツアーは東京古書会館からスタート!

読書や古書店めぐりが好きという方でも、古書会館が何をしているところか知っている方はあまり多くないのではないでしょうか?

今回見学させていただいた東京古書会館は、2003年に建て替えられた地下1階、地上8階建てのビル。まず始めに、東京古書組合大場さん(写真右)から、この場所で行われている古書の交換会(古書籍の市場)の仕組みや、東京古書会館の役割などを説明していただきました。

 

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東京古書会館では、日本全国から集められた古書籍を取引する、様々なジャンルの交換会が月曜日から金曜日まで毎日行われています。交換会では古書店を経営する組合員のみが出品・入札することができ、ここで落札された本がそれぞれの古書店の店頭に並び、新しい読者や研究者、全国の図書館や資料館、大学などに渡っていきます。

時おり、このような交換会で歴史的・文化的な価値の高い貴重な資料が発見された、というニュースが報じられることがあります。目利きの古書業者どうしによって取引される交換会は、文化財となるかもしれない貴重な資料が失われるのを防ぐ役割も果たしているんですね!

 

東京古書会館について知ったところで、いよいよ交換会の見学へ!今回のツアーでは、東京古書組合神田支部(神田古書店連盟)が運営する交換会を特別に見学させていただきました。

案内してくださったのは神保町にある山吹書房店主の松井さん(写真右)。

 

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組合員の入札を待つ古書の束がずらりと並んだ会場を見ながら、参加者の質問にもひとつひとつ丁寧に答えていただきました。

松井さん、大場さん、貴重な機会をありがとうございました!

 

一行は東京古書会館を後にして、神保町古書店街の街歩きに出発!

 

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老舗の古書店や大型新刊書店が軒を連ねる靖国通りを渡って喫茶店が並ぶ路地を通り、すずらん通りのビルの一室でひと息。ここを拠点にして古書店めぐりに出かけます。

 

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今回巡ったのは小宮山書店一心堂書店悠久堂書店村山書店の4店舗。いくつもの古書店を見比べることで、それぞれの専門分野や個性が見えてきます。

 

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短い見学時間でしたが、参加者の皆さんは「古書店について知った後だと、それぞれの古書店の違いがよくわかっておもしろい」「少し入りづらいと思っていた店に入れてよかった!」と楽しんでくださった様子。

 

ツアーの後半は、街の歴史的なスポットや古書店街のなりたちをご紹介しながら神保町を歩きます。

 

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さくら通りの和紙専門店 山形屋紙店。江戸時代の元禄年間、この辺りに旗本・神保家の武家屋敷があったことから街の名前が「神保町」となったと言われています。

 

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この他にも文学にまつわるエピソードなどをご紹介しながら、ツアーの最終目的地千代田図書館へ!最後に、館内の企画展示「図書館から始まる"ぶらり旅" まるごと神保町」をご紹介してツアーは終了しました。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

 

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今回の神保町ツアーで巡ったのはこちらのコースです。

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Posted at:10:30