【レポート】千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー
「本の街 スポーツの街」編

今回は、9月12日(土曜日)に開催した千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「本の街 スポーツの街」編の様子についてお伝えします。


毎年、春と秋の年2回開催しているこのイベント。

春は残念ながら開催を見送りましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止対策をとりながらも楽しんでいただけるよう検討を重ね、この度の開催となりました。

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千代田図書館での第1部トークショーのゲストは、ノンフィクション作家の野地秩嘉さん

2011年に刊行した著書『TOKYOオリンピック物語』(小学館)を中心に、オリンピックが日本にもたらしたレガシー(開催国・都市における有益な社会的遺産)についてお話しいただきました。

1964年の東京大会は、新幹線首都高速などの交通機能や、絵のみで案内表示を行うピクトグラムなど、現在も社会に大きな影響を持つレガシーが多く残された大会だったと野地さんは言います。

なかでも、世界中に鮮烈な印象を与えたシンボルマークと公式ポスターをデザインした亀倉雄策や、各国の選手たちの食事を一手に引き受ける選手村の調理システム作りに奔走した帝国ホテルの村上信夫シェフなど、東京大会の影の立役者となった人々のお話を、執筆時の取材エピソードとともにお聞きすることができました。

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来年開催予定の大会では、どんなレガシーが生み出され、後世に残っていくのでしょうか?

トークの最後には、会場の盛り上がりに欠かせない音楽や、インターネット配信、スポーツマーケティングなど、野地さんが注目する次のレガシーについてお話しいただきました。

この話題については、現在Webメディア「みんなの試作広場」で連載中の「TOKYOオリンピック2020と技術レガシー」でも読むことができますので、ぜひご覧ください。

野地さん、ありがとうございました!

トークショーの後は千代田図書館を出発し、第2部の街歩きに出かけます!

千代田区役所庁舎の斜め向かいにあるかがやきプラザの建つ場所は千代田区役所の旧庁舎があったことで知られますが、日本の体育教育にゆかりのある場所でもあることはあまり知られていないのではないでしょうか?

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じつはこの場所には、明治33~37年まで日本体育大学の前身である日本体育会体操学校がありました。

図書館近隣の意外なエピソードをご紹介した後は、1964年に建設され、この夏改修を終えたばかりの日本武道館の屋根を眺めながら内堀通りを進みます。

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神保町に差しかかり、古書店が多くなってきました。神保町交差点は1964年大会の聖火ランナーが走ったことで知られるスポット。当時の写真をお見せしながらお話ししました。

ここから靖国通りをもう少し進むと、神田小川町のスポーツ用品店街につながります。

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ツアーの一行は神保町の細い路地を抜け、スポーツに関する古書を多く扱うビブリオへ。

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お店のウインドウには、スポーツイベントの年代物ポスターや選手のサイン色紙がズラリ。ビブリオには本だけではなく、スポーツに関するグッズや資料が多く並んでいます。

最後は「小学館ギャラリーBH 本と街の案内所」に到着。後半は雨になってしまいましたが、無事に終えることができました。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

今回の神保町ツアーで巡ったのはこちらのコースです。
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Posted at:14:10