千代田図書館のDISPLAY BOOKSが新しくなりました!

千代田図書館9階 情報探索コーナーの円形デスクの中央、装幀が美しい古書を見て楽しめるDISPLAY BOOKS(ディスプレイブックス)が新しくなりました♪

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こちらは、神田神保町の洋古書専門店 北沢書店の4代目店主 北澤里佳さんが手がける「KITAZAWA DISPLAY BOOKS」を千代田図書館内でも楽しんでいただけるよう設置しているコーナーです。

1月28日(日曜日)、千代田図書館の休館日に入替作業をしていただきました。

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たくさんの色鮮やかな洋古書が、手際よく並べられていきます。

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棚全体のバランスを見ながら本を配置し、装飾のオブジェを並べる北澤さん。

美しい洋古書の魅力を活かしながらディスプレイしていきます。

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1時間半ほどで入替作業が終了し、DISPLAY BOOKSが完成しました!

今回は、緑、青、黒の3色をテーマカラーとして、3面の本棚を構成しています。

「リラックスできる緑、爽やかな青、読書や勉強がはかどる黒と、これから迎える新しい季節に合わせて色を選びました」と北澤さん。

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並べられている本の中には、アーネスト・ヘミングウェイやD.H.ロレンス、マーク・トウェインなど、日本でもよく知られた文学者の名前を見つけることができます。

北沢書店が数多く取り揃える英米文学の本の中から、図書館を利用する方にも馴染みの深い1950~60年代以降の文学作品を中心に選書していただきました。

美しい装幀に注目し、その本を読んでみたい、手に取ってみたいと感じることも読書の楽しみ方のひとつです。

千代田図書館へご来館の際は、ぜひDISPLAY BOOKSにご注目ください!

DISPLAY BOOKS

【場 所】千代田図書館9階 情報探索コーナー中央

※このコーナーの資料は閲覧・貸出できません

※館内の写真撮影は、申請のうえ行うことができます


また、千代田区立図書館公式YouTubeチャンネルでは、今回のDISPLAY BOOKSのメイキング動画を、来月中に公開予定です!こちらも、どうぞお楽しみに♪

Posted at:17:00

千代田区立中学校・高等学校展示 in 千代田図書館
① 錦城学園高等学校


千代田図書館9階第2展示ウォールにて、2020年度から実施している「千代田区内中学校・高等学校展示」を、今年度も行います!
千代田区内の学校に、千代田図書館の展示スペースを成果発表の場として活用いただき、各校の特色ある活動をご紹介していきます♪

今年度の1校目は、錦城学園高等学校による源氏物語絵巻です。

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古典の授業でグループワークを行い、『源氏物語』の内容を各々一枚の紙にまとめた作品。

生徒たちが2022年度に作成した『源氏物語』54帖登場人物の紹介33枚を加えた、完全版の絵巻から抜粋して展示しています。

壁一面に並んだ色とりどりの絵巻は大迫力!

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紙選びにこだわり、イラストや図、切り絵や折り紙を使用し、それぞれ豊かな発想で源氏物語の世界を表現しています。

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今年話題の大河ドラマの影響で、『源氏物語』をはじめとした古典文学に興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

錦城学園高等学校の展示からは、生徒のみなさんの『源氏物語』への深い理解と親しみが伝わってきます。これを機に、古典文学の世界に気軽に触れてみてはいかがでしょうか。

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展示では、『源氏物語』に関連する図書を11冊ご紹介しています。あわせてご覧ください。

(展示本はすべて貸出可。貸出中の場合はご了承ください)

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千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館

錦城学園高等学校 国語科

【展示期間】 開催中~2月7日(水曜日)

【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール

詳しくはこちら

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Posted at:17:50

千代田図書館 企画プロデューサーの読書日記
「年のはじめに読みたい本」


2024年を迎えて千代田区立図書館の職員が選んだ「年のはじめに読みたい本」を紹介する3回目。今回で最終回です。

千代田図書館の企画部門 角井プロデューサーが「年のはじめに読みたい本」を紹介します。


いずれの本も千代田区立図書館に所蔵しています。資料の詳しい情報は書名をクリックしてご覧いただけます(貸出中の場合はご了承ください)。


重さで床が傾いてしまったクローゼットの奥を引っ掻き回し、11冊の本を取り出しました。メモやパソコンが散乱する万年コタツの横に、ドサッと置かれたのは、いまさらながらの「ハリー・ポッター」シリーズ。

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『ハリー・ポッターと賢者の石』

J.K.ローリング/作、松岡佑子/訳

ダン・シュレシンジャー/絵

静山社

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『ハリー・ポッターと秘密の部屋』

J.K.ローリング/作、松岡佑子/訳

ダン・シュレシンジャー/絵

静山社

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『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

J.K.ローリング/作、松岡佑子/訳

ダン・シュレシンジャー/絵

静山社

作者はJ・K・ローリング。訳者は松岡佑子。月並みな言い方をすれば、こどもから老人まで楽しめる魔法使いモノ。流行りで言うなら異世界モノ?でありながら、仇討ち物語の一面もあり、後半になるとなにやら重い空気が漂い始めます。両親を殺害されたハリー・ポッターと、闇の魔法使いとの因縁の戦いが主軸の長編シリーズです。

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『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』上巻

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』下巻

J.K.ローリング/作、松岡佑子/訳

ダン・シュレシンジャー/絵

静山社

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『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』上巻

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』下巻

J.K.ローリング/作、松岡佑子/訳

ダン・シュレシンジャー/絵

静山社

映画は8本、舞台やゲームにもなり、「ポッタリアン」という愛好家の総称も発生。

書籍の方は7巻11冊のボリュームで、3度目の読み返しですが、毎回ちがう発見があり、微妙に違うシーンを頭の中で創造してしまうのは、作者の才能なのか、訳者の手腕なのか。とにかく、お初の方も、いまさらの方にも、お薦めのシリーズです。

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『ハリー・ポッターと謎のプリンス』上巻

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』下巻

J.K.ローリング/作、松岡佑子/訳

ダン・シュレシンジャー/絵

静山社

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『ハリー・ポッターと死の秘宝』上巻

『ハリー・ポッターと死の秘宝』下巻

J.K.ローリング/作、松岡佑子/訳

ダン・シュレシンジャー/絵

静山社



角井プロデューサーの読書日記をお届けしました。年のはじめこそ、何巻にもわたる長編作品に取り掛かる良いタイミングではないでしょうか。

気になっていた本、読み返したい本と出会いに、ぜひ今年も千代田区立図書館にご来館ください。





千代田図書館 企画部門の展示「コレが欲しい!!物欲マシマシの"美本"たち─54th/55th造本装幀コンクール─」は、千代田図書館9階展示ウォールで2月24日(土曜日)まで開催中です!

こちらも、素敵な本との出会いがきっと見つかる展示です。ご来館をお待ちしています♪

Posted at:15:10

四番町図書館 館長の読書日記
「年のはじめに読みたい本」


年始の「ちよぴたブログ」は、千代田区立図書館の職員が選んだ「年のはじめに読みたい本」を紹介しています。

2回目は、四番町図書館の栗田館長が「年のはじめに読みたい本」を選びました。

四番町図書館は、子どもの本を多く揃え、定期的におはなし会やイベントを行っています。今回は子どもだけではなく、大人の心にも響く絵本2冊とノンフィクション1冊をセレクトしていただきました。

いずれの本も千代田区立図書館に所蔵しています。資料の詳しい情報は書名をクリックしてご覧いただけます(貸出中の場合はご了承ください)。



大変な幕開けとなりましたが、こんなときにこそ、本の力を借りたい。

そんな気持ちで、少ない言葉で心に届く絵本とユニークな旅行記を選んでみました。

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『はじまりの日』

ボブ・ディラン/作、ポール・ロジャース/絵

アーサー・ビナード/訳

岩崎書店

1冊目は、生まれ変わった気持ちで一年のスタートを切る。そんな気分にふさわしい、はじまりの日』という絵本です。

毎日がきみの はじまりの日

きょうもあしたも あたらしいきみの はじまりの日

ボブ・ディランが愛する息子のために作った名曲『Forever Young』の歌詞を、詩人アーサー・ビナードが心に響く日本語に訳し、ポール・ロジャースの大らかな絵が加わりました。子どもたちが勇気と希望をもって生きていけますように...そんな当たり前の思いと願いがちりばめられています。

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『最初の質問』

長田 弘/詩、いせ ひでこ/絵

講談社

2冊目は、詩人・長田弘さんの問いかけに、いせひでこさんの美しい絵が静かに応えます。一つ一つの質問は短く、簡単です。言葉と絵を追いかけるうちに気持ちがワクワクしたり、ちょっと困ったり...。

これは一日一日を大切に生きるためのプロローグ。

何歳の時の自分が好きですか。

上手に年を取ることができると思いますか。

人生の材料はなんだと思いますか。

その日その時の自分と、哲学問答を楽しんでみてください。

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『ロバのスーコと旅をする』

高田 晃太郎/著

河出書房新社

最後は、目標や目的が求められる新年に、あえて大それた目的も持たず、なぜかロバと一緒にイラン、トルコ、モロッコと旅を続ける人の旅行記です。

スケジュールはロバ次第。しかも、ロバは従順でもなく、ときに逃げ出したり、トラブルの原因となったり...。

それでも筆者はロバを相棒に淡々と旅を続けます。そんな彼らにエールを送りたくなるのは、心の奥に潜む自由を求める気持ちが騒ぎ出したからかもしれません。



四番町図書館 栗田館長の読書日記をお届けしました。

次回の「年のはじめに読みたい本」紹介もお楽しみに!

Posted at:16:00

千代田図書館 図書サービスプロデューサーの読書日記
「年のはじめに読みたい本」


辰年最初の「ちよぴたブログ」では、「年のはじめに読みたい本」を、千代田区立図書館の職員が紹介します。

全3回でお届けする初回は、千代田図書館 図書サービス部門の坪内プロデューサーが「年のはじめに読みたい本」をご紹介します。昨年出版されたばかりの話題の本3冊のセレクトは、多彩な趣味を反映したものになりました。

紹介している本は、いずれも千代田区立図書館に所蔵しています。資料の詳しい情報は書名をクリックしてご覧いただけます(貸出中の場合はご了承ください)。



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『まるごと1冊 スペイン音楽の本』

下山静香/著
アルテスパブリッシング


ついに出た、決定版! 650ページの中に代表的な作曲家・演奏家・作品の紹介はもちろん、歴史、文学、映画、景観など、スペインの魅力のすべてが詰まっています。

独特のエキゾチシズムを醸し出すスペイン音楽の魅力は、歌と踊り、光と陰のコントラストの妙。それを「ミの旋法」と、「アンダルシア終止形」と呼ばれる下降する和声進行とが彩ります。

演奏と研究・執筆などの両面で活躍する著者による、入門書でもあり音楽通も満足できる一冊。ソフトカバーながら王宮の風格を感じさせる装丁も、素敵です!

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『神保町 本の雑誌』(別冊本の雑誌㉒)

本の雑誌編集部/編
本の雑誌社


神保町の紹介本はあまたあれど、これを読まなきゃ始まらない!と言えるほど、神保町への愛と敬意と憧憬に満ちた、珠玉の一冊。

神保町の裏の裏まで知り尽くした著者たちが、これでもかと繰り出す、街語り・本語り・食べ物語り。対談に始まり、ルポ、インタビュー、エッセイ、店舗案内など、バラエティに富んだ内容は、どこから読み始めても飽きずに楽しめます。一部の記事を除き、すべて書下ろし・語り下ろしなのも嬉しい。

写真や図版も豊富で、初めて神保町を訪れる人にも、神保町フリークを自認する人にも、役に立つ本です。

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『師匠』

立川志らく/著
集英社


年のはじめはやっぱり寄席で、落語を聴いて大笑いしたいもの、ということで、いま話題の1冊をご紹介・・・というつもりで選んだのが甘かった! ゴジラ-1.0の破壊力にも匹敵する「笑撃」と、屈折した著者の思いが胸に迫る、「談志本」のニューウェーブ。『小説すばる』連載時から読んでおけばよかった、と後悔させるほどの面白いエッセイが本になりました。

著者同様、これを書いている私も、実は立川談志は大嫌い。でも掛け値なしの大天才で、その魅力には抗えません。

伝説の「芝浜」は、聴く者の五感に訴える珠玉の名演でした。そうか、談志を深く知ることこそが「業の肯定」なのだと、ひとつ腑に落ちた読書体験でした。



坪内プロデューサーの読書日記をお届けしました。

次回の「年のはじめに読みたい本」紹介もお楽しみに!

2024年も「ちよぴたブログ」を、どうぞよろしくお願いいたします。

Posted at:13:30

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