レポート:第2回読み聞かせスキルアップ講座③

少し間をあけてしまいましたが、3月5日(土)に開催した

「第2回読み聞かせスキルアップ講座③」のレポートです。

今回は、参加者の皆さんが、お気に入りの絵本を

各自1冊ずつ持ち寄り、紹介をしました。

 

知らないことばがたくさんある子どもが、

大人向けの一般書を読むことは難しいかもしれませんが、

絵本は、子どもから大人まで誰でも読むことができるものです。

子どもに読み聞かせをするための絵本を探している方だけでなく、

次はどんな本を読もうかな、と思っている方も、

以下でご紹介する絵本をぜひ参考にしてみてください。

 

*なお、3月12日(土)に予定していた講座の最終回は、

このたびの震災の影響により、開催を中止いたしました。

本講座レポートは、これをもって終了といたします。

 

~+☆+~ 講座参加者により紹介された絵本 (順不同)~+☆+~

 

 

『おかあさん、あのね』

こどもがかいたおかあさんの詩1

吉野弘、新川和江/監修 

大和書房 

 

*毎年母の日を記念してハナマルキ株式会社に 

 寄せられた全国の小学生の詩を編集したものです。

 

 

 

 

 

 

『おおきなかぶ』

A.トルストイ/再話 内田莉莎子/訳

佐藤忠良/絵 

福音館書店 

 

 *紹介者コメント「絵がきれいで気に入っています」

 

 

『わたしとあそんで』

マリー・ホール・エッツ/作・絵 

与田準一/訳 

福音館書店 

 

*紹介者コメント「娘をひざの上にのせて、 

  よく読んでいました」

 

 

 

 

 

 

『トンちゃんてそういうネコ』

MAYA MAXX/作・絵

角川書店 

 

*紹介者コメント「絵のインパクトが大!」

 

『くまのコールテンくん』

ドン・フリーマン/作・絵 松岡享子/訳  

偕成社

 

*紹介者コメント

 「最初に読んだとき、涙が出てきました。かわいくて、抱きしめたくなるような絵本です」

 

『マナティーはやさしいともだち』

親と子の写真絵本6  福田幸広/写真  ポプラ社 

 

*紹介者コメント

 「マナティーの生態を写真でつづった本。動物が好きなので気に入っています」

 

『くさをはむ』

おくはらゆめ/作  講談社   

 

*紹介者コメント

 「幼児におすすめ。ことばの繰り返しがあるので、声をそろえて楽しんでくれます」 

 

 

『きょうはみんなでクマがりだ』

マイケル・ローゼン/再話 山口文生/訳 

ヘレン・オクセンバソー/絵 

評論社 

 

 

  

 

 

『とてもすてきなわたしの学校』

ドクター・スース&J・プレラッキー/文 神宮輝夫/訳 

レイン・スミス&ドクター・スース/絵  童話館出版  

 

*紹介者コメント

 「娘と一緒に絵本探しをしていたら、娘自身が選びました。

  小学生の頃、ずっと読み聞かせをしていました。

 「考えること」を教えている学校のおはなしです」 

 

 

『歯いしゃのチュー先生』

ウィリアム・スタイグ/作

うつみまお/訳 

評論社 

 

*紹介者コメント「息子が自分で選んだ絵本です。

 小学校低学年に人気があります」 

 

 

 

 

 

 

『きつねとねずみ』

ビアンキ/作 内田莉莎子/訳 山田三郎/絵

福音館書店 

 

*紹介者コメント「学童クラブでの子どもたちとの

 関係で悩んだりしていたときに、ヒントをくれた

 絵本です」 

 

 

 

 

 

 

 

 

『7日だけのローリー』

片山健/作・絵

学習研究社 

 

*紹介者コメント「犬の情けない表情など、表情が 

 豊かで、本当にすてきな絵本です」 

 

 

 

 

 

『ぼく おかあさんのこと…』

酒井駒子/作・絵 文渓社 

 

*紹介者コメント

 「甘えたいのに甘えられない・・など、男の子の気持ちをよく表している絵本が好きです」  

 

 

『ちいさいおうち』

バージニア・リー・バートン/作 石井桃子/訳

岩波書店 

 

*紹介者コメント「子どもが好きな本と、自分が好きで 

 読み聞かせていた本は異なりましたが、これは、

 親子ともに好きな絵本です」  

 

 

 

 

 

 

『あのとき すきになったよ』

薫くみ子/作 飯野和好/絵

教育画劇 

 

*紹介者コメント「友だちになるきっかけを描いた絵本です」 

 

 

 

 

 

『ぴっつんつん』

武鹿悦子/文 後路好章/構成 もろかおり/絵 くもん出版

 

*紹介者コメント

 「クレパスで描かれ、すべて擬音語で書かれています。展開にインパクトがあります」

 

 

『はなをくんくん』

ルース・クラウス/文 きじまはじめ/訳

マーク・シーモント/絵 

福音館書店

 

*紹介者コメント「小さな花に、森のみんながわーっ!と 

 喜ぶ幸せ、その感覚が気に入っています」 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちいさなあなたへ』

アリスン・マギー/文 なかがわちひろ/訳 

ピーター・レイノルズ/絵  主婦の友社

 

*紹介者コメント

 「出産して嬉しかった母の思い。最近読んで感動した絵本です。

 今の娘にも読んであげたい」 

 

『いっぽんみちをあるいていたら』

市居みか/作・絵 ひかりのくに 

 

*紹介者コメント

 「人と出会うって、こんなにも素晴らしいことはない!と思いました」  

Posted at:12:25

千代田図書館9階「地震災害コーナー」を臨時設置中

このたびの東北地方太平洋沖地震により

被災された方々、ご家族・関係者の皆さまには

心よりお見舞い申し上げます。

また、皆さまの安全と、被災された地域の

一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 

千代田図書館では「地震災害コーナー」

を臨時に設置しました。

 

 

【場 所】

千代田図書館9階(区役所内) 新着図書コーナー

(展示ウォール前の、オレンジ色の書棚です。)

 

*皆さまにご覧いただけるよう、貸し出しは行っておりません。

 図書館内での閲覧をお願いいたします。

 

【展示図書(一部抜粋・順不同)】

『コンパクトでっか字東京23区便利情報地図』(昭文社)

『東京地下鉄便利ガイド 4版 バリアフリー情報』(昭文社)

『今すぐできる!ママが子どもを地震から守るための本』

 (ママが地震災害から子どもを守るプロジェクト/著 メイツ出版)

『激化する自然災害 巨大地震,強大化する台風,地球温暖化』

 (ニュートンプレス)

『エネルギー白書』(経済産業省/編 新高速印刷)

『原子力白書』(原子力委員会/編 エネルギーフォーラム)

『液状化現象 巨大地震を読み解くキーワード』

 (國生剛治/著 鹿島出版会)

『日本災害史事典 1868-2009』

 (日外アソシエーツ編集部/編 日外アソシエーツ)

 

・・・など、約100点がございますので、お手にとってご覧ください。

 

また、10階の児童書コーナー内でも、

地震や自然災害、エネルギーなどに関する児童書を

「しっておこう そなえておこう 地震、自然災害」

としてまとめています。

 

 

【場 所】

千代田図書館10階(区役所内) 児童書コーナー

こちらには、貸出可能な図書もあります。ぜひご利用ください。

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

なお、千代田図書館は、3月31日(木)まで、節電のため

開館時間を短縮いたします。また、土・日・祝日は休館いたします。

 【開館時間】 ~3月31日(木)まで 10:00~17:00

 【休館日】 3月26日(土)、27日(日) 

詳細は、千代田区立図書館ホームページをご覧ください。

 

Posted at:11:00

読み聞かせスキルアップ講座で使用した絵本②

第2回読み聞かせスキルアップ講座②で

講師の尾松純子先生より紹介のあった絵本です。

 

 

『のせて のせて』

松谷みよこ 文

東光寺啓 絵

童心社

先生コメント:暗闇を通り抜ける場面があります。先生のお子さんは暗いところに行くとその場面での「トンネルトンネル・・まっくらまっくら・・」ということばをつぶやいて、暗闇もこわがらなくなったそうです。子どもは、読んでくれた大人の声を体中に響かせながら、成長の階段を1段1段のぼっていく…というようなことを感じさせてくれた絵本です。

 


 

 

『ラチとらいおん』

マレーク・ベロニカ 文・絵

とくながやすとも 訳

福音館書店

先生コメント:子どもはたっぷりとした依存をへて、自立をするもの。子どもたちの共感を呼ぶ絵本です。

 


 

 

『もりのなか』

マリー・ホール・エッツ 文・絵

まさきるりこ 訳

福音館書店

先生コメント:白黒の絵本ですが、おはなし会などで使っても、遠目がききます。絵本の世界の中に入って遊ぶ感覚を教えてくれたのは、この絵本でした。続編『またもりへ』という絵本もあります。

 


 

 

 

『ラモーナとおとうさん』『ラモーナとおかあさん』

ベバリイ・クリアリー 作

アラン・ティーグリーン 絵

松岡享子 訳

学習研究社

(※写真は『ラモーナとおとうさん』) 先生コメント:子どもたちがやりたくてもやれないこと、言いたくても言えないことを、この本の主人公ラモーナが全部やってくれます。あなたたち子どもは、大人にとって本当に大切な存在なんだよ、ということが伝わる本です。


 

 

『パパのカノジョは』

ジャニス・レヴィ 作

クリス・モンロー 絵

もん 訳

岩崎書店

先生コメント:子どもの心が何を求めているのか、が描かれている絵本。大人におすすめ。


 

その他にも、赤ちゃん向け絵本、ナンセンス絵本、詩の絵本、

かわいらしい♪だけではない子ども像が描かれた絵本、など

約30冊の絵本が紹介されました。

 

書店や図書館にはたくさん絵本がありすぎて、

どれを選べばよいかわからない!

という方もいらっしゃると思いますが、

「自分の心が動いた本」を子どもにも手渡してあげてください。

と先生はアドバイスされていましたよ。

 

次回の講座③では、参加者が各自1冊の絵本を持参して紹介し合います。

どんな絵本が紹介されるのか楽しみです。またこのブログでご報告します。

 

Posted at:10:00

レポート:第2回読み聞かせスキルアップ講座②

前回①は、「子どもたちにお話を!心を育むことばの世界」

と題して、先生がふだん行っている「おはなし会」のプログラムを

解説を交えながら一通り見せていただきました。

 

 ※前回①の様子はコチラからご覧いただけます→講座①

 

今回の内容は「子どもたちにお話を!-Part2」として、

なぜ、子どもたちにお話が大切なのか、

子どもたちや私たちが今置かれている状況など

についてのお話と、皆さんが絵本と出会う手がかりに、と

先生からたくさんの絵本の紹介がありました。

 

▲講師の尾松純子先生

 

なぜ、子どもたちにお話が大切なのか。

 

超早期教育、ネグレクト(子どもに対する無関心・怠慢、放置)、

子育ての外注化。現代社会では、子どもから“子どもの時間”が

奪われている、と先生は言います。

生きることへの安心感、「自分は生きていていいんだ」という感覚や

1人の人間としての存在への自信は、

周りの大人の接し方によって育まれるもの。

現代の社会で息せき切って生きている大人たちの元では、

子どもたちは、安心して自分のままではいられません。

また、親子間でどんなに愛があっても行き違いは生じるものです。

 

先生は、そうした行き違いや心の隙間を埋め、子どもにたっぷりと

子どもでいられる時間を与えるために、そして

「今のあなたのままでいいんだよ」ということを伝えるために

絵本や語りを通じて安心感を手渡していきたいとおっしゃっていました。

 

もしかすると、生きることへの安心感や、

自分も他人もありのままでいいんだ、というような感覚は

現代の大人にも不足しているのかもしれませんね。

 

さて、講座の後半では、「子どもの成長と絵本」と題して

たくさんの絵本が紹介されました。

紹介された絵本については、また次回にご報告します!

 

▲今回の会場は九段生涯学習館でした。 

 

▲講座の終了時刻が近づくにつれて、机には絵本がズラリ!

Posted at:10:00

読み聞かせスキルアップ講座で使用した絵本①

2、3月の土曜日に全4回の連続講座として開催している

「第2回読み聞かせスキルアップ講座」では、

たくさんの絵本が紹介され、読み聞かせが披露されます。

 

*2/12(土)に開催した講座①の様子はコチラからご覧いただけます。

 

ちよぴたブログでは、講座の様子とともに、講座で使用した

絵本も紹介していきますので、絵本選びに迷ったときには

ぜひチェックしてみてください。

 

まずは、音の繰り返しやリズムが楽しい絵本。

子どもの体がはずんでいれば、それは、心もはずんでいる証拠♪

 

『ぽんちんぱん』 

 柿木原政広・作 福音館書店 こどものとも0.1.2 定価410円

 

 

『もりのおふろ』

さく 西村敏雄

出版社 福音館書店 

 幼児絵本シリーズ 2才~4才むき

定価 800円+税

 


 

 

『くまさん くまさん なに みてるの?』

え エリック・カール

ぶん ビル・マーチン

出版社 偕成社

定価 1,000円+税

 

 

Posted at:17:00

レポート:第2回読み聞かせスキルアップ講座①

家庭で子どもに読み聞かせをしている保護者の方や

ボランティアとして活動をしている方の

スキルアップを目指す連続講座(全4回)

第2回「読み聞かせスキルアップ講座」が始まりました。

 

 ☆昨年の第1回「読み聞かせスキルアップ講座」の様子は

   コチラからご覧いただけます。⇒    ③-2 

 

▲講師の尾松純子先生

 

第2回目となる今年の講師は「おはなし夢夢」主宰・語り手の尾松純子先生。

尾松先生は小学校教師を経て語り手になり、

現在は小学校での講師をはじめ、語り手養成や保育・児童文化の研修会、

各地の社会教育講座の講師などをしながら、幼い子から大人まで、

様々な場へ生の声での語りを届けています。

 

今講座の初回は「子どもたちにお話を!心を育むことばの世界」と題して、

その豊富な経験に基づく理論や分析などを交えながら、

先生がふだん行っている「おはなし会」を見せていただきました。

おはなし会は、起承転結のプログラムになっていたり、日本のおはなしと

外国のおはなしを組み合わせたりと、さまざまな構成の仕方がありますが

尾松先生は、子どもが言葉を獲得する過程になぞらえて組立てをされます。

 

まずは、手あそびから始めます。

 

⇒手袋人形

 

⇒詩やことばあそび⇒小さなおはなし⇒昔話や物語

 

⇒パネルシアター

 

 

昔話などを声だけで語る「素話(すばなし)」は、

言葉からイメージをふくらませる力、想像力を駆使して、

とても深い集中力が必要です。

そこで、最後に視覚の助けがあるパネルシアターで締めくくり、

深い集中の疲れをとったり、

皆で楽しさを共有しておはなし会を終わります。

 

尾松先生の手あそび、手袋人形、パネルシアターのレパートリーは

とても多く、色々なものを見せていただきました。

 

▲手あそび用の人形や手袋人形の数々

 

「おはなし会」のプログラムを一通り見せていただいた後、

幾つかのおはなしと、絵本の読み聞かせがありました。

今回使用した絵本は、次回のブログでお知らせします。

また次の講座の様子も、このブログでお届けする予定ですので、

どうぞお楽しみに♪

Posted at:18:00

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