連続講座「能楽師:安田登さんと読む 平家物語」のお知らせ

千鳥ヶ淵のそばにある「ギャラリー册」より、

<册塾>という連続講座のお知らせが届きました。

講師の安田登さん、能楽師としての活動だけではなく

古典文化、古代文字、論語など、さまざまな分野に

精通され、多方面でご活躍されています。

 

▲写真:安田登さん

 

昨年は、千代田区読書振興センターが主催する

夏休みの親子向けイベントにもご登壇いただきました。

 *昨年のイベントの様子はコチラ(「からだで感じる「能」と漱石」)

 

ギャラリー册はロケーションも素敵なので、

ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

 

 

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册塾・第二弾 連続講座

「能楽師:安田登さんと読む 平家物語」

平清盛(きよもり)を中心とする平家一門の栄華とその没落・滅亡を描いた軍記物である

「平家物語」は、平家一門の人々の魂を慰める鎮魂の作品です。

貴族政治から武家による政治に転換させた平家一門は、

それゆえに滅ぼされなければならなかった。その哀しくも荒ぶる魂を鎮めるための作品です。

平氏という大きな仮想主人公のもとに、物語の主人公が次々と変化していきながら、

いくつものお話が綾錦の織物のように複雑にからまりあって、美しい物語絵巻を展開していきます。


中世、物語が人の世界でどのような意味をもっていたのかというところから、物語を精読、

読み解いていきます。「平家物語」は、能の台本、謡曲と同じく、本来は琵琶法師が

語るための台本でした。声に出して、そして節をつけて読んではじめて作品のもつ力を

感じることができます。実際に声を出して朗誦し、当時に身を寄せ、現代日本に生きる

私たちの思考を深めてみたいと思います。平家物語に依拠した能の物語の紹介もします。

 

〔開催日〕 33()421()526()623()714 ()
〔時 間〕
 14時~17時(開場は13時30分~)
〔参加費〕
 各回4,000円(ティー付/税込) 学生1,500円割引
〔会 場〕
 ギャラリー册/千鳥ヶ淵(千代田区九段南2-1-17)

 

 〔ご予約〕 ファックスまたはお電話にてお申込みください。
 ※ファックス用申し込みフォーム

 →http://www.satsu.jp/kudan/%B0%C2%C5%C4%C0%E8%C0%B8%B9%D6%BA%C22012L.php

 ※定員になり次第、締切とさせていただきます。

 

 〔お問合せ・ご予約〕 ギャラリー册 

 TEL:03‐3221‐4220 FAX:03-3221-4230

 

★詳細はコチラ(ホームページ)

Posted at:15:00

レポート:トークイベント「古書目(こしょもく)作りの最先端」

千代田図書館の企画展示「気になる古書目(こしょもく)案内」

の関連イベントとして、個性派古書店主たちのトークイベントが

2月17日(金)に開催されました。

 

 

 

登壇者は、神保町の〔大屋書房〕より纐纈久里(こうけつ・くり)さん、

同じく〔中野書店〕より中野智之(なかの・ともゆき)さん、そして、

女性店主・創業者として〔日月堂〕佐藤真砂(さとう・まさご)さん、

〔古本 海ねこ〕場生松友子(ばしょうまつ・ともこ)さんの4名。

 

皆さん、独自の「古書目」=古書販売目録(通信販売カタログ)

を作っておられる、古書業界・古書好きの間で話題の方々です。

どんな話が聞けるのか?と、たくさんの古書好き、本好き、

関係者らで会場が賑わう中、中野さんの進行で始まりました。

 

 

目録は通販カタログなので、東海道線の開通(明治22年)後に出現。

戦前期くらいまでが「黄金期」といえる活発な時代だったそうです。

中でも〔巌松堂書店〕の目録は、当時の日本の代表的な作品を

知るのにも役立ち、目録のシンボル的な存在として今に伝えられています。

 

インターネット販売などが増えていく中で、皆さんは、なぜ、

そして、どんな目録を作っているのでしょうか?

継承者と創業者というそれぞれの立場の違いも、

目録の内容や性質の違いに関わってくるようです。

 

▲写真右:中野智之さん

 

〔中野書店〕 ⇒ ホームページはコチラ

・総合目録「古本倶楽部」毎月発行)

 

・商品の紹介文が掲載される「お喋りカタログ」不定期発行) 

 これは、知らない人にも、知ってもらえるといいな、

 おもしろいと思ってもらえると嬉しいな、との気持ちで中野さんが

 書かれています。

 確かに、素人にも分かりやすく、おもしろそう!と思わせてくれる

 ていねいな情報が満載で、古書を通じて世界が広がりそうです。

  あえて特集を組むことや、テーマ別・時代別にしていないのは、

 特集を組むように古書を集めるのが、お客様の楽しみではないか?

 との考えからだそうです。

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▲写真左:纐纈久里さん

 

〔大屋書房〕 ⇒ ホームページはコチラ

・初代、2代目までは、文字だけの目録を発行

・3代目(久里さんのお父様)は目録を発行せず。

 その理由は、店頭販売に集中する、店頭ウィンドウをうまく使って

 目録代わりにする、お客様ごとの目録作りは続ける、など。

・4代目(久里さん)が、目録「妖怪カタログ」を発行。

 

 同世代の人が“和本”や江戸文化を知らないことが多く、

 もっと知ってもらいたい、来店の足がかりをつくりたい、との思いが募り

 自分が好きな分野で、かつ、和本の世界を知らない人でも

 とっつきやすそうな「妖怪」にテーマをしぼった目録を発行。

 商品が集まらない、分類が難しい、割付などの制作に難航し…

 なんと完成までに10年!そして今年、新しい目録が出るという話も!?

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ご自分で古書店を創業された女性店主のお二人の場合はどうでしょうか。

目録を作るに至る経緯、内容についてお話しくださいました。

 

▲写真:場生松友子さん

 

〔古本 海ねこ〕 ⇒ ホームページはコチラ

インターネット販売以外の販路を探していたときに

「即売展」への参加をすすめられたという場生松さん。

即売展では、目録は、複数の出展者と共同で発行します。

飲み仲間の先輩方のススメもあり、

自分が本当に売りたいと思う商品だけを入れる目録、

読む目録ではなく見る目録、を作ってみたいなぁ

とは思っていたそうです。

(そして日月堂の目録のウワサは耳にしていたんだとか!)

あるとき思い立ち、20年以上携わった雑誌作りの経験を活かして

作ってみたら…おもしろい!

値段の高い本が売れたり、まとめ買いをしてもらえたりし始めたのは

目録を作ってからだそうで、

本気で作るとお客様も本気で応えてくれる、と感じているそうです。

ただ、目録作りは経費もかかるし、エネルギーもたくさんいるので、

続けていくかは模索中とのこと。

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▲写真:佐藤真砂さん

 

〔日月堂〕 ⇒ ホームページはコチラ

何の修行もせずに古本屋を開業し、売れない、つぶれる、やばい!

と窮地に立たされたときに「即売会」をすすめられ、五反田展に出展。

出展者と共同で目録を作り、即売会に挑むも、売上げはいまいちで…

なぜ私がこの本を選んで目録に載せているのかが伝わっていないのかも?

もうちょっと親切に書くといいのかな?

この本をみつけた!という私なりの手柄を伝えてみよう。

との思いで作ると、お客様から反応が返ってくるようになったそうです。

さらに、自店目録として作った特集目録「戦後軽装判」が好評。

 

続けて、紙くずを集めた特集、モダニズムの特集、と全力投球で作成。

現在は、特集目録の発行はお休み中だそうです。

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書物以外の“紙もの”を扱う店も増え、巌松堂書店の目録の時代からは

ずいぶんと変わってきているようですね。

 

目録作りに関してたっぷりとお話しいただいた後は

なぜ古本屋をやっているのか?という流れになりました。

こちらも、皆さんそれぞれに異なる背景をお持ちで

ここでしか聞けないような興味深い話を聞くことができました。

 

質疑応答の時間には、出版業界のインターネットに向かう流れと、

(今回の登壇者のような)紙の目録作りにこだわる古書店の出現

という二つの流れをどう考えているか?

古書目はこの先どうなっていくのだろうか?などの質問が出て

それに対する登壇者の皆さんの回答も興味深いものでした。

 

インターネットにも、紙の目録にも、それぞれに良さがありますが

お客様に喜んでもらえるのも、ネットにはない反応が見られるのも、

世界共通で名刺代わりになるのも、紙の目録なのだそうです。

  

――――ネットか紙か、目録を作り続けるのか辞めるのか。

今回の登壇者の皆さんも模索している様子でしたが

経費も時間も手間もかかる目録を作っていらっしゃるのは

やはり古書や紙の世界がお好きで、目録作りを楽しまれ、

その楽しさと情熱がお客様にも伝わるからなのかな、と感じました。

 

古書店の皆さん、濃密な時間をありがとうございました!

 

千代田図書館の企画展示「気になる古書目案内」は、

20日(月)に展示後期「男子が作った古書販売目録」に入替りました。

前期「女子が作った古書販売目録」をご覧いただいた方も

ぜひまた足をお運びくださいね。(詳細はコチラ

そして、古書店や古書の即売会、各店のホームページも

ぜひぜひ覗いてみてください。

Posted at:17:00

2/29まで「ようこそ!"ローラの物語"の世界へ」展

本日は、銀座にある書店「教文館」の中にある

子どもの本の専門店ナルニア国で開催中の展示のお知らせです。

教文館は、1885年創業の歴史ある書店です。

ぜひこの機に足を運んでみてくださいね。

 

ようこそ!“ローラ物語”の世界へ

~「インガルス一家の物語」シリーズ出版80周年記念展~

 

 

会期 開催中~2月29日(水)

時間 10:00~20:00 

会場 教文館ナルニア国内 ナルニアホール(アクセス

※イベント開催時など、ご覧いただけない時間があります。

★詳細はコチラ⇒教文館ナルニア国ホームページ

 

≪展示概要≫  ※以下、ホームページより引用

開拓時代のアメリカの暮らしを描いたローラ・インガルス・ワイルダー

自伝的作品(『大きな森の小さな家』に始まる10冊の物語)は、

2012年にシリーズ出版開始から80周年を迎えます。

幼いローラが結婚して娘を授かるまでの約20年にわたる旅と家族の物語は、

どんな困難に出合っても心を通わせる家族がいれば乗り越えてゆける

ことを示して、大きな感動を呼びました。

ナルニア国では、今こそこの「小さな家」の物語を多くの人に読んで

いただきたいと願い、シリーズ出版開始80周年の2012年にフェアを行います。

物語のファンの方も、これから初めて読もうという方も、

ぜひナルニア国へお運びくださいませ。ご来店を心よりお待ちしております。

 

★ナルニア国店内で「小さな家」シリーズの全巻と関連書の販売あり。

  ※なくなり次第終了。

★ナルニアホール内でアンケートにこたえると、

 抽選で10名様に「大草原の小さな家」トートバッグをプレゼント!

 

≪パネル展≫

本邦初公開!ローラから日本のペンフレンドへ送られた直筆の手紙

 

▲日本における「小さな家」シリーズの翻訳の歴史を辿るコーナー。

なぜ『長い冬』が一番初めに翻訳されたのかなど、

物語のファンも初めての発見があること間違いなしです。

Posted at:09:00

レポート:第3回 読み聞かせスキルアップ講座―①

2/4(土)に千代田区読書振興センターが主催する

「第3回 読み聞かせスキルアップ講座(全4回)」

千代田図書館でスタートしました。

 

 

連続4回講座の初回にあたる今回のみ、

講師に片岡輝(かたおか・ひかる)先生を迎え、

「愛の贈り物としての読み聞かせ

   ―幼児期の発達と読み聞かせ」

と題し、公開の講演会を開催しました。

 

 

冒頭で片岡先生から

「子ども達に何を手渡したいですか?」

「それはどのような方法で?」

と受講者へ問いかけがありました。

受講されたみなさんもそれぞれ、

心にいろいろなものを思い浮かべたと思います。

 

…愛、財産、教育、生活の知恵、文化、先祖伝来のもの etc

…日々の触れ合い、自然とのふれあい、言葉かけ、躾、

 季節の行事によって etc

 

片岡先生は、絵本にはさまざまな作者の愛(価値観やメッセージ)

が秘められていて、周囲の大人による、

それらを理解し共感した読み聞かせは、

未来を生きる子どもへの贈り物(愛のメッセージ)になる、

とお話がありました。

 

講演会は、先生が絵本を1冊1冊、実際に読みながら、

その本に込められているメッセージやテーマを

解説して進んでいきました。

 

 

時に幼児期の成長過程の特徴や、

時に心理学者の説などを交えてのお話は、

とてもわかりやすかったです。 

 

 

・・・・・・今回紹介のあった本(一部)・・・・・・・ 

 

●ラッセル/リリアン・ホーバン「フランシスシリーズ」

 

『フランシスのいえで』 

『おやすみなさい フランシス』

 ともに まつおかきょうこ/訳 好学社/刊

 

   

 

 親子の向かい合い方、の参考になる本。

 “お父さん、お母さんの参考書”だそうです。

 フランシスのお父さんとお母さんの会話にも注目! 

決してダメとは言わない。

一旦ゆったりと受け止める≪受容≫姿勢に、

親側の包容力と子どもへの愛情が伝わってきます。

 

 

●モーリス・センダック『かいじゅうたちのいるところ』

 じんぐうてるお/訳 冨山房/刊 

  

 

 ≪ファンタジー≫が子どもにとってなぜ大切か。

読んで“帰ってくる” ことにより、

子どもは自分を違う世界で開放して、

現実を生き直す力につなげることができる、とも。

        

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

  

絵本の解説の後には、絵本の選び方や、

絵本との出会わせ方(出会いのドラマの演出)も重要、

というお話があり、

受講生のみなさんも熱心に聞き入ってました。

本選びには、身近な新聞等の書評もとても役立つそうです。

 

先生が書評で見つけた、最近のお気に入りの本↓  

●『蝶の目と草はらの秘密』 

 ジョイス・シドマン/文、べス・クロムス/絵 冨山房/刊

 

   

 

 

片岡先生の優しく穏やかな語り口と、惹きつけられるお話に、

改めて、読み聞かせの原点(=子どもへの愛の贈り物)を

感じてくださった方も多かったようです。

知っていた絵本にも、色々な気づきや新たな発見があり、

講義終了後は、紹介された本を借りていく方の姿も見られました。

 

片岡先生、第1回目の講義をありがとうございました。 

 

さて、読み聞かせスキルアップ講座は、 

次回3/3(土)から、最終回3/24(土)の“おはなし会(発表会)”に向けて

いよいよ実践編に移っていきます。

この続きは、またブログでレポートしますので、どうぞお楽しみに。 

Posted at:15:00

2/3~16「イタリアの絵本と子どもの本」展 イタリア文化会館

千鳥ヶ淵の近くにある、近代的な赤色の建物「イタリア文化会館」

ご存じですか?イタリア政府の機関で、イタリア語、文化講座の他、

イタリアに関する多種多様な催事が行われています。

今回は、イタリア文化会館で開催される絵本の展覧会のお知らせです。

 

第3回「イタリアの絵本と子どもの本」展

絵本のなかのイタリア

 

会期 2月3日(金)~2月16日(木) 

時間 11:00~18:00 ※日曜休館

会場 イタリア文化会館 エキジビションホール(アクセス

問合せ イタリア文化会館図書室 ℡ 03-3264-6011(内線23)

★詳細はコチラ(ホームページ)

 

≪展示作品の一例≫

 

Si puo, ill. di Alessandro Sanna

 

  

A spasso per Venezia, ill. di Allegra Agliardi

 

≪展示概要≫ 

第3回「イタリアの絵本と子どもの本」展では、

イタリアの街、歴史、美術、社会、学校、家族、食べ物などの

テーマを12のセクションにわけ、近刊を中心に約250冊を展示

します。紹介される機会の少ないイタリアの創造性に富んだ

絵本をお楽しみください。
1冊1冊が紡ぎだす事象がジグソーパズルの1ピースとなり、

それらの組み合わせでイタリアという国がくっきりとした形

となって現れてくる、そのような本が選ばれています。

これらの絵本を通して、みなさまのイタリア観や知識が

さらに豊かになることを期待しています。
展覧会を監修するAndersenは、イタリアで児童書専門の

月刊誌を刊行し、関連する企画を手がけ、毎年イタリアの

子どもの本を対象にした賞(Andersen賞)を授与しています。

同時開催:
Dear JAPAN~世界の絵本画家からの希望のメッセージ~

世界の絵本画家から、東日本大震災に見舞われた日本に

贈られたイラストを展示します。大震災に心を痛め、

日本を思う気持ちがこもったメッセージも添えられています。
協力:(株)アート絵本、いたばしボローニャ子ども絵本館 

販売コーナー:
イタリア書房と紀伊國屋書店からの委託により、

イタリア語の絵本を販売します。

また、Dear Japanポストカードのチャリティー販売も行います。

Posted at:15:30

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