調べ方ガイド(パスファインダー)を使って
千代田図書館近くの橋について調べてみました!

千代田区立図書館には、調べものに役立つ「調べ方ガイド(パスファインダー)があることをご存じでしょうか。検索するときに役立つキーワードや、図書館が所蔵している資料のタイトル、書棚の場所、雑誌や新聞の記事の探し方などを掲載しています。

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▲千代田図書館で発行している「調べ方ガイド(パスファインダー)」の一部

千代田図書館日比谷図書文化館が作成・発行しています。
調べ方ガイド(パスファインダー)の一覧はこちらからご覧ください♪

今回、千代田図書館の調べ方ガイド「~千代田区の橋について調べる~」を使い、千代田図書館のすぐ近くにある宝田橋俎橋(まないたばし)について調べてみました!

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▲宝田橋

小さい橋なので詳しい情報を知ることができないのでは...と思いましたが、調べ方ガイドに載っていた『東京今昔橋めぐり』(東京今昔研究会/著、ミリオン出版、2013年)に、宝田橋が取り上げられていました。
宝田橋は1929年に関東大震災の復興事業によって架けられ、そのとき架けた橋は今とは違い、木製の橋でした。また、宝田村が付近にあったことからこの名が付けられたことも分かりました。

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▲俎橋

続いて宝田橋から北へ九段下駅方面に向かった先にある俎橋について。この橋は江戸時代にまでさかのぼり、当時は板を二枚並べただけの簡易的な橋でした。その様子をまな板に見立て俎橋の名がついたそうですが、初めは大橋やこおろぎ橋、新し橋とも呼ばれていたとのことで諸説あるようです。森鴎外『雁(がん)』に俎橋が登場していたことも『東京の橋 生きている江戸の歴史』(石川悌二/著、新人物往来社、1977年)で知ることができました。

最後に千代田図書館から少し足を延ばし、御茶ノ水にある聖橋(ひじりばし)も調べてみました。1927年、復興橋梁のひとつとして架けられた聖橋は、JR総武線・JR中央線、東京メトロ丸の内線の3路線が立体交差しているところが見られる、撮影スポットとしても有名な橋です。

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▲聖橋の上から、立体交差が見える

『東京今昔橋めぐり』(東京今昔研究会/著、ミリオン出版、2013年)によると、聖橋の名前は公募によって決定されました。橋の両岸にある江戸幕府の学問所であった「湯島聖堂」「日本ハリストス正教会復活大聖堂(通称ニコライ堂)」というふたつの聖堂を結ぶ橋であることからその名がついたそうです。

今回は千代田区に関連した調べ方ガイドを紹介しましたが、その他にもビジネス、法律、アートまで幅広いテーマで作成しています。「調べたいテーマがあるけれど、どう探したらいいのだろう?」と思った時には、調べ方ガイド(パスファインダー)をまずは検索してみると、糸口が見つかるかも!ぜひ活用してみてください♪

Posted at:15:25