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2015.12.04
文化資源学会 研究会「天下祭再考-昔と現在(いま)」 |
11月29日(日曜日)千代田区役所4階 401会議室で
文化資源学会の展望プロジェクト「文化資源学を支えるテクノロジー(文テク)」が
企画する研究会「天下祭再考-昔と現在(いま)」が行われました。
江戸時代に、江戸城内を巡行して将軍の上覧を受け、
天下祭とよばれた神田祭と天王祭。
文化資源学会でも「神田祭 附祭(つけまつり)復元プロジェクト」
などで神田祭の復興に協力してきました。
今回は東京大学史料編纂所画像史料解析センターの
「江戸城図・江戸図・交通図及び関連史料の研究」プロジェクトと
神田明神との共催で、江戸城、祭り、武家について、それぞれの専門家の
講演を受けたあと、当時の地図を片手に祭りの巡行路を歩き
神田明神資料館の見学をするという内容で開催されました。
それぞれの専門分野から、天下祭を考察し、講演を行った講師の方々。
(登壇順、写真左から)
神田祭の巡行路の変遷についてお話しされた
岸川雅範さん(神田明神権禰宜)
武家地研究の観点から天下祭を考察された
岩淵令治さん(学習院女子大学教授)
将軍とその家族の祭り観覧と、上覧所の変遷についてお話しされた
松尾美惠子さん(学習院女子大学名誉教授)
1時間半ほどの講演の後、参加者のみなさんは
千代田区役所を出発して巡行路の街歩きへ。
皇居周辺から神田明神へと、江戸時代の祭の行列に
思いをはせる一日になったのではないでしょうか。
(※報告と街歩きには「江戸城図、江戸図、交通図及び関連資料の研究」
プロジェクト調査で明らかになった江戸城図の画像も活用されました)
豊富な史料とともに、専門家ならではの観点からのお話に
目からウロコ!でした。
私たちが毎日のように行き来している千代田図書館周辺は
江戸時代にはどんな風景が見られたのか…想像がふくらみます。
再来年の神田祭が早くも楽しみになりました!
Posted at:10:40