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2023.10.30
コンシェルジュ通信Vol.68: 東京名物 神田古本まつりが今年も始まりました! |
こんにちは!
今回のブログは、千代田図書館コンシェルジュがお届けします。
10月もそろそろ終わり、まもなく11月に入りますね。
朝晩が肌寒く感じるようになり、本格的な秋を感じる機会が増えました。
そんな秋の風物詩といえば!
日本一の古書店街が誇る、東京名物 神田古本まつりです!
▲開催初日(10月27日)のメイン会場の様子
第63回を迎えた神田古本まつりですが、
初日から多くの人が訪れ、連日賑わいをみせています。
開始前日に靖国通り沿いを歩くと、神保町交差点にあるメイン会場や、各書店の前にはワゴンが置かれ始めていました。神田古本まつりの準備の様子が見られてワクワクしますね。
▲神田古本まつり前日
そして開催初日は平日にも関わらず、スタート時間の10時にはすでに多くの人が書店の前に集まっていました。
▲神田古本まつり初日の様子
各書店に並ぶ本と路面に並ぶ本も合わせると、なんと100万冊近い本が500メートルほどの距離にギュッと集まっています。街全体がまるでひとつの本屋さんのような、そんな雰囲気を味わえますよ。
私たち千代田図書館コンシェルジュは、書店はもちろんのこと、街のご案内ができるよう日頃から神保町界隈を巡り、知見を深めています。
しかし初めの頃は、
「まだまだ古書についての知識が足りないのに、お店の中に入っても良いのだろうか」
「この書店、なんだか緊張して入れない......」
そう思い躊躇してしまったことも少なくありませんでした。
もし今、同じように感じている方がいらっしゃれば、
外をふらりと歩くだけでもたくさんの本に出会える、神田古本まつりはとてもおすすめです!
そして、神保町を散策するうちに
「もっとこのジャンルが揃っている古書店はないかな」
「この著書の古書が他にもないか調べてみたい」
そんな風に興味が湧いた際には、ぜひ「本と街の案内所」へ立ち寄ってみてください。
▲本と街の案内所
小学館ギャラリーに併設された案内所では、
コンシェルジュが古書店や書籍を一緒にお探し致します。
また、本の検索だけでなく、街あるきをより楽しくするMAPをはじめ、美味しいお店の情報などもたくさんご用意していますので、ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね。
いつにも増して、活気溢れる神保町の街で
心よりお待ちしております♪
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本と街の案内所
【住 所】 千代田区神田神保町1-15 小学館ギャラリーBH神保町内
【営 業】 午前11時~午後2時30分
【定休日】 土曜日・日曜日・祝日
「第63回 東京名物 神田古本まつり」
【日 時】 開催中~11月3日(金曜日・祝日) 午前10時~午後6時
【会 場】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神田神保町交差点他)
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Posted at:15:00
2023.10.26
今年は防災クイズにチャレンジ! 「ライブラリークイズ&スタンプラリー」開催中 |
読書週間(10月27日~11月9日)に合わせて開催する、千代田区内5館の図書館を巡る「千代田区立図書館へ行こう!ライブラリークイズ&スタンプラリー」が今年も始まりました!
千代田図書館・日比谷図書文化館・四番町図書館・昌平まちかど図書館・神田まちかど図書館、5館を巡って、2つのラリーにご参加いただけます!
■■■ 5館をまわって答える防災クイズラリー ■■■
今年のクイズラリーは、「防災」をテーマにした10問のクイズを出題!全問解答すると、防災に役立つグッズ「キーリング付きホイッスル」を差し上げます。(数量限定、なくなり次第終了)
2023年の今年、発生から100年を迎える関東大震災のことや、知っておきたい防災豆ちしきに関するクイズに答えよう。区立図書館で開催中の展示を見ると答えがわかる問題もあります。
クイズと展示、あわせてお楽しみください♪
■■■ 3館をまわって集めるスタンプラリー ■■■
区立図書館5館を巡り、3館分のスタンプを集めると「パンダさんペットボトルカバー」を差し上げます!(数量限定、なくなり次第終了)
防災クイズラリーとスタンプラリー、どちらか1つでも、両方同時に参加してもOKです♪(おひとり各1回限り)
千代田図書館のスタンプ場所は「9階コンシェルジュブース前」です。
クイズラリー・スタンプラリーの掲示と用紙配布は、千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館、昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館の5館すべてで行っています。
まずは図書館で用紙をゲット!ぜひ、図書館へお越しください。
▲千代田図書館9階 第2展示ウォール
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千代田区立図書館へ行こう!
ライブラリークイズ&スタンプラリー
【期 間】 開催中~11月10日(金曜日)
※各館の開館日時に準ずる
【解答用紙およびスタンプ台紙配布場所】
千代田区立図書館5館
【景品引換場所と期間】
千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館
引換期間:11月12日(日曜日)まで
※景品の引き換えは、お1人各1回まで
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皆さんのご参加を、お待ちしております!
Posted at:12:30
2023.10.20
子どもたちが選ぶ"大切な本・忘れられない本" ~「千代田区子ども読書調査」より、中学生編~ |
千代田区立小学校・中学校に通う子どもの読書の状況や変化を把握し、読書活動推進に関する施策に活用することを目的として千代田図書館 読書振興センターが行っている「千代田区子ども読書調査」。
昨年度行った「第8回千代田区子ども読書調査」の質問項目のひとつ「大切な本や忘れられない本がありますか?」への回答で多く挙げられたタイトルや千代田区立図書館が所蔵する本をブログで紹介!前回の小学生編に続き、中学生編をお届けします。
「大切な本や忘れられない本がありますか?」の問いに、「ある」と回答した中学生は70.2%。
今の中学生は、どんな本が好きなのでしょうか。本の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧ください。
◆◆◆中学生の「大切な本・忘れられない本」◆◆◆
中学生の調査でも毎年と言っていいほど上位に挙げられる人気のタイトルは、「ハリー・ポッター」シリーズ(J.K.ローリング/作、松岡 佑子/訳、静山社)や、2019年に実施した第5回子ども読書調査の結果報告でも取り上げた『かがみの孤城』(辻村 深月/著、ポプラ社)で、やはり今年度も多くの生徒達から人気を集めています。
これらに続いて挙げられているのは、例えば「パーシー・ジャクソン」シリーズの本。
"半神半人"の少年パーシーの活躍を描くこのシリーズは、2005年からアメリカで発行され、世界中の子ども達に読まれ続けているファンタジー小説です。
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々1 盗まれた雷撃1』
リック・リオーダン/作、金原瑞人/訳
ほるぷ出版
また近年出版された本で、複数の生徒からそのタイトルが挙げられたのはこちらの本。
M・G・ヘネシー/作、杉田七重/訳
鈴木出版
中学生となると、小説や伝記などの読みものだけでなく、エッセイ、ノンフィクションやスポーツの本、ライトノベルなどなど、生徒の数だけ"好きな本"の種類も広がりを見せます。
調査結果を詳しく見てみると、ベストセラーや話題の作品だけでなく、大人でも「読んでみたいな」と思うタイトルも多く並んでいました。
中井 由梨子/作
小学館
稲垣 栄洋/著
筑摩書房
また、小学生と同様に「大切な本・忘れられない本」として絵本のタイトルを挙げる生徒もいます。今年度の調査では、「ぐりとぐら」シリーズ(なかがわ りえこ/作、おおむら ゆりこ/絵、福音館書店)や、『ふたりはともだち』を始めとする「がまくんとかえるくん」シリーズ(アーノルド・ローベル/作、三木 卓/訳、文化出版局)、その他にも多くのタイトルの回答がありました。
小学生・中学生ともに質問項目「小学校に入学する前、本を読んでもらうことはありましたか?」へ「よくあった」と回答した子どもほど、同じく質問項目の「本を読むのは好きですか?」に対して「好き」と答える割合が多いという結果が得られています。
普段、親子でゆっくりと本を楽しむ時間の確保がなかなか難しいという保護者の皆さんもいらっしゃることと思いますが、ぜひ気軽に図書館のおはなし会や子どもの本のおすすめリストなどをご活用ください♪
「第8回千代田区子ども読書調査」結果の詳細はこちらからご覧ください
11月からは今年度の「第9回千代田区子ども読書調査」が始まります。区内の学校に通う皆さん、どうぞご協力をお願いいたします。
◆◆◆◆千代田図書館 休館のお知らせ◆◆◆◆
千代田図書館は、蔵書点検実施のため下記の期間は休館いたします。
【期 間】 10月21日(土曜日)~23日(月曜日)
休館中の資料返却は、ブックポストをご利用ください。(視聴覚資料など一部資料を除く)
ご不便をおかけいたしますが、ご協力をお願いいたします。
Posted at:17:20
2023.10.17
子どもたちが選ぶ"大切な本・忘れられない本" ~「千代田区子ども読書調査」より、小学生編~ |
千代田図書館 読書振興センターでは、子どもと子どもをとりまく大人の読書活動を推進するさまざまな取り組みを行っており、そのひとつに「千代田区子ども読書調査」があります。千代田区立小学校・中学校に通う子どもの読書の状況や変化を把握し、読書活動推進に関する施策に活用することを目的として、平成27年から毎年11月頃に実施しています。
今回のちよぴたブログでは、昨年度行った「第8回千代田区子ども読書調査」の質問項目のひとつ、「大切な本や忘れられない本がありますか?」に対する回答の中から、多く挙げられたタイトルや千代田区立図書館に所蔵がある本をご紹介します。
「大切な本や忘れられない本がありますか?」の問いに、「ある」と回答した小学生は75.9%。
今の子どもたちはどんな本が好きなのでしょうか。本の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧ください。
◆◆◆小学1~3年生の「大切な本・忘れられない本」◆◆◆
調査開始以来、ほぼ毎年上位の「かいけつゾロリ」シリーズ(ポプラ社)に続き、この数年人気を集めているのは「おばけずかん」シリーズ(講談社)。
海で、山で、学校で、おばけにあったらどうする?短いお話とイラストが「こわいけど、おもしろい」と人気の児童書です。
斉藤 洋/作、宮本 えつよし/絵
講談社
低学年の回答では、絵本のタイトルも多く挙がりました。小さなころから家族や保育園・幼稚園などの先生に繰り返し読み聞かせをしてもらったことを、よく覚えている子どもが多いことが伺えます。
長谷川 摂子/作、ふりや なな/画
福音館書店
ふるた たるひ/さく、たばた せいいち/画
童心社
◆◆◆小学4~6年生の「大切な本・忘れられない本」◆◆◆
高学年で不動の人気なのは「ハリー・ポッター」シリーズ(静山社)や、『ぼくらの七日間戦争』(宗田 理/作)をはじめとする「ぼくら」シリーズ(ポプラ社、KADOKAWA)ですが、21年前に日本版が発売されて以来人気の「マジック・ツリーハウス」シリーズ(KADOKAWA)も、複数の子ども達からタイトルが挙げられました。
メアリー・ポープ・オズボーン/著、食野 雅子/訳
KADOKAWA
アニメ化、映画化された本は子ども・大人を問わず人気を集めます。
『かがみの孤城』(辻村深月/著、ポプラ社)は刊行以来毎年上位に挙げられていますが、昨年度はこの本のタイトルを挙げる子どももいました。
吉野 源三郎/著
ポプラ社
親世代または祖父母世代が読んでいた名作も、今の子どもたちの心に残っていることが多いようです。
同じく質問項目の「本を選ぶとき、どうしていますか」には、「映画、マンガ、ドラマ、ゲームなどで知った本から選ぶ」よりも「家族がすすめてくれた本から選ぶ」「家にある本から選ぶ」の選択肢が、より多く回答されています。このことから、子どもの本選びには、保護者の皆さんのおすすめも大きく影響を与えているということがわかります。
J.ベルヌ/作、高楼 方子/文、佐竹 美保/絵
ポプラ社
「第8回千代田区子ども読書調査」結果の詳細はこちらからご覧ください
次回は「中学生」編をお送りします♪
Posted at:17:50
2023.10.06
【MOFCAの庭からごきげんよう】置かれた場所で咲きなさい |
千代田区障害者よろず相談MOFCAと連携し、おすすめの本をご紹介いただいている連載【MOFCAの庭からごきげんよう】。第10回目をお届けします。
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みなさま こんにちは。今月担当のYです。
今月ご紹介する本は『置かれた場所で咲きなさい』です。
渡辺 和子/著
幻冬舎
修道女であり、ノートルダム清心女子大学の理事長・学長を長く務めた故・渡辺和子氏が2012年に記したこの本は、累積売上部数が300万部を超える国民的ベストセラーです。
この本のタイトルである「Bloom where God has planted you(神が植えたところで咲きなさい)」は、アメリカの神学者ラインホルド・ニーバー(Reinhold Niebuhr)の詩の冒頭の一節だそうです。
著者は29歳で修道女となり36歳の若さで大学の学長に抜擢されましたが、年若く地元に縁も所縁もなかった彼女に周囲の目は冷たかったといいます。周囲から孤立し、鬱病を患い、自殺を考えるほどだったという著者を救い続けたのが、ある神父から贈られたこの言葉でした。
「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。自らが咲く努力を忘れてはなりません」と著者は語りかけます。
刈り取るために種を撒かねばならないというのは自然の摂理で、咲くために努力は必要なこと。では、咲くための努力とはどんなことなのでしょうか?それは"我慢すること"だという人もいるでしょう。
「耐えることは美徳」という考え方は未だ根強くあります。しかし、耐えることだけが、咲くための努力なのでしょうか?
決してそうではなく、「どんな環境に置かれても、そこで環境の主となって花を咲かせることが大事」と著者は言います。
自身を取り巻く「環境」を単に憂うのではなく、その場所でどうすれば自分らしく「咲く」ことができるのかを考えることの大切さが、この本には書かれています。
努力をしても咲くことが出来ないこともある。その時はどうするのか。
著者は、「そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために」と言います。苦しい時には物事の見方を変え、そして、自ら行動を起こすことが大切だと、渡辺さんは身を持って示したのでした。
すべての物に時があり、その時を迎えるための努力が必要だということ。それは耐えることばかりではなく、現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。
いい出会いにするためには、自分が苦労をして出会いを育てなければならないというのが、著者が生涯にわたり伝え続けたことでした。
「心にポッカリ開いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる。希望には叶わないものもあるが、大切なのは希望を持ち続けること。『丁寧に生きる』とは、自分に与えられた試練を感謝すること」
このことが、置かれた場所で咲くための秘訣なのかもしれません。
相談窓口として、千代田区障害者よろず相談MOFCAをどうぞご利用ください。どんなささいな事でも結構です。
みはらしの良い居場所スペースもありますので、ただ休んでご自分のリラックスの場としてのご利用も大歓迎です。スタッフ一同お待ちしています。
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MOFCAの連載【MOFCAの庭からごきげんよう】は、隔月の第2週目に更新します。
次回は12月です。どうぞお楽しみに!
Posted at:10:30
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