コンシェルジュ通信 vol.46:旅の図書館へ行ってきました♪

"春は名のみの風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど♪"

この時期になるとつい口ずさんでしまう歌、"早春賦"の一節です。

少しずつ春めいてきた今日この頃、どこかへお出掛けしたいと思われる方も多いかもしれません。

皆さんはそんな気分のときにぴったりな図書館があるのをご存知でしょうか?

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正解は、公益財団法人日本交通公社が運営する"旅の図書館"です!

その名の通り、旅行の下調べができる資料から研究に役立つ資料まで、旅行や観光に関する資料を専門に所蔵しています。

今回はこちらに"千代田図書館の展示がある"と聞き、行ってきました!

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図書館に入ると、まずそのオシャレさにびっくり!カフェと言われても納得してしまいそうです。

副館長の大隅さんに、お話を聞かせていただきました。

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2016年10月、現在の南青山への移転を機に、"観光の研究や実務に役立つ図書館"をコンセプトにリニューアルオープンした旅の図書館。それまで別々の場所で所蔵していた一般の方向けの資料と研究者・実務者向けの資料を一ヵ所に統合しました。

その際に家具も新調されたそうで、用途に合わせたオーダーメイドのものや、職員さんが何度もショールームに足を運んで選び抜いた、こだわりの家具たちが居心地の良い空間を演出しています。

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利用者のニーズに寄り添うため、時代や環境に合わせて変化し続けた旅の図書館は、2017年、UNWTO(国連世界観光機関)の寄託図書館に認定されました。

「日本に2館しかないんですよ」と、誇らしげな大隅さん♪

1階には、一般の方向けの観光情報がズラリ。大隅さんが「わざわざ旅の図書館に来ていただくのだから、ここでしか見られないものを提供したい」とおっしゃるように、個人では容易に手に入らないような資料が揃っています。


例えば、国内外の自治体や政府機関が発行するオフィシャルガイドブックパンフレット。こちらの資料は、年に1度開催される観光イベント"ツーリズムEXPOジャパン"で、職員さんが手分けをし、世界各国・日本全国すべてのブースを回って集めているのだそうです!


また"地域情報誌コーナー"には、厳選されたご当地冊子が並んでいます。ガイドブックにはない、その土地に住んでいる人ならではの独特の視点が新鮮です。


もちろん、外国人観光客向けの"JAPANコーナー"もあります。

今年はオリンピックイヤー。海外からの利用者も増えるかもしれないので、更に資料を充実させていくつもりだそうです。

洋書のガイドブックだけでなく、外国人が日本の魅力を紹介している書籍なども並んでおり、日本人でも興味をそそられます。

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地下1階のメインライブラリーには、さらに貴重な資料が移動式の本棚いっぱいに揃っており、観光を専門に研究する方々を支えています。

図書館で通常使われている分類とは別に、観光分野に特化した"独自分類"が用いられているのが特徴で、機内誌・時刻表・古書・稀覯本などが並んでいます。

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...あ!千代田図書館の展示を見つけました。

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"地域をつなぐ図書館"として、私たち千代田図書館コンシェルジュの活動にも触れてくださっています。観光のプロである旅の図書館にご紹介していただけるとは...光栄で身が引き締まる思いです!


ご案内してくださった大隅さん、ありがとうございました!


専門図書館
だから...と構えずに、ふらっと立ち寄るのがおすすめです。きっと旅行した気分に浸れちゃいますよ♪

皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね!


旅の図書館

【所在地】 港区青山二丁目7番29号 日本交通公社ビル

【開館時間】 月曜日~金曜日 10:30~17:00

【休館日】 土曜日・日曜日・祝日・毎月第4水曜日・年末年始

詳しくはホームページをご覧ください。


Posted at:10:45