日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.18
静かな春を楽しんでみませんか?

今年も日比谷公園の桜は元気に花開き始めました。

1953年の観測開始以来、最も早い3月14日、みぞれ混じりの寒さの中での、東京の開花宣言は、記憶に新しいのではないでしょうか。

3月23日現在、日比谷公園の桜は、ほぼ満開となりました。

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西幸門 カモメの噴水付近(2020年3月20日撮影)

「千代田のさくらまつり」や3月中の日比谷公園のイベントも中止を余儀なくされている中、青空の下、咲き誇る桜を眺めていると少しだけ晴れやかで、穏やかな気持ちになってくる気がしてきます。

撮影に出かけた3月21日も、そぞろ歩きを楽しむ家族連れやグループなどが、草地広場や花壇回りを中心に訪れていました。


日比谷公園の桜の見どころは昨年のちよぴたブログ記事をご参照ください。

今回のコンシェルジュ通信では、日比谷公園の静かな春の見どころをお届けします。

(写真はすべて3月21日に撮影)


公園内の案内図も先頃綺麗にリニューアルしました。案内図を見ながら公園内を散策します。

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幸門 日比谷公会堂付近


都会のオアシスの名に相応しく、春の日比谷公園には、たくさんの草花が咲き誇っています。


まずは、西幸門交差点近くのカモメの広場、噴水付近では、見上げれば、足元の花壇には色とりどりのパンジーを眺めることができます。


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西幸門 カモメの噴水付近


ベンチも設置されているので、カフェで調達したお飲み物でホッと一息。



そして、今、桜と共に見ごろを迎えているのは、第二花壇のネモフィラ


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第二花壇付近


花壇の中は一面の薄青色。花壇をバックに写真を撮影する方も多く、絶好のフォトスポットとなっています。

ネモフィラの隣には、蕾をつけたチューリップもたくさん、花を咲かせる日を待ちわびています。これからの季節も楽しみです。


他にも、テニスコート脇の菜の花や、

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テニスコート付近


園内のいろいろなところに、ひっそり咲いているシャガ(アヤメ科)の花も美しいです。


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日比谷図書文化館正面入り口付近



公園内には、植物に関する掲示板も目立ちます。

日比谷門を入ったところにあるグリーンアドベンチャーの案内図や

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日比谷門付近


日比谷公会堂前にはこんな案内板もあり、お散歩しながら豆知識も習得?

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にれのき広場付近


散策をしながら、いろいろな花を探すのも一興ですね。


また、お帰りやご休憩の際は、日比谷図書文化館にもお立ち寄り下さい。

図書館としてのサービスは、一部休止しておりますが、1階 Library Shop&Café Hibiyaは午前10時~午後6時まで(日祝日は~午後5時迄)、地下1階 Library Dining HIBIYAは全日午前11時~午後2時(ラストオーダーは午後1時30分)の時間帯で、営業しております。


館内1階エントランスでは、4月18日までお雛様も展示中です。

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お雛様も、皆さまのご来館をお待ちしています。




現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当館も、サービスを一部休止し、また、イベントなどの事業を延期または中止しております。皆さまにはご不便をおかけしておりますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

また、開館状況詳細については、千代田区立図書館ホームページ日比谷図書文化館Twitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:17:40

おうちで本を楽しもう! ~おすすめ本紹介:YA向け編~

子ども向けおとな向けに続いて今回ご紹介するのは、YA(ヤングアダルト)におすすめの本。千代田区立神田一橋中学校三谷巧先生に、教室の蔵書の中から厳選したおすすめ本を教えてもらいました。それぞれの本についてのコメントも三谷先生が書いてくれましたよ。

本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




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『新釈 走れメロス 他四篇』

森見登美彦/著

祥伝社


太宰治「走れメロス」を読んだ人なら読むべき一冊。気軽に読めてクスッと笑える一冊。他にも山月記や藪の中などの有名タイトルのアレンジがいっぱい!

同じ作家でこちらもおすすめ・・・『有頂天家族』(幻冬舎)






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『武道館』

朝井リョウ/著

文藝春秋


今やテレビで見ない日はないアイドル。武道館でスポットを浴びたいと夢見る少女たちの苦悩を描いた作品。悩みや葛藤なく大人になる人なんていないの。

同じ作家でこちらもおすすめ・・・『桐島、部活やめるってよ』(集英社)






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『潮騒』

三島由紀夫/著

新潮文庫


恋焦がれて、切なくて、儚くて。昭和の人たちってこうやって恋をしていたんだ......海辺の風がそっと吹き抜ける爽やかさ。

同じ作家でこちらもおすすめ・・・『金閣寺』(新潮文庫)





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『地獄変・偸盗』

芥川龍之介/著

新潮文庫


天才絵師吉秀。彼は見たものでないと絵を描けない。地獄の絵を描いてくれと頼まれたとき、その地獄はどんな地獄なのか。自分が地獄の底に連れていかれても、あなたは絵を描き続けられるだろうか。

同じ作家でこちらもおすすめ・・・『蜘蛛の糸・杜子春』(新潮文庫)




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『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』

サンキュータツオ/著

KADOKAWA


国語辞典なんて意味が調べられればそれでいいと思っていませんか?じゃあ、「愛」はどんな意味?自分で説明してごらん。種類がたくさんあるのはそういうこと。


◇◆◇


さいごに、突然の長い春休みを過ごすことになった中高生に向けて、三谷先生からメッセージをいただきました。


◇◆◇
三谷先生からのメッセージ◇◆◇


中高生の方々へ

 こんにちは。新型コロナウィルスが猛威をふるい、日本のみならず世界中で家にいることを強いられています。最初はお休みがうれしい私たちもだんだんやることがなくなってきてダラーッとしてしまう。こんな時こそ、本を読んでほしい!と私は思っています。現実の世界は広いけれど、本の世界はもっっっと広い!この機会を本をたくさん読んで、物語の世界に入り込む時間に、自分をじっくり考える時間にしませんか?


千代田区立神田一橋中学校 三谷 巧


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




千代田区立図書館は現在、サービスを一部休止して開館しています。

資料を借りたい場合は、電話やホームページなどで予約し、各館のカウンターで受け取ってください。

予約方法については、こちらをご覧ください。

Posted at:16:25

おうちで本を楽しもう! ~おすすめ本紹介:おとな向け編~


ちよぴたブログが子どもおとなYA(ヤングアダルト)におすすめの本を3回にわたってご紹介!(前回はこちらの記事をご覧ください)

今回は、千代田図書館で開催されている「本と出会う読書サロン」より、おとな向けのおすすめ本4冊をご紹介します。

「本と出会う読書サロン」は、毎回異なるテーマに基づいて本を1冊ずつ持ち寄って紹介し合う、本を通じた交流の場です。

2019年12月から開催された第19期では"小説"をテーマに、12月は「歴史」、1月は「SF」、2月は「ミステリー」、3月は「恋愛」の本を紹介し合いました。(3月17日の開催は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため中止となりました)

各月のテーマから1冊ずつ、読書サロンのメンバーの皆さんにご紹介いただきました。

千代田区立図書館に所蔵のある資料については、書名に詳細情報をリンクしていますのでクリックしてご覧ください。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

12月のテーマ「歴史」

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「加茂の水」『司馬遼太郎短篇全集 10』に収録)

司馬遼太郎/著

文藝春秋


幕末、岩倉具視の謀臣として大政奉還、倒幕の密勅、王政復古などの画策や錦旗の図案作成に活躍した人物・玉松操を描いた短篇。豊かな学識を持ち明治維新に尽力しながら、歴史に大きく名を残すことなく世を去ったひとりの人物にスポットを当てることで、歴史の新たな一面を知ることができます。


1月のテーマ「SF」

『コンタクト』

カール・セーガン/著

新潮社


天文物理学者のカール・セーガンが書いたSF小説で、1987年に映画化された話題作です。女性科学者が巨大な恒星ヴェガから送られてきたメッセージを解読し、地球外生命とコンタクトをとるのですが、周りにはそのことがわからず、彼女の妄想ということで片付けられてしまいます。神、信仰、科学、哲学とは何かという思想のぶつかりあいが面白いです。


2月のテーマ「ミステリー」

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『にぎやかな眠り』

シャーロット・マクラウド/著 髙田惠子/訳

創元推理文庫 東京創元社

くつろいで読むのにぴったりのミステリーでオススメなのが、田舎町を舞台に農業大学で応用土壌学を教えるシャンディ教授が活躍する人気シリーズ。第1作の『にぎやかな眠り』は、クリスマス・イルミネーションにまつわる話で、2作目以降もへんてこでわくわくする事件がてんこ盛り。作品ごとに強烈なキャラクターを持つ人物が次々と新たに登場し、読者を飽きさせることがありません。


3月のテーマ「恋愛」

(3月の開催が中止となったため、紹介予定だった本からのおすすめです)

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『ラヴレターズ』

文藝春秋/編

文藝春秋

作家や女優、画家、音楽家、タレント、映画監督など26名が書いた「ラヴレター」。誰に宛てた手紙なのか、シチュエーションもさまざま。例えば川上未映子さんによる、実話とも虚構とも思われるようなちょっとぞっとする話。かつての恋人へ、猫へ、父へ、飛行機へ...。寝る前などちょっとした時間に1編ずつ読むのはどうでしょう。作者でも宛名でも、興味が湧いた作品から頁を開いてみては。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

千代田区立図書館は現在、サービスを一部休止して開館しています。

資料を借りたい場合は、電話やホームページなどで予約し、各館のカウンターで受け取ってください。

予約方法については、こちらをご覧ください。

また、「本と出会う読書サロン」は、5月に第20期のオープニングイベントを行い、6~9月の第3火曜日(午後7時~8時)に月1回開催予定です。

詳細は4月以降にお知らせしますので、図書館内のポスターやチラシ、千代田区立図書館ホームページをご覧ください!

次回はYA(ヤングアダルト、中学生~高校生を中心とした10代の皆さん)におすすめの本をご紹介します。お楽しみに

Posted at:10:45

おうちで本を楽しもう! ~おすすめ本紹介:子ども向け編~

新型コロナウイルスの感染防止対策で、多くの学校が休校になったり、娯楽施設などが休業したりして、家にいる時間が増えた方も多いのではないでしょうか。

「さて、家でどうやって過ごそう...」という方へ、ちよぴたブログが子どもおとなYA(ヤングアダルト)におすすめの本を3回にわたってご紹介します!


今回は、学校支援担当司書が選ぶ子ども向けのおすすめ本です。

本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




まずは、子どもの読書におすすめの3冊。




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『こすずめのぼうけん』

ルース・エインズワース/作 石井桃子/訳

堀内誠一/画

福音館書店

ある日、子すずめはおかあさんすずめに飛び方を教えてもらいました。うまく飛べた子すずめは、おもしろくなってもっともっと遠くを目指して飛んでいましたが...




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『サンタクロースのはるやすみ』

ロジャー・デュボアザン/文・絵 小山 由/訳

大日本図書

春の花が見たくなったサンタクロースは、正体を隠してあたたかい町へ出かけます。ところが、子ども達から「この おじいさん、サンタさんから おひげと 赤い鼻もとっちゃった」と疑われて、人だかりができる大騒ぎになってしまいました!




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『たのしい川べ ヒキガエルの冒険』

ケネス・グレーアム/作 石井桃子/訳

岩波書店

のどかな自然の中で暮らすモグラ、ネズミ、アナグマ、ヒキガエルなどの生活を描いたお話。作者のグレーアムが息子に聞かせたり手紙に書いたりしたお話が元になって生まれた作品です。


◇◆◇


つづいては、暮らしの中のちょっとした時間に使ってみたい本のご紹介です。子どもが日中ひとりで過ごすときにも役立ちそうです。





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『にぎっておいしい きほんのおにぎり』

寺西恵里子/作

汐文社

基本の三角おにぎりに、かわいいデザインおにぎりやおにぎらず、味も形もいろいろなおにぎりのレシピがたくさん。火や包丁を使わずに作れるものも多いので、初めて料理にチャレンジする子どもにもおすすめです。



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『世界の伝承あやとり 南北アメリカのあやとり』

野口とも/著

誠文堂新光社

紐があれば手軽にできるあやとり。昔ながらの遊びとして親しまれていますが、日本だけでなく世界でも広く親しまれている遊びなのです。この本では、南北アメリカの先住民から伝わるあやとりが紹介されています。同シリーズには『オセアニアのあやとり』『極北圏のあやとりなどがあり、世界中のあやとりを知ることができますよ。



◇◆◇


また、学校支援担当司書が年2回発行している「おはなしトレイン」では乳幼児・小学生の学年別におすすめの本を紹介しています。もっとたくさん本を読みたい!という方はこちらもどうぞ。





千代田区立図書館は現在、サービスを一部休止して開館しています。

資料を借りたい場合は、電話やホームページなどで予約し、各館のカウンターで受け取ってください。

予約方法については、こちらをご覧ください。




次回はおとなにおすすめの本をご紹介します。

お楽しみに

Posted at:10:55

春を探して♪ 北の丸公園散策

寒さも和らぎ、晴れの日には外で過ごしたくなるような陽気になってきましたね。

でも今は、外出を控えている方も多いのではないでしょうか。

そこで、このちよぴたブログでちょっとでも春の到来を感じてもらえればと思い、千代田図書館の目の前の北の丸公園まで春を探しに行ってきました。


清水門
をくぐり、雁木坂と呼ばれる石段をのぼって公園に到着。

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鮮やかに咲くカンヒザクラの向こうに千代田区役所庁舎が見えます。

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さあ、園内へと進みましょう。

芝生地に立っているのは、吉田茂 像。

ちなみに、この写真を撮影した2月28日は"バカヤローの日"。1953年2月28日に吉田茂首相(当時)が衆議院予算委員会で「ばかやろう」と発言したことに由来するのだとか。なんだか、運命を感じました。

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芝生地にはオカメカンザクラボケなどが花を咲かせています。


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カワヅザクラは葉が出始めています。

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東京管区気象台の地上気象観測施設、北の丸公園露場(ろじょう)の近くでは、が見頃を迎えていました。

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気になるソメイヨシノは・・・

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開花はもう少し先のようです。

穏やかな春が待ち遠しいですね。




◆◇◆千代田区立図書館のサービス一部休止のお知らせ◆◇◆

千代田区立図書館では、当面の間、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、サービスの縮小およびイベントなどの事業を延期または中止することとなりました。

ご利用いただけるサービス内容、その他詳細についてはこちらをご覧ください。


皆さまにはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

Posted at:11:25

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