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中央区にあるノエビア銀座ギャラリーでは「時代を超えて、価値のあるもの」をテーマに、2007年から版画や切り絵、写真、戦前のポスターなどの展覧会を開催しています。今回は千代田図書館にゆかりのある作家、種田山頭火に関連した作品が11月1日(金曜日)まで展示されていますので、伺ってきました!
種田山頭火は五・七・五にこだわらない自由なリズムの俳句である"自由律俳句"を詠んだ人物として有名です。実は1920年~1922年に千代田図書館の前身である東京市立一橋図書館に勤めていたことがあります。神経衰弱症によりわずか2年ほどで退職してしまいました。種田山頭火は千代田図書館の「千代田区ゆかりの文学者コーナー」に資料を並べていますので、彼の名前を見てピンときた人もいるかもしれません。
本展では、版画・木版画家の秋山巌が種田山頭火の句をモチーフに制作した作品と、彼が種田山頭火へ宛てたメッセージを展示しています。
秋山巌は、種田山頭火の句に出会い「山頭火によって私の心は開眼された」といいます。句をモチーフにした版画だけでなく、メッセージからも彼がどれほど種田山頭火を想っているのかが伝わる、見ごたえのある展示です。2009年に秋山巌の作品展示をノエビア銀座ギャラリーで開催した際には、作家本人が実際に訪れたこともあるそうです。
展覧会で併せて紹介されている『化けものを観た:山頭火の世界』(秋山巌/著、大東出版社、1993年)は日比谷図書文化館で所蔵しています。版画を堪能したあとは本を読んで、秋山巌、そして種田山頭火の世界へ浸ってみてはいかがでしょうか。
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秋山巌没後10年 木版画展
「拝啓、山頭火さま」
期 間:開催中~11月1日(金曜日)
時 間:午前9時~午後5時30分
会 場:ノエビア銀座ギャラリー
料 金:無料
主 催:株式会社ノエビア
協 力:ギャラリーMami
詳細はこちらからご覧ください♪
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Posted at:10:30