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8月23日(金曜日)に「はじめての神保町街あるき2024特別編」を開催しました!
今年度定期的に開催している街あるきのイベントの特別編として、千代田図書館コンシェルジュが神保町古書店街を参加者にご紹介し、そして特別編のメインとなる東京古書会館を見学。古書店を支える東京古書会館では、普段見ることができない古書の取引の現場を見学でき、参加者の皆さんは、とても有意義な時間を過ごされたようでした。
今回はその様子をお伝えします。
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猛暑が続く今夏でしたが、幸いこの日は薄曇りで、かすかに吹く風を感じながら出発。
集合場所から東京古書会館まで、古書店にまつわるエピソードを交えながら靖国通りを歩きました。
東京古書会館は、駿河台下交差点を御茶ノ水駅方面へ向かい、3分程歩いた所にあります。東京都古書籍商業協同組合(以下、東京古書組合)の運営で、今回の見学は東京古書組合と神田古書店連盟のご協力により実現しました。
最初に、東京古書組合の広報をご担当されている大場さんから東京古書会館の歴史や東京古書組合の役割についてお話いただきました。古書店が取引する市場は、それぞれの古書店が品物を持ち寄り、入札を通じて品物を持ち帰るので古書交換会と呼ばれ、全国古書籍商組合連合会に加盟している方だけが取引できる仕組みです。
古書交換会は全国各地で開催されており、その中で品物の量も質も、日本最大規模の取引が行われるのがこの東京古書会館。
「日本一を自負しています」と仰る大場さんからは、世界一の古書店街を支える熱い気持ちが伝わってきました。
お話を伺った後、全国から持ち込まれた出品前の古書が並ぶフロアを見せていただき、いよいよ古書交換会が行われる会場へ移動。会場のテーブルには、出品中の古書がずらっと並んでいました。
東京古書会館では、平日ほぼ毎日古書交換会が行われています。交換会は、曜日によって品物のジャンルが異なり、「市会」と呼ばれる交換会の運営団体も異なります。出品される古書は、漫画から和本、洋書、学術資料など多岐にわたるので、それぞれのジャンルに強い古書店が市場を運営する会「市会」を組織し、交換会を運営しています。当日は明治古典会の運営で、幕末から明治期以降の文学資料をはじめ、文人の草稿など肉筆もの、浮世絵、近代美術、古書画などが幅広く出品されていました。
このような古書交換会は、それぞれ専門分野に強い古書店が「市会」を運営するので、自分の専門外の古書も適正な価格で取引でき安心感があるとのこと。神保町が世界一の古書店街へと発展してきた理由の一つは、古書店同士が協力し合ってるからだと納得しました。
参加者からは、古書流通を支える古書交換会があることを知り、また普段見ることができない神保町が垣間見え、とても新鮮だったとお声をいただきました。
今回の街あるきはこれにて終了。
今後も千代田図書館コンシェルジュは街の魅力をお伝えするイベントを行っていきます。ご参加いただいた皆さん、最後までお読みくださった皆さん、ありがとうございました♪
Posted at:18:00
2024.08.30
千代田区立図書館公式YouTube「古書っと神保町」配信中! |
神保町やお店の魅力を発信するYouTube動画「古書っと神保町」。千代田図書館コンシェルジュが神保町の古書店にインタビューをして、古書店の魅力を伝える動画です。今年7月に2店舗4本の動画をアップしました!その撮影の裏側を、撮影・編集スタッフNがちょこっと紹介します!
本シリーズの初回の撮影にご協力いただいたのは、文学の初版本をはじめとした貴重な資料を取り揃えている「玉英堂書店」と、少女漫画や原画、さらに同人誌などを専門的に取り扱う「くだん書房」です。
「古書っと神保町」は、1店舗あたり2本の動画にし、配信しています♪ 玉英堂書店の前編では、古書とは何か、仕入れ方法は?といった古書業界ならではのお話や貴重な初版本の紹介、後編では稀覯本(きこうぼん)についても詳しくお話しくださいました!
▲玉英堂書店での撮影風景
そしてくだん書房の前編では、取り扱っている少女漫画のコレクションの世界や神保町の魅力、後編では同人誌や紙芝居など、なかなかお目にかかれないディープな世界を伝えています!
▲くだん書房での撮影風景
千代田図書館の公式チャンネルとして、古書店を紹介するのは初めて。「お店の様子が良く伝わるようにどの角度から撮影する?」「オープニングやエンディングはこんな感じに作りたい!」などなど、コンシェルジュと撮影・編集スタッフで何度も話し合いを繰り返しました。
撮影当日は、私たちが普段なかなか知ることのできない世界をたくさん聞くことができ、感動の連続!お店の魅力はもちろん、店主の魅力も伝わる動画になりました。
「古書っと神保町」再生リストはこちらから!
暑い日がまだまだ続いていますので、おうちで涼みながら神保町の魅力を堪能してもらえたら嬉しいです♪そして、神保町はビルの谷間ばかりではないので日差しもあります。熱中症対策をしていただき足を運んでください。
千代田区立図書館公式YouTubeチャンネルでは、街の魅力をお伝えする動画だけでなく、千代田Web図書館の使い方や図書館のイベント情報なども配信しています。チャンネル登録もお待ちしています!
Posted at:10:00
2024.08.19
【レポート】四番町図書館開催イベント「こども一日図書館員」に密着! |
四番町図書館では、夏休みに合わせて「こども一日図書館員」を開催しました。毎年たくさんの子ども達から応募がある、大人気のイベントです♪今回、最終日のこども一日図書館員のお仕事に密着しました!
四番町図書館の館長による任命式からスタート!この日の参加者2人が任命証を受け取り、図書館員としての仕事を任されました♪
まずは職場を知るところから。これから仕事をする四番町図書館はどんなところ?公共図書館って何だろう?といったオリエンテーションを行いました。貸出や返却など、図書館の仕事についても勉強します。
つづいて図書館の資料について学びます。本をどうやって探すのか知ってる?という問いかけに「バーコード!」「学校で"本の住所"って習いました」と、さすがは図書館員♪
図書館の本を分類する日本十進分類法についてのレクチャーでは、実際に本を見ながらどの分類にあてはまるか考えます。「外国の本だったらどうなるの?」といった質問も飛び交いながら、積極的に学んでいました。
次は館内をすべて巡り、何階にどんな本があるのか確認します。
そして、事務室で貸出と返却の練習!現場に出られるよう、資料バーコードの読み取りや貸出票の差し込みを教わり、あいさつの練習もしました。
レクチャーや練習を終えて、いよいよ実践へ!予約本を探す係と貸出・返却係に分かれて交替で業務に取り掛かります。
予約本を探す係は、本の情報が印刷されたレシートや館内の案内図などを頼りに、資料を探します。さらに予約本を探すだけでなく、その本が四番町図書館での受け取りなのか、千代田区立図書館の他の館に送る本かも教わりながら、2人ともてきぱきと作業を進めていきました。
貸出・返却係では、カウンターへ入り、来館した方の対応を行いました。返却本の中身を一冊ずつ確認して、メモ紙などが挟まっていないか資料の状態を丁寧に確認し、貸出期限をきちんと伝え、練習で覚えたあいさつやお声がけも忘れずにしっかりと仕事を進めました。
図書館員として、お仕事をした時間は2時間ほど。レクチャーと練習、最後にはカウンターに入って、来館した方の対応も完璧にこなし、最初から最後まで集中して一生懸命取り組む姿に感動しました。
最後は館長から修了証を受け取り、一日の仕事は無事に終了です。こども一日図書館員を通して、図書館の面白さや楽しさをより実感してもらえる時間になったのではないかと思います。
今後も千代田区立図書館では、子ども達に図書館の魅力を伝えるイベントを企画します!ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました♪
Posted at:18:00
千代田図書館から徒歩で約10分。北の丸公園内にある国立公文書館は、歴史資料として重要な公文書等を、国の行政機関や独立行政法人等から移管をうけて保存し、利用に供している施設です。
日本国憲法や法律、条約などの公布原本や関連資料が常設で展示されており、いつでも見ることができます。(常設の展示では複製を展示しています)
▲終戦の詔書。8月18日(日曜日)まで原本の特別展示を行っています。(写真は複製)
現在、令和6年夏の特別展「お札に描かれた人物-公文書で見る紙幣の歴史-」を開催しています。2024年7月3日に発行された新紙幣を見て、昔の紙幣はどのようなデザインだったのだろう?と気になったら、ぜひこの展示をご覧ください♪
展示内容は「第一章 明治初期の紙幣」「第二章 日本銀行の設立と兌換銀行券の発行」「第三章 日本銀行券の時代へ」と、明治時代からの紙幣の歴史を紐解いていくことができるようになっています。
紙幣のデザインにどのような人物が選ばれていたのか、さらにその人物の経歴や功績がわかる貴重な資料も一緒に展示されており、デザインだけでなく、なぜ選ばれたのかについても深く知ることができます。(展示された資料は一部を除いて、特別展終了後に閲覧室で見ることもできます)
▲板垣退助が描かれていた紙幣と、板垣退助遭害事件に居合わせた密偵の報告書
さらに、夏休み期間中の子どもたちにも楽しく学んでほしい!と、なぞ解きをしながら紙幣について学ぶことができる、歴史没入型脱出ゲーム「イマーシブサワ」を特別展にあわせて開催!
1万円札のデザインに採用された渋沢栄一からメッセージを受け取りながら、謎を解いていくゲームです。イヤホンとカメラをセットし、特別展の中にあるパネルをヒントに、展示された紙幣や資料をみながら答えを導いていきます。
▲イベントで使用するイヤホンやスマートフォン
▲なぞ解きのヒントになるパネルが展示とともに並んでいます
このイベントは8月21日(水曜日)、8月23日(金曜日)に開催予定です。小学生向けと中高生向けになぞ解きの問題が分かれています。年齢制限はないので、ご家族と一緒に、または友達を誘って参加してみてはいかがでしょうか♪
詳細はこちらから
そして大人向けにも「展示解説会」が開かれています。資料を見るだけでなく、話を聞いて紙幣の歴史について理解を深めたい!という方におすすめです♪
詳細はこちらから
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令和6年夏の特別展「お札に描かれた人物-公文書で見る紙幣の歴史-」
【会 期】 開催中~9月16日(月曜日・祝日)
※8月26日(月曜日)休館
【時 間】 午前9時15分~午後5時
※8月16日(金曜日)、9月13日(金曜日)は午後8時まで開館
【会 場】 国立公文書館 本館
【所在地】 千代田区北の丸公園3-2
【入場料】 無料
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国立公文書館と日本銀行貨幣博物館、お札と切手の博物館が連携したスタンプラリーも同時開催中!
3館めぐると、「平成」「令和」の書のクリアファイルをどちらか一つ、国立公文書館でもらえます。ぜひ各館巡ってゲットしてみてください♪
Posted at:15:45
2024.08.01
【レポート】夏のわくわく課外授業2024 気象研究所の研究官が教える!雲のはなし |
7月23日(火曜日)、千代田図書館が主催する「夏のわくわく課外授業2024」の2講座目、「気象研究所の研究官が教える!雲のはなし」を行いました。
気象研究所気象予報研究部主任研究官の川合秀明さんを講師にお招きし、
小学3年生~6年生の子どもたちを対象に、雲と天気についての講座を行いました。
先生が「気象庁は何をしているところか知っていますか?」と聞くと、
子ども達は次々に「天気予報!」「雨の研究!」「地震の予報!」と元気な返事!
先生の質問にみんな手を挙げて元気に答え、楽しい雰囲気で授業が進みます。
空の様子を早送りしたタイムラプス映像では、雲ができ始めては消える過程や、
黒い雲に覆われていた空が晴れていき、虹がかかる過程などを見ることができました!
学校の授業では見られない貴重な映像に、みんな興味津々です。
お馴染みの飛行機雲や、風が山などの地形にぶつかって渦巻きができる「カルマン渦」の雲など、
めずらしい雲ができるところも見ることができました。
前半の授業が終わり、休憩の後はみんなお待ちかねの実験タイム!
まずは、ペットボトルで雲を作る実験から!
ペットボトルにぬるま湯と線香の煙を少し入れ、ポンプで空気を送りこみ、フタを外します。
すると、ポンッと音を立ててペットボトルの中が白く曇りました。
水蒸気が線香の煙のちりに集まって水の粒になり、雲と同じ仕組みで曇って見えるのです。
先生のお手本を参考にしながら、5人1組のグループになって、各々が持参したペットボトルの中に雲を作ります。
いつもは空の上にある雲が、なんと手の中に!みんな大喜びです。
▲ペットボトルの中が白く曇り、"雲"ができた様子
雲づくりに成功したら、次は「カルマン渦」の実験に移ります。
「カルマン渦」とは、流れる液体や雲などの中に障害物を置くと、その後方に渦が交互に発生する現象のことです。
今回は、水の中に垂らした墨汁を雲の流れに見立てて、半紙に墨汁の流れを写し取ってみます。きれいな渦の模様ができるかな?
▲渦の模様を半紙に写し取る様子
今回の講座で、雲や天気のことをたくさん知ることができ、毎日見ている空をより身近に感じられるようになったのではないでしょうか。
参加した子どもたちからは、
「いろいろな種類の雲があっておどろいた」
「雲を自分で作れるとは思っていなくておもしろかった」
「家でも実験をやったり図書館などで調べたい」
などの感想が寄せられました♪
図書館にも、雲や天気について書かれた本はたくさん取り揃えています。
今回の講座で興味が湧いたら、ぜひ調べものに千代田図書館を利用してくださいね。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
Posted at:14:00
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