コンシェルジュ通信Vol.62:児童書大好き!!

近頃"大人が楽しむ本"として、懐かしい絵本や児童文学、図鑑などの児童書が密かなブームになっています。千代田図書館コンシェルジュの見聞調録Vol.32でも『大人も楽しめる‼児童書を巡ろう♪』と題して、様々な児童書に出会えるスポットを紹介しています。

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見聞調録の詳しい内容はコチラから


その中から今回は、神保町で唯一の児童書専門の古書店「みわ書房」をご紹介します。場所は、千代田図書館から靖国通りを神保町方向へ歩いておよそ10分。9階建てのビルに異なるジャンルの古書店やカフェなどが入る神保町のシンボル「神田古書センター」の5階です。靖国通りに面した趣あるガラス張りの赤いエレベーターで上がります。

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扉が開くとすぐに広がる「レトロ感いっぱいの店内」には、昔から読み継がれている誰もが知っているような絵本や児童文学、珍しい昭和の児童雑誌と付録など、すでに絶版になっている古書を中心に、大人向けの児童文学の評論なども並んでいます。

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レジの右側面の棚が新入荷の本棚常連の方は、ここをチェックし、店内の探索を始めるそうです。

教えてくださったのは、店主の三輪峻さん笑顔でいろいろなお話を聞かせてくださいました。三輪さんのおすすめは昭和24年頃に発行されていた貴重な絵本雑誌

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さらに、奥から取り出して見せてくださったのは、三輪さんが小学6年生の時に買ってもらったという私物の児童文学『源義経』(もちろん非売品)です。

発行年は記されていないそうですが、昭和30年頃には持っていたとのこと。

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ご自身で作った消しゴムハンコの印が押してあったり、当時のお菓子の箱がしおり代わりに挟んであったりと思い出がいっぱい詰まっていました。

みわ書房としてスタートしてから、来年で創業40年親子で来店される方も多く、平成に出版された本を見つけて「懐かしい」という人が増えたことに、時の流れを感じているそうです。 

「でも"懐かしい"は、みんなそれぞれでいいんだよ」と三輪さん。

コンセプトは、"書棚を覘いたら思わずこどもに戻る‼昔と今のこどもたちが楽しめる書店"です。みなさんも書棚の中にあるそれぞれの思い出を探しに、お仕事帰りや図書館の帰りに少し足を伸ばしてみませんか?

本の街・神保町らしいノスタルジックな空間とやさしい店主が待っています。

こどもの本の古本屋 みわ書房

東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センター5F

神保町駅A6出口から徒歩1分

【営業時間】 平日、土 午前10時~午後6時30

       日、祝 午前11時~午後5時30

【定休日】 第1・第3日曜(8月毎日曜)

お店についての詳細はコチラをご覧ください。

Posted at:17:50