コンシェルジュツアー"紙のまち神保町"編を開催しました!

 6月28日(土)

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー“紙のまち神保町”編」

を開催しました!

 

恒例のコンシェルジュツアー。今回は、本に欠かせない

「紙」をテーマに、本づくりに関する講演の後

神保町の紙の専門店、文具店などの数々を巡りました。

 

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まずは、千代田図書館内で

烏有書林上田宙(うえだ・ひろし)さんによる

「紙と印刷の魅力あふれる本づくり」と題したトークです。

 

昨年出版した『高岡重蔵 活版習作集』

竹尾賞・審査員特別賞と造本装幀コンクール・日本印刷産業連合会会長賞を

ダブル受賞するなど、印刷の豊富な知識を活かした

タイポグラフィ書や文芸書の出版で注目を集める上田さん。

 

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私たちの身の回りにあふれる様々な印刷の種類やその方法について

解説していただいた後、話は烏有書林の本づくりへ。

 

「ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学」を

コンセプトに刊行している“日本語の醍醐味”シリーズの本には

「ページ数が多くなりがちなので薄い紙を選びました。

電車の中で立ちながらでも読めるように」という気配りが。

そして、93歳現役(!)の欧文組版工、高岡重蔵さんの

『活版習作集』では、著者の話を録音書き起こしから手がけ

美しい図版の魅力が最大限に引き立つ紙・印刷方法の選択ページ組みなど

すべてに心血を注いだ本づくりの舞台裏をお聞きすることができました。

 

「本は、著者の原稿ができた時点で8割完成です。残りの2割が

 装丁や紙選び、構成といった本づくりの仕事です。

めくった時の感触や、読後の余韻を楽しめるページの組みかたなど

この2割でどうやって“本を読む体験”を演出するか、というのが

印刷物ならではの、紙の本がもつ可能性だと思います」と上田さん。

 

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千代田図書館の本からおすすめ本をご紹介いただいたほか、

手に取って見られる資料や道具などもたくさん見せてくださいました!

 

参加者の質問にも丁寧にお答えいただき、あっという間の1時間でした。

上田さんのトークの後は、いよいよツアーへ出発!

 

運よく雨があがった神保町古書店街の街並みを楽しみながら

まずは美術絵はがきギャラリー 京都便利堂へ立ち寄らせていただきました。

 

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美しいコロタイプ印刷の絵はがきをはじめ、

全国の美術館や四季折々の絵はがきがずらりと並ぶ店内。

短い時間でしたが、お買い物を楽しむ参加者も。

 

次に本と街の案内所、三省堂書店の神保町いちのいちなどに

立ち寄りながら古書店街を進んでいきます。

 

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読書グッズやレターセットが揃うおしゃれなお店あり

古書店の店先には古地図や浮世絵あり…という

本だけではない“紙のまち”神保町の魅力をお伝えしました♪

 

そして、本日の最終目的地竹尾見本帖本店に到着。

2400種類の紙を購入することのできる1階の紙のショールームや

「第10回 竹尾賞」展『高岡重蔵 活版習作集』も展示中の

2階ギャラリーを見せていただき、本日のツアーは終了しました。

 

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※本イベントのためにご厚意で、特別に開けていただきましたが

 通常、土日・祝日は営業していません。

 

上田さん、立ち寄らせていただいたお店の方々、

そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

Posted at:14:00

生誕450年 親子で楽しむシェイクスピア

 

イギリスの劇作家シェイクスピアの生誕から今年で450年。

「ロミオとジュリエット」「ハムレットなど、数々の戯曲は

今なお世界中の劇場で上演されています。

 

「シェイクスピアの名前は知っているけど、作品は読んだことがない…」

「そんな昔に書かれた作品、今読んでも面白いの?」

という方、この機会にまずは絵本でシェイクスピアの世界に触れてみませんか?

 

絵本や児童書は、子どもが読んで面白いだけではなく

大人にも、さまざまな世界への扉を開くきっかけを与えてくれます。

いきなり専門的な本はハードルが高いかな…と思っている方へ、

今回は千代田区立図書館所蔵の本から2冊をオススメします♪

 

『こどものためのロミオとジュリエット』

ロイス・バーデット/著 鈴木扶佐子/訳

アートデイズ

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カナダの小学校で、シェイクスピア作品を子どもたちと読み解く授業を行い

国際的な評価を得ている著者が、子どもにもわかりやすく読めるよう

シェイクスピアの名作をまとめたシリーズ。

表紙や文中の挿絵は小学校の子どもたちが描いた力作です。

原文をふんだんに取り入れた英文も同時に読めて

英語の勉強にもなります。

 

 

『繪本 シェイクスピア劇場』

松岡和子/著 安野光雅/画

講談社

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シェイクスピアが遺したすべての戯曲、37作品を

一冊で楽しめる大人向けの絵本。

見開きの左側に作品のあらすじが分かりやすく書かれ

登場人物やよく知られた名セリフも紹介されています。

もう片方のページには安野氏によって劇中の一場面が描かれており

絵本をめくっているだけで劇場にいるかのような気分になれます。

 

また、この夏には親子で楽しめる「ハムレット」の上演や

シェイクスピアの世界に触れられるさまざまなイベントも

行われます。ぜひ、こちらもあわせてお楽しみください♪

 

【親子のためのシリーズ】

「子供のためのシェイクスピア ハムレット」

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【日 時】 2014年8月23日(土)14:00開演(13:30開場)

【会 場】 小金井市民交流センター大ホール

      (東京都小金井市本町6-14-45)

【作】 W.シェイクスピア 小田島雄志翻訳による

【脚本・演出】 山崎清介

【出 演】 伊沢磨紀、福井貴一、山口雅義、戸谷昌弘、佐藤あかり、

      若松力、宮下今日子、斉藤悠、長谷川祐之、山崎清介

【料 金】 大人3,500円 学生(高校生以上)2,000円

      子ども(小・中学生)1,000円【全席指定】

      ※未就学のお子様の入場はご遠慮ください。

詳しくは→コチラ

 

【関連イベント】

見て!聞いて!!体験する!!!

子どもも大人も楽しむシェイクスピア・ウィーク

【期 間】 2014年7月23日(水)~7月27日(日)

【時 間】 10:00~21:00

【会 場】 小金井市民交流センター スペース「N」

シェイクスピア作品の読み聞かせやクラフトアートのワークショップ、

演劇の専門家が語るトークショーの開催もあります。

詳しくは→コチラ7月のイベントなび」をご覧ください。

 

 

Posted at:12:00

九段小学校「本に出てくる料理」の給食

 

千代田図書館では、区内の小学校や中学校などの教育施設を

書が訪問し、読書支援活動を行っています。

今回はそのひとつ、九段小学校の給食の取り組みをご紹介します!

 

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九段小学校では、今月から月に一度

「本に出てくる料理」が給食に登場します!

読んだことのあるおはなしのメニューを

学校で食べられるなんてとっても楽しそうですね♪

今回は特別に、給食の時間にお邪魔させてもらいました!

 

子どもたちが待ちに待った給食の時間。

この日のメニューは、鮭のムニエル、ボイルアスパラガス、

マッシュポテト、お豆のスープにごはんと牛乳です。

 

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この中のお豆のスープマッシュポテは、

絵本『くまのがっこう』

(あいはらひろゆき/文 あだちなみ/絵 ブロンズ新社)

に出てくる料理で、12匹のくまの子たちが学校で

力を合わせて作るお昼ごはんのメニューです。

 

大豆とたっぷりの野菜が入ったお豆のスープ

しゃきしゃきのレタスを入れて、挿絵に忠実な

きれいな緑色のスープになりました。

見た目だけでなく養バランスも考えられています。

 

月に一度のこのメニューは、学校支援担当司書

栄養士の先生が考えています。

みんなが知っていて、人気のあるおはなしを選ぶだけではなく

栄養が豊富で、季節の食材をとり入れられる献立

話し合って準備し、調理しています。

「子どもたちには、物語の印象を味覚でも楽しんでもらいたいです」

と栄養士の藤浪先生。

 

給食は毎日の「ひとくちメモ」とともに各クラスへ届けられます。

「ひとくちメモ」には献立や食材のクイズが書かれていたり

この日の料理が登場する本の紹介やストーリーも紹介されていました。

「このおはなし知ってる?」「読んでみたい!」と

クラスでも楽しい話題が広がりそうですね♪

 

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また、校舎2階のランチルームの前では

今日の献立とともに本を紹介。

お昼休みには多くの子どもたちが「今日の給食の本」

手に取って見ていました。

 

九段小学校でのこの取り組みは年間を通して続き、

秋の読書週間には特別メニューも考えられているとか。

楽しんで食べながら、物語への興味も生まれる

「本に出てくる料理」の給食をご紹介しました!

 

Posted at:14:00

竹尾見本帖本店にて「第10回竹尾賞」展

 2002年に、株式会社竹尾創立100周年記念事業として創設され

ヴィジュアル・コミュニケーションのあり方を深く洞察する活動、

またはその発展に努力している人を推奨・賞賛し、表彰する

竹尾賞の記念展示会が、6月25日より

紙の専門商社竹尾の見本帖本店2Fで行われます。

 

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竹尾賞は、書籍を対象とした「デザイン書籍部門」

評論活動を対象とした「デザイン評論部門」からなり、隔年で実施されます。

第10回の今回は、2012年1月から2013年12月までの

2年間に日本で初版刊行・発表された書籍と評論を対象に

選考が行なわれ、受賞者が決定しました。

 

「デザイン書籍部門」優秀賞に輝いたのは、

『インフォメーション 情報技術の人類史』

(ジェイムズグリック/著 楡井浩一/訳

水戸部功/デザイン 新潮社)です。

 

そして、6月28日開催のコンシェルジュツアー

「紙のまち神保町」編にトークゲストとしてご出演いただく

烏有書林の上田さんが作った本(下写真)が

審査員特別賞に選ばれました!

上田さん、おめでとうございます。

イベント当日はこの本のこともたっぷりお話しいただく予定です♪

(参加のお申込もまだまだ受付中!)

 

『高岡重蔵 活版習作集

My Study of Letterpress Typography』

(高岡重蔵/著 烏有書林)

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上記の他にも、各受賞作が紹介され

竹尾が選りすぐりの美しい本が一堂に会する展示です。

ぜひご覧ください。

 

「第10回竹尾賞」展

 

【会 場】 株式会社竹尾 見本帖本店2F

      (千代田区神田錦町3-18-3)

【時 間】 10:00~19:00

【期 間】 2014年6月25日(水)~7月18日(金)

      ※土日祝/休

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

 

Posted at:12:00

四番町図書館で「はじめての読み聞かせ」セミナー

 

四番町図書館で、初心者向けの読み聞かせ講座

「はじめての読み聞かせ―おはなしを届けよう―」が行われます。

子どもから大人まで楽しめるおはなしを、

あたたかい人の声で届ける意味を学ぶ全2回のセミナーです。

 

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ご家庭での読み聞かせに生かしたいパパ・ママや

読み聞かせのボランティアを始めてみたいとお考えの方などに

ぴったりの読み聞かせセミナーに、ぜひご参加ください!

 

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前回の読み聞かせセミナーの様子

 

平成26年度【四番町図書館ラウンジセミナー②】

「はじめての読み聞かせ―おはなしを届けよう―」

 

【日 時】 2014年6月21日(土)・7月5日(土)

      各日10:00~12:00

【場 所】 四番町図書館=ラウンジ

【対 象】 ご家庭での読み聞かせに生かしたい方

      読み聞かせのボランティア活動を始めようと思っている方・

      または始めたばかりの方

【定 員】 20名(事前申込制・先着順)※2回とも参加できる方

【参加費】 無料

【内 容】 第1回 (6/21):子どもたちによいおはなしを届けるために

      第2回 (7/5):子どもの発達を考えた絵本選び

【講 師】 四番町図書館館長 宮崎亜古

【申 込】 電話または四番町図書館カウンターにてお申込みください。

      四番町図書館 TEL 03-3239-6357

詳しくは→コチラ

 

Posted at:14:00

ちりめん本展示&関連講演会のお知らせ

 現在、千代田図書館の展示ウォールで行われている企画展示

「紙の本と電子書籍で楽しむちりめん本~外国人に愛された日本の昔話~」

もうご覧になりましたか?

 

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ちりめん本とは、和紙に皺をよせて

ちりめんの布の風合いを持たせた小型の和綴じの本で、

明治中期ごろから昭和中期にかけて作られました。

中でも、日本の昔話をいろいろな外国語に翻訳して

美しい挿絵を入れた『日本昔噺』シリーズ

当時、海外から日本に来た人々のお土産として人気を博しました。

 

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『日本昔噺 第三號「猿蟹合戦」』

(千代田区立日比谷図書文化館 所蔵)

 

今回は、ちりめん本の作りかたやその歴史などを紹介するパネル展示と

『日本昔噺』シリーズを中心に、愛らしいちりめん本27冊の展示に加え

電子書籍でも楽しめるちりめん本をご紹介しています。

 

会場に設置された、最新の高画質4Kタブレットでは

『ちりめん本影印集成 日本昔噺輯篇』(勉誠出版)に収録された、

スペイン語版・ドイツ語版・ポルトガル語版など

珍しいちりめん本を大きく美しい画面で楽しむことができます♪

 

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タブレットで見る、ドイツ語版の『舌切雀』

 

また、千代田Web図書館でご覧いただける

千代田区立日比谷図書文化館所蔵のちりめん本の閲覧方法を

会場のデモンストレーション機とパネルで詳しくご紹介しています。

このコンテンツは、ログインなしでどなたでもご覧いただけますので

ぜひご自宅のパソコンやタブレットでもお楽しみください!

 

そして6月19日の講演会「ちりめん本ことはじめ」では

初めてちりめん本をご覧になる方に向けて、その歴史や

和紙に印刷してちりめん加工を施していく工程などを

わかりやすく解説していただきます!

 

千代田図書館で展示されているちりめん本の作品解説や

千代田Web図書館の閲覧方法の実演なども行います。

どなたでもご参加いただける、申込不要の講演会ですので

ぜひお気軽にご参加ください。

 

講演会「ちりめん本ことはじめ」

 

【日 時】 2014年6月19日(木)

      18:30~20:10(開場18:00)

【会 場】 千代田区役所1階=区民ホール

【席 数】 100席(事前申込不要・当日先着順・立見可)

【参加費】 無料

【講 師】 榎本千賀氏/大妻女子大学国文科教授

【共 催】 大妻女子大学国文学会

※インターネットにつながる、ご自身のタブレット端末などを

 ご持参いただくと、いっそうお楽しみいただけます。

講演会について、詳しくは→コチラ

 

 

企画展示

「紙の本と電子書籍で楽しむちりめん本~外国人に愛された日本の昔話~」

 

【会 期】 2014年5月26日(月)~7月26日(土)

【場 所】 千代田図書館9階=展示ウォールほか

【主 催】 千代田区立千代田図書館/勉誠出版

【協 力】 中野幸一氏(早稲田大学名誉教授)、

      榎本千賀氏(大妻女子大学国文科教授)、

      iNEO、Panasonic、大屋書房

 展示について、詳しくは→コチラ

 

Posted at:15:00

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