見て、触って「美しい本」に出会う 出版クラブビルで開催中の展示

今回は、神保町の出版クラブビル3階ライブラリーで11月30日(水曜日)まで開催中の「小さな本の展覧会13『造本装幀びっくり箱-2022年第55回造本装幀コンクール作品から』」をご紹介します。

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一般財団法人 日本出版クラブの出版クラブビルは、2018年の竣工以来、全国の出版社などが寄贈した「未来に残したい本」が収められた3階ライブラリーで、出版文化に関する様々な展示を行っています。以前の展示はこちらのブログでもご紹介しました。


ビルの入口からエスカレーターに乗ると、吹き抜けの空間をぐるりと囲む本棚が壮観な3階ライブラリーに到着します。

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「造本装幀コンクール」日本書籍出版協会・日本印刷産業連合会主催の、造本装幀にたずさわる人々の成果を総合的に評価する出版業界唯一のコンクールで、前年に発行された書籍を対象に選考、各賞を決定しています。

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展示には、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、東京都知事賞の三賞を始めとした各受賞作のほか「文学・文芸」「芸術書」「児童書・絵本」「専門書(人文社会科学書・自然科学書等)」など各ジャンルのノミネート作品の数々も並びます。どの本も手に取ることができ、紙の本と出会う喜びを充分に味わうことができます。

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文部科学大臣賞と日本印刷産業連合会会長賞を受賞した『てんじつきさわるえほん さわってたのしいレリーフブック さかな』(村山純子/著・デザイン、小学館)は、点字の文字情報だけでなく、魚の体やひれの形、ウロコやトゲなども"盛り上げ印刷"で表現。本を広げてページを触ることで、視覚障害のある読者もない読者も一緒に楽しめる一冊です。

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その他にも受賞作には、陶器のようなブックカバーが見事な『遠慮深いうたた寝』(小川洋子/著、河出書房新社)や、本の帯に施した表面加工で餃子の皮のような触感が味わえる『送別の餃子-中国・都市と農村肖像画』(井口淳子/著、灯光舎)など、どの本を手に取っても驚くような仕掛け、工夫がたくさん。タイトルの通り、びっくり箱を開いたような楽しさがあります。

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受賞作に添えられた、本の楽しみ方をガイドしてくれるメモにも注目!

街の書店で気軽に買える文芸書・児童書・実用書から、数十冊しか作られていない希少価値の高い本まで、印刷・製本・装幀の美しさや機能性を評価された数々の本が一堂に会する展示を、この機会にぜひご覧ください。

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小さな本の展覧会13

「造本装幀びっくり箱―2022年第55回造本装幀コンクール作品から」

【期 間】 開催中~11月30日(水曜日)

【時 間】 午前10時~午後6時(土・日・祝日を除く)

【会 場】 出版クラブビル 3階ライブラリー

【所在地】 千代田区神田神保町1-32 

【入場料】 無料

詳しくはこちら

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また、会場では、日比谷図書文化館で開催中の「学年誌100年と玉井力三-描かれた昭和のこども-」に関連した原画の特別展示も行っています。(11月15日(火曜日)まで)こちらも併せてご覧ください。

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Posted at:10:20