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2024.09.27
日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.45 普通植物図譜展示のご紹介 |
日比谷図書文化館4階で展示中の、普通植物図譜をご紹介します。
淡い色彩で描かれたこれらの植物はすべて、特別研究室所蔵資料の図版を撮影したものをパネル化して展示しています。その図版とは、『普通植物図譜』1~5巻です。
高柳悦三郎 編輯(へんしゅう)・村越三千男、写生画・牧野富太郎 校訂で明治後期に刊行されました。校訂の牧野富太郎は朝の連続テレビ小説で、神木隆之介さんが演じた槙野万太郎のモデルとなったことで記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。今回の展示では、学名にMakinoの名が残っている植物の図版の中から14枚をセレクトして展示しています。
どの植物も繊細に丁寧に描かれ、図鑑の域を超えた楽しみがあります。特別研究室の職員にお申し付けいただければ、手にとってご覧いただけます!撮影申請書を提出いただければ写真も撮れます!
✿✿関連書籍のご紹介✿✿
今回展示の普通植物図譜以外にも特別研究室で所蔵している本をご紹介します。
✿✿その1✿✿✿
牧野富太郎と田中貢一が共編した『日本植物志』も実際に手に取ることが出来ます。
✿✿その2✿✿✿
『西洋草花図譜』(谷上廣南 画、芸艸堂、1917年)も所蔵しています。大正初期に西洋の珍しい花々が輸入され、日本人の洋花への関心が高まりました。本書はその頃に図案家・谷上廣南(たにがみ・こうなん 1879~1928年)が描いた西洋花の木版画集で、『春之部 壱』『春之部 弐』『夏之部 壱』『夏之部 弐』『秋冬之部』の全5冊です。
今回のブログは、展示と合わせて特別研究室所蔵の本を紹介しました。時代を超えてもあざやかな色彩をご覧いただけます。読書の秋
Posted at:14:15