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2016.05.25
コンシェルジュ通信Vol.13:神保町の商店街「神田すずらん通り」 |
千代田図書館から15分ほど歩いた所にある本の街・神田神保町。
古書店が並ぶ靖国通りを一本南側に入ると「神田すずらん通り」という
活気あふれる商店街があります。
毎年5月には商店街が主催する「神田すずらんまつり」が開催され
例年たくさんの人で賑わいます。
開催30回目を迎える今年も、様々なジャンルのライブ演奏や
体験イベントなどたくさんの催し物が目白押し!
おいしい出店もあるそうですよ。
「第30回神田すずらんまつり」は5月28日土曜日、
午前11時から午後5時までの間、神田すずらん通りで開催です。
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そんな「神田すずらん通り」が舞台になっている本を見つけました。
1冊目は、架空の新刊書店や古書店、カレー店が登場するミステリ小説。
『すずらん通り ベルサイユ書房』
七尾与史/著
光文社文庫
主人公はミステリ作家をめざす青年。
アルバイトをしていた神保町の古書店が閉店してしまい、
すずらん通りの新刊書店「ベルサイユ書房」で
働き始めるところからこのお話は始まります。
副店長が本の宣伝のために書く「ポップ」は、
紙一枚で人を動かす力があるようで・・・。
書店で働く主人公のミステリ作家志望ならではの視点で
ストーリーは展開していきます。
架空の書店が舞台と言っても
実際に神保町に店舗を構えるお店の名前もところどころ出てきて
臨場感があるのがこの本ならではの読みどころ。
すずらん通りに思いを馳せながら読み進むことができます。
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同じすずらん通りの書店を題材にした本でも
こちらはノンフィクションの本。
かつてすずらん通りに実在した書店の歴史を綴った1冊です。
『書肆アクセスという本屋があった 神保町すずらん通り1976-2007』
岡崎武志・柴田信・阿部甲/編
『書肆アクセスの本』をつくる会
「書肆アクセス」は、あまり流通にのらないような
地方や小規模な出版社の本・刊行物を専門に取次をしている
株式会社「地方・小出版流通センター」が運営していた書店でした。
この本は、2007年に閉店するまでの「書肆アクセス」31年の歴史を
約80人以上の関係者が綴っています。
実店舗は無くなってしまいましたが、
現在でも「書肆アクセス」の心意気を引き継いでいる所があります。
三省堂神保町本店4階にある地方出版・小出版物コーナーと
東京堂書店3階にある地方・小出版・リトルプレスのコーナー。
どちらの書店もすずらん通りにあります。
また株式会社「地方・小出版流通センター」が発行する情報誌『アクセス』は
千代田図書館で閲覧することができます。
(※9階「出版にまつわる本棚」にあり、館内閲覧専用です。)
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今回ご紹介した2冊は、フィクション、ノンフィクションという違いはありますが
どちらも「神田すずらん通り」への思いがいっぱい詰まった本。
すずらん通りを身近に感じることが出来る2冊です。
風の爽やかな季節、緑も色濃くなってきたすずらん通りを散策してみませんか?
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今回ご紹介した本はすべて千代田区立図書館に所蔵があります。
※『書肆アクセスという本屋があった 神保町すずらん通り1976-2007』
は千代田図書館では館内閲覧のみ、神田まちかど図書館では貸出可です。
Posted at:15:20