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2018.12.28
冬休みも図書館へ!子ども向けおすすめ本展示&年末年始の開館スケジュール |
今年も残りわずか。皆さんは平成最後の年越しを、どのように過ごしますか?
千代田図書館は、年内は12月31日(月曜日)まで開館。新年は1月4日(金曜日)から開館いたします。
新しい年に開く本を探しに来ませんか?
***冬休みの読書に!子ども向けおすすめ本展示***
千代田図書館では、冬休み恒例千代田区読書振興センターの学校支援担当司書による子ども向けおすすめ本展示が始まっています!
冬休み期間中、千代田図書館9階第2展示ウォールと10階児童書コーナーで、「おはなしトレイン(乳幼児向け・小学生向け)」と「BOOK TRAIN(中学生向け)」2018年冬号で紹介している本を、司書のおすすめコメントとともに展示しています。
今年の展示は、冬の夜空を走る列車のようなデザイン。イラストは司書の手描きです!
ぜひお立ち寄りください!
(貸出可/貸出中の場合はご了承ください)
本のリストはこちらからもご覧いただけます。
「おはなしトレイン ふゆのわくわく号」乳幼児版(0~5歳)(PDF:514KB)
「おはなしトレイン ふゆのわくわく号」小学生版(PDF:476KB)
「BOOK TRAIN 2018年冬号」中学生版(PDF:358KB)
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【展示期間】 開催中~2019年1月7日(月曜日)
【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール
10階=児童書コーナー小展示スペース
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10階の児童書コーナーでは「おはなしトレイン」の展示の他に、お正月の本や来年の干支「亥(イノシシ)」の本も紹介しています。
こちらもぜひお立ち寄りください♪
***千代田区立千代田図書館 年末年始のスケジュール***
千代田図書館では、下記の日程で開館時間の変更と休館があります。
他の区立図書館の開館日時についてはコチラをご確認ください。
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12月29日(土曜日) 午前10時~午後5時
12月30日(日曜日) 午前10時~午後5時
12月31日(月曜日) 午前10時~午後5時
1月1日(火曜日・祝日)~1月3日(木曜日) 休館
※休館中の資料返却は、ブックポストをご利用ください。
(CD・ビデオ・DVDは梱包して投函してください)
1月4日(金曜日)からは通常どおりに開館します。
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今年も「ちよぴたブログ」をご愛読いただき、ありがとうございました!
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。
Posted at:09:45
2018.12.27
大学生の読書を語る 帝京大学MELIC×読書人のイベントに行ってきました! |
12月16日(日曜日)に神保町で、『書評キャンパスat 読書人2017』刊行記念イベント【帝京大学MELIC×読書人presents】「帝京大生はなぜこんなに本を読むのか 共読ライブラリー成功のヒント」が開催されました。
書評専門紙「週刊読書人」に連載されている「【書評キャンパス】大学生がススメる本」は、大学生が自ら選んだ本の書評を書く人気コーナーです。
「週刊読書人ウェブ」からもご覧いただけます↓
昨今報じられる「若者の読書離れ」に対し、書評紙としてできることは何か?と始められたこのコーナー。本の選定は学生に任せて本代は読書人が負担すること、文章の書き方にアドバイスはするが価値観の押しつけはしないこと、執筆原稿に対して原稿料を支払うことなどのルールを決め、大学図書館を窓口に希望者を募ったところ、予想以上の反響があったそうです。
「書評してみたい!」という、全国の大学生から寄せられた原稿は1年間50回途切れることなく続き、「週刊読書人」の人気コーナーに。
このたび、2017年度の連載が一冊の本にまとめられました。
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大学生と「週刊読書人」編集部/著
読書人
(本の詳しい情報は書名をクリック)
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大学生の力がこもった書評50点に加え、書評を受けた著者・編集者からのコメントや編集部による原稿の添削例なども掲載されており、学生だけでなく大人にもおすすめしたい一冊です。
「まだまだ“読書離れ”していない、熱心に本を読んでいる学生が多くいることを実感しました」と語る読書人社長の黒木さん
この日は、帝京大学メディアライブラリーセンター(MELIC)の堀野さんと、同大学の学生団体「共読サポーターズ」の石山さん、富樫さん、小林さんの3人が登壇し「大学生の読書のこれから」について語りました。
4年生の石山さんは、「書評キャンパス」第2回の書評も執筆しています。
帝京大学が2012年に編集工学研究所 所長の松岡正剛さんをスーパーバイザーに迎えて始めたプロジェクト「共読ライブラリー」は、「読み合い、薦め合い、評し合う」のコンセプトのもと、大学全体で学生の読書を推進する様々な試みを行っています。まずは堀野さんから、共読ライブラリーのこれまでの取り組みについてのお話しがありました。
側面が黒板になった本棚を使い、学生同士だけでなく著名人、教員・職員との本を介したコミュニケーションを生み出す「黒板書架」は、共読ライブラリーを代表する取り組みのひとつ。
この他にも、共読サポーターズが運営する図書展示やビブリオバトル、学修支援プログラム「読書術コース」など、学生と本をつなぐ仕掛けがたくさん。
大学図書館を「いつも何かが起こっている場所」として学生に認識してもらうことを読書推進の第一歩と位置付け、第2期の2016年からはさらに新しい試みを行っています。
そんな「共読ライブラリーのセカンドステージ」の活動の一つとして紹介されたのが「どこでも図書館」。書架付きの三輪自転車や岡持ち型の書架で、図書館をデリバリーするというものだそう。おもしろい試みですね!
イベントの後半は読書人編集部による、共読サポーターズの3人へのインタビュー。
共読サポーターズの活動で書いた本のレビューを、さらに多くの人に読んでもらいたいという思いで書評にチャレンジしたという「書評キャンパス」執筆者の石山さんは、「編集部からの書評添削が、相手に伝えるための言葉選びを考えるきっかけになりました。社会人になる前にまた読書人で書評したいし、後輩にも参加を薦めたいです」と話してくれました。
リラックスした雰囲気で、MELICや共読サポーターズの活動への思い入れを自由に語るなか、学生3人から
「黒板書架で他学部の先生が薦めていた本を読んでみたら、普段読むジャンルとは違っていたけどおもしろかった」
「共読サポーターズに入り、先輩と話せる場があってよかった」
「この人が読んでいるから読んでみたい、という本がある」
と、“読書を通じて誰かとつながる喜び”が繰り返し語られたことが印象的でした。
図書館を通じて、読書で“人とつながる”“世界とつながる”ことをもっと感じてもらうことができたら、「若者の読書離れ」という言葉が聞かれなくなる日もそう遠くないかもしれません。
学生たちの率直な声を聴くことで、これからの読書の可能性を感じたトークイベントでした。
お話しを聞かせてくれた帝京大学の皆さん、読書人編集部の皆さん、ありがとうございました!
Posted at:16:10
12月15日(土曜日)、千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「本の街でひらく 絵本のとびら」編を開催しました!
今回は「絵本と児童書」をテーマに、街歩きと書店でのトークをお楽しみいただきました。
ツアーは千代田図書館10階の児童書スペースからスタート!
世界一の本の街・神保町で、子どもの頃に読んだ懐かしい一冊に出会える古書店や、現在も読み継がれる童話作家たちゆかりの場所などを巡りました。
千代田図書館を出て徒歩5分ほど、現在の集英社ビル付近には、かつて北原白秋の弟・北原鐡雄が創立した「アルス」という出版社がありました。この会社では、北原白秋のもと児童雑誌『赤い鳥』で童謡を発表していた歌人の巽聖歌が働いていました。
巽聖歌は『ごんぎつね』などで知られる童話作家新美南吉の友人で、1932年(昭和7年)竹橋にあった東京外国語学校に合格が決まった南吉とともに、この場所から竹橋まで駆けて合格発表を見に行ったというエピソードがあります。
ツアーは進み、一行は神保町古書店街へ。古書店街の真ん中、さまざまなジャンルの古書店8店舗が入る神田古書センタービルで2軒の古書店に立ち寄りました。
絶版の絵本や児童書、児童雑誌が揃う5階のみわ書房と、懐かしい漫画本や雑誌から、かるた、すごろくまで取り揃える2階の夢野書店。参加者の皆さんは、どちらのお店でも「懐かしい!」「これ、子どもの時に好きだった」と目を輝かせていました。
古書店街をさらに進み、新美南吉と並んで現在まで多くの童話が読み継がれている宮沢賢治ゆかりの地もご紹介しました。
靖国通りの向こう側、ビアホール「ランチョン」の並びにはかつて映画館「神田日活館」がありました。1928年(昭和3年)の上京の際ノートに記した詩「神田の夜」には、この日活館やその周辺と思われる街の描写があります。
古書店街を折り返してさらに歩き、第2部のゴール、児童書専門の新刊書店ブックハウスカフェへ到着。
イベントの第2部は、ブックハウスカフェでお茶を飲みながら、店長の茅野さんと千代田図書館司書によるおすすめ絵本の紹介をお楽しみいただきました。
ブックハウスカフェは2017年の5月5日にオープン、絵本・児童書の品揃えは神保町随一の書店です。
「絵本は赤ちゃんからお年寄りまで年代問わず楽しめる唯一の本のジャンルです。子どもや子育て中の方だけのものと思わずに、ぜひ手に取ってください」と茅野さん。
はじめに、千代田図書館の司書が絵本『しんせつなともだち』(方軼羣/作、君島 久子/訳、村山 知義/画、福音館書店)を読み聞かせしました。
1965年初版の、寒い冬にじんわりと優しさがしみるような一冊です。
この絵本を皮切りに、二人から合わせて11冊の絵本をおすすめしました。
司書からは、子どもの頃からずっと大好きというしかけ絵本『まどから★おくりもの』(五味太郎 /作、偕成社)や、「大人向けのプレゼントにも、子どもを膝に乗せて読み聞かせするのにも向いています」という『ハリーのクリスマス』(メアリー・チャルマーズ/作、おびかゆうこ/訳、福音館書店)などを紹介。
茅野さんからは、今年出版されたばかりの『クリスマスのあかり』(レンカ・ロジノフスカー/作、出久根育/絵、木村 有子/訳、福音館書店)、「高い画力とユーモアが魅力」という『リスとはじめての雪』(ゼバスティアン・メッシェンモーザー/作・絵、松永美穂/訳、コンセル)と、まだ日本ではあまり知られていない作者の本もおすすめしていただきました。
この他にも、『トムテ』(リードベリ/作、ウィーベリ/絵、山内清子/訳、偕成社)や『ゆき』(ユリ・シュルヴィッツ/作、さくまゆみこ/訳、あすなろ書房)など、紹介した11冊の絵本はどれも、この季節にぴったりなものばかりでした。
書店員と司書、それぞれの観点で語られる思い入れたっぷりの絵本の紹介に、参加者の皆さんも熱心に聞き入る、あたたかい時間となりました。
ブックハウスカフェの茅野さん、そしてご参加くださった皆さん、ありがとうございました!
今回の神保町ツアーで巡ったのはこちらのコースです。
大きな画像を見る(PDF:261KB)
Posted at:14:40
2018.12.14
コンシェルジュ通信Vol.39:絵本や児童文学の魅力にふれる3冊をご紹介 |
明日は、大人も楽しめる絵本や児童文学をテーマに「千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー『本の街でひらく 絵本のとびら』」を開催します。
ツアーの準備のためさまざまな本を読みながら、誰もが子供の頃に読んでいたような長く愛されている絵本や児童書は、年代を超えて共有できるものの一つだと改めて感じました。
今回のコンシェルジュ通信では、そんな世代を超えて親しまれている絵本や児童文学の魅力にふれる本を3冊ご紹介します。
※書名をクリックすると、それぞれの本の詳しい情報をご覧いただけます。
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まず1冊目は、こちら。
宮崎駿/岩波書店
著者は、アニメーション映画監督の宮崎駿さんです。
内容は2部構成になっており、第1部では自身が長年親しんできた「岩波少年文庫」の中からおすすめする50冊を紹介。第2部では、自らの読書体験や児童文学の挿絵の魅力について、インタビューをもとにまとめています。アニメーターならではの視点で、本の表紙絵や挿絵の大切さを語っています。
この本のユニークな点は、第2部は一般的な白いページであるのに対し第1部の紙がわざと日に焼けたような色に加工されていること。
薄茶色のページに、推薦コメントと「岩波少年文庫」の表紙絵が1冊ずつ掲載されています。
長い年月を経たようなページをめくっていると、学校の図書室で本を読んでいた頃にタイムスリップしたような、懐かしい気持ちで読み進めることができました。
「岩波少年文庫」シリーズは、千代田図書館では児童書のある10階フロアの「児童文庫コーナー」に並んでいます。
「児童文庫コーナー」の青い表示が目印
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2冊目は、小学3、4年生の「こくご」の教科書に取り上げられた作品を大人へ向けて紹介している本です。
著者は「童話の世界に起こる奇想天外な出来事は、笑いながらもなぜかホロリとさせられる」感動があると語り、そんな「感動」を心に効くビタミン剤のように補給してほしい、という思いがつまった1冊。
『おとなを休もう』
石川文子編/フロネーシス桜蔭社
この本では、昭和40年から平成16年度までの40年間にわたり出版された、小学3、4年生の「こくご」の教科書の中で、採用頻度の高かった作品を掲載しています。
そのうち、最も多く採用されているのは、新美南吉による『ごんぎつね』だそう。
著者が300冊もの教科書を読み進めるうち、すぐにベスト1位が何になるのか予想が付くぐらい『ごんぎつね』の存在は“圧倒的”だったそうです。
あとがきの中で著者は「世代を超えて、読み継がれる名作は、きっと親とこどもの会話の橋渡しになってくれるにちがいありません」と語っています。
子どものころに好きだった本を、親子でゆっくり本を読むのも良いですね。
小学1、2年生や5、6年生の「こくご」の教科書に取り上げられた作品は、同じ著者が『くじらぐもからチックタックまで』にまとめています。
また、千代田区で採用している教科書は、千代田図書館の千代田区行政コーナーの棚にあります。
(館内での閲覧のみ)
★★●▲●★★●▲●★★●▲●★★●▲●★★●▲●★★
3冊目は、クリスマスを控えたこの時期に読みたい1冊。
オー=ヘンリー/岸田今日子訳
東 逸子 絵
偕成社
これは、アメリカの小説家オー・ヘンリーの短編『賢者の贈り物』の新訳版絵本です。
女優であり童話作家でもある岸田今日子さんの優しく語りかけるような翻訳と、画家の東逸子さんの表紙絵や挿絵が印象的な1冊です。小学生のときに気に入って何度も借りて読んだ記憶があります。
『賢者の贈り物』は多くの方によって翻訳されているので、さまざまな翻訳や挿絵の中から自分の好きな1冊を探してみるのもいいですね。
この本は30年前に出版されたもので、すでに新刊書店には並んでいない本ですが、千代田区立図書館では四番町図書館で所蔵しています。
★★●▲●★★●▲●★★●▲●★★●▲●★★●▲●★★
年末年始は、普段なかなか会えない遠くの親せきと顔を合わせる機会も増えると思います。
好きな絵本や児童文学について、世代を超えて語りあってみてはいかがでしょうか。
Posted at:12:55
2018.12.06
千代田のまちを彩る紅葉&おすすめ絵本 |
2018年も残すところあと1か月あまり。今年の東京地方は木枯らし1号も吹かず比較的暖かな日が続いたため、紅葉の見頃時期も例年よりやや遅めになりました。
今回は、きれいに色づいた千代田区の紅葉風景をお伝えします。
こちらは、千代田図書館からほど近い北の丸公園の紅葉です。
澄んだ青空の下、鮮やかに色づいた葉がきれいに映えています。
こちらは公園内の紅葉の名所、モミジ谷。日当たりのよいところから色づき、緑から赤のグラデーションが目を引きます。平日の午後、通りがかる人々は足を止めて見入ったり、カメラを構えたり、思い思いに紅葉を楽しんでいました。
続いて日比谷公園です。
中央に鶴の噴水がある雲形池のまわりは紅葉スポットのひとつ。この日は日曜日ということもあって、カメラを手にした人でにぎわっていました。
公園内を進むと、ひときわ大きなイチョウの木があり、その下には落葉が黄色いじゅうたんのようになっていました。
日比谷公園の開園を控えた明治34年、設計者の本多静六博士が現在の日比谷交差点にあったイチョウの大木を伐採せず、自分の首を賭けても移植してみせるとして見事に園内に活着させたことから、このイチョウは首かけイチョウとよばれています。
日比谷松本楼の前に立っています。園内でぜひ見つけてみてくださいね。
もうすぐ紅葉の季節は終わり、本格的な冬がやってきますね。
今年は紅葉を見るチャンスがなかったという方も、あたたかいお部屋の中で本を開いて紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか?
さいごに、葉の色や形をじっくりと観察しながら楽しめる絵本2冊をご紹介します。
絵本を開いてお子さんと一緒に、おうちの周りや公園で見つけた落ち葉を調べてみるのも楽しいですね♪
書名をクリックすると、それぞれの本の詳しい情報をご覧いただけます。
『落ち葉』
平山 和子 /文と絵、平山 英三 /構成と写真
福音館書店
盛口満/文・絵、少年写真新聞社
Posted at:10:30
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