日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.46
特別展「夢二式モデルルームへ ようこそ!-夢二好みの室内空間-」開催中

大正時代を代表する詩人・画家の竹久夢二(1884-1934)の生誕140年・没後90年を記念して、夢二作品を所蔵する千代田区と金沢湯涌夢二館の協力による連携特別展が日比谷図書文化館で開催中です。

本展では「夢二式モデルルーム」をテーマに、生活空間を描いたイラストレーション(印刷の口絵、挿絵など)に注目し、新たな夢二の魅力を紹介します。画面の隅々まで夢二らしさを感じる要素が詰め込まれていて、その空間全体から総合的に演出される雰囲気を味わうことができます。

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夢二好みの品々あふれるムード満点の部屋です。和室は落ち着いて籠りたくなる空間、洋室は広やかで動きを感じる空間です。いま私たちが心豊かに生きるヒントも散りばめられています。

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▲大きな図解パネルは、より詳しく作品の紹介をしています。

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▲作品の丁寧な説明に「そうなんだ!!」と、うなずきながら鑑賞しました。

また今回の展示では、2000(平成12)年4月に開館した金沢湯涌夢二館の所蔵する約3,000件の収蔵品のなかから、絵画作品や布地をはじめ、夢二が設計した少年山荘の建築構想図など、金沢湯涌夢二館だけが所蔵する貴重なコレクションを東京でご覧いただけます。

展示担当学芸員のイチオシは、掛け軸と夢二の遺品の数々です。作品すべて、写真撮影可能です(フラッシュと動画はご遠慮ください)。

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▲手前が夢二遺品のパステル(木箱入り)。奥がチェス。他多数の展示があります。

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「夢二式モデルルーム」
はいかがでしたか。入館の記念にこちらのチケットをお渡ししています。また、記念スタンプもご用意しております。

今年も残すところあと2か月。そろそろ大そうじの準備をする方もいらっしゃるのではないでしょうか。今年はさらにお部屋の模様替えもしてみませんか。

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【開催期間】 展示中 ~ 12月15日(日曜日)
【休 館 日】 11月18日(月曜日)
【開室時間】 月曜~木曜・土曜 午前10時~午後7時
       金曜       午前10時~午後8時
       日曜・祝日   午前10時~午後5時(入室は閉室の30分前まで)
【観 覧 料】 一般500円 大学・高校生300円区内在住者・中学生以下・障害者(付添1名)無料​​​​
​​その他、詳細につきましてはこちらをご覧ください
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夢二の世界観を満喫したあとは、レトロなプリンはいかがでしょうか。
1Fライブラリーショップ&カフェ日比谷で味わえます♪

ホイップクリームのデコレーションと赤いサクランボのトッピング。極めつけはレトロな銀のお皿。固さはありつつもなめらかな口どけ。苦味のあるキャラメルも相性ばっちりです。見た目のかわいいレトロ感満載のデザートは当館1Fライブラリーショップ&カフェ日比谷で味わうことができます。(売り切れ次第終了)

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1Fライブラリーショップ&カフェ日比谷の案内はこちらをご覧ください

Posted at:12:00

コンシェルジュ通信vol.74
読書の秋!~東京名物 神田古本まつりが始まります!~

ひんやりとした空気で秋を感じるようになりましたね。天気の良い日は、日差しの暖かさが心地良く、どこかへお出かけしたくなります。

秋といえば、読書の秋。
今年も、神保町が最も賑わう季節がやってきました。
2024年10月25日(金曜日)~11月4日(月曜日・祝日)にかけて第64回 東京名物 神田古本まつりが開催されます!

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▲2023年に開催された神田古本まつり初日(10月27日)の様子。

神田古本まつりとは、世界一の本の街・神田神保町が、総力を挙げて開催する本の一大イベントです。メインとなるのは「青空掘り出し市」。古書店が立ち並ぶ靖国通り沿いに、書店と書棚に囲まれた「本の回廊」が出現。100台を超える古書のワゴンが道沿いにずらっと並べられ、約100万冊もの本で埋め尽くされます。

まるで街全体が本屋さんのようになる光景は神保町ならでは!そのほか、東京古書会館で行われる「特選古書即売会」など本に関する様々なイベントが神保町各所で催されます。


古本まつりの準備は毎年、約1週間前から始まります。
準備中の様子がこちら。

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提灯が飾られてお祭りの雰囲気になっています。
今年はどんな「本の回廊」が現れるのか、今から楽しみですね!

一口に古書と言っても、ただ古い本というだけではありません。絶版になって手に入りにくい本や、資料価値が高い貴重な本など滅多にお目にかかれない本もありますし、お店によって扱うジャンルはさまざま。分野や年代にとらわれず、新たな古書と出会うことができます。

「古書に興味があるけど、初心者だからよく分からない」
「古書店って少し立ち寄るだけでも良いのかな」
このように、古書に触れる機会が少ない、古書店に行ったことがないという方でも気兼ねなく参加できるのが神田古本まつりの魅力!きっとお気に入りの本に出会えますよ。


千代田図書館公式YouTube「古書っと神保町」では、千代田図書館コンシェルジュが神田古本まつりの歴史や楽しみ方について詳しく紹介しています。

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動画はこちら

そのほか、神保町古書店街の個性豊かな古書店を店主さんにお話を伺いながら、魅力や特徴とともに紹介しています。

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再生リストはこちら

神田古本まつりで興味のあるお店を見つけたら、ぜひそちらの動画もご覧ください!

Posted at:17:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.45
普通植物図譜展示のご紹介

日比谷図書文化館4階で展示中の、普通植物図譜をご紹介します。

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淡い色彩で描かれたこれらの植物はすべて、特別研究室所蔵資料の図版を撮影したものをパネル化して展示しています。その図版とは、『普通植物図譜』1~5巻です。

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高柳悦三郎 編輯(へんしゅう)・村越三千男写生画・牧野富太郎 校訂明治後期に刊行されました。校訂の牧野富太郎は朝の連続テレビ小説で、神木隆之介さんが演じた槙野万太郎のモデルとなったことで記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。今回の展示では、学名にMakinoの名が残っている植物の図版の中から14枚をセレクトして展示しています。

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どの植物も繊細に丁寧に描かれ、図鑑の域を超えた楽しみがあります。特別研究室の職員にお申し付けいただければ、手にとってご覧いただけます!撮影申請書を提出いただければ写真も撮れます!

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関連書籍のご紹介
今回展示の普通植物図譜以外にも特別研究室で所蔵している本をご紹介します。

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牧野富太郎田中貢一が共編した『日本植物志』も実際に手に取ることが出来ます。

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✿✿その2✿✿✿
『西洋草花図譜』(谷上廣南 画、芸艸堂、1917年)も所蔵しています。大正初期に西洋の珍しい花々が輸入され、日本人の洋花への関心が高まりました。本書はその頃に図案家・谷上廣南(たにがみ・こうなん 1879~1928年)が描いた西洋花の木版画集で、『春之部 壱』『春之部 弐』『夏之部 壱』『夏之部 弐』『秋冬之部』の全5冊です。

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今回のブログは、展示と合わせて特別研究室所蔵の本を紹介しました。時代を超えてもあざやかな色彩をご覧いただけます。

読書の秋、芸術の秋はぜひ、日比谷図書文化館で豊かな時間をお過ごしください。皆様のご来館をお待ちしております。


展示概要
【展示場所】 4階・特別研究室の展示スペース
【展示期間】 展示中 ~ 10月20日(日曜日)
*10月19日,20日は2・3階の図書フロアのみ休館です

普通植物図譜の展示
【開室時間】 月曜日~金曜日 午前10時から午後10時まで
土曜日     午前10時から午後7時まで
日曜日・祝日 午前10時から午後5時まで

書籍をご覧になりたい方は
【開室時間】 月曜日~金曜日 午前10時から午後8時まで
土曜日     午前10時から午後6時まで
日曜日・祝日 午前10時から午後4時まで

特別研究室につきましてはこちらをご覧ください。

Posted at:14:15

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信:vol.44
今年の夏は日比谷カレッジに参加してみませんか?


日比谷図書文化館
は本を読み、調べる図書館機能はもちろんのこと、歴史や多彩な文化情報を展示するミュージアム、さまざまな講座やイベントを行う日比谷カレッジが一体となった複合文化施設です。

ミュージアムについては度々ご紹介しましたので、今回のブログでは「日比谷カレッジ」を特集します。

日比谷カレッジとは

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日比谷カレッジは、①江戸・東京 ②本 ③スキルアップ ④芸術 ⑤センスアップの5つのカテゴリーを、講義型とワークショップ型の2つのスタイルで、さまざまな「学び」と「交流」の場を創出しています。

「江戸・東京」 江戸・東京の歴史や文化をテーマとします。

「本」 本や作家について様々な視点から取り組みます。

「スキルアップ」 ビジネスパーソンのスキル向上のきっかけを提供します。

「芸術」 美術や音楽、映像、写真など芸術全般をテーマとします。

「センスアップ」 新たな興味、関心を発見し自らのセンスを磨きます。

実際に日比谷カレッジに参加した様子をご紹介します。

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7月3日(水曜日)に開催された、トルコを知る夕べ 第一夜「トルコとトルコの文化」

今年は日本・トルコ修交100年となる節目の年です。世界を俯瞰し、人類の文明と文化を読み解いてきた、鈴木 董氏(東京大学名誉教授、歴史家)を講師に迎え、親日国トルコについての講座に参加しました。豊富な図像資料で歴史、文化の知識を深めることができ、トルコに行きたい気持ちになりました。

シリーズ第2弾は7月24日(水曜日)開催の、第二夜「風刺漫画から見るトルコと日本の100年」です。様々な角度からトルコを知りたくなり興味が湧いてきました。講座についてはこちら


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講座の様子

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会場の様子

また、3階図書フロアのエレベーターホールには日比谷カレッジ関連コーナーを設け、関連図書の陳列やトルコの紹介展示をしています。

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3階エレベーターホールの関連展示

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関連図書の陳列

このように、講座によっては館内の展示や掲示と連携し、興味や関心が広がるように工夫しています。新たな発見、興味の深掘りなど知的好奇心をくすぐる日比谷カレッジの案内はこちらをご覧ください


日比谷公園だより

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数十年に一度ともいわれる幻の花「アオノリュウゼツラン」が7月10日(水曜日)開花しました。場所は第一花壇の一角、ペリカン噴水の周囲の花壇です。日比谷公園サービスセンターの計測では、高さ7.7m。下のつぼみから黄色い花が咲きはじめ、全体の2割が開花しています。

【日比谷公園マップ】
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ペリカン噴水とアオノリュウゼツラン全景

撮影:7月11日(木曜日)

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下部のつぼみから花をつけはじめました

Posted at:17:00

コンシェルジュ通信vol.73
おはなし会を見てみよう!聞いてみよう!

千代田図書館10階の子ども室では、毎月第2日曜日に「赤ちゃん向けおはなし会」を行っています。

おはなし会とは、司書スタッフが絵本などの読み聞かせを行う図書館のサービスで、子どもたちと本との出会いを大切にしています。

お客様に図書館の案内をする際、おはなし会についても紹介します。実際に様子を拝見し、さらに興味がわく案内ができるよう、6月のおはなし会に参加してきました!




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まずは手遊び歌を歌います。スタッフに合わせて、参加している方みんなで歌います。次に読み聞かせが始まります。元気に歌を歌っていた子ども達もぐっと本に集中していました。

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机の上からは、しろくまちゃんがみんなと一緒にお話を聞いています。

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今回はこちらの2冊を読み聞かせ。


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『みずちゃぽん』
新井 洋行/さく
童心社


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『おさんぽおさんぽ』
ひろのたかこ/さく
福音館書店

梅雨にぴったりな雨の絵本ですね。最後は大きなあんころ餅を作って、おうちに帰る歌で終了です。美味しいおみやげができました。

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最初は少し緊張気味だった子ども達も、最後はリラックスして楽しんでいました。この日は曇り空でしたが、楽しいお話を聞いて一緒に歌えばワクワクした気持ちになれますね♪


おはなし会終了後も、引き続きこども室で、ゆっくり過ごせます。



おはなし会について、もっと詳しく皆さんに知ってもらいたいと思い、読み聞かせを担当している司書スタッフにインタビューしました!


Q.おはなし会にはどのような方が参加されていますか
赤ちゃんが対象なのでご家族での参加が中心です。少し年上のお兄さんお姉さんもよく来てくれます。最近はお父さんの参加も増えていて、とても嬉しいです。

Q.今までのおはなし会で、興味深かったエピソードはありますか
はじまりの歌「がたごとバス」は皆さん楽しんでくれているようです。最初はただ歌を聞いていただけのお子様が、しろくまちゃんに手を振ってくれるようになったこともあります。『ぴょーん』(まつおかたつひで/作・絵、ポプラ社)を読んだとき、「ぴょーん」の言葉に合わせて一緒にジャンプしてくれたお兄さんお姉さんがいました。おはなしを聞くだけでなく体を動かすほど楽しんでくれて、聞いている人の心を動かせたことが嬉しかったのも印象深いです。

Q.読み聞かせしている本、またその選書方法を教えてください
季節に合ったもの、読むうえでことばの響きが楽しいもの、小さな絵本でも絵がはっきりしているものを選ぶようにしています。

Q.今まで読み聞かせの本のリクエストを受けたことがありますか。またそれはどんな本でしたか
直接リクエストを受けたことはありませんが、読み聞かせで反応が良かった本は登場の頻度が高くなります。『だるまさん』シリーズ(かがくいひろし/さく、ブロンズ新社)や『ぺんぎんたいそう』(斎藤槇/さく、福音館書店)や『ぴょーん』など、身体を動かすことができる絵本は一緒に遊びながら楽しめるので人気です。

Q.お客様へのメッセージ・伝えたいこと
おはなし会は毎月第二日曜日の午前11時から20分ほどの時間で開催しています。途中入室・途中退室も可能です。また、3・4か月児健診が対象のお子様にブックスタートの読み聞かせの時間を設けております。毎月第三火曜日の午後3時から子ども室でお待ちしています。

図書館は「静かにするところ」というイメージから、お子様と一緒では気を使うと思ってしまうかもしれません。千代田図書館は絵本のあるエリアは10階、大人向けの本のエリアは9階と完全に階が分かれているので、安心して気兼ねなく過ごせます。ぜひ遊びに来てください!



お子様に楽しんでいただけるよう、読み聞かせの本選びも工夫がされていました。おはなし会をきっかけに、絵本はもちろん、図書館を好きになっていただけたら嬉しいです!

おはなし会は、千代田図書館のほかに四番町図書館神田まちかど図書館でも開催しています。日差しが強い日や、雨でじとじとする日が増えてきました。涼しい図書館で、お子様と一緒に絵本の世界を楽しんでみるのはいかがでしょうか。



千代田図書館「赤ちゃん向けおはなし会」
【日  時】毎月第2日曜日 午前11時から11時20分(事前申込不要)
【場  所】千代田図書館 10階子ども室
【対象年齢】0歳から2歳くらいの乳幼児とその保護者

四番町図書館「どようびおはなし会」
【日  時】毎週土曜日 午前11時から(20分から30分程度)
【場  所】四番町図書館 2階 児童室
【対象年齢】乳幼児とその保護者

神田まちかど図書館「おはなし会」
【日  時】不定期 (HPをご確認ください)
【場  所】神田まちかど図書館
【対象年齢】乳幼児から小学生とその保護者

詳しくはコチラ

Posted at:15:45

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.43 特別展
「しりあがりさんとタイムトラブル 江戸×東京」開催中

日比谷図書文化館の特別展示室では、「しりあがりさんとタイムトラブル 江戸×東京」を開催中です。
浮世絵において最大のライバルとされた北斎と広重が描いた江戸時代を風景に、しりあがり寿氏が描きこんだ現代の文物や人々を、多角的な視点からお楽しみいただける展示となっています。

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Ⓒ最新料金所2018年

しりあがり寿氏からのメッセージをご紹介


パロディーの魅力は様々ありますが、その中のひとつに「イタズラ心」があります。何百年か後に江戸時代の浮世絵だと思って眺めた人の「あれ?おかしいな。こんなもの江戸時代にあったかな?あれ?パロディーか、やられた!」みたいな感想が作者の何よりの喜びです。
今回も浮世絵の中にあるはずのないものをこっそり、いや堂々とまぎれこませました。時を超えた一瞬の心の混乱、タイムトラブルをどうぞお楽しみください。


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みどころ

千代田区を描いた浮世絵パロディー4点を初公開
日比谷図書文化館4階にある特別研究室所蔵の歌川広重筆「名所江戸百景」(1856年)などを基に、今回の展覧会にあわせて千代田区の風景を描いた作品4点を初公開します。江戸城、国会議事堂、警視庁、電気街など、エリア毎に個性あふれる千代田の風景をしりあがり寿氏がどのように解釈したかお楽しみください。

霞ヶ関に江戸城が?タイムトラブルは未来の人を困らせる?!
浮世絵に描かれた江戸の町に現代の文物と人が描きこまれた作品を見て、クスッと笑える本展。これをみた未来の人たちは混乱してしまうかも?常識を破るしりあがり寿氏のパロディー作品が、今も未来にも笑いと混乱を巻き起こします。

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▲タイムトラブルの世界へようこそ!!


入室してすぐのところに、しりあがり寿氏のインタビュー映像(約13分)があります。インタビューの中で紹介された作品はモニター横に展示しています。「あれ?どうなっているの?」とワクワクした気持をすぐに確認できる展示です。

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壁面の展示は向かって左側がオリジナル、右側がしりあがり寿氏の作品です。ぜひ2つの絵を見比べてみてください。また、作品のタイトルもユニークで、"クスッと笑い"へのこだわりが伝わってきます。

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開催概要

【開催期間】 開催中 ~ 6 月23日(日曜日)

【休 館 日】 5 月 20 日(月曜日)、6 月 17 日(月曜日)

【開室時間】 月曜~木曜・土曜 午前10時~午後7時

金曜 午前10時~午後8時

日曜・祝日 午前10時~午後5時

※ 入室は閉室の 30 分前まで

その他、詳細につきましてはこちらをご覧ください

関連展示・その1

2階図書フロア、パープルゾーンに入ってすぐの三角台では、開催にあわせて、しりあがり寿氏の関連図書や、パロディー作品のオリジナルである葛飾北斎『冨嶽三十六景』をはじめとする浮世絵の作品集などを紹介しています。有名作品の魅力をあらためて感じていただける展示です。

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▲こちらのコーナーにある本は貸出し可。(一部貸出しできない本があります)


関連展示・その2
3階エレベーターホールでは、『浮世絵大系』のうち葛飾北斎『富岳三十六景』と、歌川広重『名所江戸百景』の千代田区の風景を描いたページを見開きで紹介しています。

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「笑う門には福来たる」「笑いは百薬の長」という古くからのことわざにもあるとおり、笑うことは心や体に大変良いことです。 ぜひ、「しりあがりさんとタイムトラブル 江戸×東京」で"クスッと笑う"を体感してはいかがでしょうか。ご来館をお待ちしています。

Posted at:16:00

コンシェルジュ通信Vol.71:開催します!イベント「はじめての神保町街あるき」

千代田図書館コンシェルジュが神保町の魅力を紹介するイベント「はじめての神保町街あるき」を、今年も開催します! (詳細はコチラ


これまで年に1~2回の開催だった本イベントは人気が高く、より多くの開催を希望される声にお応えして、回数を増やすことといたしました。まずは4月から6月まで毎月1回開催します。

現在、私達は準備の真っ最中。イベントでは街の歴史や古書店の情報に加え、コンシェルジュならではの目線で神田神保町の魅力を紹介します。そのため日々、街の情報のアップデートはかかせません。早速情報収集に神保町へ出かけました。


新規オープン予定の書店を見つけたり、街の草花の様子から季節の移り変わりを感じたり。

普段歩き慣れている街も、改めて「魅力を伝える」という目線で歩くと色んな発見があります。

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▲神保町さくら通りの様子(3月3日撮影)

写真の桜は早咲きのオカメザクラです。撮影した3月3日は、満開でした。さくら通り入口のポールは、オカメザクラの濃い桜色と同じ色です。いつにも増して、華やいだ雰囲気の神保町さくら通りを進み、靖国通りへと向かいました。

2026年竣工予定の三省堂書店神保町本店は、建て替え工事が進んでいます。

工事現場には大きなクレーンが入り、いよいよ本格的に建設が始まりそうです。

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▲三省堂書店神保町本店の建設はこれから

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▲三省堂書店建て替え中のため、靖国通りから奥の建物までよく見えます


こうして街の写真を撮っていると、オランダから来日した観光客の方に声を掛けられました。

ジャーナリストをご職業としていて、3日前に日本に来たばかり。これから1か月かけて日本を旅する予定で、まず訪れたのが神保町なのだそうです。

ジャーナリストの方が「古書店が多いことはもちろん、小さな路地も魅力的で面白い街だ」と仰っていたのが印象的でした。

世界一の本の街と呼ばれる神田神保町。一度は訪れてみたいけれど、なかなかチャンスが無いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「神保町の古書店って、どんなお店があるの?」

「グルメタウンって聞いたけど、何がおすすめ?」

などなど素朴な疑問からあまり知られていないトリビアまで、街あるきの中でご案内する予定です。

ぜひ「はじめての神保町街あるき」を通じて、神保町の魅力を発見してみませんか?

たくさんの方のご参加を待ちしています。

【日 時】同じ内容で3回開催します。

     1回目:4月20日(土曜日)午前11時

     2回目:5月18日(土曜日)午前11時

     3回目:6月15日(土曜日)午前11時

     ※各回60分を予定

     ※荒天の場合は中止します。

【定 員】各回10名(抽選制、千代田区民の方優先)

【対  象】どなたでも ※中学生以下は保護者同伴で参加できます。

【参加費】300円(傷害保険料として)当日お支払いください。

【1回目受付期間】4月1日(月曜日)午前10時まで、千代田区立図書館ホームページの専用フォームにて受付

【主 催】千代田図書館 読書振興センター

Posted at:16:10

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.42:ホール・会議室を使ってみよう!/日比谷カレッジ関連展示「アートを読む」ご案内


ホール・会議室を使ってみよう!

この数年でオンライン会議や配信が日常化していますが、改めて対面だからこそ伝わる空気感や熱量を見直す方も多いのではないでしょうか。そんな方に耳よりな情報です!日比谷図書文化館貸出施設があるのはご存じですか。少人数の打ち合わせから、200名規模の講演会などにも対応できるホール・会議室があります。
より多くの方に知っていただけるよう、館内1階エレベーターホール前に、ご案内のイラストを掲示しています!ぜひ、ご覧ください。

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貸出施設の種類

日比谷コンベンションホール(大ホール)地下1階

定員207名。観客席からは登壇者の表情が分かる距離感です。座席は簡単な筆記が可能なテーブル付きです。
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スタジオプラス(小ホール)4階

定員60名。室内は六角形、窓は三角形とユニークな構造です。そして高い天井は開放感あふれる気持ちのよい空間です。
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セミナールームA・B(会議室A・B)4階

定員24名。机、椅子はスクール形式のレイアウトですが、ご自身で机の配置は自由にアレンジできます。
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各貸出施設の雰囲気は千代田区立図書館公式チャンネル(YouTube)でもご覧いただけます。

コンベンションホール(大ホール)はこちら

スタジオプラス(小ホール)・セミナールームA/B(会議室)はこちら



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利用するにあたって

〇規約は当館ホームページをご覧ください。

コンベンションホール(大ホール)はこちら

スタジオプラス(小ホール)はこちら

セミナールームA/B(会議室)はこちら

〇ご予約の際は千代田区立図書館「貸出券」が必要です。お近くの千代田区立図書館で作成してください。

詳しくはこちら

〇ご予約内容を確認の上、利用承認を行います。

〇マイク、プロジェクターなどの会場備品は有料(別途要申込み)となります。

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当館のホール・会議室にご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。

日比谷カレッジ関連展示「アートを読む」ご案内

3階エレベーターホールでは、日比谷カレッジ関連展示「アートを読む」を開催しています。絵画やガラス、彫刻作品等、講演会にて紹介する4人のアーティストと、講師の伊藤 久美子先生の作品をご覧いただけます。また、アーティスト自身が学生時代に影響を受けた本を紹介しています。(展示している書籍は一部を除き、貸出可能です。)

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企画担当者に、展示の見どころを伺いました!

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テキスト(言語)で情報を得ることが出来る「本」とは違い、言葉を持たない「アート作品」は鑑賞するのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。今回の展示では、アート作品と一緒に作家自身の「言葉」を壁面に展示し、作品(非言語)とテキスト(言語)のどちらからでも、楽しむことができる仕掛けを作りました。また、アーティスト自身が学生時代に影響を受けた本の紹介では、コメントと一緒に本の展示も行っています。その本は、作家自身の思考や願い、作品を読み解くヒントになるはずです。アート好きの方にはもちろん、アートを普段鑑賞しない方にも是非、お越しいただければ嬉しいです。作品と言葉、その両方を行き来しながら、5人のアーティストによる小さな美術展をお楽しみください。

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【会  場】 3階 エレベーターホール

【期  間】 開催中 ~ 3月30日(土曜日)

【休 館 日】 3月18日(第3月曜日)

また、こちらの展示は関連の日比谷カッレジの開催もございます。詳細はちよぴたブログ 2024.02.09 中高生におすすめ!日比谷カレッジ「好きなことと生きていく~美大藝大アーティスト編」開催をご覧ください。

Posted at:16:20

コンシェルジュ通信vol.70:季節の和菓子を堪能!

最近はぽかぽかと暖かい日が増えてきました。

甘いお菓子でほっと一息、癒されたい気分になります。

九段下駅から千代田図書館までの道すがら、いつも気になる和菓子屋さんがあります。

先日コンシェルジュの仲間たちと伺いました。

御菓子司 寿々木(おかしつかさ すずき)さんです!

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まず目に入るのは、和菓子が並んでいる表のショーケースです。

伺ったときは2月の和菓子が並んでいました。

写真の「寒椿(かんつばき) 」の練り切り、美味しそうですね!

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花びらの中にはこしあんが包まれており、しっとり優しい甘さ

ちょこんと添えられた椿の葉は少し透明感があり、瑞々しさが伝わってきます。

ぱっと華やかな気分になれる、素敵な練り切りです。



和菓子と聞いて、練り切りをイメージされる方は多いのではないでしょうか。

この機会に、千代田図書館所蔵の本で、練り切りと2月の和菓子のモチーフについて調べてみました!

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『事典 和菓子の世界』

中山 圭子/著

岩波書店

練り切りとは

こしあんに求肥、寒梅粉(かんばいこ)などのつなぎを加えて、練り上げて作るもの。

柔らかく細工がしやすいため、季節に合わせて様々な形作りがされています。

モチーフ

日本の和菓子は、その時の季節にあった植物動物自然など身の回りのものがモチーフにされています。

今回紹介した椿の花は、1月~2月頃の季節によく用いられています。

「寒椿」のほか、「玉椿」「姫椿」「白玉椿」「花椿」などの銘が付けられるそうです。

練り切りの柔らかい生地と、日本の四季を愛でる文化、そして和菓子職人の技が重なって、繊細で美しい練り切りが出来るのですね!

千代田図書館には、ほかにも和菓子に関連する本があります。

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『史料でみる和菓子とくらし』

今村 規子/著

淡交社

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『和菓子を愛した人たち』

虎屋文庫/編著

山川出版社

これからお花見お祝い事などで、和菓子を買おうかな~と考えている方!

御菓子司 寿々木さんの和菓子とともに、図書館の本で理解を深めてみてはいかがでしょうか。



そろそろお花が見頃の季節がやってきますね。

コンシェルジュブースで現在「春の兆しを探しに千代田区内お散歩へ♪~皇居東御苑の梅~」をテーマに装飾しています。

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今後もさまざまな展示を行っていきますので、どうぞお楽しみに!

御菓子司 寿々木

【場  所】千代田区九段南1-4-3

【営業時間】午前11時~午後7時(甘味喫茶12時~)

【定 休 日】土曜日・日曜日・祝日

Posted at:17:00

コンシェルジュ通信Vol.69 : 学校をとびだして、街にくりだそう!
「中高生のための古書店街ツアー」を開催します!


2024年1月22日(月曜日)~3月29日(金曜日)まで、千代田区内の中学校、中等教育学校と高等学校に通う中学1年生から高校3年生までの生徒を対象に、神田神保町の成り立ちや歴史をお伝えする「中高生のための古書店街ツアー」を今年度も行います!


千代田区は、在住者より、通勤・通学のために来る人の方が多く行き交います。そのため、「学校が終わったらすぐに家に帰るので、実は自分の学校がある街のこと、ほとんど知らない...」という方も多いのではないでしょうか。

千代田区神田神保町には、150以上の古書店が建ち並んでいます。明治期以降、学生を対象としたお店が増え、その中に書店や古書店も増えてきました。また「世界一の本の街」として、海外からのお客さまも多く歴史と国際交流が味わえる街として、中高生の皆さんにも楽しさを知ってもらいたい、そんな想いで、コンシェルジュはツアーを企画しました。

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▲神田神保町 靖国通り沿い

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▲歴史ある喫茶店もたくさん並んでいます

これまで、図書委員会の活動や授業の一環として、また友人同士で参加した方もいました。

ツアーは、スタート地点となる千代田図書館で、神田神保町についてのミニレクチャーを行います。その後、館内を見学し、古書店を巡ります。

中高生ツアーの見所は、なんといっても古書店に入って歴史ある本を間近で見られることです!初めて手にする本に、たくさん出会えますよ。


古書店をめぐる面白さを味わい、

「あの本はどこで売っているのかな...」

「このジャンルの多い古書店に行ってみたい!」

と興味がわいたら、

ぜひ千代田図書館9階のコンシェルジュブースへお越しください!

図書館コンシェルジュが、本や古書店探しのお手伝いをいたします。

ぜひお気軽にご参加ください♪

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詳細はこちらのチラシをご覧ください(PDF:321KB)

参加のお申し込み、お問い合わせはお電話(03-5211-4290)で千代田図書館 読書振興センターまで。(土日祝日を除く午前10時~午後6時受付、実施希望日の前月20日までにお申し込みください)

たくさんの方に出会えることを、心から楽しみにしています!

Posted at:17:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.41:
図書館ならではのクリスマスをお届けします


街の色や風景が一変し、きらめく季節となりました!

日比谷図書文化館でも、毎年恒例のクリスマスツリーが登場しています。今年は受付コンシェルジュスタッフで趣向を凝らし、図書館らしいデコレーションを施しました!!今回のちよぴたブログではその様子をご紹介します。

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1階の正面口の中央に設置した、およそ2.5メートルの立派なモミの木に、本のオーナメントを飾り、図書館らしいクリスマスを演出しています。

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愛らしく揺れる本とともに、夜はより一層きらめきます。

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今年はもう一つ、本を積み重ねたクリスマスツリーが1階展示スペースに登場!メイキングも合わせてご紹介します。

① 本は全てリサイクル本を利用しています。

まるでクリスマスカラーのような深い緑に金文字を施したブックカバーは、2021年に開館10周年を記念して発行した広報誌「ポモーヌ」(※1)です。

※1:日比谷図書文化館で毎月館内の最新情報をお届けしています。

   詳細はこちらをご覧ください


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② 約80冊の本を積み重ねていきます。
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③ バランスを考えながら重ねていきます。
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④ ブックツリー完成!!こちらのツリーは撮影も可能です。
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【展示期間】 展示中~12月25日(月曜日)

【休 館 日】 12月18日(月曜日)

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図書館ならではの「本」をテーマにした、今年の日比谷図書文化館のクリスマスはいかがでしたか。当館のご利用、またはお近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

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日比谷図書文化館 特別展「石川直樹:ASCENT OF 14 -14座へ」

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写真家の石川直樹さんは、人類学や民族学的な関心を持ってあらゆる場所を旅しながら作品を発表し、多くの展覧会や写真集を手がけてきました。本展のタイトルが示す「14座」とは、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈にまたがる8000m峰、14の山々を指しています。

本展では、2001年にはじめて石川さんがチベットの地に足を踏み入れて以来、22年間にわたって関わってきた14の山々の写真と共に館内外の資料を展示します。

みどころ  

初公開の写真も展示!

石川さんは今年(2023 年 9月)に8000メートル峰14座のうち、まだ登っていないチョー・オユーとシシャパンマの登頂を目指しました。今回は、最新の写真も含めた全14座の姿をご覧いただけます。

図書館の施設だからこそできる、特徴を生かした展示!

写真の展示だけではなく、ヒマラヤに関する館内外の蔵書や資料も一緒に展示します。また、館内の各フロアでも関連図書展示を行います。

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特別展「石川直樹:ASCENT OF 14 -14座へ」

【開催期間】 12月16日(土曜日)~ 2024年2月18日(日曜日)

【休 館 日】 12月18日(月曜日)、12月29日(金曜日)~1月3日(水曜日)

       1月15日(月曜日)

【開室時間】 月曜日~木曜日・土曜日 午前10時~午後7時

       金曜日 午前10時~午後8時

       日曜日・祝日 午前10時~午後5時

       ※最終入室は閉室の30分前まで

詳細はこちらをご覧ください

Posted at:16:20

コンシェルジュ通信Vol.68:
東京名物 神田古本まつりが今年も始まりました!


こんにちは!

今回のブログは、千代田図書館コンシェルジュがお届けします。

10月もそろそろ終わり、まもなく11月に入りますね。

朝晩が肌寒く感じるようになり、本格的な秋を感じる機会が増えました。

そんな秋の風物詩といえば!

日本一の古書店街が誇る、東京名物 神田古本まつりです!

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▲開催初日(10月27日)のメイン会場の様子

第63回を迎えた神田古本まつりですが、

初日から多くの人が訪れ、連日賑わいをみせています。

開始前日に靖国通り沿いを歩くと、神保町交差点にあるメイン会場や、各書店の前にはワゴンが置かれ始めていました。神田古本まつりの準備の様子が見られてワクワクしますね。

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▲神田古本まつり前日

そして開催初日は平日にも関わらず、スタート時間の10時にはすでに多くの人が書店の前に集まっていました。

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▲神田古本まつり初日の様子

各書店に並ぶ本と路面に並ぶ本も合わせると、なんと100万冊近い本が500メートルほどの距離にギュッと集まっています。街全体がまるでひとつの本屋さんのような、そんな雰囲気を味わえますよ。

私たち千代田図書館コンシェルジュは、書店はもちろんのこと、街のご案内ができるよう日頃から神保町界隈を巡り、知見を深めています。

しかし初めの頃は、

「まだまだ古書についての知識が足りないのに、お店の中に入っても良いのだろうか」

「この書店、なんだか緊張して入れない......」

そう思い躊躇してしまったことも少なくありませんでした。

もし今、同じように感じている方がいらっしゃれば、

外をふらりと歩くだけでもたくさんの本に出会える、神田古本まつりはとてもおすすめです!

そして、神保町を散策するうちに

「もっとこのジャンルが揃っている古書店はないかな」

「この著書の古書が他にもないか調べてみたい」

そんな風に興味が湧いた際には、ぜひ「本と街の案内所」へ立ち寄ってみてください。

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▲本と街の案内所

小学館ギャラリーに併設された案内所では、

コンシェルジュが古書店や書籍を一緒にお探し致します。

また、本の検索だけでなく、街あるきをより楽しくするMAPをはじめ、美味しいお店の情報などもたくさんご用意していますので、ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね。

いつにも増して、活気溢れる神保町の街で

心よりお待ちしております♪



本と街の案内所

【住 所】 千代田区神田神保町1-15 小学館ギャラリーBH神保町内

【営 業】 午前11時~午後2時30分

【定休日】 土曜日・日曜日・祝日

「第63回 東京名物 神田古本まつり」

【日 時】 開催中~11月3日(金曜日・祝日) 午前10時~午後6時

【会 場】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神田神保町交差点他)

Posted at:15:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.40:
防災訓練を行いました!

日比谷図書文化館では消防法の定めに従い、管轄の丸の内消防署のご指導のもと、年2回(夏・冬)防災訓練を実施しています。

今年度は8月21日(月曜日)の休館日に防災訓練を実施しましたので、その様子をご紹介します。

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午前10時30分から訓練のオリエンテーションを行い、それぞれ決められた役割の配置についたあと、11時から開始しました。

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オリエンテーションの様子。

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今回の想定:当館地下1階 バリアフリートイレ内に捨てられていた、

      たばこの火が火元となり、炎が天井に達し初期消火が困難になった。

11:00 出火。

     火災警報機で出火場所を特定し、消火係が消火器による初期消火。

11:05 初期消火が困難な状況となり、利用者を屋外へ避難指示。

 ~  職員が各階に逃げおくれた利用者がいないか確認しながら避難。

11:15 日比谷公園の避難場所に避難及び点呼。

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日比谷公園に避難の様子。

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訓練終了後、丸の内消防署の署員から、「今後の自衛消防力の向上につながるよい訓練になったこと、火災が起きた時の心得」の講評をいただきました。

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最後に水消火器を用いて、消火器訓練を行いました。

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~関東大震災から100年~

大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災から100年を迎えました。

関東大震災では、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国・四国地方にかけて広い範囲で震度5から震度1を観測しました。(当時の震度階級は震度0から震度6までの7階級でしたが、現在の震度では7相当の揺れであったと推定されています。)

この地震は、11時58分に発生し、昼食の時間と重なったため、多くの火災が発生し被害が拡大したうえ、津波や土砂災害も起こり、死者・行方不明者10万5千余にのぼりました。

「災害は忘れたころにやってくる」とも言われていますが、日ごろから各ご家庭でも火災や災害に対する備えをしましょう!

参考資料:令和5年防災白書(内閣府)

☆主な出火原因☆

 1位 たばこ

 2位 たき火の不始末

 3位 コンロ

☆家庭での火災への備え☆

 ・火災報知機の設置と定期的な点検

 ・消火器の設置

 ・火災用避難用具(避難はしごの準備や使い方の確認)

☆火災が起きてしまったら☆

 初期消火に努めるとともに無理をせず、屋外に迅速に避難しましょう

参考資料:令和4年版消防白書

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日比谷図書文化館1階 特別展示室にて、9月1日~11月26日まで

関東大震災100年特別展「首都東京の復興ものがたり-未来へ繋ぐ100年の記憶-」が開催中です。

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千代田区指定文化財「旧神田区復興小学校建築関係文書」や水野家所蔵「関東大震災アルバム」など初公開の資料も展示されています。

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【開催期間】 開催中~11 月26日(日曜日)

       前後期で展示替えあり

       前期:9月1日(金曜日)~10月15 日(日曜日)

       後期:10月20日(金曜日)~11月26 日(日曜日)

【休 室 日】 10月17日(火曜日)~10月19 日(木曜日)

【休 館 日】 第3月曜日

【開室時間】 月曜日~木曜日・土曜日 午前10時から午後7時まで

       金曜日 午前10時から午後8時まで

       日曜日・祝日 午前10時から午後5時まで

       ※最終入室は閉室の15分前まで

その他、詳細につきましてはこちらをご覧ください

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特別展関連図書展示

関東大震災の発生から復興までの道のりを記録した資料や、今後起こりうる災害に備え、地震の知識や備蓄品など身を守る方法を学ぶ資料を展示しています。

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【開催期間】 開催中~11 月26日(日曜日)

【休 室 日】 10月14日(土曜日)~10月15 日(日曜日)

【休 館 日】 第3月曜日

【場  所】 2階図書フロア パープルゾーン三角台

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新聞が記録した関東大震災直後のリアル

関東大震災直後に発行された新聞は何を伝え、どう記録したのか。区教育委員会所蔵の当時の新聞を読み解く資料を展示しています。

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【開催期間】 開催中~11 月26日(日曜日)

【休 室 日】 10月14日(土曜日)~10月15 日(日曜日)

【休 館 日】 第3月曜日

【場  所】 3階 エレベーターホール

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特別研究室企画展示「震災の記録と復興の足跡」

明治東京地震、関東大震災の記録を紹介するとともに市政専門図書館所蔵の関東大震災復興関連資料を展示しています。

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【開催期間】 開催中~10月31日(火曜日)

【休 館 日】 第3月曜日

【開室時間】 月曜日~金曜日 午前10時から午後8時まで

       土曜日 午前10時から午後6時まで

       日曜日・祝日 午前10時から午後4時まで

【場  所】 4階 特別研究室

その他、詳細につきましてはこちらをご覧ください

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Posted at:11:00

コンシェルジュ通信Vol.67:和紙の魅力をお届け

千代田図書館のコンシェルジュブースでは、和紙を使った折り紙作品の展示「紙のまち神保町~夏編~」を行っています。

神保町は世界一の本の街ですが、その本づくりに欠かせないのは紙。神保町は「紙のまち」とも言えるのでは?という発想から、和紙の魅力を伝える展示を企画しました。

実際に私たちが和紙で作品を作っています。

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和紙で作るのは、夏を感じさせるアサガオクワガタカブトムシ、そしてデメキン

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まず和紙を選びに、神保町のさくら通りにある山形屋紙店を訪れました。

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創業明治12年の和紙専門の老舗「山形屋紙店」。

店内は、様々な種類の紙製品や和紙が並びます。

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和紙には、洋紙とは違った風合いが感じられます。

どれにしようかと和紙に手を伸ばすと、ふんわり柔らかいものから、触ると少しザラザラしたものまで、一枚一枚違った独特の手ざわり。

そして思ったより厚みがありました。

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折り紙に使いやすい紙はどれかをお店の方にも相談しつつ、展示作品にはこちらの和紙をセレクト。

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揉んでしわを入れる「もみ紙」とよばれる和紙です。

折り紙は、千代田図書館の所蔵からこちらの2冊を参考にして、和紙で作りました。

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『写真でわかる決定版おりがみ大百科』

山口 真/著

西東社


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『おりがみ大百科』

小林 一夫/監修

実業之日本社


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和紙で実際に折ってみて気づいたのは、「折りやすい!」ということ。

最初は「和紙は厚みがあるから、折るのは難しいかな...」と不安がありました。しかし、折り直しても跡が残りにくく、調整しやすかったです。

また、和紙は厚みがあるので、立体的に表現しやすいと感じました。

このほか、山形屋紙店では折り紙専用の和紙の扱いもあります。

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身近にある和紙というと、障子や、書道紙、茶道で使う懐紙など多くの和紙を思い浮かべるなかで、実は"お札(紙幣)も和紙でできている"と教えてくださったのは、山形屋紙店の方でした。「実はみんな、和紙をほぼ毎日見ているし、触っているのよ。」というお話に、改めて、私たちの身近にある和紙について、もっと知っていきたいと思いました。

ぜひ、夏休みのこの時期に、和紙の魅力に触れながら折り紙を折ってみてはいかがでしょうか。

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山形屋紙店

【場  所】千代田区神田神保町2-17 

【営業時間】午前11時〜午後5時(営業時間短縮中)

【定 休 日】土曜日・日曜日・祝日

詳しくはコチラ

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Posted at:14:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.39:
今年も夏の暑さを和らげる打ち水が始まりました☆

今年も本格的な夏の訪れにあわせて、日比谷図書文化館も夕方のひと時、職員が「打ち水」を始めました。

この「打ち水」は、千代田区全域で広く行われているものですが、日比谷図書文化館も参加している「エンタの街 日比谷打ち水月間2023」の取り組みで行っています。

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【打ち水実施期間】開催中~8月31日(木曜日)月~金曜日(祝日除く)

         17時頃実施 雨天中止

【実施場所】日比谷周辺の企業・施設各所

      日比谷図書文化館では施設外周

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日比谷図書文化館の打ち水の様子

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7月21日(金曜日)「エンタの街 日比谷打ち水月間」オープニングセレモニーに千代田区観光協会観光大使「リラックマ」も登場!

日比谷の打ち水は、劇場や映画館、ホテルが立ち並び、東京の文化を象徴するエンターテインメントの街として親しまれています。この街を愛する企業や施設関係者が結束して、日比谷の街に涼を届けるために2011年に始まり、コロナ禍での中止はあったものの、今年で11回目の恒例行事となっています。

セレモニーにも日比谷を訪れたたくさんの方が参加されていました。

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当日の打ち水で地表温度が39度から31度に下がり、一帯が涼やかな風に包まれました。

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夏の暑さを和らげる昔ながらの知恵として、家の門前に打ち水をしていました。土埃を鎮め、清々しくお客様をお迎えし、また苔や敷石などを濡らすことで表情を作り庭を演出する効果として行われてきた「打ち水」。

最近、夏のヒートアイランド対策として広く見直されるようになりました。

各家庭でもできる簡単な「打ち水」は、①お風呂の残り水や雨水などの二次利用水を使用して、②朝や夕方などの涼しい時間帯に行い、③日向よりも日陰で、風通しの良い場所で行いましょう。

【打ち水に必要な道具】
230801-5.jpg バケツやひしゃく

【使用する水】
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【打ち水】
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イラスト:日比谷図書文化館 受付コンシェルジュ

日比谷公園*花だより

まぶしく輝く夏空に響きわたるセミの声、今年も夏本番となりました。今回は心の涼を求めて、打ち水タイムの夕方に日比谷公園を散策し見つけた四季の花をお届けします。撮影:7月29日
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サルスベリ。木肌がツルツルで冷ややかな感じがします。心の涼に一票!

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アメリカノウゼンカズラ。ぶら下がる枝の先に花が咲いてます。日中の熱風から少しだけ涼しくなった風にゆ~らゆら、、、こちらも心の涼に一票!です。

Posted at:10:30

コンシェルジュ通信Vol.66:
第2回「はじめての神保町街あるき」をレポート!


昨秋に初開催しましたガイドツアー「はじめての神保町街あるき」

ご好評いただきましたので、再びやってきました。

開催日時は、6月10日(土)6月15日(木)の2日間。

今回はその様子を、進行を務めたコンシェルジュがお届けします!

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今回、案内役を担当したコンシェルジュです。

集合場所は神保町駅。

ご参加くださる皆さんのお顔はもちろんわかりません。道行く人の顔を気に掛けながら期待に胸が高まっていました。

1時間と短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします!

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学士会館前からスタートし、老舗和紙専門店の山形屋紙店へ。お店の裏には、和紙を保存するための蔵があります。

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テレビや雑誌などでよく紹介される矢口書店は、看板建築様式で建てられました。装飾が施されている壁が特徴です。

看板建築と名付けられる前は、"例の神田のやつ"と呼ばれてたそうですよ!

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神田古書センターは、1つのビルにさまざまなジャンルの古書店が入っています。

ここでは、古書店MAPの見方もご紹介しました。

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神保町交差点を通過し、創業100年を超える老舗の古書店、一誠堂書店へ。

印象的なステンドグラスは、建てられた当時のまま残されています。

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一誠堂書店の脇から、裏路地へ入ります。靖国通りすずらん通りの間の細い道には、お洒落なカフェが並んでいます。

独特の雰囲気がある、おすすめの撮影スポットです♪

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再び靖国通りへ戻ります。

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文学系の書籍を扱う玉英堂書店。2階には、文豪の直筆や初版本など、貴重なものばかりを集めた特選ルームがあります。必見です♪

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神田神保町1丁目1番地に建つ、大屋書房の大きな絵。思わず立ち止まってしまいますね。

すずらん通りに入り、老舗画材店の文房堂、井伏鱒二や吉川英治など、名立たる文豪たちに愛された天麩羅はちまきの前を通ったら、本と街の案内所でゴールです!

皆さま、お疲れ様でした。

6月10日には、街歩きイベントに初めて小学生の参加がありました。歴史に興味を持っているようで、神保町についても熱心にメモを取っていました。

また、6月15日はあいにくの雨。しかし、参加予定の方々全員が足を運んでくださり、主催者としても本当に嬉しかったです!

ありがとうございました。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

このイベントは、神保町に馴染みのない方にも、神保町のよさを知ってほしい!という願いから始まりました。

自分のお気に入りの神保町を、探してみてはいかがでしょうか。

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Posted at:16:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信vol.38:
星に願いを・・・短冊をかいて笹に飾ろう☆


日比谷図書文化館の夏の風物詩「七夕飾り」の季節がやってきました。日比谷図書文化館ならではの1年に1度の七夕をどうぞお楽しみください。

~今年もたくさんの夢と願いが、星空に届きますように☆~

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【開催期間】 開催中~7月7日(金曜日)

【開催場所】 日比谷図書文化館1階 正面口

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昨年の七夕飾りの様子。

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今年も1階正面口に大きな笹竹が登場。短冊に思い思いの夢や願い事を書いて星空に届けてみませんか。短冊は日比谷花壇を通して、七夕祭りで有名な宮城県仙台市の大崎八幡宮(国宝)へ奉納いたします。

【大崎八幡宮】

伊達政宗公によって1607年に創建され、華麗な桃山建築で国宝に指定されています。極彩色の彫刻が施された社殿は、長い年月を経た現在でも見るものを圧倒する趣があります。毎年8月には、七夕祭りが盛大に行われています。

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画像提供:大崎八幡宮

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飾りは全て受付スタッフの手作りです。今年もみんなで楽しく折ってます。

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定番の紙衣(かみこ)や星形に加え、今年はカブト虫や金魚もお目見えします。

短冊に願い事を書き、笹竹にさげるようになったのは江戸時代からだそうです。また、七夕飾りにはそれぞれ思いや願いが込められていますので、伝統的な七つの七夕飾りをご紹介します。

【吹き流し】
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織姫の織り糸に見立てて、五色を使う場合もあります。裁縫や技芸の上達を願う飾りです。

【網飾り】
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魚介の豊漁を願い、食べ物に困らないように豊作を願う飾り。また幸運を集めるという意味もあるそうです。

【紙衣・かみこ】
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棚機女(たなばたつめ)が織った衣を意味するともいわれる紙の着物。裁縫の上達を願い、また着るものに困らなくなるともいわれます。神にささげる衣なので、上の方に飾ります。

【千羽鶴】
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長寿のシンボル。現在はたくさん作ってさげるところが多いようですが、昔は一家の最年長者の歳の数だけ折ったといわれています。

【くずかご】
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清潔と節約の大切さを養います。

【巾着(お財布)】
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金運アップ、商売繁盛などを願う飾り。また節約や貯蓄の心が養われることを願う意味もあります。本物のお財布をさげてもいいそうです。

【短冊】
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中国の「五行説」にちなんだ五色の短冊。五行説とは「万物はすべて木、火、土、金、水の5つの要素を根源にしている」という説。五色は、木を青(緑)、火を赤、土を黄、金を白、水を黒(紫)にあてはめたものです。

参考文献:

『和ごよみで楽しむ四季暮らし』(岩崎眞美子・茶/著、学研パブリッシング)

『日本の行事を楽しむ12ヵ月 くらしの歳時記』(古川朋子/監修、主婦の友社)

イラスト:日比谷図書文化館 受付コンシェルジュ

日比谷公園花だより

雨上がりに潤う紫陽花です。紫色の綺麗なグラデーション!

日比谷公園内は四季折々の花を楽しむことができます。お気に入りの花を探してみませんか。

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撮影:6月9日

Posted at:14:50

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.37:
バラが見ごろの日比谷公園の花壇を散策してみませんか

日比谷公園では第一花壇、第二花壇でバラが見頃を迎え、色とりどりの鮮やかなバラが公園を訪れた人の目を楽しませています。ぜひ、花壇を散策してお気に入りのバラを探してみませんか。

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第一花壇の「バラ園」の成り立ちについて、ご紹介します。

「日比谷公園は、明治36年に開園した日本初の近代洋風公園です。開園以来、今年で120年を経ていますが、現在も当時の公園の原型が残されています。中でも花壇(現在の第一花壇)は、当時から珍しい洋花を楽しめる場所として人気を博し、今もレイアウトがほとんど変わっていません。第二次大戦の終戦後の昭和27年、来日したアメリカのヘレントローベルという歌手が、当時、戦災で荒れていた日比谷公園にバラを贈り、東京の公園に初めてバラを咲かせたという記録があり、この頃からバラ園となっていったようです。

このような由緒あるバラ園を、創建当時の姿を残しつつ、国内外からのお客様を「おもてなし」するため、各種コンクールで優秀な成績を収めた日本を代表するバラの品種や日本の園芸技術を駆使して平成30年に再生整備されました。」

参考資料:公益財団法人東京都公園協会 2018年

     「日比谷公園第一花壇バラ園リニューアル」(パンフレット)

第一花壇

「好みの香りを探してみてください」と粋な計らいの看板がありました。至近距離でバラの香りを感じるとることができます。

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花名は"ジューンブライド June Bride"優雅な香りに引き寄せられました。

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第一花壇にはこんなユニークな「ペリカン噴水」もあります。

第二花壇

四隅に咲くバラは、色、形、花の大きさもさまざまです。スマートフォンを向けて撮影する人もたくさんいました。

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鮮やかなバラに思わず「カシャッ」

バラの彩りと青空の相乗効果で素敵な写真が撮れました。

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バラ越しの噴水はいかがですか。噴水のしぶきの音が心地よく、ホッと一息できる癒しの空間となっています。

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バラを眺めながら一休み。(撮影:5月9日)

今回のブログはバラにスポットをあててみましたがいかがでしたでしょうか。日比谷公園の花や樹木を度々当ブログで紹介してきましたが、"ペリカン噴水"のような植物以外の作品も園内で見られます。

当館で開催している日比谷カレッジでは、公園歩きが楽しくなる講座を近日開催します!!ご興味のある方はお申込みの上、ぜひご参加ください。↓↓↓

美術鑑賞への入口講座 vol.3

タダで観られるけど、タダならぬアートの世界

パブリックアートを見て歩こう

ふだん、なにげなく目にしている街のなかにある芸術作品=パブリックアートの歴史となりたち、そしていつかは見ておきたいおすすめ作品をお伝えします。ふだん、なにげなく目にしているのに素通りしてしまうパブリックアートは、駅前のブロンズ彫刻や、オフィスビルに置かれた立体オブジェ、日比谷公園のなかなど、東京だけでなく日本中に設置されています。それらをきちんと鑑賞できれば、美術館に行かなくても美術館に行った気分になること間違いなし。お話を聞いた後は、街歩きがさらに楽しくなるはずです。

【日 時】6月1日(木曜日)午後7時~8時30分

【場 所】日比谷図書文化館4階 スタジオプラス(小ホール)

詳細につきましてはこちらをご覧ください。

Posted at:10:40

コンシェルジュ通信Vol.65:古書店巡りはいかがですか?

心弾むこの季節、お出かけする機会も増えてきましたね♪

私たち千代田図書館コンシェルジュは、総合案内のほか、書籍の入手サポート、千代田区内の観光スポットや文化施設、近隣の新刊書店・古書店、お食事処などのご案内もしています。

コンシェルジュへのお問合せの多くは、千代田図書館からすぐの神保町に関連するものです。なかでも「神保町の古書店街を楽しむには、どう巡ればいいですか?」という質問が目立ちます。

神保町を知り尽くした(!?)コンシェルジュから、神保町へ初めていらっしゃる方にまずご案内するのは、こちら!

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150店舗以上の古書店が掲載されている「JINBOCHO古書店MAP」(無料)です。

ジャンル別で色分けされているので、とても見やすい!

観光で神保町を訪れた方など、限られた時間の中で古書店巡りをしたい方には、お好きなジャンルの本を多く扱う古書店へ優先して立ち寄ることをおススメしています。

地図に印をつけながら提案することで、お客様からは「ジャンル別でまわればいいのか♪その考えはなかったよ!」 「印をつけてくれるとわかりやすくて、とっても便利ね!」という反応をいただくことがあります。

ちなみに、リピーターの方から最も多い問合せは「この本を探して欲しい」です。

「世界一の本の街」と言われている神保町には、資料的価値の高い本や、文学、児童書、美術、サブカルチャーなど様々なジャンルがあり、日本全国から本を探しに多くの方が訪れ、海外から本を探しに来たという方もいらっしゃるほどです!

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古書をお探しの方から「諦めかけていた本がおかげで見つかったよ!神保町まで来てよかったー!ありがとうね!」と、購入された本を片手にご報告いただいた時は、お役に立てたとホッとすると同時に、こちらも嬉しくなります。

ご案内の際に心がけていることは、基本の「キ」の部分である「お客様がどんな情報を求めているかを伺い、ご要望に応えるご案内をする」ということです。

そのために、私たちは、日々情報をアップデートしています!

ぜひ、千代田図書館へお越しの際はコンシェルジュへお声がけください!

まもなくゴールデンウィーク。

のんびり散策をお考えの方、神保町古書店街の街歩きはいかがでしょうか♪

※ゴールデンウィーク中、祝日休業の店舗もありますので、お出かけの際はご確認ください。

Posted at:10:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.36:
研修レポート「不審者対応の訓練」/日比谷公園さくらMAP


日比谷図書文化館
では、万一に備えて定期的に様々な訓練を実施し、来館者の皆様が安全に、安心して利用できるよう職員一同、努めています。

今回は、2月の休館日に実施した「不審者対応の訓練」の様子をご紹介します。

警視庁丸の内警察署の生活安全課防犯係のご指導のもと、不審者から来館者の皆様、そして職員自身の身を守る術を教えていただきました。

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写真は、さすまたの使用方法のレクチャーです。

「さすまた」の使用方法については、過去に何度か訓練を実施しましたが、実演訓練は、緊張感が走りました。職員一人ひとりがいざという時に、警察官が来るまでの初動対応と心構えを養うことができました。ヤーっとお腹に力をいれて、訓練に励みました。

続いて研修室ではサイバー攻撃の防犯について学びました。また、自宅の防犯についてもお話がありましたのでご紹介します。
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自宅の防犯対策を見直しましょう!

最近、不審者や業者が自宅に来たという相談が増えています。ご注意ください。

●在宅時であっても玄関や窓に必ずカギをかけるなど戸締りを徹底しましょう。
 カギを玄関先に隠す行為もやめましょう。

●家に入る時は、周囲に不審者がいないか確認してから入りましょう。

●来訪者は、ドアスコープ、カメラ付きインターフォンなどで、身分や用件を確認しましょう。

ドアを開ける際は、ドアチェーンやドアガードをつけたまま対応しましょう。

自宅内に多額の現金を保管しないようにしましょう。

窓に防犯フィルムや補助鍵を付けたり、防犯カメラ、センサーライトを設置するのも効果的です。

意識が防犯につながることもあります。小さな心がけを大切にしたいです。

~日比谷公園 桜だより~

花のつぼみがほころぶように、思わず顔もほころび笑顔になります。私たちの表情をやわらげ、楽しませてくれる桜の季節がやってまいりました。

今年も日比谷公園サービスセンターの方に桜の植樹場所をご案内いただき、私たち日比谷図書文化館 受付コンシェルジュ「日比谷公園さくらMAP」を作成しました。桜に染まる日比谷公園をお楽しみください。

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大きな画像を見る(442KB)

日比谷公園内の桜の様子です。品種、日当たり状況などで咲き方は様々です。そら色とさくら色のコントラストは素敵でした。

ヨウコウ

園芸種。1981年に新たに加わった、桜界の新メンバー。アマギヨシノとカンヒザクラを交雑させてつくられた愛媛生まれの交雑種です。

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撮影:3月14日

ヤマザクラ

自生種。万葉集にも詠まれており、古くから日本に存在する品種です。八代将軍徳川吉宗が好んだことから、18世紀の江戸の町にはヤマザクラが増えました。

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撮影:3月14日

オオカンザクラ

園芸品種。カンヒザクラとオオシマザクラ(あるいはヤマザクラ)の交雑種と考えられます。埼玉県川口市安行にあった原木から各地に広まり、各地で栽培されるようになりました。

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撮影:3月14日

カンヒザクラ

自生種。古くから日本列島の南側や台湾で見られる品種です。桜を育てる上で、様々な品種改良に用いられました。ヨウコウの親でもあります。

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撮影:3月14日

垂れ桜

自生種、園芸種両方が存在し、現在は様々な種類があります。平安時代の文献によると「糸櫻」「したり桜」等の呼び名があり、古くから日本人に親しまれてきた桜です。

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撮影:3月14日

ソメイヨシノ

品種改良により作られた園芸種。 東京の染井の植木屋が明治5年頃に、複数の桜を掛け合わせて開発しました。現在も日本中に数多く植えられている桜です。

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撮影:3月19日

●参考文献●

佐藤俊樹『桜が創った「日本」ソメイヨシノ起源への旅』(2005、岩波新書)
山田孝雄『桜史』(1990、講談社学術文庫)

日比谷公園の桜だよりをお届けしました。ご来館の際に、ぜひお楽しみください!

Posted at:16:10

コンシェルジュ通信Vol.64:新発行「ちよぴたノート」!


千代田図書館コンシェルジュは、図書館の総合案内に加え、街の案内も行っています。
さまざまなお問い合わせに備え、私たちは日頃から地域の情報収集に努めています。

コンシェルジュが見聞きし、調べた事柄を紹介してきた発行物「千代田図書館コンシェルジュの見聞調録」を、このたびリニューアルしました!

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大きな画像を見る(PDF:1003KB)


「千代田図書館コンシェルジュのちよぴたノート
です♪




リニューアルに伴い、レイアウトを大きく変更しました。新しい試みとして写真も掲載! 初号の特集「室内で遊べるボードゲーム」1面の写真は、コンシェルジュが撮影しました。

また、新たに「コンシェルジュの編集後記」を設けました。取材や調べ物をするなかで、気づいたこと、感じたこと、興味を持ったことなどを、コンシェルジュ目線でつづっています。編集後記を通して、コンシェルジュをより身近に感じていただけたら幸いです。



皆さまの、役に立ちそうな情報をまとめた「ちよぴたノート」

千代田図書館のコンシェルジュブースやメインカウンター前のラック、日比谷図書文化館では1階エレベーター前のラックで配布中です。どうぞご覧ください。

Posted at:18:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.35:
お雛様飾り―展示中


今回のちよぴたブログは、現在、日比谷図書文化館の1階フロアにて展示中のお雛様飾りの展示についてご紹介します。

当館の1階フロアでは年中行事にちなんだ展示をしていますが、ご存知でしょうか。まずは、今までの展示の様子をご紹介します。

■□お正月■□
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老松(おいまつ)が描かれた屏風に、門松、鏡餅で新年を迎えます。(2023年1月撮影)

■□ひなまつり■□
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お雛様を飾り、桃の節句をお祝いします。(2021年3月撮影)

■□端午の節句■□
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鎧飾りです。(2021年5月撮影)

■□七夕■□
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天井に届くほどの大きな笹です。皆さまの願いを込めた短冊で彩られます。(2022年7月撮影)

■□クリスマス■□
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モミの木にクリスマス飾りと電飾で華やかなクリスマスを演出します。(2022年12月撮影)

これらの展示はすべて、受付コンシェルジュのスタッフで趣向を凝らして準備をしています。特に「七夕」の飾りはすべて手作りによるものです。笹は神社に奉納するため、毎年6月になると準備を始めます。飾り付けのおりがみも年々上達しています。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

ここからは、今年の「ひなまつり」の展示準備の様子をご紹介します。

日比谷図書文化館の受付コンシェルジュの裏側を少しだけお見せします!

■□展示準備は休館日■□

お雛様のように大きな展示の準備は休館日に行います。

例年では2月の休館日に準備を行いますが、今年は3月1日(水曜日)~3月12日(日曜日)まで、図書館システムの更新に伴う休館のため、少しでも長くご覧いただけるよう、1月17日(火曜日)から展示を開始しました。

図書館システムの更新に伴う休館についての詳細はこちら


■□土台作り■□

まずは雛壇を載せる土台を置きます。この土台がとても重いのですが、畳の上に飾ると見栄えは格段に良くなるので、みんなでかけ声を合わせて「エッサエッサ」と運びます。
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■□ひな人形とご対面■□

柔らかな和紙に包まれた中から白いお顔。1年ぶりの懐かしい表情に心を和ませてくれます。丁寧に、丁寧に準備をすることで、穏やかな時間が流れます。
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■□完成■□

今年のお雛様飾りをぜひご覧ください。
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【展示期間】 展示中 ~ 3月19日(日曜日)

【休 館 日】 2月20日(月曜日)

       3月1日(水曜日)~3月12日(日曜日)詳しくはこちら

*開館時間内でいつでもご覧いただけます。

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令和4年度文化財企画展「龍星閣がつないだ夢二の心

   ~「出版屋」から生まれた夢二ブームの原点」開催中

令和4年4月1日に区指定文化財となった「龍星閣旧蔵竹久夢二コレクション」をもとに、区内の出版社・龍星閣の活動や「大正ロマン」を象徴する竹久夢二の作品を紹介します。

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【開催期間】 開催中 ~ 2月28日(火曜日)

       前期:1月29日(日曜日)まで 後期:1月30日(月曜日)から

【休 館 日】 2月20日(月曜日)

【開室時間】 月曜日~木曜日・土曜日 午前10時~午後7時

       金曜日 午前10時~午後8時

       日曜日・祝日 午前10時~午後5時

【開催場所】 日比谷図書文化館1階 特別展示室

【入 場 料】 無料

詳細につきましてはこちらをご覧ください

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Posted at:13:20

コンシェルジュ通信Vol.63:子どもから大人まで楽しめる室内ゲーム

寒い時期、家族やお友達と過ごす機会が増え楽しむ方も多いかもしれませんね。そこで今回は室内で遊べるかるたやボードゲームのお店をご紹介します♪

まずは神保町駅A4出口より徒歩約3分の場所にある「奥野かるた店」。大正10年に、「奥野一香商店」として創業、昭和54年に神保町の現在の場所に移転。創業100年を迎えた老舗店。問屋、小売業、メーカーと事業をする中でかるたの分野にこだわっていったそうです。

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ガラス扉を抜けると一気にかるたの世界が広がります♪

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店内には定番の犬棒かるたやユーモアのある漢字カードゲーム、木版画の味わい深いかるた等、自社製品が様々。ほかにもトランプや花札、囲碁、将棋、チェスなど室内で遊べるゲームがぎっしり並んでいます!

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ガラスケースには今では買えない『懐かしい昭和のトランプ』や丸い形のかるたなど、他ではなかなかお目にかかれない品に思わず見入ってしまいました。

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おすすめして頂いたのは『野菜カード』。野菜とその野菜に咲く花を組み合わせるカードですが、初めて知るお花もあり楽しかったです。

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数ある郷土かるたの中に千代田区内がモチーフの『千代田区 川柳絵葉書かるた』もありました!はがきサイズのかるたですので、切手を貼って絵ハガキとして送ることができます。

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2階にはギャラリー(入場無料)が併設されています。今回展示されていたのは『百人一首』。年代物の貴重な品を展示。こちらのスペースでは落語会や浪曲も定期的に開催されています。

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かるたの中でも『百人一首』と言えば近年、映画化もされた漫画「ちはやふる」で『競技用かるた』が注目されました。目に見えない速さで札を取り、スピード感と瞬発力、集中力、体力が試される描写は平安時代の優美なものとは違いまさしく畳の上のスポーツ。かるたが今もなお残るのは遊びや学び、さらに競技としても幅広く親しまれてきたからなのかもしれませんね。

日本で昔から愛されてきた正月遊びの定番のかるた。今年はご当地かるたで地元の仲間と盛り上がりたいです♪奥野かるた店ならではのかるたの世界に浸ってきました。



次にご紹介するのは神保町駅徒歩1分にある神田古書センタービルの7階にある「すごろくやです。

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エレベーターの扉が開くとすぐ目の前にはゲームがずらりと並ぶ明るい店内。

ぐるりと見て回るとテーマごとや遊び方によってコーナーが分けられているので初めて来た方でも選びやすいレイアウト。

神保町店のお取扱いは国内外約700種類。中でも海外ゲームは日本語訳にローカライズされており、すごろくやこだわりの楽しいオノマトペ(擬音・擬声)をつけて軽快な翻訳になっていました。また、中でもカードゲーム大国ドイツのゲームのお取り扱いが一番多いそうですよ。

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こちらのテーブルでは店員さんが実際にゲームを使って遊び方を教えてくれるので、おうちに帰ってからすぐに遊べそうですね♪

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こちらはフランス発の『はちゃめちゃバトルレース』。本型のゲームになっていて読み進めのパターンによって物語のエンディングがかわるそうです!厚さのわりには軽く、子どもとのお出かけの時の本としてもおすすめです。

選びきれず見ているだけでもあっという間に時間がたってしまいそうです♪子どもが遊べる優しいものからくすりと笑えるもの、大人の方がじっくり考えるレベルの高いものなど目的に合わせて親子で楽しく買い物できそうですね。

かるたやボードゲームの良さはやはり対面でのコミュニケーション。心理戦で相手の表情を読み取りながらの勝負や、トランプゲームでは地方によってルールが違っていたりと価値観の共有にもなりますよね。また、参加メンバーや人数によっては少しルールを変えて柔軟に遊ぶことができるのもボードゲームの良さではないでしょうか。

おうち時間、かるたやボードゲームでご家族やお友達と盛り上がること間違いなし! どちらのお店もプレゼント包装をしてくださるので贈り物や手土産のお供にも喜ばれそうですね♪ お気に入りの室内ゲームをぜひ探しに行ってみてはいかがでしょうか。



奥野かるた店

【アクセス】神保町A4出口より左折して白山通り沿いを徒歩3分

【場  所】千代田区神田神保町2-26

【営業時間】月曜日~土曜日/午前11時~午後6時

      日曜日 (第2・第3以外) ・祝/午後12時~5時

【定 休 日】第2・第3日曜日 (2階は月曜日もお休み)

詳しくはコチラ



すごろくや

【アクセス】神保町駅 A6出口から徒歩1分

【場  所】千代田区神田神保町2-3 神田古書センター 7階

【営業時間】平日/午後12時~8時

      土日祝/午前11時~午後8時

【定 休 日】毎週月曜日、火曜日(祝日は営業)、年末年始

詳しくはコチラ

Posted at:15:20

コンシェルジュ通信Vol.62:児童書大好き!!

近頃"大人が楽しむ本"として、懐かしい絵本や児童文学、図鑑などの児童書が密かなブームになっています。千代田図書館コンシェルジュの見聞調録Vol.32でも『大人も楽しめる‼児童書を巡ろう♪』と題して、様々な児童書に出会えるスポットを紹介しています。

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見聞調録の詳しい内容はコチラから


その中から今回は、神保町で唯一の児童書専門の古書店「みわ書房」をご紹介します。場所は、千代田図書館から靖国通りを神保町方向へ歩いておよそ10分。9階建てのビルに異なるジャンルの古書店やカフェなどが入る神保町のシンボル「神田古書センター」の5階です。靖国通りに面した趣あるガラス張りの赤いエレベーターで上がります。

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扉が開くとすぐに広がる「レトロ感いっぱいの店内」には、昔から読み継がれている誰もが知っているような絵本や児童文学、珍しい昭和の児童雑誌と付録など、すでに絶版になっている古書を中心に、大人向けの児童文学の評論なども並んでいます。

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レジの右側面の棚が新入荷の本棚常連の方は、ここをチェックし、店内の探索を始めるそうです。

教えてくださったのは、店主の三輪峻さん笑顔でいろいろなお話を聞かせてくださいました。三輪さんのおすすめは昭和24年頃に発行されていた貴重な絵本雑誌

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さらに、奥から取り出して見せてくださったのは、三輪さんが小学6年生の時に買ってもらったという私物の児童文学『源義経』(もちろん非売品)です。

発行年は記されていないそうですが、昭和30年頃には持っていたとのこと。

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ご自身で作った消しゴムハンコの印が押してあったり、当時のお菓子の箱がしおり代わりに挟んであったりと思い出がいっぱい詰まっていました。

みわ書房としてスタートしてから、来年で創業40年親子で来店される方も多く、平成に出版された本を見つけて「懐かしい」という人が増えたことに、時の流れを感じているそうです。 

「でも"懐かしい"は、みんなそれぞれでいいんだよ」と三輪さん。

コンセプトは、"書棚を覘いたら思わずこどもに戻る‼昔と今のこどもたちが楽しめる書店"です。みなさんも書棚の中にあるそれぞれの思い出を探しに、お仕事帰りや図書館の帰りに少し足を伸ばしてみませんか?

本の街・神保町らしいノスタルジックな空間とやさしい店主が待っています。

こどもの本の古本屋 みわ書房

東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センター5F

神保町駅A6出口から徒歩1分

【営業時間】 平日、土 午前10時~午後6時30

       日、祝 午前11時~午後5時30

【定休日】 第1・第3日曜(8月毎日曜)

お店についての詳細はコチラをご覧ください。

Posted at:17:50

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.34:【展示情報】
特別展示室「学年誌100年と玉井力三 ―描かれた昭和の子ども―」開催中


今回のちよぴたブログは、日比谷図書文化館で開催中の特別展「学年誌100年と玉井力三 ―描かれた昭和の子ども―」のみどころと、その関連展示、関連講座をご紹介します。

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『小学三年生』(1970年11月号)と玉井力三による表紙原画

♪ピカピカの1年生♪でもお馴染みの学年別学習雑誌は、1922(大正 11)年に初めて『小學五年生』と『小學六年生』が創刊されました。今回の展覧会では、学年誌100年の歴史と、発行部数が最も多かった1950年代から 70 年代にかけて、表紙画を手がけ活躍した洋画家・玉井力三の原画約250点と歴代学年誌の現物、そして懐かしい付録を展示しています。

みどころ① 表紙で振り返る「学年誌」の100年史

学年誌は他の国にはない、日本独自の出版文化です。誕生から100年の歩みを豊かな資料とともに振り返ります。

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一歩踏み込むと、大きな表紙画が迎えてくれます。

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展示室外の壁面にずらりと並んだ小学一年生の歴代表紙。

みどころ➁ 表紙画家 玉井力三

玉井力三さんの名前は知らなくても、絵を見れば知っている!と思う方も多いはず。1950年代から70年代にかけて表紙画を手がけ、油彩で描かれたその数なんと1500点あまり!!玉井の正確なデッサンとリアルな描写力で描かれた笑顔の子どもたちの原画約250点が会場いっぱいに並んでいます。また、表紙画だけではなく、玉井の画力がわかる絵や学年誌以外の仕事も展示しています。

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表紙画に描かれた子どもたちの笑顔は生き生きとして、昭和のパワーでいっぱいです。

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玉井力三が二十歳頃に描いた絵。

みどころ③ みんな遊んだ、懐かしの付録たち

学年誌のお楽しみといえば毎号ついてくる付録ではないでしょうか。時代を象徴する懐かしい付録や現在の付録もご覧いただけます。

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愛らしい付録も展示しています。

玉井力三応援団結成!

美術史家で明治学院大学教授の山下裕二さんが玉井力三応援団を結成し団長に就任されました。玉井力三の確かな画力と20年以上も表紙画を描き続けた「商業美術家」としての仕事を高く評価されています。

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山下裕二さんのメッセージの応援団幕。

デザインは、祖父江慎+コズフィッシュ

ポスターやチラシそして会場のビジュアルデザインは、日比谷図書文化館でも2016年1月に特別展「祖父江慎+コズフィッシュ展 ブックデザイ」を開催した祖父江慎+コズフィッシュです。さらに展示の最後にお渡ししている冊子も祖父江慎+コズフィッシュによるもの。会場デザインなどにも是非ご注目ください。

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小冊子。展示の最後にお配りしています。

【開催期間】 開催中 ~ 11 月15日(火曜日)

【休 館 日】 10 月 17 日(月曜日)

【開室時間】 月曜~木曜・土曜 午前10時~午後7時

      金曜 午前10時~午後8時

      日曜・祝日 午前10時~午後5時 ※ 入室は閉室の 30 分前まで

その他、詳細につきましてはこちらをご覧ください。

日比谷図書文化館公式Twitterでも情報発信中!



特別展関連展示も開催中

2階図書フロア、パープルゾーンの入ってすぐのところにある三角台では、1階特別展の開催にあわせ、学年誌の歴史や昭和の子どもの生活、当時の社会風俗、及び昭和期の広告イラストなどの資料を展示しています。

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貸出もできます!

【開催期間】 開催中 ~ 11月15日(火曜日)

【開催場所】 日比谷図書文化館 2階図書フロア

      パープルゾーン 三角展示台

その他、詳細につきましてはこちらをご覧ください。



【申込受付中】特別展関連講座・日比谷カレッジ

「表紙と付録で振り返る学年別学習雑誌の100年」

長年にわたって学年誌の編集に関わってきた体験も織り交ぜながら、戦前戦後の激動の時代から現代まで、時々の社会状況や世相や風俗を反映した学年誌の変遷を、表紙や付録を画像で投影しながらたどります。

【講師】野上 暁(児童文学・文化評論家)

【開催日時】 10月22日(土曜日)午後2時~午後3時30分

【開催場所】 日比谷図書文化館 地下1階 日比谷コンベンションホール

その他、詳細につきましてはこちらをご覧ください。

Posted at:18:10

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.33
~鉄道開業150年記念イベントのご案内~

1872(明治5)年10月14日、新橋・横浜(現 桜木町)の両停車場で開業式が行われ、翌10月15日からは旅客列車の運転が開始された日本の鉄道は、今年150周年を迎えます。日比谷図書文化館では、9月20日(火曜日)より鉄道開業150年を記念して、館内の各フロアで様々な企画展示を行っています。

貴重な鉄道のコレクションや関連資料などを通して、日本の近代化に大きな役割を担った鉄道150年の歴史をご覧ください。

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【開催期間】 開催中~12月24日(土曜日)

【休 館 日】 10月17日(月曜日)、11月21日(月曜日)、12月19日(月曜日)

※入場無料、展示内容によって展示期間が異なります。

■□■□館内展示マップ□■□■
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大きな画像で見る(PDF:5915KB)


■□■□展示1□■□■ 

図書展示「鉄道150年の軌跡」

鉄道開通の背景と、鉄道がどのように広がり、私たちの生活と都市を変化させたのか、関連資料を通して振り返ります。

【会 期】 開催中~12月24日(土曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館2階 図書フロア パープルゾーン

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展示担当スタッフに見どころを伺いました。

「開業時の時刻表についてパネルを展示しています。当時、新橋~横浜間は53分もかかっていましたが、現在は約22分まで短縮されています」

■□■□展示2□■□■

「東京駅研究家 佐々木直樹氏 鉄道コレクション展」

東京駅研究家 佐々木氏の貴重なコレクション「機関車ナンバープレート」や「サボ(行先票)」などから鉄道の歴史を振り返ります。

【会 期】 開催中~12月18日(日曜日)*途中展示替えあり

【場 所】 日比谷図書文化館3階 エレベーターホール

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日本近代建築の父「辰野金吾」モニュメントは高さ170cmあります。

*10月25日(火曜日)~31日(月曜日)は東京駅改札内B1 スクエア ゼロにあります。

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佐々木直樹氏の貴重なコレクションが多数展示されています。ぜひ、ご覧ください。

■□■□展示3□■□■

特別研究室企画展示「内田嘉吉文庫に見る 鉄道のはじまりと南満州鉄道・朝鮮鉄道・台湾鉄道の旅」

日本の鉄道の開業当時の記録資料や、戦前期の南満州鉄道・朝鮮鉄道・台湾鉄道の沿線案内、駅舎、路線図などから、明治~昭和初期の鉄道の旅がどのようなものであったかをパネルと蔵書で紹介します。
【会 期】 10月18日(火曜日)~12月28日(水曜日) 

【場 所】 日比谷図書文化館4階 特別研究室

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1号機関車(『日本鉄道史 上篇』 / 鉄道省編 / 1921年)

■□■□日比谷カレッジ□■□■

「日本の鉄道150年鉄道都市 東京の成立」
【開催日時】10月5日(水曜日)午後7時~8時30分

【講座概要】日本の都市は、世界的に見ても鉄道網が発達していると言われています。特に東京は、明治時代から鉄道網の整備が推進され、交通機関としての本来の目的のみにとどまらず、都市の骨格形成や街づくり、人々のライフスタイルなどにも大きな影響を及ぼしました。東京の発展は、鉄道の存在なくしてあり得なかったと言っても過言ではありません。今回は、首都圏における鉄道網の整備がどのように行われ、私たちの生活にどのような影響を与えてきたかを振り返ります。

講座についての詳細、お申込み方法などはこちらをご覧ください


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2階エレベーターホールでは、「日本の鉄道150年鉄道都市 東京の成立」の関連書籍が展示されています。

会期中、関連講座の開催(11月・12月)を予定しています。

随時掲載しますので、こちらをご覧ください



今回のブログは鉄道開業150年記念イベントの展示をご案内しました。

この秋、知的好奇心をくすぐる企画、展示が盛りだくさんです。

日比谷図書文化館で実りの多い秋を過ごしてみませんか。

Posted at:11:20

コンシェルジュ通信vol.61:神保町を巡るツアー、準備中!

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秋に開催予定の神保町を巡るツアー。コンシェルジュとしては気合いが入る一大イベントです!

さて、今回はどんなツアーになるでしょうか。

ツアーへ向けた準備の様子をお伝えします。

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まずはテーマやルートの話し合いから。

「神保町が初めての方でも楽しめるツアーがいいな」

「この道を通ってみるのはどう?」

「ここは紹介したいね」

などなど、次々とアイディアが出てきました。神保町のこととなると話に花が咲きます。

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↑中央に広げているのは、神田古書店連盟が毎年発行しているJIMBOCHO古書店MAP

このMAPの見方は、ツアーの中でご紹介しますね。

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そしてJIMBOCHO古書店MAPを片手に、実際に下見へ行ってきました。このMAPは街歩きの心強い相棒です。

下の写真ですが、この建物の名称は?

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神保町駅のA9出口のすぐ近くにある、学士会館です。

現在はレストランやホテルを兼ね備える結婚式場ですが、とある2つの発祥の地だと言われています。

おっと、これ以上は......当日までのお楽しみです!

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神保町といえば、古書店街カレー屋さんの激戦区、というイメージが強いですよね。

ツアーでは、私たち千代田図書館コンシェルジュならではの視点で、神保町の魅力をお伝えします。

歴史古書店のトリビアフォトジェニックな場所など、いろんな角度から神保町を見てみると、イメージとはまた違った一面が見えてくるかもしれません。

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↑歩きなれたはずの街も、一本横道に入ると一気に雰囲気が変わります。

詳細は広報千代田の9月20日号千代田区立図書館ホームページにてお知らせしますので、楽しみにお待ちください♪

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Posted at:10:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.32
~特別研究席を利用してみました!!~


日比谷図書文化館受付コンシェルジュです。

日比谷図書文化館には、利用目的に応じて様々なタイプの座席をご用意しています。その中のひとつ、特別研究席をご存知でしょうか。

特別研究席とは、4階の特別研究室内に設けられたスタディールームです。蔵書の閲覧・研究だけでなく、仕事や勉強にも利用できます。

貴重な蔵書に囲まれた室内、日比谷公園の緑と空が一望できるデスク、座り心地のよいリクライニングチェア。時には環境を変えて特別な時間を過ごしてみるのはいかがですか。今回のブログは「特別研究席を利用してみました」と題し、利用の流れを写真とともにご紹介します。

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特別研究席の様子です。

日比谷公園の緑を眺めながらの利用は集中力がアップしそうです。

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仕切りの窓のデザインは当館の象徴でもあります三角形。△がユニークです。

まずは、場所のご案内をします。

日比谷図書文化館の4階の特別研究室内に特別研究席はあります。

フロアマップはこちらをご覧ください。

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4階エレベーターを背にして左手に特別研究室があります。

私が実際に利用してみました!!

① 入室してすぐ右手が受付カウンターです。

  特別研究室受付スタッフに「貸出券」を提示します。

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※特別研究席の利用は、千代田区の図書館の貸出券が必要です。

お持ちでない方は日比谷図書文化館2階の図書総合カウンターで発行申請ができます。

貸出券の作り方はこちらをご覧ください。

② 希望の利用時間に応じた料金を支払います。

 ※2時間300円(2時間単位で延長可)現金のみの支払いです

③ 座席を決めます。

 ※マグネットのついている座席は現在利用中です
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④ 貸出券を預けて、「特別研究席利用カード (※1)」「特別研究席専用ロッカー鍵 (※2)」を受け取ります。

 今回私は12番を選びました。
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⑤ 席で使用するものや、貴重品などは持込み用の袋に入れます。
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⑥ カバンなどの手荷物は専用ロッカーに預けます。
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準備は整いました。いよいよ、特別研究席を利用します。


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古書が並んだ本棚を抜け、奥に進んだ先に特別研究席があります。


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ガラスドアの向こう側に特別研究席の部屋が広がっています。

⑦ 書庫奥の特別研究席のドアを開けます。
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※カードリーダーにかざして入室します。一時的な退出の時も、利用カードを忘れずに!!

⑧ 「利用カード」に記載された番号の座席を利用します。

目指すは12番席!


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こちらが 12番席です。大きなガラス張りで眺めは抜群です。仕切られた空間なのでとことん集中できそうです。パソコンの持ち込みも可能です。

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電源コンセント・有線LANコネクタは各デスクにあります。(LANケーブルは貸し出ししています)また、室内無線LANの環境も完備しています。その他【利用にあたっての注意とお願い】をご覧ください。

(ただし、ネット配信やZOOMなどのオンライン会議には利用できません)

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リクライニングチェアも座り心地が良かったです。

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旧一橋図書館(明治~昭和初期)所蔵の貴重な古書が整然と並んでいます。こちらも手に取ることができます。

あっという間の2時間。

⑨ 退出時は、ロッカーより手荷物を取り出した後、「利用カード」、「ロッカー鍵」と引き換えに、預けていた貸出券が戻ってきます。

古書と緑に包まれた居心地のよい空間はいかがでしたでしょうか。

有料席だからこその特別感を味わうことができました。

自分だけのお気に入りの席ならきっといつもと違う学びに出会えるかもしれません。

特別研究室についてはこちらをご覧ください

なお、日比谷図書文化館の特別研究席以外の座席についてはこちらをご覧ください。

▲△△特別研究室企画展示「100年後も手に取れる本に」
   ~内田嘉吉文庫修復報告2022~ 開催中
△△▲

特別研究室では7月19日(火曜日)~9月30日(金曜日)まで修復本の展示をしています。貴重な古書も修復によって後世に引き継がれていきます。展示の一部ですが、【修復前】と【修復後】をご覧ください。

1冊目は『朝鮮鉄道史 第一巻』(朝鮮総督府鉄道局 編 / 1929年)です。

【修復前】
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【修復後】
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2冊目は、『太平洋問題』(井上準之助 編 / 1927年)です。

【修復前】
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【修復後】
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ご紹介しました2冊も展示しています。開催概要やみどころなど、詳しくはこちらをご覧ください。

Posted at:10:15

コンシェルジュ通信vol.60: 岩波ホール閉館まで、あと1ヶ月!

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映画の街・神保町のシンボルである岩波ホールは、ミニシアターの先駆けとして全国の映画館文化に多くの影響を与えてきました。

1968年、"千代田区の発展のために"と当時の区長の要請により建てられた岩波ホールですが、残念ながら2022年7月に閉館することとなりました。

千代田図書館では現在、ありがとう岩波ホールと題して岩波ホール54年間の歴史を振り返る展示を行っています。


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地域連携コーナー。


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岩波ホール
は、実はもともと多目的ホールとして開館したのをご存じですか?

『ありがとう岩波ホール第1部~岩波ホールのはじまり~』では、開館当初の岩波ホールは、あらゆる文化的活動の拠点として活躍していた施設だったことを紹介しました。
映画館のイメージが強い岩波ホールが、外国映画史研究の講座、ジャズ音楽の講座、クラシック音楽や日本の伝統芸能の公演など、さまざまなジャンルの文化を発信していたとは意外でした。

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また、ホールに世界最高峰のピアノともいわれるスタインウェイ&サンズがあったことにも驚きました。ひんぱんに公演が開催されており、その中でも、あまり一般的に知られていない名曲を聴くというコンセプトの演奏会"音楽シリーズ"は、反響を呼んだそうです。

音楽シリーズには、ドビュッシー、フォーレ、ラヴェルなど、フランスを代表する作曲家が発表した歌曲を、作曲家ごとに全曲通して演奏する企画もありました。

ここまで凝ったプログラムは貴重なので、クラシック音楽好きが熱狂したのもうなずけます。


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"知られざる良質な作品を世に広めよう"という精神は当初から一貫しており、これがのちの『エキプ・ド・シネマ』へと続きます。

1.日本では上映されることの少ない、アジア・アフリカ・中南米など欧米以外の国々の名作の紹介。
2.欧米の映画であっても、大手興行会社が取り上げない名作の上映。
3.映画史上の名作であっても、何らかの理由で日本で上映されなかったもの。またカットされ不完全なかたちで上映されたもの。
4.日本映画の名作を世に出す手伝い。

この4つの目標を掲げた『エキプ・ド・シネマ』は、1974年、インド映画『大樹のうた』の上映をきっかけに、ミニシアターとしての活動をスタートします。

その際、日本初の定員入替制を導入し、映画をじっくり鑑賞できる環境を整えました。また、パンフレットを作成したことにより、歴史・社会・経済の面からも多角的に作品を味わえるようになりました。

今や当たり前ですが、当時はとても斬新なことでした。率先して新しいことに取り組む姿勢は、まさにミニシアターの先駆けと呼ばれる所以ですね。

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神保町駅直結の岩波ホール入口。


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神保町を語る上で、岩波ホールの存在は欠かせません。

私たちコンシェルジュが行っている神保町の街歩きツアーでも、過去に岩波ホールを大きく取り上げたことがあります。

2017年、当時開館50周年を迎えた岩波ホールを中心に、"映画"をテーマにしたツアー『映画の仲間(エキプ・ド・シネマ)のある風景』を開催しました。

当時の様子はこちらのちよぴたブログでご確認いただけます!

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岩波ホール
で最後に上映される作品は、『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』

イギリス人作家のブルース・チャトウィンが魅了された"ノマディズム(放浪)"を探求するため、ヴェルナー・ヘルツォーク監督が彼の歩いた道を辿るドキュメンタリー映画です。

この作品を合わせて、閉館までに65の国と地域の計274作品を上映します。支配人の岩波律子さん曰く、そのすべてが生きる力を与える作品とのことです。

最後まで目が離せませんね!

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連日、図書館を訪れる方から「岩波ホールの展示はどこですか?」の問い合わせが相次ぎ、岩波ホールの愛されぶりをひしひしと感じています。

みなさんもぜひ岩波ホールで映画を観て、その足で千代田図書館の展示にもお立ち寄りください。お待ちしております!

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展示ウォール。

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岩波ホール

【場  所】千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10F

【上映作品】『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』

【上映期間】6月4日~7月29日

※最終上映作品終了の7月29日で閉館。


千代田図書館展示

『ありがとう岩波ホール第3部~エキプ・ド・シネマ②~』

【場  所】千代田図書館 地域連携コーナー

【期  間】6月27日~7月23日


『歴代上映作品 観客動員ベスト10』

【場  所】千代田図書館 第一展示ウォール

【期  間】6月27日~7月23日

Posted at:11:15

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信
vol.31:~階段の向こう側に広がる知の世界~

日比谷図書文化館は三角形の外観が特徴ですが、ユニークな形状がゆえに館内がどうなっているのか気になりませんか。正面の階段で2階、3階の図書フロアへ直行だけではもったいない日比谷図書文化館の楽しみがあります。なぜなら階段の向こう側にもまだまだフロアが広がっているからです。今回のブログは「階段の向こう側に広がる知の世界」と題し、当館1階、入口から階段の向こう側までを写真とともにご紹介します。フロアマップはこちらです。


入館すると正面には図書フロアに続く階段が見えます。

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にそってお進みください。


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当面の間はコロナの感染拡大防止として、手指消毒とモニターによる検温をお願いします。

ご協力ありがとうございます。

ここから、今回のタイトルにあります、階段の向こう側へご案内します。


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階段を上がらずにそのまま直進します。

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柱の並びに飲み物の自動販売機があります。

そのまま真っすぐ進みます。

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エレベーターがあります。

エレベーターを中心に左右に通路があります。知への入口です。

まずは、向かって右側通路をご案内します。


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こちらは、常設展示室です。千代田区の歴史を学ぶことができます。今年3月26日にリニューアルオープンしました。詳しくはこちらをご覧ください。


また、この通路の先には、本や文具を扱うショップとカフェを融合した、「ライブラリーショップ&カフェ日比谷」があります。詳しくはこちらをご覧ください。


続いては、エレベーター向かって左側通路をご案内します。



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こちらは、特別展示室です。多彩な企画の特別展を行います。現在、5月20日(金曜日)からはじまりました、「鹿島茂コレクション2 『稀書探訪』の旅」を開催中です。開催概要、本展のみどころなど、詳しくはこちらをご覧ください。


階段の向こう側はいかがでしたでしょうか。常設展示室、特別展示室ともに、皆様の知の世界が広がるきっかけになれたら嬉しいです。


日比谷公園 ~花だより~


日比谷公園
の今年のバラの様子です。

「第二花壇は、西洋風の花壇であり、全体が芝生で覆われ四隅をバラで縁取られています。芝生の中には入れませんが、芝生の香りとさまざまな花の色彩を楽しんで下さい」(「日比谷公園 第二花壇 案内板」より引用)

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色とりどりのバラが咲いています。

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【2022年5月22日撮影】

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.59  ようこそ! 古書の街神保町へ!

千代田図書館から徒歩約10分の神保町古書店街。街路樹の葉の色が濃くなり、陽が照ると、まるで緑の街灯のようです。

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神保町にある「本と街の案内所」では、平日に千代田図書館コンシェルジュがお手伝いをしている時間帯があります。そこでは、書店をはじめ、街や本のご案内をしています。


最近では、コロナ禍以前に多かった「神保町に初めて来たすが、どんな古書店がありますか?」といったお問い合わせをいただくことも増えており、街に賑わいが戻ってきているのを実感しています。

今回の千代田図書館コンシェルジュ通信では、2021年に出版された本のなかから古書店や神保町を知るきっかけにおすすめの本を3冊ご紹介します。

※書名をクリックすると、本の詳しい情報がご覧いただけます。




1冊目は古本マニア採集帖

"自分にとって「古本のある生活」とはどんなものなのか"を、本好き36人へ聞き集めたインタビュー集です。

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『古本マニア採集帖』

南陀楼綾繁/著 

皓星社

著者はライターで編集者の南陀楼 綾繁(なんだろう あやしげ)さん。

「出版、古本、ミニコミ、図書館など、本のことならなんでも追いかける」という著者が"本を好きになったきっかけ""記憶に残る最初の本"などを取材。「古本で遊ぶ」「古本とコレクション」「古本で調べる」「古本と仕事」の4章にまとめています。

Twitterやブログを活用する方、本を集めてはリストと一緒に譲る方など、本との付き合い方は千差万別。そのなかで「自分の知らない本と出会うのが楽しい」という言葉には、多くの方が共感するのではないでしょうか。






2冊目は、古書店で働く人に密着した『東京の古本屋』

都内10軒の古書店に3日間ずつ密着したルポルタージュです。

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『東京の古本屋』

橋本 倫史/著

本の雑誌社

東京オリンピック・パラリンピックを控えた2019年12月から取材は始まり、予想外の感染症に見舞われている2021年まで、古書店を営む方々の生活が綴られています。

古書店の仕事を知りたくて読み始めたのですが、古書店の方々が空を見上げ、ブルーインパルスを探す口絵の写真に、思わず見入りました。

古書店のみならず、東京で自粛生活をしながら日々過ごしていた皆のドキュメンタリーとしても読み応えある1冊です。





最後にご紹介するのは『なないろのクリームソーダ』

神保町の老舗喫茶店「さぼうる」が舞台の絵本です。表紙のクリームソーダが美味しそう♪

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『なないろのクリームソーダ』

なんば りな/作、オヤスマー/絵

ケンエレブックス

主人公は美味しいものが好きな女の子。「さぼうる」店内の賑やかな音が聞こえてくるような、楽しいイラストとともにストーリーは進みます。子どもにとってはワクワクするような、そして訪れたことのある大人の方にとっては、きっと懐かしさもこみ上げてくるようなお話です。

ところで先日、クリームソーダが飲みたくなり「さぼうる」を訪れました。昨年まで6色だったクリームソーダは新たに白色がメニューに加わり、絵本と同じ7色のクリームソーダに!

神保町の実在する喫茶店が絵本になった1冊、ぜひご覧ください。




今年度も、コンシェルジュ通信では本や図書館、千代田区の魅力をお届けしてまいります。どうぞお楽しみに♪

Posted at:16:15

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.30:日比谷公園 ~桜日記~

「寒いですね」の挨拶から「暖かくなりましたね」や「日が伸びましたね」への変わり目が3月頃。そしてピンクに色づいた桜を目にした時、春になったことを実感するのではないでしょうか。

今年は1本の桜の木の枝にスポットをあてて開花までの1か月を見守り続けました。題して「桜日記」です。日比谷図書文化館に映える桜をご覧ください。


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2月20日(日曜日)

沢山ある枝の中からこれに決めました。

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3月3日(木曜日)

枝の先につぼみを発見しました。固く閉ざして、桜もまだまだ防寒対策中です。

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3月7日(月曜日)

陽射しが気持ちのよい朝です。数日ですがつぼみが大きくなっているのが分かります。成長するつぼみたちに愛着が湧いてきました。がんばれつぼみ!!

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3月14日(月曜日)

さらにつぼみが大きくなり、全体的に白っぽくなってきました。

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3月17日(木曜日)

開花も間近でしょうか。つぼみから桜の花が生まれようとしています。

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そして、本日は白木蓮も花盛りを迎えました。

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3月19日(土曜日)

ピンク色の桜の花びらたちが見えてきました。違う枝からは咲いている花もあります。

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3月21日(月曜日)

20日、気象庁が東京都の開花宣言をしました。見守ってきた枝もこんなにも花をつけました。今年の桜は愛おしさも加わりさらに美しく感じました。

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▲△▲日比谷公園さくらMAP▲△▲

日比谷公園では数種類の桜を見ることができます。

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大きな画像で見る(PDF:2143KB)



それぞれ花の概略です。

ソメイヨシノ【染井吉野】最も広く栽培される現代のサクラの代表品種で、北海道南部~九州に至る各地で気象台の開花観測の対象となっている。江戸時代にエドヒガンとオオシマザクラが関与して誕生したと考えられている。

ヨウコウ【陽光】広義のソメイヨシノの一品種アマギヨシノとカンヒザクラの交配により作出され、1981年に登録された栽培品種。大型で色の濃い花が多数咲き華やかであるため、各地の公園などに植えられている。

ヤマザクラ【山桜】本州、四国、九州に分布。温暖な気候を好み、低山や丘陵に多い。西日本では最も一般的な野生のサクラ。白い花と同時に開く赤みの強い若葉が美しく、古来より詩歌に多く取り上げられている。

イトザクラ【糸桜】一般にシダレザクラといわれる。エドヒガンのうち、枝の成長が速く下向きに垂れる栽培品種。優美な風情から古くより各地で栽培されており、さまざまなクローンが存在するので花の色や大きさには変化が多い。

カンヒザクラ【寒緋桜】台湾、中国南部~東南アジア原産の野生種だが、国内でも本州以南で栽培される。花は赤みが強く平らに開かないので、一般的なサクラの印象とは異なる。早咲きの品種の交配親としても有名


(『サクラハンドブック』大原隆明/著・文一総合出版 より引用)




▲△▲再登場!!階段アート▲△▲

日比谷図書文化館開館10周年記念の際に、正面1階から2階へあがる階段に本棚を見立てた階段アートを施しました。

当時の様子はこちら

好評をいただき、3階から4階へあがる階段に冊数も増やし再登場しました。すべて4階特別研究室に所蔵されている本です。階段アートに使用した本は実際に手に取ってご覧いただけますので、来館お待ちしております。


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場所:3階 日比谷公園側階段

Posted at:13:20

コンシェルジュ通信Vol.58:
コンセプトは"偶然の出逢い" シェア型古書店「猫の本棚」


今日が何の日かご存知ですか?そう、猫の日です!

今年はにゃんと2022年2月22日と、2がいっぱいのスペシャルイヤー。そんな猫の日にちなんで、先月オープンしたばかりのシェア型古書店「猫の本棚」をご紹介します。



神保町と水道橋を繋ぐ白山通りから、少し小路に入ったところに西神田公園があります。その向かいにオープンした「猫の本棚」は、人目を引く青い扉が目印です。店内に入ると、オレンジ色のシャンデリアの明かりに温かさを感じます。壁一面の本棚には不思議と圧迫感がありません。

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「クリエイティブはすべて出逢いから始まると思うんです」と語るオーナーの水野さん。本来出逢わなかった人たちが出逢う場所として、もともとサロンを作りたかったそうですが、シェア型書店の存在を知ったとき、やりたいことに近いと感じたそうです。

ここでは全部で170ある書棚の1つを借りて、その中で自分だけの小さな書店を開く店長体験を楽しめます。

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↑自分だけの小さな書店。

「今はネットが普及して、ダイレクトに目的にアクセスできてしまう便利な時代。でも、例えば図書館へ行くと、探している本以外にも惹かれて思わず手に取ってしまうこともあって、それがまた面白かったり。偶然の出逢いを生み出す寄り道にこそ、実は本質があるんじゃないかと思うんです」

誰でもふらっと立ち寄ることができて、知らない人たちが集まってほっと一息つけるような安全地帯であってほしい......このお店を"サンクチュアリ"と呼ぶ水野さんの言葉から、そんな想いを感じました。
ふと、梨木香歩さんの小説『西の魔女が死んだ』で、主人公が自分だけのお気に入りの場所を"マイ・サンクチュアリ"と名付けるのを思い出しました。



店内の装飾にも、コンセプトである"偶然の出逢い"が色濃く反映されています。

160年前のお寺の欄間、50年前のイギリスのヴィンテージのシャンデリア、150年前の虎の掛軸......時代や国境を越えて集められたインテリアたちが、1つの空間で違和感なく調和しています。あらゆる異質のものを包み込んで平然としているこの古書店は、さながら宇宙のようです。

「なんだか壮大な異文化交流をしているように思えてきました。ここは小さな宇宙みたいですね」と感想を述べると、「棚1つ1つが小惑星なのかもしれません、この猫宇宙の」と水野さん♪

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↑廃寺で出逢ったうさぎの欄間。



棚主として出店される方は、ビジネスとして本を売るよりも店長体験を通して自分の世界観を表現し、発信しているのだそうです。

そう聞くと、どんな方がこの棚を担当しているんだろう?と思いを馳せてしまいます。

「熱量って人の心を動かしますよね。発信をすると賛同する人が現れて、それがまた新たな出逢いに繋がるんです」

「猫の本棚」では、売り上げの2%~3%相当を信頼のおける猫の保護活動団体に寄付しており、その強い思いに共鳴して棚主となる方もいらっしゃるそう。

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「猫の本棚」オリジナルグッズ。モデルは水野さんの飼い猫であるドーラちゃん♪



また店内は、撮影用のレンタルスペースとしての顔も併せ持っています。さらに今後は「猫の本棚」独自の番組をYouTubeで配信する予定とのこと。

「若い人へ古典映画の魅力を伝えたいんです。それに、店舗には来られない地方や世界の方とも繋がれたら......」と、水野さんの視点はどこまでもグローバルです。

国境を越えた"出逢い"、そして世代を超えた"繋がり"。本離れが叫ばれている中に誕生した「猫の本棚」の一貫した姿勢からは、新たなスタイルで交流する本好きたちの明るい未来が見えてくるようです。

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↑広々とした店内。老若男女誰でも大歓迎です!



本棚に囲まれてお話しているうちに、どうしても気になって「人に本棚を見せられるタイプですか?」と質問してみました。水野さん曰く「恥ずかしいですよね!私は見せたいものだけを見せています」とのことです。

「本を通して自分の内側を見透かされてしまいそう」と盛り上がった後、「でもここの店長体験では、あえて見せられないものを並べるというのもアリですよ!」と茶目っ気たっぷりに提案され、より一層店長体験に興味が湧きました。

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こんな素敵な場所は多くの人に知ってほしいと思う反面、こっそり自分だけの秘密にしておきたくなる隠れ家のような古書店「猫の本棚」
あなたもサンクチュアリを訪れてみては?



猫の本棚

【場  所】千代田区西神田2-2-6-102

【営業時間】木曜日~日曜日 午後1時~6時

【定 休 日】月・火・水曜日

Posted at:10:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 Vol.29:日比谷公園~歴史探訪~

日比谷図書文化館の位置する日比谷公園は、幕末までは松平肥前守(まつだいらひぜんのかみ)などの大名屋敷地でしたが、明治時代に陸軍練兵場となりました。 その後「都市の公園」として計画、設計、造成し、日本初の近代的な洋風公園が1903年(明治36年)に誕生しました。

東京都公園協会提供の、公園内の歴史スポットを紹介した「日比谷公園歴訪ガイド」です。歴訪ガイドの写真の当時の場所が今はどうなっているのか歩いてみました。

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大きな画像で見る(PDF:7654KB)



△▲△
①車馬道△▲△

幅9,10m総延長約1.7KmのS字型の園路はかつて馬車も行き来しました。開園時に植えられたイチョウ並木は大戦中に切り詰められてしまったものの今なお健在です。秋は黄金色の並木道になります。

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2022年1月撮影


△▲△②首賭けイチョウ△▲△

道路拡幅工事で伐採寸前にあったところ、公園設計者の本多静六博士が「私の首を賭ける」とまで言って東京市を説得、移植したものです。樹齢は400~500年。歴訪ガイドにはツツジ山と当時の松本楼の姿もあります。

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現在の首賭けイチョウと松本楼です。


△▲△③雲形池・鶴の噴水△▲△

「心字池と共に開園当初からの面影を残すドイツ風庭園様式の池です。池内には、はばたく姿の「鶴の噴水」が置かれ、緑に覆われた静けさの中で、心地よい水音を響かせています。冬は広げた翼からいくつものつららが下がり、冬の風物詩になっています」

(園内掲示板より)

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大空に向かって羽ばたきそうです。



△▲△
④第一花壇△▲△

歴訪ガイドによると、「開園当時の姿を今に残す洋風花壇。今となっては珍しくない、チューリップ、パンジー、バラ、ダリアなどの洋花も当時の市民にとっては驚きをもって迎えられました」とあります。時代は変わっても可憐に咲く花々は心を清く明るくしてくれます。

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△▲△
⑤日比谷見附跡△▲△

この石垣は、江戸城外郭城門の一つ、日比谷御門の一部です。城の外側から順に、高麗門・桝形・渡櫓・番所が石垣で囲まれていましたが、石垣の一部だけがここに残っています。

当時、石垣の西側は濠となっていましたが、公園造成時の面影を偲び、心字池としました」 (園内案内板より)

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△▲△⑥奏楽堂△▲△

歴訪ガイドによると、「日本初の野外音楽堂で、軍楽隊の演奏は市民に絶大な人気を博しました。その伝統は今日まで、消防庁や警視庁の音楽隊に引き継がれています。現在の建物は3代目」とあります。

消防庁・警視庁音楽隊のコンサートは、現時点では開催の予定はなく決まり次第となっています。

東京消防庁音楽隊(金曜コンサート)のホームページはこちらから

警視庁音楽隊(水曜コンサート)のホームページはこちらから


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現在は小音楽堂の呼び名で親しまれ、今も変わらず憩いの場となっています。


△▲△⑦運動場△▲△

歴訪ガイドによると、「大噴水や第二花壇の一帯は、かつて運動場(大広場)としてスポーツとともに、様々な国家的行事の舞台にもなりました。写真は明治42年、伊藤博文の国葬の様子」とあります。かつての運動場は今では第二花壇となっています。花壇の周りのベンチはランチをする人や本を読む人など自由な空間となっています。

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現在の第二花壇の様子。


△▲△⑧日比谷門△▲△

開園時6か所の門(祝田・新幸・中門の3門は後年設置)がありましたが、この門が日比谷公園の顔となっています。江戸城見附の桝形門の石が使われています。

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歴訪ガイドにある当時の写真と比べると、大きく育った樹々です。



日比谷公園歴訪ガイドを片手に日比谷公園内をまわってきました。変わるもの、変わらないものが共存した公園です。日常の隙間時間でリフレッシュできる素敵な公園です。

また、日比谷公園サービスセンターでは、

スマートフォン向けアプリ:日比谷公園 歴史ミステリー

日比谷公園開園当時のエピソードを巡る、歴史ミステリーツアーに出かけませんか?

という、参加無料のクイズラリーを開催しています。くわしくは公式ホームページをご覧ください。

Posted at:17:00

コンシェルジュ通信Vol.57:千代田図書館の書棚の色に注目!

私たち千代田図書館コンシェルジュは、館内をまわりながら図書館の見どころやコンセプトをご紹介するガイドツアーを行っています。

その中で、先日ご参加いただいた方より「(館内には)いろいろな色があるんですね!」という感想が聞かれました。

そこで、今回は千代田図書館の書棚の色とともに館内をご紹介します。

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千代田図書館は千代田区役所本庁舎内の9階と10階にあります。

9階は、「調査研究ゾーン ~セカンドオフィス~」と「一般開架ゾーン ~区民の書斎~」の2つに大きく分かれています。

赤色の書棚が目を引くのは、調査研究ゾーンです。

千代田区立図書館5つの機能コンセプトの中の「ビジネスを発想するセカンドオフィス」に基づいて、ビジネス書や辞典・年間・白書などの資料を揃えています。

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調査研究がはかどるよう、活動的なイメージのある赤色の書棚が並んでいます。


続いて黄緑色の書棚が並ぶ一般開架ゾーンをご紹介します。

こちらは、調査研究ゾーンとはエレベーターを挟んだ反対側に位置します。

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リラックスして本に親しんでいただけるよう、書棚の色は心を鎮めリフレッシュ効果のある黄緑色になっています。

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北の丸公園を眺められる方角に面しているので、窓からは、春は桜、秋は紅葉と自然豊かな眺望が望めます。


他の書棚も見ていきましょう。

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こちらは視聴覚資料の棚。鮮やかな青色が目印です。


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新着図書コーナーはフレッシュな印象オレンジ色が全面に!となりに並ぶ文庫の書棚も同じ色です。


最後に10階、児童書コーナーへ。

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木のぬくもりを感じる優しい色と、丸みのある形の書棚が並び、子供たちが安心して過ごせる空間になっています。


こうして改めて館内を見ていくと、意外とカラフルな千代田図書館。

その日の気分や目的に合わせ、思い思いの時間を図書館で過ごしてみてはいかがでしょうか。

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館内の見どころやコンセプトは、コンシェルジュによる図書館内ガイドツアーで詳しくご紹介しています。

ご興味のある方は、ぜひお申込みください。(随時受付。場合によってはお受けできないことがあります。また、事前予約も承ります。)

詳しくは→コチラ


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Posted at:10:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 Vol.28:
日比谷図書文化館 開館10周年記念

知を重ねる、十年を重ねる ~日比谷から未来へ~


都立日比谷図書館から千代田区立日比谷図書文化館に生まれ変わって10年。当館は「図書館」「ミュージアム」「カレッジ」そして「交流」を通し、"想像力"や"好奇心"を刺激し引き出す「知の拠点」を目指した複合施設です。

今回、開館10周年を記念し「知を重ねる、十年を重ねる~日比谷から未来へ~」と題し、館内では図書フロアを中心に様々な企画展示を行っています。タイトルの「重ねる」の「重」には、おもみ、かさなり、大切なことなどの意味があり、音読みの「じゅう」には十年の「じゅう」への想いを込めています。それぞれの展示では、日比谷図書文化館の積み重ねられた10年を振り返ります。

△▲△階段アート△▲△

正面の1階から2階へあがる階段に本棚が出現!4階特別研究室に所蔵されている本を使った階段アートです。使われている本のリストはお配りしているほか、4階特別研究室で実際に手に取ってご覧いただけます。

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場所:1階階段

階段が本棚に!!

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角度によってはまるで本が重なっているように見えます

△▲△日比谷図書文化館 特別展の10年 ~ポスター編~△▲△

特別展は日比谷図書文化館の顔であり魅力の1つです。1階では、10年間に開催した特別展のポスター全てを展示しています。3階の「図録編」もあわせてご覧ください。

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場所:1階常設展示室壁面 ~ポスター編~

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場所:3階エレベータホール~図録編~

△▲△未来ヲ書イテミル△▲△

10年前、どのような世界だったか覚えていますか?そして、10年後はどのような世界になっているのでしょうか?自動車が空を飛ぶのは当たり前に?!相手のぬくもりが伝わる携帯電話が登場?!そんな未来を想像するだけでワクワクする、皆さんが考える夢あふれる未来を「書イテ」教えてください。

場所:各階で実施中。3階では関連図書も展示しています。

*館内設置の「未来ヲ書イテミル」専用はがきに未来を書いて4階施設事務室にお持ちいただくと、三角えんぴつを差し上げています。

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△▲△10周年すごろく△▲△

1階では10年を振り返るオリジナルすごろくを展示・配布しています。すごろくはお持ち帰りいただけますので、日比谷図書文化館の歴史を振り返りながら、遊んでみてください。

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大きな画像を見る(PDF:4324KB)


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開館10周年記念 広報誌ポモーヌ11月号△▲△

当館では、館内の最新情報をまとめた広報誌「ポモーヌ」を毎月発行しています。

11月号は開館10周年記念号です。 素敵なブックカバーにもなります。

作り方:日比谷図書文化館 Twitter


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特別展開催中△▲△

日比谷図書文化館開館10周年記念特別展
タイムトリップ 江戸から東京へ ~資料で綴る千代田の風景

【会 期】開催中~12月19日(日曜日) ※会期中、一部展示替えあり

【時 間】月曜日~木曜日 午前10時~午後7時、金曜日 午前10時~午後8時

     土曜日 午前10時~午後7時、日曜日・祝日 午前10時~午後5時

     (入室は閉室の30分前まで)

【会 場】日比谷図書文化館 1階 特別展示室

【観覧料】一般300円、大学・高校生200円

(千代田区民・中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方および付き添いの方1名は無料)
 ※ 住所が確認できるもの、学生証、障害者手帳などをお持ちください。

【主 催】千代田区立日比谷図書文化館

【協 力】千代田区観光協会

【監 修】後藤宏樹(前日比谷図書文化館文化財事務室学芸員)

開催概要、展示構成、関連講座については日比谷図書文化館ホームページをご確認ください。

Posted at:14:20

コンシェルジュ通信Vol.56:
神保町が今熱い! 70周年!、100周年!、140周年! 


先日開催したイベント「千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー"神保町で世界旅行気分"編」では、秋晴れのもと、参加者の皆さんと一緒に神田神保町の古書店街を巡りました。

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(イベントの様子はこちらからご覧になれます)


毎回、イベント当日を迎えるまでに街歩きの練習や情報収集など様々な準備を行うのですが、街のことについて調べていると新たな発見があります。

今回のコンシェルジュ通信では、そんなツアー準備のなかで見つけた神田神保町の書店の歴史にまつわるお話をご紹介します。



明治から大正時代に多くの中国人が留学していたという神保町。中国の政治家・周恩来もその一人で、当時の神田区神保町に下宿していたそうです。
生活の拠点になっていた神保町のことを知りたくて、周恩来『十九歳の東京日記』』を読んでみました。

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『周恩来『十九歳の東京日記』』

周恩来/著 

小学館

当時の日記の日本語訳であるこの本には、こんな記述がありました。

四月二十三日(戌午三月十三日庚子)(火曜日)

~~

今夜、「東京堂」に行って本を買い、時間を割いて新刊の雑誌を見た。刊行されたばかりの『露西亜研究』をぱらぱらめくっていると、ロシアの現今の党派をきわめて詳細に論じた論文が掲載されていた。その場でざっと目を通して暗記したおおよそを以下に記す。

~~

この後、当書には数ページにわたり暗記しまとめた内容がつづられています。当時のロシアの政治情勢について、東京堂書店で読んだだけで記憶してしまったとは! 記憶力の良さに驚かされます。
そしてこの他にも「東京堂」を度々訪れていることが日記に残されています。

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この「東京堂」とは当時の神田東京堂のことで、現在の「東京堂書店」です。神田すずらん通りにあり、昨年3月には創業130年を迎えた老舗新刊書店です。
周恩来の聡明さとともに、東京堂書店の歴史の深さを感じるエピソードです。


また、今回のツアー内でご紹介した三省堂書店神保町本店は、今年4月に創業140周年を迎えています。

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三省堂書店前での神保町ツアーの様子

現在は大型の新刊書店として知られる三省堂書店ですが、明治14年(1881年)の創業当時は古書店として開業したのだそうです。(『三省堂書店百年史』より)


そんな歴史ある三省堂書店神保町本店ですが、建て直しのため来年の3月に閉店し、令和7年~8年(2025~2026年)頃に建物ごと新しく生まれ変わることが発表されました。
現店舗で営業する来年3月までは、「困難な時代も、新しい時代も、いつだって『本』がある」と銘打ち、色んなフェアが開催されています。

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また、街歩きの練習中に見つけたのは新刊書店「書泉グランデ」で開催中の「書泉70周年祭」。昨年創業70年を迎えたそうです。
千代田図書館所蔵の『古書肆100年』によると、老舗古書店「一誠堂書店」初代店主のご子息が開業したのが「書泉」なのだとか。

新刊書店と古書店、出版社は歴史をたどると様々なつながりがあり、あらためて調べてみると面白いなと感じました。
千代田図書館の
「出版にまつわる本棚」コーナーには、出版や書店の歴史などについても資料を集めています。ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。




さらに、都内の古書店でつくられる「東京都古書籍商業協同組合」は、昨年創立100周年を迎えたことを記念して、今年の夏にこちらの本を刊行しました。

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『東京古書組合百年史』

東京都古書籍商業協同組合/編、出版  


神保町の多くの古書店が加入する神田支部はもちろんのこと、都内の古書店街やこれまでの活動の様子がまとめられていて読み応えたっぷり。
古書店のことをもっと知りたい!という方におすすめです。



昨年に引き続き、今年の「東京名物神田古本まつり」の開催は見送られましたが、読書の秋の神保町は今熱い!
昨年から今年にかけて、70年・100年・140年と周年記念に沸く神保町で、本に親しんでみてはいかがでしょうか。

Posted at:15:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.27
~日比谷の森をご案内します~

日比谷公園は豊かな自然で、人々に癒しを与えてくれます。

日比谷図書文化館の屋上より、日比谷公園を眺めると、まるで森の中にいるのかと錯覚してしまいます。

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日比谷図書文化館の屋上より

※一般の方は立ち入りできません。

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日比谷図書文化館 正面口



□□□□□一番高い木ど~れ?


日比谷公園にれのき広場で「太い木・高い木ベスト10」興味深い案内板を見つけました。

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【案内板を一部拡大】

案内板によると、日比谷公園内で一番高い木は公園サービスセンター前にある、アメリカスズカケノキです。なんと25mあります。

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現在のアメリカスズカケノキ 【2021年9月撮影】

樹木前の案内板によると、明治37年(1904年)目黒の林業試験場(現:林試の森公園)から試験場長白沢保美博士の寄贈により、この日比谷公園に植えられたものとのことです。実生後数年たった苗を植えていますから、現在の樹齢は約100年以上にもなります。当時は、スズカケノキ属を、街路樹の新種として外国から種をとりよせて試験的に植えていた時期で、その後この木の枝をとり、さし木をして街路樹が増やされていきました。

長きにわたり上に~上に~伸びた、しなやかな枝を見ていると、のびやかで豊かな気持ちになります。緑の木々の間からのぞく空は、より一層青く見えます。



□□□□□まだまだある大きな木


公園サービスセンター前にあります、クスノキも20m以上もある大きな木です。

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現在のクスノキ 【2021年9月撮影】

クスノキの特徴は葉に3本の脈が目立ち、木全体によい香りがします。用途は庭木・公園樹・街路樹。材は耐湿性にすぐれ船材として名高く、建築、楽器、彫刻などに用いられます。葉や材から樟脳をとり、防虫、防臭剤などに使われます。また動物とのかかわりは、葉はアオスジアゲハの幼虫が食べ、実はキジバト、ヒヨドリ、コジュケイなどに好まれます。

長い年月をかけて伸びた太い枝は存在感があります。夏は木陰をつくり人々の癒しとなります。大きな木の下でゆっくり深呼吸をしてみてはいかがですか。

今回は高い木のみの紹介となりましたが、現在は中高木だけで142種約3200本を数え、イチョウ、クスノキ、スズカケノキなど幹回り3m以上、高さ20m以上の巨木も数多くあります。

日比谷公園は季節によっても彩りが違います。秋が深まりますとイチョウも黄金色に衣替えします。自分だけのお気に入りの1本を探すのも良いかもしれません。



□□□□□キンモクセイが見ごろです


日比谷公園のキンモクセイが見ごろを迎えています。撮影した場所は公園サービスセンター近くです。

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香りも広がっています【2021.09.15撮影】

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アップも美しい【2021.09.15撮影】



□□□□□マップ


今回ご紹介しました場所はこちらになります。

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□□□□□展示のご案内


今回は木にスポットを当ててみましたが、日比谷公園では様々な草木花を楽しむことができます。

日比谷図書文化館の2階エレベーターホールでは2022年3月31日(木曜日)まで「日比谷公園の植物」の展示をしています。

日比谷公園に生息する植物を年間通して紹介する写真とともに、植物図鑑やガーデニングの本を紹介した展示です。

詳しくは日比谷図書文化館ホームページをご確認ください。

Posted at:12:00

コンシェルジュ通信 Vol.55:Let'sお口の体操!

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マスク生活が始まり、約1年半が経とうとしています。マスクは新型コロナウイルスの予防には効果的ですが、毎日つけているとちょっと困ったこともあるのだそうです。

みなさん、表情筋は動かしていますか?顔の下半分が見えないため、前よりも意識して口を動かすことが減ってしまったのではないでしょうか?

同じように話をしているつもりでも、マスクをつけていると普段より表情筋の活動量が半分から1/4にまで落ちると言われています。表情筋が衰えると、老け顔の原因になってしまうそうです。積極的に口を動かして筋肉を鍛えていきましょう!


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そこで、私も『コンシェルジュの見聞調録 Vol.26 早口言葉でリフレッシュ!』 を参考に、実際にお口の体操をやってみることにしました。

まずは見聞調録で紹介されているこの絵本、『お江戸はやくちことば』より、有名な早口言葉に挑戦!

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『お江戸はやくちことば』

杉山亮/文 藤枝リュウジ/絵

カワイ出版


「お綾や親にお謝り、おややや...」

難しくて、すぐに噛んでしまいます。思うように口が回りません。ゆっくり言ってみたり、何度も繰り返し練習してみたり...しばらく苦戦していました。

それにしても早口言葉ってたくさんの種類がありますよね。せっかくなので、他のコンシェルジュにも好きな早口言葉を聞いてみました!
すると、「赤巻紙・青巻紙・黄巻紙」「赤パジャマ・青パジャマ・黄パジャマ」などの赤青黄シリーズや、「竹藪に竹掛けたのは竹立て掛けたかったから竹掛けた」が挙がりました。

中には、難易度が高く滑舌練習として有名な歌舞伎の長台詞"外郎売"を、昔は丸暗記していたという強者も!

早口言葉は子供の頃に誰もが通ってきた遊びだけあって、人によって思い入れのあるものが違って面白いですね。ちなみに私は「すももも桃も桃のうち」が好きです!


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滑舌をよくするためには、どうやら口の周りの筋肉をほぐす必要があるようです。

続いて、『発表・スピーチに自信がつく!魔法の話し方トレーニング1』に掲載されているトレーニングに挑戦!

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『発表・スピーチに自信がつく!魔法の話し方トレーニング1』

白石謙二/著 常永美弥/絵

汐文社

この本は、かわいいイラストで本格的な内容がわかりやすく解説されています。声を出す前に体をリラックスさせる準備運動から、くちびるをプルプル震わせるリップロールや、正しい腹式呼吸の仕方まで載っていて、トレーニングが充実しています。

さて、準備運動からスタートしていきますよ!

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身体を回します。

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万歳~!

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反対側にも伸びます。

ほんの少しのことですが、身体がすっきり!ストレッチって大事ですね。この他にも気軽に取り組める体操がいくつか載っています。

個人的には"ほっぺた体操"がお気に入りです。これは、両手で頬を持ち上げて口角を上げた状態を30秒キープする体操です。

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だんだんと頬が疲れてきますが、手を放した後もしばらく口角が上がっている感じが残っていました。そのまま早口言葉をしゃべってみると、さっきより少し声の響きがクリアになったような気がします!

思っていた以上に頬が強張っていたことにも気づき、表情筋の衰えを自覚しました。これからはマスクの下でも飛び切りの笑顔を心掛けます。


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また、日常的にマスクをすることによって、呼吸が浅くなってしまっていることも問題視されています。脳に酸素が回らなくなり、さまざまな不調を引き起こすのだそうです。人のいないところや家でマスクを外す際には、ぜひ意識して深呼吸をするようにしてみてくださいね。

まだまだ暑い日が続きます。夏のマスクは特に厳しいですが、熱中症予防に水分・塩分補給をしっかりして、元気に乗り切っていきましょう!

Posted at:11:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.26
▲△読む、知る、学ぶ、創る、触れる、つながる・・・
知湧き心躍る三角形な空間を大解剖します△▲



今回は改めて、日比谷図書文化館をフロアごとにご紹介します。

当館は、地上4階、地下1階の三角形の建物です。ふだんは三角形であることを感じませんが、3階図書フロアの閲覧席と、4階特別研究席は、それぞれ三角形の角を体感できます。

当館は

本を読み調べる図書館

歴史や多彩な文化情報を展示するミュージアム

さまざまな講座やイベントを行うカレッジ

が融合する複合文化施設です。

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大きな画像を見る(PDF:2605KB)



■■1階■■


▲△
受付コンシェルジュ△▲ 

館内の案内・周辺施設の情報案内・貸室のご予約を承ります。


▲△常設展示室△▲

「環境・人間・都市」をテーマとして、これまでの遺跡発掘調査や史資料調査によって明らかとなった、千代田区の歴史を様々な資料や映像で展示しています。


▲△特別展示室△▲ 

幅広いテーマで日比谷図書文化館や、千代田区主催の展示会を開催しています。


▲△Library Shop & Café Hibiya△▲

大きな窓のある開放的な空間です。図書フロアの資料を持ち込めます。蓋つきドリンクは各フロアにテイクアウトも可能です。



■■2階■■


▲△図書フロア△▲

2階図書総合カウンターがあります。貸出・返却・貸出券発行をはじめとする図書の各種お申込みを承る総合窓口です。階段まわりには展示コーナーもあります。

また、図書フロアは各階ともテーマに沿ったゾーンによって分かれています。

2階 オレンジゾーン:ビジネス・政治・法律・社会

2階 パープルゾーン:新聞・雑誌・地域・観光



■■3階■■


▲△図書フロア△▲ 

蔵書を活かした様々な展示があります。知的好奇心をくすぐるお手伝いができましたら幸いです。みなさまに新しい本との出会いがありますように・・・

3階 グリーンゾーン:歴史・科学・産業・新書・文庫

3階 ブルーゾーン:アート・文学・カルチャー



■■4階■■


▲△文化財事務室△▲

千代田区文化振興課の一係で文化財全般に関する事務を担当しています。(土・日・祝日閉室)



▲△特別研究室△▲

貴重な古書を手に取ってご覧いただけます。特別研究席(2時間/300円)も完備しています。
この特別研究席からは三角形の角を体感できます。見晴らしは最高です。

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なんと!仕切りの窓も三角です

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先端部分です。とんがりからの日比谷公園の緑はいかがですか


▲△スタジオプラス(小ホール)△▲

日中は三角形の窓から自然光が差し込む開放的な六角形のホールです。三角窓は開閉もできます。


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スタジオプラス(小ホール) 三角窓にすずめが巣を作ったこともあります。



▲△セミナールームA、B(会議室)△▲

シンプルな会議室です。スタジオプラス、いずれも事前予約制で図書の貸出券が必要です。



■■地下1階■■

▲△Library Dining HIBIYA△▲

パスタやヒレカツ膳などがあります。図書フロアの資料を持ち込めます。気になる読みかけの本がある方、昼休みのリフレッシュは読書の方、ランチのひと時にいかがですか。



▲△日比谷コンベンションホール(大ホール)△▲

講演会やイベントに利用できます。



以上、日比谷図書文化館をフロアごとに紹介しました。土地が三角形だったため建物も三角形となり、1957年、都立日比谷図書館は落成しました。そして2011年千代田区立日比谷図書文化館として開館し、現在に至ります。コロナ禍前は、学生時代に利用していたことを懐かしい思いで来館していただいた方もいらっしゃいました。これからもみなさまの記憶や思い出に残る図書館でありたいです。

三角形の建物で、円い心のスタッフがお待ちしております。



▲△△特別展開催中△△▲


紀伊国屋三谷家コレクション「浮世絵をうる・つくる・みる」

◇前期:7月17日(土曜日)~8月15日(日曜日)

◇後期:8月18日(水曜日)~9月19日(日曜日)

*前後期で出品作を全点展示替え

開催概要、展示構成、関連講座については日比谷図書文化館ホームページをご確認ください。


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1階Library Shop & Café Hibiyaでは、図録をはじめとする、関連グッズが多数販売しています。ぜひお立ち寄りください。



▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲

図書館の感染防止対策やご利用に関する情報など、詳しくは図書館ホームページをご確認ください。

Posted at:11:30

コンシェルジュ通信Vol.54:
『東京大回廊写真コンテスト』スポット紹介中♪

千代田図書館のコンシェルジュブースでは、様々な地域情報の発信を行っています。今月から新たに、『東京大回廊写真コンテスト』で入選した作品を紹介することにしました。千代田区観光協会よりお借りした作品パネルと共に、撮影スポットにまつわる話や簡単な地図を紹介しているので、スポットを知らない方にも親しんでいただけます♪


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『東京大回廊写真コンテスト』
千代田区観光協会が主催し、千代田区内で撮影された写真を対象とするコンテストで、今年6年目を迎えます。応募作品には区内の季節感あふれる風景や街の伝統行事、そして、そこに生きる人々の瞬間的な魅力がたくさん写し出されています。


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現在は昨年の第5回コンテストでOTOGINO賞』を受賞した『天駆ける』を展示中です。

被写体の『楠木正成像』は東京三大銅像の1つで、皇居外苑に建てられています。通常銅像は台座に彫られた記文のある側が正面になりますが、皇居側に顔を向けているこの像は、正面から見ると反対側を向いている珍しい銅像です。


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昨年の入選作品を集めた作品集
も配布していますので、ぜひ手に取ってみてください。

※作品集は数に限りがございます。ご了承ください。

今後もコンシェルジュブースでは入選作品を紹介していく予定です。楽しみにしていてくださいね。

また図書館の『地域連携コーナー』では、千代田区観光協会が発行している「ちよだ歴史さんぽMAP第4弾」にちなんだ展示「江戸・東京事件の現場めぐり」も開催中です。

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前期(7月24日(土)まで)"丸の内・皇居東御苑コース"では、2時間ほどで歩いて巡れる8つのスポットを紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。後期"日比谷・霞が関コース"は8月23日(月)~9月25日(土)展示予定です。

6月8日(火)からは皇居一般参観と共に、東御苑・三の丸尚蔵館も約半年ぶりに入場も再開されています。

この機会に森林浴を兼ねて、皇居周辺巡りを楽しんでみてはいかがですか?

その際にはぜひ『楠木正成像』にも足を運んでみてくださいね。



第6『東京大回廊写真コンテスト』

締め切り:2021年8月31日必着

お問い合せ:一般社団法人 千代田区観光協会

WEB応募・スマホ写真でも応募可能です‼

詳細はこちら♪

過去の入選作品もすべてご覧いただけます。

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千代田区観光協会
についてはこちらのブログで紹介しています♪

Posted at:10:50

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信 vol.25
噴水と木に囲まれて心穏やかに


心のやすらぎに噴水はいかがですか?

日比谷公園内に位置する日比谷図書文化館は、すぐそばに噴水のある贅沢な環境にあるといえます。園内には噴水が3か所ありますが、今回は当館から一番近く、西幸門に位置します"かもめの噴水"をご案内します。残念ながら水音や水しぶきをお届けできませんが、写真を通して少しでも穏やか気持ちになっていただけたら幸いです。

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□■□かもめの噴水□■□

かもめの噴水は、かもめの広場の中央にあります。東京都公園協会ホームページによりますと、東京都の鳥であるユリカモメを模した噴水とのことです。「うかぶ雲、海鳥たちの訪れ、時の流れを告げる古い貝殻」と刻まれた石碑からは作者 淀井敏夫氏の想いが伝わってきます。ホッとひと息つける空間に相応しい水と彫刻の癒しの芸術です。

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水しぶきがはじけて、白い花たちも気持ちよさそうです。

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スプラッシュ!!!気分爽快です。

かもめの広場には他にも見どころが...

□■□郷土の森で出身地の木を探してみよう□■□

かもめの噴水の横にある郷土の森には、日本各地の県の木があります。

東京都公園協会のホームページによりますと、昭和59年東京地方裁判所分室の跡地であった部分を国から借り受け、全国都道府県の木を記念に植樹したとされています。

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県の木が記載されている看板です。

お近くにお越しの際は、ご自身の出身地の木を探してみてはいかがでしょう。帰省できない方も、県の木でふるさとを感じてみませんか。

(一部ない木もあります。)

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ふるさと探しの入口です。手前は宮崎県の木、フェニックスです。

県の木が気になる方は、全国知事会ホームページに一覧があります。

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当館1階では6月20日(日曜日)まで端午の節句の展示

現在臨時休館中のため、大勢の方にご覧いただくことは難しい状況にあり残念です。写真でご覧ください。

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堂々として立派です。

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横顔も凛々しいです。

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受付カウンター上では、こいのぼりも気持ちよく泳いでいます。

千代田区が発行している広報紙「広報千代田」5月5日号には、千代田歳時記で端午の節句にまつわる記事が掲載されています。

広報千代田バックナンバーはこちら(千代田区ホームページ内)



千代田区立図書館 臨時休館

【期 間】 2021年4月25日(日曜日)~緊急事態宣言が解除されるまで

【対象館】 千代田図書館、日比谷図書文化館、四番町図書館

      昌平まちかど図書館、神田まちかど図書館

休館中にご利用いただける一部サービスについては

 千代田区立図書館ホームページでご確認ください。

ちよだパークサイドプラザ区民図書室と千代田区男女共同参画センターMIWの

 利用については、千代田区ホームページでご確認ください。

Posted at:10:20

コンシェルジュ通信Vol.53:
千代田図書館の展示コーナーをご紹介!

今回のコンシェルジュ通信は、千代田図書館内に複数ある展示場所の中から、昨年と今年にリニューアルしたコーナー2か所をご紹介します!

それぞれ、「アート」と「ビジネス」がテーマという特徴があります。どんなコーナーなのか少しのぞいて見ましょう♪




1か所目は、千代田区内のミュージアムを紹介する「プラスアート」。

こちらは、2020年2月にリニューアルしました。

コンシェルジュブースの隣、雑誌が並ぶ棚の一角にあり、棚の上にある「プラスアート」のサインが目印です!

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「プラスアート」は「ミュージアムチラシコーナー」と「アート情報コーナー」の2つで構成されています。

「ミュージアムチラシコーナー」では、区内にあるミュージアムのチラシやパンフレットなどを置いており、自由に持ち帰ることができます。展覧会情報を知りたい方はぜひこちらのコーナーをご覧ください♪ 開催中の展覧会図録も館内でのみ閲覧可能です。

また「アート情報コーナー」では、アート全般に関するパネルと所蔵資料を展示しています。

現在は「年表でアート!」というテーマで、1400年~1970年に日本と西洋でそれぞれ活躍した画家などの年表を、パネルで展示しています。一緒に展示している本は借りることができるので、興味を惹かれる芸術家の本を読んでみるのもいいですね♪

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1400年~1849年の年表。日本は室町時代の雪舟から載っています。

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1850年~1970年の年表。関連本も展示中。

この他に「4月が誕生日のアーティスト」「アートの面白い本」など、気軽にアートに親しめるパネルもあります。

誕生日のパネルは月ごとに入れ替わるので、「今日誕生日の芸術家は?」「自分と同じ誕生日のアーティストは誰?」などなど、毎月色んな楽しみ方ができそうです♪

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2か所目にご紹介するのはビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」。

調査研究ゾーン、書棚3番の一角にあります。赤い棚の側面「2nd Office(セカンドオフィス)」の文字が目を引きますね!

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こちらは今年1月にリニューアルし、ビジネス書の書評とランキングをご紹介していくコーナーになっています。

ビジネス書の書評や要約で知られるサイト「bookvinegar(ブックビネガー)」の協力により選ばれた6冊の書評を、毎月異なるテーマで展示していくという、新しい試みです。

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現在は「ビジネスモデル」がテーマ。展示している書評の冊子も一緒に置いているので、忙しい方は持ち帰ってゆっくり読むこともできます。

話題のビジネス書は貸出中のことも多いですが、ランキングや書評から話題のビジネス書の情報を得たり、ビジネスの発想につながるヒントを得たりできるかも?

もし読みたい本が貸出中の場合や、手元に置いておきたいと思ったときは、図書館コンシェルジュへお声掛けください。近隣の新刊書店と古書店の在庫状況を確認する「書籍購入サポートサービス」を行っています。

リニューアルしたビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」を多くの方に知っていただくため、千代田図書館では現在、展示「セカンドオフィス・テラマックス」を6月26日まで開催中です。いま読んでおきたいビジネス書を10のテーマに分けて書評をご紹介するとともに、ビジネスに関連する図書約100冊を展示し、貸し出しています。こちらもぜひご覧ください!


今回ご紹介した「プラスアート」とビジネス書展示コーナー「セカンドオフィス」は、いずれも基本的に月毎に内容がかわります。ご来館の際は、ぜひご覧ください。



展示「セカンドオフィス・テラマックス」

【会期】2021年3月29日(月曜日)~6月26日(土曜日)

      休館日:2021年4月25日(日曜日)、5月23日(日曜日)

【会場】千代田図書館9階 展示ウォール

【主催】千代田区立千代田図書館

【協力】bookvinegar(ブックビネガー)

詳しくはコチラからご覧ください。

Posted at:10:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.24
今、渋沢栄一が熱い!日比谷図書文化館でも企画展示が始まります

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広報千代田25日号(発行=千代田区)


日比谷図書文化館内でもお配りしている「広報千代田」

「広報千代田」2月5日号では、「渋沢栄一 その足跡をたどる」と題し、千代田区内にある渋沢栄一ゆかりの地をご案内しています。

こちらは、大河ドラマ「青天を衝け」効果もあってか、あっという間に配布終了となり、多くの皆様の関心の高さがうかがえました。

「広報千代田」バックナンバーはこちら(千代田区ホームページ)







広報紙「広報千代田」には千代田区に在住・在勤・在学の方はもちろん、そのほかの方にも有用な情報が、たくさん掲載されています。

千代田区の各施設の窓口で配布しているほか、区のホームページやアプリで、バックナンバーもご覧になれます。

日比谷図書文化館でも、「広報千代田」に掲載されているイベントなどをピックアップして、掲示板にてご紹介しつつ、館内で配布しています。

ご来館の際は、ぜひお持ち帰りください。

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1階エレベーター前の掲示板



そこで、今回のちよぴたブログでは、「今、渋沢栄一が熱い!」をテーマに、

渋沢栄一に関する情報サイトのご案内と今後予定されています企画展示についてご紹介します。

「日本資本主義の父」と呼ばれ、20年ぶり、2024年に発行される新一万円札の顔となることが決まっている渋沢栄一については、千代田区観光協会のホームページや、東京商工会議所のホームページでも詳しく特集されています。


日比谷公園のすぐ近くにある帝国ホテルや、帝国劇場の創立にも渋沢栄一がかかわっていたと思うと、普段見る景色もいつもより少し感慨深く感じられます。

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日比谷門から見た現在の帝国ホテル


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渋沢栄一が関わった初代帝国ホテル

(『東京名所』有山定次郎/画 1893年、千代田区立日比谷図書文化館所蔵)



皇居、東京駅周辺には、渋沢ゆかりの地も多く、政治経済と深いかかわりがあったことをうかがい知ることができます。

そんな渋沢栄一と共に、日米間に海底電信線の敷設を計画した人物でもある内田嘉吉が遺した貴重な資料が「内田嘉吉文庫」として保存されているのが、日比谷図書文化館 特別研究室です。

資料の中には、日本経済の礎を築いた渋沢栄一に関するものも多く、今回、企画展示として下記の日程で公開される予定となっています。


特別研究室 企画展示

内田嘉吉文庫に見る

渋沢栄一とその時代~明治・大正期の近代日本~

【期 間】 4月20日(火)~6月30日(水)

【場 所】 日比谷図書文化館 4階 特別研究室

【入場料】 無料


渋沢栄一関連資料とともに、近代化により変わっていく明治・大正期の景観などもパネルで紹介されるとのことです。




日比谷公園の桜も見ごろを迎えようとしています。

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2021年3月24日撮影

お散歩の際にぜひ当館にもお立ち寄りください。

皆様のご来館をお待ちしています。


現在日比谷図書文化館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席を減らして開館しています。入館時には、手指の消毒、検温、入館票のご記入、また、館内では、マスクの着用をお願いしております。皆様にはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
詳細は千代田区立図書館ホームページTwitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:15:20

コンシェルジュ通信Vol.52:
コンシェルジュからの挑戦状、謎解きガイドブック!


私たち千代田図書館コンシェルジュは、毎年春と秋の年2回、「千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」を行っています。しかし昨年は新型コロナウイルス感染症拡大により春の開催を断念。定員を減らす、案内方法を見直すなど感染防止対策を講じたうえでようやく9月に1回目を開催することができましたが、今なおコロナ禍は収束の見通しがつかないままです。

そこで、そんな中でもより安心してイベントを楽しんでいただけるよう、今回はまったく新しい形での街歩きを企画しました!

その名も「千代田図書館コンシェルジュの謎解きガイドブック」。私たちに代わって謎解きガイドブックが皆さまを神保町へと誘う、自由散策型イベントです。

3月8日(月)~3月21日(日)の期間中、千代田図書館9階のコンシェルジュブースにガイドブックを置いています。入手したら、あとはお好きなタイミングで、お一人でも気軽に参加していただけます♪

歴史・建物・古書店・グルメの4つのカテゴリーから出題される謎を解いていくことで、神保町の魅力を知ることができちゃいますよ!


今回の企画は、初めての試みです。
まずは謎作りのヒントを探しに、改めて神保町を散策するところからスタートしました。歩き慣れているはずの街でも新たな発見がありました。

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いつもは素通りするような看板や建物の形に注目したり、路地裏に入ってみたり...すると、あちらこちらに謎の原石が転がっているではないですか!

私たちも、ここまでミクロな視点で神保町を見たのは初めてです。冒険のようでわくわくしました。

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さて、一体どんな謎が生まれたのでしょうか?それは参加してからのお楽しみです♪

メインは謎解きだけではありません。私たちコンシェルジュの使命は、"大好きな神保町の魅力を皆様にお伝えすること"なので、街歩きの部分もしっかりこだわりました。

話し合いを重ね、ぜひ訪れてほしいおすすめスポットと、外せない定番スポットを厳選し、ガイドブックの内容を考えました。実はこれもギリギリまで悩んでいます。だって紹介したい場所は、他にもいっぱいあるのですから。

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こうして準備を万全に整え、いざガイドブックを作り始めたのですが、なかなか一筋縄ではいきませんでした。謎の難易度を調整したり、街歩きのスポットやコンセプトを見直したりしながら、二歩進んでは一歩下がる作業を地道に繰り返すこととなりました。
ですが、苦戦した甲斐があって、面白いものが出来上がりそうですよ!

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千代田図書館コンシェルジュの謎解きガイドブック

【開催期間】3月8日(月)~21日(日)

【配布場所】千代田図書館9階コンシェルジュブース

(期間中は千代田区立図書館ホームページからもダウンロード可能)



謎解きガイドブックを手にいれて、ぜひ神保町の街歩きを楽しんでくださいね♪すべての謎を解いた方には、私たちからささやかなプレゼントもご用意しています。

たくさんの皆さまのご参加を、お待ちしています!

Posted at:10:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.23:
【特別展】複製芸術家 小村雪岱 装幀と挿絵に見る二つの精華
雪岱の装幀と挿絵の世界へご案内します!


新型コロナ対策を講じつつ日比谷図書文化館1階 特別展示室では、特別展「複製芸術家 小村雪岱 装幀と挿絵に見る二つの精華」1月22日(金曜日)より3月23日(火曜日)まで開催中です。→詳細はコチラ


まずは、今回の展覧会タイトル「複製芸術家 小村雪岱」を、超初心者目線でご紹介するところから始めましょう。ご存知の方には愚問かもしれませんが、どうかお付き合いください。

■「小村雪岱」読めますか?

正解はこむらせったいです。

この画号の名付け親は、有名な文豪 泉鏡花です。彼の書下ろし小説単行本『日本橋』が、雪岱の装幀家デビュー作。その後も鏡花の作品のほぼすべての装幀を任されています。

本展覧会では、鏡花本の一冊『日本橋』の現物も展示しています。表表紙と裏表紙に洗練された筆致で描かれた、建ち並ぶ蔵と小船が行きかう川の風景、そして、そこに蝶が舞う!その構図の美しさと世界観に、初めて見た私も目が釘付けになりました。雪岱ファンの方も、初めてご覧になる方も、この機会に、鏡花本をはじめとする雪岱の作品をゆっくりご鑑賞ください。

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泉鏡花『日本橋』千章館、1914年

複製芸術家とは?

日本画を学んだ雪岱ですが、その才能は装幀家、挿絵画家、舞台美術家など様々な分野で存分に発揮されました。

今回の展覧会では、監修者・真田幸治氏の膨大な個人コレクションから

特に、これまで多くが把握されていなかった挿絵を掲載した雑誌や新聞の現物をふんだんに展示しています。

「「版画」や「凸版」から生まれる挿絵は、すなわち印刷という複製技術をベースとした「白と黒との二色の表現」による芸術であり、肉筆の「本画」とはまったく異なるものである」という作家 邦枝完二の言葉を真田氏が要約した文章の中には"複製芸術"としての挿絵の独自の価値が明確に指摘されています。

そんな挿絵の数々が、大正期の新聞の紙面の中に生き生きと描かれた展示は見応えがあります。

また、雑誌のページ全体を生かした大胆なレイアウトを施した、楽しく珍しい作品もご紹介しています。

印刷物を通した芸術=複製芸術をぜひ間近でご覧ください。

それでは、基礎知識を踏まえたところで、次に見どころをご紹介しましょう。

■見どころ1■

鏡花本をはじめとした装幀本が美しい!

装幀家としても評価の高い雪岱が装幀した本を多数展示しています。函、表表紙、裏表紙に至るまで、雪岱の世界観で統一された作品の数々は、色彩が豊かなもの、書体にこだわったものなど、バラエティーに富んでおり、装幀家雪岱の魅力が凝縮されています。どうぞじっくりとご堪能ください。

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美しい鏡花本が並ぶコーナー

■見どころ2■

ついつい掲載小説を読みたくなる挿絵の数々!

新聞連載小説の挿絵コーナー

日々連載が続いていた新聞掲載小説の切り抜きを、展示ケース一面に展示しているこのコーナー。繊細な筆致で描かれた躍動感溢れる挿絵を見ているうちに、ついつい小説の内容が気になって、じっと立ち読みをしてしまうほど魅力的です。また、苦心して入手し、綺麗に保管していらしたコレクター魂にも感動を覚えました。

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「東京日日新聞」の夕刊に掲載された邦枝完二「喧嘩鳶」の切り抜き

■見どころ3■

大胆な構図が楽しい雑誌の挿絵コーナー

『サンデー毎日』『ホーム・ライフ』といった、大きなタブロイド判雑誌の見開き紙面に、大胆に描かれた挿絵や、カラーで全面印刷した折り込みページ、広告絵や温泉美女まで、バラエティーに富んだ作品がガラスケースに並んでいます。足を止めてじっくり眺める方も多い人気コーナーとなっています。

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タブロイド判のサイズを活かした大胆な構図の挿絵


雪岱の描く景色や人々を見ていると、シンプルな線や構図の中に、雨や雪の降る音や柳を揺らす風の匂い、人々の話し声までも感じられるような心持ちになり、私もすっかりファンになってしまいました。

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小村雪岱「挿絵のモデル─個性なき女性を描いて」『ホーム・ライフ』、1935年

そこでファンに朗報です!

三井記念美術館でも、2月6日(土曜日)より特別展が開催される予定です。

小村雪岱スタイル­-江戸の粋から東京モダンへ

日時指定予約方法など、詳細につきましては、ホームページ等をご確認ください。

当館とはまた異なる視点での展覧会が期待できそうです。この春は小村雪岱の世界を存分にお楽しみください。

「図書館の中にある美術館」ならではの、こんな楽しみ方をご提案!

【関連図書展示も開催中です】

会期中、関連図書を展示しています。

「装幀と挿絵を描いた日本画家」

会場:日比谷図書文化館 2階図書フロア パープルゾーン三角展示台

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【ショップ&カフェでは関連グッズを販売中です】

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また、特別展にご来場してくださった皆様には、当館内にあるカフェ・ダイニングでご利用いただける、ドリンクのサービス券をお配りしています。

お食事の後やケーキタイムに、サービス券をお使いいただければ、お飲み物が1杯サービスとなります。

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ご来場の折には、ぜひカフェ・ダイニングも併せてご利用ください。

感染拡大が続く苦しい状況下ではありますが、図書館ご利用の際には、特別展にもお立ち寄りください。感染防止対策を万全にして皆様のご来場をお待ちしています。

現在日比谷図書文化館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席を減らして開館しています。また、入館時には、手指の消毒、検温、入館票のご記入、マスクの着用をお願いしております。皆さまにはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
詳細は千代田区立図書館ホームページ­Twitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。


Posted at:11:10

コンシェルジュ通信Vol.51:"御朱印"ならぬ"御書印"をご存知ですか?


今年3月から始まった、"書店と人を結ぶ"「御書印プロジェクト」

加書店を訪れて御書印をお願いすると、持参した御書印帳にオリジナル店印(スタンプ)を頂けるというもので、それに加えて書店員さんが、おすすめの本のタイトルや一節お店のキャッチフレーズなどを書いてくれます(有料/200円程度)。
46店舗からスタートした参加書店は、2020年12月14日時点で全国225店舗にまで広がっています。千代田区内では11店舗が参加していて、うち9店舗が神保町に集まっています。そこで今回は、その中から個性的な3店舗をご紹介します。


はじめに紹介するのは姉川書店内「猫本専門 神保町にゃんこ堂」です。

名前の通り、猫に関する様々な本を集めた専門書店で、出版社が作成したオリジナルの猫グッズも取り扱っています。

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御書印は可愛い看板にゃんこの店印、その隣に添えられるのは夏目漱石の有名なあの一節です。

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次に紹介するのは靖国通り沿いにある「チェッコリ」

韓国からの輸入書籍や日本語の韓国関連の新刊と古書を扱う韓国専門のブックカフェです(現在カフェスペースは休業中)。見て楽しめる本も多く、書棚には日本語のコメントがあるので、初めての方や韓国語のわからない方でも安心

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御書印には、お店のロゴマークと同じ本とコーヒーをモチーフにしたスタンプに、ハングルで書かれた一文が添えられています。

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最後は、すずらん通りにある中国・アジア関連の新刊と古書を扱う「内山書店」です。

上海で開業した初代店主の内山完造氏は、日本の文豪たちや中国の知識人と親交がありました。とくに中国作家の魯迅との関わりは深く、店内には多くの貴重な写真パネルが並びます。

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こちらの御書印は2種類。店印は同じですが、内山完造氏の格言魯迅の代表作『故郷』からの一節が書かれたものがあります。

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ちなみに店内の約4割は日本で出版された中国やアジアの関連本ですが、残りの6割は珍しい輸入本が並び、目を引きます。


御書印巡りをきっかけに、これまで行ったことのなかった書店や読んだことのなかった本からお気に入りが見つかるかもしれませんね。

御書印帳には、特装版(有料)と無料配布版(数量限定)があり、参加書店で入手することができます。また全国の御書印参加店舗リストは、参加書店の他にすずらん通りの「本と街の案内所」でも配布しているので、興味のある方は気軽にお立ち寄りください。

御書印プロジェクト(公式)|note

御書印の楽しみ方や新情報のほか、参加書店の全店リストも紹介されています。


猫本専門 神保町にゃんこ堂(姉川書店)

千代田区神田神保町2-2 姉川書店内

TEL:03-3263-5755

営業時間:平日 午前10時~午後8時、土曜/祝日 午前11時~午後6時

定休日:日曜日

チェッコリ

千代田区神田神保町1-7-3 三光堂ビル3階
TEL:03-5244-5425 / FAX:03-5244-5428

営業時間:平日 午後12時~8時、土曜 午前11時~午後7時
定休日:日曜日・月曜日

内山書店

千代田区神田神保町1-15
TEL:03-3294-0671 / FAX:03-3294-0417

営業時間:平日 午前10時~午後7時、日曜 午前11時~午後6時

定休日:月曜日

千代田区内のその他の参加書店

・三省堂書店神保町本店

・書泉グランデ

・十字屋書店

・廣文館書店

・東京堂書店

・農文協・農業書センター

・マルノウチリーディングスタイル

・HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE

Posted at:11:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.22:
【特別展 荒俣宏の大大マンガラクタ館】が面白い。マンガラクタ館の館長、荒俣宏ワールドへようこそ


新型コロナ対策を講じつつ日比谷図書文化館1階 特別展示室では、特別展「荒俣宏の大大マンガラクタ館1016日(金曜日)より1216日(水曜日)まで開催中です。(詳細はコチラ

特別展公式Twitterはこちらから


今回のちよぴたブログでは、本特別展の見どころをご紹介するとともに、10月29日(木曜日)に好評のうちに終了した日比谷カレッジ関連講座「荒俣宏講演会 帝都物語異録」についてレポートします。

2020年9月まで、荒俣氏が館長を務める京都国際マンガミュージアムで開催された当展覧会が10月16日(金曜日)より、日比谷へと場を移して開催されています。

魔訶不思議な荒俣コレクションが全面に踊るバナー広告が印象的!

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1階ロビーのバナー広告

一見同じに見えるチラシですが、実はデザインが微妙に違う4種類をご用意しています。じっくり眺めてみると・・・なんと4枚が繋がります!

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デザインが違う4枚。手に取って並べてみてください。

さて、それでは早速、見どころをご紹介します!

■見どころ1■

型にはまらない展示の仕方が面白い!

コレクションが入った数々の段ボールの蓋部分に荒俣氏直筆で書かれたコメントや、展示物に付けられた荷札に書かれたつぶやきなど、展示の方法も実に個性的です。じっくり読んでいくと、荒俣氏のコレクションへの思い入れがひしひしと伝わってきます。

■見どころ2■

荒俣氏の著作名を冠した各コーナーが充実!

「漫画と人生」コーナー

荒俣氏の漫画への愛が溢れる構成です。氏の貸本まんがへのこだわりや、ご自身直筆まんがの展示、さらには、知る人ぞ知る会員制同人誌「東京ジュニア」のコレクションなどを公開。

「怪奇文学大山脈」コーナー

初めて自分で買った本は「雨月物語」という荒俣氏。中高生時代には原書で100編の怪奇幻想小説を読むことを志したそうです。本コーナーでは、当時の創作ノートや雑記帳などを展示しています。

その他にも「図鑑の博物誌」「アラマタ美術誌」「奇っ怪紳士録」など、荒俣氏の代表的な著作名をテーマに構成されたコーナーもそれぞれ魅力的です。

各コーナーの壁面には解説用YouTubeのQRコードもついており、荒俣氏の解説をゆっくり楽しめる仕掛けもご用意しています。

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展示室内に並んだ段ボール箱

なお、今回の展覧会では、展示会場内のみ写真撮影が可能です。

会場入り口に撮影に関するご案内を掲示しております。必ずご確認の上での撮影をお願いいたします。
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日比谷カレッジ関連講座

「荒俣宏講演会 帝都物語異録」レポート

荒俣宏氏を講師に、神田神社宮司 清水祥彦氏をゲストに迎え、好評のうちに終了しました「荒俣宏講演会 帝都物語異録」。
現在のコロナ禍と荒俣ワールドの接点にスポットを当てた興味深い講演会となりました。

将門伝説と都市を題材にした小説『帝都物語』を執筆された荒俣氏と平将門公を祀った神田神社は切っても切れない関係です。

講演会では、ずっと都市に目を向けてきた荒俣氏に、都市の公衆衛生(下水道整備・スラム街の一掃などの都市計画・換気設備・伝染病)とコロナ禍について、博学の先生ならではの視点でお話いただきました。

また、清水氏は、神田神社宮司という視点から、祟り神であり、守護神でもあるという多面的な将門信仰と社会不安について、大手町にある将門塚のお話を交えながら語ってくださいました。

お二方のお話が、これまでの歴史を踏まえて、現在の社会不安(コロナ禍)をどう鎮めるか、この災難をどう乗り越えていくかに共に帰着していくところが、本講演の面白さだったように感じました。

ご参考までに、講演に登場した資料をご紹介します。少しだけでも講演の雰囲気をご自宅で楽しんでいただければ幸いです。(資料の詳しい情報は、書名をクリックしてご覧ください)

◆「四百年後の東京」正岡子規

『子規全集 第14巻』(アルス)に収録されているほか、青空文庫でも公開中)

『一国の首都』(幸田露伴/著、岩波書店)

YouTube動画「二十年後の東京」(提供:東京都、1946年制作)

『帝都物語地図カタログ』(三区文化資源地図協議会/企画、東京文化資源会議)


【関連展示も開催中です】

会期中、関連図書を展示しています。

「荒俣宏の描いた帝都・東京」

第一部:『帝都物語』を蔵書から読み解く

第二部:日比谷de二宮金次郎@帝都物語

第三部:荒俣宏のアタマの中

会場:3階図書フロア エレベーターホール

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【ショップ&カフェでは関連グッズを販売中です】

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日比谷公園も紅葉が美しい季節となりました。

お散歩の際にぜひ当館にもお立ち寄りください。

皆様のご来館をお待ちしています。

現在日比谷図書文化館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席を減らして開館しています。また、入館時には、手指の消毒、検温、入館票のご記入、マスクの着用をお願いしております。皆さまにはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
詳細は千代田区立図書館ホームページTwitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:13:30

コンシェルジュ通信Vol.:50 神保町の新書店「BOOK SHOP無用之用」


今年6月、神田神保町のすずらん通りに新しい書店がオープンしました。

書店名は「BOOK SHOP無用之用

「一見、無用に見え役に立たない知識や書籍にこそ本質的な価値がある」というコンセプトのもと、新刊・古書にこだわらず様々な本を扱っている書店と聞き、さっそく訪ねてみました!

今回のコンシェルジュ通信は、書店「BOOK SHOP無用之用」をご紹介します♪




「BOOK SHOP無用之用」があるのは、千代田図書館から歩いて10分ほどの神田すずらん通り。1階に洋紙専門店「ミューズ神田支店」があるサンサイド神保町ビルの3階です。エレベーター前の白い看板目印です。

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店内は、白壁に暖色系の照明のモダンな雰囲気。書棚に木箱を利用しているためか、モダンな中にもぬくもりが感じられました。

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「全部、すぐには役に立たない本を集めたいと思ったんですよ」と語るのは、共同店主のお一人である片山淳之介さん。"すぐには"役に立たないけれど、いずれは役にたつ本というのがポイントなんですね。

この書店のオープンに至った経緯を伺いました。

かつて神田猿楽町にあったりんご販売の専門店で店主をなさっていた片山さんは、お店を通じて人と関わるなかで「神保町は話の面白い人が多い」と感じていたのだそう。

その後、交流のあったうちのお一人、筧裕介さんと「神保町のどこかに、人が交わる場所を作りたい!」と意気投合。人が集まる場所として"書店"という形態を選び、「BOOK SHOP無用之用」をオープンしたのだそうです。

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りんご箱を利用した本棚には「キーワード」と本が並ぶ

この書店で特徴的なのは、「キーワード」ごとに選書された本を扱っているということ。

「おうちで御馳走を作る」「○○とともに生きる」「違和感を、深追いする」などなど、様々なキーワードが書棚に並んでいました。扱ったキーワードはこれまでで120~130個ほどあるそうです。

そしてもう一つ特徴的なのは、それらの本は誰かが選書した本ということ。店主が選書した本もありますが、多くはこの書店を訪れるお客さんが選書した本なのだそうです。

「このキーワードに、何でこの本が選ばれたんだろう?」などと考えながら本棚を眺めているうちに、他人の家の本棚を眺めているのに似ていると感じました。誰かが一度読んでお薦めする本、というのは思わず手に取ってみたくなります。

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カウンターではドリンクも提供

最後に、書店名に用いられている老子の言葉「無用之用」について、片山さんが話してくださいました。

車の車輪は、一つにくっついて隣り合っていると、車輪としての役割を果たさないけれど、

車輪と車輪の間の「何もない空間」があるからこそ、初めて車輪としての役割を果たすんです。

無用之用というのは、そんな意味があるんです。

目に見えるものばかりが役にたつのではなく、目に見えず一見役にたたないようなものこそ大切な役割があるというお話は、このコロナ禍のなかでさまざまな思いが巡り、心に刺さりました。

最後に「訪れる人は、どんなキーワードの棚を見ることが多いですか?」という質問をしようと思いましたが、グッとこらえて帰ってきました。どんなキーワードがあるかは、ぜひご自身の目でご覧になってみてください!




毎年、秋に開催されているイベント「東京名物 神田古本まつり」と「神保町ブックフェスティバル」は、残念ながら今年の開催は見送られましたが、神田神保町の書店や古書店は、元気に営業中です!

10月下旬に発行された「古書店MAP2021」は、「BOOK SHOP無用之用」のすぐお隣にある「本と街の案内所」でも配布中。千代田図書館コンシェルジュも平日は街の案内をしています。

街歩きの起点に、ぜひお立ち寄りください。




BOOK SHOP無用之用

【場 所】千代田区神田神保町1丁目15-3サンサイド神保町ビル3F

【営業時間】

 火曜~木曜、土曜、日曜:12時~午後8時

 金曜:12時~午後9時

【定休日】月曜日

※イベント開催時は営業時間が短縮される場合があります。

 Facebook,Twitter,Instagramにてご確認ください。

Posted at:16:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.21
-日比谷図書文化館で防災について考えてみました-


9月1日の「防災の日」にちなみ、今回のちよぴたブログでは、『日比谷図書文化館で考える防災』をテーマに、防災に関する情報と日比谷公園の防災豆知識についてレポートします。

■もしも、図書館にいるときに、大地震が起きたら?

そんな万一に備えて、日比谷図書文化館では、定期的に防災訓練を行っています。毎回、問題点を確認し、来館者の皆様を安全にご案内できるよう努めています。
年2回休館日に職員で災害時の初期対応や、来館者の皆様への避難誘導などの訓練を実施しています。

こちらは8月17日の訓練風景です。コロナ禍の中、マスクを着用しながら実施しました。

消火器の操作訓練や稼働確認も行っています。
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今後も継続して、訓練に臨んでまいります。

■館内の防災情報を探してみました。

現在2階図書フロア エレベーターホールでは、『今、避難するならば 災害時に考える感染予防』 (10月31日(土曜日)まで)と題し、防災関連書籍をまとめてご紹介しています。

外出先で被災した時に備えての心構えや、日頃から災害に備えて準備しておきたいことなどのお役立ち情報が満載のマニュアル本から、台風、豪雨などの気象災害に関する解説本まで、幅広いジャンルの書籍を揃えています。

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また、1階エレベーター横、チラシラックでは「東京くらし防災」の冊子を配布中です。
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冊子の詳細については、ホームページでご確認ください。

東京都防災ホームページ 東京くらし防災

そして、広報千代田8月20日号・9月20日号には、防災についての特集記事を掲載しています。8月20日号はゴジラの表紙、9月20日号は江戸町火消の表紙が目印です。

記事内にはお役立ちサイトのQRコードのリンクがありますので、ぜひお持ち帰りください。

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なお、図書フロアの各ゾーンの入り口の案内図には、非常口のご案内を掲示しています。
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万一に備え、来館された際は、確認してみてください。

■日比谷公園の防災豆知識

千代田区では、日比谷公園を災害時退避場所として指定しています。

※災害時退避場所とは・・災害直後の危険や混乱を回避し、身の安全を確保するための一時的な退避場所です。災害時には防災行政無線等により、帰宅困難者一時受入施設の開設状況や公共交通機関の運行状況など地域の情報提供を行います。

園内、草地広場には、座面をはずすと、かまどとして利用できるかまどベンチや、テントを張って雨風をしのぐことができ、救護所として利用可能な防災パーゴラなども設置されています。

草地広場のかまどベンチ

座面を外してかまどとして利用できます。
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テントをつけると防災シェルターになる防災パーゴラ
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また、田門付近には災害時給水ステーションや、千代田区の防災備蓄倉庫があるなど、災害時にも心強い公園となっています!

災害時給水ステーション
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千代田区防災備蓄倉庫
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日比谷にお越しの際には、お散歩がてら確認してみてはいかがでしょうか。




現在日比谷図書文化館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席を減らして開館しています。また、入館時には、手指の消毒、検温、入館票のご記入、マスクの着用をお願いしております。皆さまにはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

詳細は千代田区立図書館ホームページTwitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:11:40

コンシェルジュ通信 vol.49:
千代田図書館の情報収集スポットをご紹介します♪

千代田図書館には、講座・セミナーイベント展示・ミュージアム仕事など、最新情報のチラシやポスターが置かれているのをご存知でしたか?


置いてある場所は館内図にも載っていないので、図書館の"かくれ情報スポット"と言えるかもしれません!


そこで今回は、

館内のどこにどんな情報を設置しているのかを、
館内ガイドツアーのようにご紹介していきます。




まずは9階から。
最初は、第2展示ウォールです。

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ここでは、

図書館からのお知らせ千代田区からのお知らせ定期刊行物千代田区内で開催される催し、の4つの情報をご覧いただくことができます。


また、表に置ききれないチラシは、緑のファイルに入っているので、ご自由にお取りくださいね♪

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東京都などが発行するものは、階段下のスチールラックでも配布しているので、こちらも合わせてぜひご覧ください。


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次に、中高生専用学習ルーム前をご紹介します。

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こちらでは、千代田区にある大学図書館の情報や、中高生向けの読書にまつわるチラシなどを設置しています。



つづいて、調査研究ゾーン

ビジネスに関する書籍が置かれている3番と4番の書棚の間には、就活セミナー就職支援に関するチラシやリーフレットを置いています。

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つづいて、エレベーターをはさんで反対側に移動します。

コンシェルジュブースでは、街情報に関する冊子などを置いています。


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JIMBOCHO古書店MAP」や「神保町ガイド」、区内のタウン情報誌のほか、ブース後ろにある円柱棚では、地域福祉交通「風ぐるま」(乗合バス)の時刻表や、「ちよだバリアフリーマップ」、「皇居周辺マップ」など、千代田区の施設にまつわるマップやリーフレットなども設置しています。


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次は、美術展などの図録や図書を紹介しているプラスアートです。

ここでは、千代田区にある美術館博物館のチラシを配布しています。


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最後に、10階の子ども室です。

この中にある子育て情報コーナーでは、絵本育児に関する冊子などを配布しています。

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いかがでしたか?

本とはまた違う、情報収集や興味を広げるキッカケになると思うので、ぜひ便利にご活用くださいね♪

気になる情報があった方は、ぜひご来館の際にチェックしてみてくださいね。

もしお探しのものがあれば、コンシェルジュブースにお気軽にご相談ください♪

Posted at:10:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.20:
あっという間に満開に!日比谷公園でユリを楽しむ

例年、この時期の日比谷公園は、屋外イベントや日比谷野外音楽堂の音楽ライブなどで大賑わいなのですが、今年はうって変わって、とても静かな夏を迎えています。


そんな少し寂しい中ではありますが、公園では今、ユリが満開です!(撮影日:7月12日)

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今回のちよぴたブログでは、満開のユリ花壇の様子をレポートします。


スポーツカフェの横、霞門をくぐるとすぐに、むせかえるようなユリの香りが、辺り一面にたちこめています。
ここで、その香りをお届けできないのがとても残念!
贅沢すぎるほど大ぶりなユリが、咲き乱れる姿は圧巻です。

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東京都公園協会の方に伺ったところ、ユリ花壇は今年初お目見えとのことです。
公園のサービスセンター前には、このようなわかりやすい案内表示が。

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霞門から入った雲形池の周辺が、ユリ花壇になっています。

今年は梅雨の長雨が続いており、おひさまが顔を見せてくれる日はほとんどありません。
撮影したこの日も、晴れ間が覗いたので慌てて撮影に向かいましたが、あっという間にポツポツと雨が降り出しました。

そんな雨模様の中でも、一面に咲く大輪のユリの前で、熱心に撮影される方々も見受けられました。

花が咲いている場所には、名前を書いた札がついていて、わかりやすく案内されているのも嬉しいところです。

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霞門から花壇に入ってすぐのあたりには、ユリの歴史に関する解説と、花壇のユリの簡単な配置図が書かれた看板がありますので、ぜひ散策の際、参考にしてください。

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都心のど真ん中、ヤマユリササユリオニユリなどの自生種から、珍しいハイブリッド園芸品種まで、計28種類ものユリが所狭しと咲く様子は、なかなか見ることが出来ない光景ではないでしょうか。

ユリの品種によって開花時期が少しずつ異なるので、比較的長い期間、満開の様子を楽しめるユリ花壇ではありますが、残念ながら今年の見頃はまもなく終了とのことです。

今年の球根がそのまま根付いて、また来年楽しめるそうなので、来年は賑やかな公園でマスクをせずに満開のユリを楽しみたいですね。

公園内も、新型コロナウイルス感染拡大防止に、ご理解とご協力をお願いいたします。

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◆◇
◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆

現在当館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンス確保のため、閲覧席を減らして開館しています。また、入館時には、手指の消毒、検温、入館票のご記入、マスクの着用をお願いしております。皆さまにはご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
詳細は千代田区立図書館ホームページ日比谷図書文化館Twitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:17:50

コンシェルジュ通信 Vol.48:『見聞調録』をご存知ですか?

見聞調録は、私たち千代田図書館コンシェルジュが街案内をする中で、見たり、聞いたり、調べたりしたことを、本や地域情報と一緒に紹介している刊行物です。

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今回はこれまでに発行したものの中から、Vol.17『お気に入りの文具に出合う』(2020年2月発行)Vol.18『はじめての茶の湯』(2020年3月発行)をピックアップして紹介します。



Vol.17「お気に入りの文房具に出合う」では、画期的な文房具やその活用術をまとめた本のほか、区内にある老舗から専門店まで様々な文具店を紹介しています。

中でもおすすめの本は、時代を超えて愛される文房具を用途別に紹介している『ときめく文房具図と仕事のパフォーマンスをアップさせる文具を集めた『仕事文具』です。日常的に使うものだからこそ、ちょっとした気分転換やアイテム選びの参考にしてはいかがですか?


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『ときめく文房具図鑑』

山崎真由子/著

山と溪谷



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『仕事文具』

土橋正/著

東洋経済新報社

同紙面では「文房堂ギャラリーカフェ」や「トラットリアレモン」など、画材店が営むカフェや文房具にまつわる飲食店も紹介しているので、梅雨の晴れ間のお散歩に足を運んでみてくださいね。



Vol.18
『はじめての茶の湯』では、敷居が高いイメージの茶道を気軽にはじめられる情報と、「なぜお茶をいただくことを"一服"と言うの?」などの豆知識の他、私たちが作成した『コンシェルジュのおすすめ手土産』ファイルの中から、お茶に合う和菓子が買える神保町の老舗店も紹介しています。


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コンシェルジュのおすすめファイル
は、千代田図書館コンシェルジュブースで見ることが出来ますよ。


紹介している本は、分かりやすい日本語で書かれた英訳付きの『英語DE茶の湯』や、インスタグラムの写真で構成されている『茶のある暮らし』など、初心者の方にも楽しめるものを選んでいます。

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『英語DE茶の湯』

保科眞智子/著

淡交社



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『茶のある暮らし』

千宗屋/著

講談社



また、見聞調録の中ではスペースの関係で紹介できませんでしたが、映画化されて話題になった森下典子さんのエッセイ『日日是好日』(飛鳥出版)と続編の『好日日記』(パルコエンタテイメント事業部)もおすすめです。どちらも季節と共に茶道を楽しむことができる1冊です。


このように『千代田図書館コンシェルジュの見聞調録』では、コンシェルジュならではの目線で様々な情報を発信しています。

ぜひ、心惹かれるテーマを見つけたら、紹介している書籍や資料、スポットなどをさがしてみてくださいね。



まだまだあります‼

『千代田図書館コンシェルジュの見聞調録』配布・閲覧案内

◆千代田図書館9階コンシェルジュブース

2009年8月発行分からのバックナンバー配布中

◆日比谷図書文化館1階受付・コンシェルジュカウンター

2017年6月発行分からのバックナンバー配布中

千代田図書館HPコンシェルジュサービス

全てのバックナンバーはこちらのページに掲載されています。

Posted at:13:10

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.19:
今だからじっくり見てみませんか?おすすめデジタルコンテンツを
ご紹介します!


緊急事態宣言が続く中、外出もままならない。
時間はあるけれど、図書館も美術館も博物館も開いてない!(泣)とお嘆きの方に、こんな時だからこそ、おうちで楽しんでいただきたいおすすめデジタルコンテンツをご紹介します。(ここでは、デジタルコンテンツ=インターネットなどのデジタル環境で閲覧可能な画像・動画など)

まずは、千代田Web図書館「千代田セレクション」から
千代田区立図書館のトップページからお入りいただける「千代田Web図書館」。

こちらは千代田区在住・在学・在勤の方へ提供しているサービスなのですが、どなたでもご覧いただける「千代田セレクション」をご用意しています。

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江戸時代の和本の複製本や、明治から大正時代の東京に関する資料、日本の昔話を英語で綴った挿絵が美しいちりめん本など、読んでも見ても楽しい本が86冊。

ぜひ一度ご覧ください。

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『Japanese Fairy Tale Series No.1 Momotaro or Little Peachling 日本昔噺 第一號 「桃太郎」(ちりめん本)』の1ページ

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『Japanese Fairy Tale Series No.6 The Mouse's Wedding 日本昔噺 第六號「鼠の嫁入り」(ちりめん本)』の1ページ


千代田Web図書館はこちらから


江戸・東京についてはこちらも充実!「東京都立図書館」

東京都立図書館のトップページから【コレクション紹介】のタブを選ぶと

いろいろな視点から分類されたデジタル資料をご覧いただけます。

旅行に行けない今だから、デジタルな世界からお江戸のグルメ・ファッション・エンタメを覗いてみてはいかがでしょうか。新鮮な発見があるかもしれません。


東京都立図書館はこちらから


びっくり音源に出会える?「国立国会図書館デジタルコレクション」

400万点を超える国立国会図書館のデジタルコレクションですが、著作権等の問題があり、ご自宅で閲覧していただける資料は限られたものとなります。それでも164万点以上!

ありとあらゆるものがあって、何を検索したらいいのかわからないほどですが、落語や歌舞伎など、いにしえの名演に耳を傾けるのも一興かも?ぜひこの機にチャレンジしてみてください。


国立国会図書館デジタルコレクションはこちらから
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おうちでかはく「国立科学博物館」

上野の国立科学博物館のホームページには、自宅にいながらVR(バーチャル・リアリティ)映像で、日本館の館内展示を鑑賞できるコーナーが開設されています。

思い通りに見学するために、多少の慣れが必要ですが、展示物や解説はもちろん、重厚感溢れる建物も間近でゆっくりとご覧いただけます。


「国立科学博物館 おうちでかはく」はこちらから

他にもいろいろ魅力的なサイトをご紹介!


公益財団法人 東京都歴史文化財団
のホームページでは

「おうちでカルチャー #CultureFromHome」 ~GWに楽しむオンライン・コンテンツ〜

をテーマに多くの文化施設サイト(東京文化会館、東京都写真美術館他)の充実コンテンツが紹介されています。チェックしてみてはいかがでしょうか。


「おうちでカルチャー #CultureFromHome」 ~GWに楽しむオンライン・コンテンツ〜

公益財団法人 東京都歴史文化財団トップページから


また、文部科学省のホームページでは「わくわくサイエンスリンク集」として特集サイトを公開。

大人も子どもも一緒に楽しめそうな、お役立ちサイトへの案内役となっています。

文部科学省 わくわくサイエンスリンク集はこちらから
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※それぞれのデジタルコンテンツは、公開期間が限定の場合があります。詳しくは各サイトでご確認ください。


もうしばらくの辛抱の日々が続きます。

おうちでの気分転換にお役立てください。



千代田区立図書館は現在、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言をうけ、5月31日まで休館しています。

皆様にはご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、何卒引き続きご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信 vol.47:
ナクソス・ミュージック・ライブラリーを楽しもう♪



"ナクソス・ミュージック・ライブラリー"
をご存じですか?

ナクソス・ジャパン株式会社が運営する音楽データベースのことで、"音楽史を網羅する"をモットーに全世界の900以上のレーベルから提供された楽曲が収録されています。最大の特徴は"クラシック音楽の充実"にあり、その曲数はなんと200万曲以上!音楽史のほぼすべてが揃っていると言っても過言ではありません。


千代田図書館の貸出券を持っている方であれば、どなたでもご利用いただけるサービスです。

そこで、今回はコンシェルジュおすすめの"ナクソス・ミュージック・ライブラリーの楽しみ方"をご紹介します。

※ログイン方法はこちらをご覧ください。



「月刊クラシック通信」やプレイリストを参考にして選曲する。

曲数が多いので何から聴こうか迷ってしまう...という方は、ナクソス社から毎月刊行されている月刊クラシック通信を、ぜひ参考にしてみてください!

また、ナクソス・ミュージック・ライブラリーのトップページには、様々なテーマから選曲されたプレイリストも公開されています。誰もが知っている曲から珍しい曲まで、思わず聴いてみたくなってしまうラインナップです。新たな出逢いがあるかもしれませんよ!

お気に入りの1曲を複数のアーティストで聴き比べる。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーでは、作曲家別・演奏者別・作品別・楽器編成別でも検索することが可能です。通常なら聴き比べをするためにはCDを一枚ずつ探さなければなりませんが、このサービスを利用すると、簡単に同じ曲を異なるアーティストで聴くことができます。

試しに、今年生誕250周年を迎えるベートーヴェンの代表作で、"歓喜の歌"としても知られる"交響曲第九番(合唱付き)"を検索してみましょう。

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こんなにヒットしました!

1曲をさまざまなアーティストの演奏で聴けるのは、クラシックならではの醍醐味とも言えます。テンポや強弱・解釈が人それぞれなので、同じ曲であってもまったく違う曲に聴こえることも...!

思う存分聴き比べして、これを機にお気に入りのアーティストを探してみてくださいね。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーで音楽を聴きながら本を読む。

実は音楽が題材となっている小説はたくさんあります。そのシーンに流れる音楽を聴きながら読書してみるのはいかがでしょうか。より情景が鮮明になり、想像力を掻き立てられますよ♪

例えば、直木賞と本屋大賞をW受賞し話題になった恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』なら、ナクソス・ミュージック・ライブラリーのホームページ上にプレイリストがあり、小説に登場する演奏順に聴くことができます。
『蜜蜂と遠雷』プレイリストこちらをご覧ください。

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『蜜蜂と遠雷』

恩田陸/著

幻冬舎

ミステリーがお好きなら、中山七里さんの『さよならドビュッシー』シリーズや、海堂尊さんの『アリアドネの弾丸』もおすすめです。

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『さよならドビュッシー』

中山七里/著

宝島社

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『アリアドネの弾丸』

海堂尊/著

宝島社



ご自宅で過ごす時間が増えた方も多いと思いますので、ぜひ楽しんでみてくださいね♪

Posted at:11:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.18
静かな春を楽しんでみませんか?

今年も日比谷公園の桜は元気に花開き始めました。

1953年の観測開始以来、最も早い3月14日、みぞれ混じりの寒さの中での、東京の開花宣言は、記憶に新しいのではないでしょうか。

3月23日現在、日比谷公園の桜は、ほぼ満開となりました。

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西幸門 カモメの噴水付近(2020年3月20日撮影)

「千代田のさくらまつり」や3月中の日比谷公園のイベントも中止を余儀なくされている中、青空の下、咲き誇る桜を眺めていると少しだけ晴れやかで、穏やかな気持ちになってくる気がしてきます。

撮影に出かけた3月21日も、そぞろ歩きを楽しむ家族連れやグループなどが、草地広場や花壇回りを中心に訪れていました。


日比谷公園の桜の見どころは昨年のちよぴたブログ記事をご参照ください。

今回のコンシェルジュ通信では、日比谷公園の静かな春の見どころをお届けします。

(写真はすべて3月21日に撮影)


公園内の案内図も先頃綺麗にリニューアルしました。案内図を見ながら公園内を散策します。

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幸門 日比谷公会堂付近


都会のオアシスの名に相応しく、春の日比谷公園には、たくさんの草花が咲き誇っています。


まずは、西幸門交差点近くのカモメの広場、噴水付近では、見上げれば、足元の花壇には色とりどりのパンジーを眺めることができます。


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西幸門 カモメの噴水付近


ベンチも設置されているので、カフェで調達したお飲み物でホッと一息。



そして、今、桜と共に見ごろを迎えているのは、第二花壇のネモフィラ


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第二花壇付近


花壇の中は一面の薄青色。花壇をバックに写真を撮影する方も多く、絶好のフォトスポットとなっています。

ネモフィラの隣には、蕾をつけたチューリップもたくさん、花を咲かせる日を待ちわびています。これからの季節も楽しみです。


他にも、テニスコート脇の菜の花や、

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テニスコート付近


園内のいろいろなところに、ひっそり咲いているシャガ(アヤメ科)の花も美しいです。


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日比谷図書文化館正面入り口付近



公園内には、植物に関する掲示板も目立ちます。

日比谷門を入ったところにあるグリーンアドベンチャーの案内図や

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日比谷門付近


日比谷公会堂前にはこんな案内板もあり、お散歩しながら豆知識も習得?

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にれのき広場付近


散策をしながら、いろいろな花を探すのも一興ですね。


また、お帰りやご休憩の際は、日比谷図書文化館にもお立ち寄り下さい。

図書館としてのサービスは、一部休止しておりますが、1階 Library Shop&Café Hibiyaは午前10時~午後6時まで(日祝日は~午後5時迄)、地下1階 Library Dining HIBIYAは全日午前11時~午後2時(ラストオーダーは午後1時30分)の時間帯で、営業しております。


館内1階エントランスでは、4月18日までお雛様も展示中です。

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お雛様も、皆さまのご来館をお待ちしています。




現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当館も、サービスを一部休止し、また、イベントなどの事業を延期または中止しております。皆さまにはご不便をおかけしておりますが、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

また、開館状況詳細については、千代田区立図書館ホームページ日比谷図書文化館Twitter等で随時更新しておりますので、お出かけの際には、ご確認下さいますようお願いいたします。

Posted at:17:40

コンシェルジュ通信 vol.46:旅の図書館へ行ってきました♪

"春は名のみの風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど♪"

この時期になるとつい口ずさんでしまう歌、"早春賦"の一節です。

少しずつ春めいてきた今日この頃、どこかへお出掛けしたいと思われる方も多いかもしれません。

皆さんはそんな気分のときにぴったりな図書館があるのをご存知でしょうか?

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正解は、公益財団法人日本交通公社が運営する"旅の図書館"です!

その名の通り、旅行の下調べができる資料から研究に役立つ資料まで、旅行や観光に関する資料を専門に所蔵しています。

今回はこちらに"千代田図書館の展示がある"と聞き、行ってきました!

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図書館に入ると、まずそのオシャレさにびっくり!カフェと言われても納得してしまいそうです。

副館長の大隅さんに、お話を聞かせていただきました。

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2016年10月、現在の南青山への移転を機に、"観光の研究や実務に役立つ図書館"をコンセプトにリニューアルオープンした旅の図書館。それまで別々の場所で所蔵していた一般の方向けの資料と研究者・実務者向けの資料を一ヵ所に統合しました。

その際に家具も新調されたそうで、用途に合わせたオーダーメイドのものや、職員さんが何度もショールームに足を運んで選び抜いた、こだわりの家具たちが居心地の良い空間を演出しています。

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利用者のニーズに寄り添うため、時代や環境に合わせて変化し続けた旅の図書館は、2017年、UNWTO(国連世界観光機関)の寄託図書館に認定されました。

「日本に2館しかないんですよ」と、誇らしげな大隅さん♪

1階には、一般の方向けの観光情報がズラリ。大隅さんが「わざわざ旅の図書館に来ていただくのだから、ここでしか見られないものを提供したい」とおっしゃるように、個人では容易に手に入らないような資料が揃っています。


例えば、国内外の自治体や政府機関が発行するオフィシャルガイドブックパンフレット。こちらの資料は、年に1度開催される観光イベント"ツーリズムEXPOジャパン"で、職員さんが手分けをし、世界各国・日本全国すべてのブースを回って集めているのだそうです!


また"地域情報誌コーナー"には、厳選されたご当地冊子が並んでいます。ガイドブックにはない、その土地に住んでいる人ならではの独特の視点が新鮮です。


もちろん、外国人観光客向けの"JAPANコーナー"もあります。

今年はオリンピックイヤー。海外からの利用者も増えるかもしれないので、更に資料を充実させていくつもりだそうです。

洋書のガイドブックだけでなく、外国人が日本の魅力を紹介している書籍なども並んでおり、日本人でも興味をそそられます。

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地下1階のメインライブラリーには、さらに貴重な資料が移動式の本棚いっぱいに揃っており、観光を専門に研究する方々を支えています。

図書館で通常使われている分類とは別に、観光分野に特化した"独自分類"が用いられているのが特徴で、機内誌・時刻表・古書・稀覯本などが並んでいます。

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...あ!千代田図書館の展示を見つけました。

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"地域をつなぐ図書館"として、私たち千代田図書館コンシェルジュの活動にも触れてくださっています。観光のプロである旅の図書館にご紹介していただけるとは...光栄で身が引き締まる思いです!


ご案内してくださった大隅さん、ありがとうございました!


専門図書館
だから...と構えずに、ふらっと立ち寄るのがおすすめです。きっと旅行した気分に浸れちゃいますよ♪

皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね!


旅の図書館

【所在地】 港区青山二丁目7番29号 日本交通公社ビル

【開館時間】 月曜日~金曜日 10:30~17:00

【休館日】 土曜日・日曜日・祝日・毎月第4水曜日・年末年始

詳しくはホームページをご覧ください。


Posted at:10:45

コンシェルジュ通信Vol.45:
コニカミノルタプラネタリア TOKYOに行ってきました♪

空気が澄んでいる冬は四季のなかでも一番星が綺麗に見える季節

冬の南の空には、全天で一番明るい星、おおいぬ座のシリウスが輝いて見えます♪

本物の夜空はもちろん素敵ですが、プラネタリウムで見る星空もロマンチックでいいですよね。

東京に初めてプラネタリウムができたのは、1938年。有楽町に開設された「東日天文館(とうにちてんもんかん)」でした。1945年の東京大空襲で焼失するまでの6年半の間、星空の魅力を人々に伝えました。

それから80年後の2018年12月、同じ有楽町にコニカミノルタプラネタリア TOKYOがオープンしました。

今回のコンシェルジュ通信は、星空の世界をCG映像とともに臨場感たっぷりに楽しむことができる、こちらの施設を紹介したいと思います。


コニカミノルタプラネタリア TOKYOは、有楽町マリオンの9階にあります。

入口を入ると、クリスマスツリーやプレゼントが飾られていてクリスマスムードがいっぱいでした♪

中には2つのドームDOME 1DOME 2があります。

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今回は、高解像度ドーム映像が楽しめる多目的ドームシアターのDOME 1で「銀河鉄道の夜」を鑑賞してきました。

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映像クリエイターのKAGAYA氏が、皆さんもよく知っている宮沢賢治原作「銀河鉄道の夜」の幻想世界を徹底考察し鮮明に再現した作品です。

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冒頭にまず季節の星座解説があります。取材に訪れた時には秋の星座の解説があり、ギリシャ神話とともに秋の星々が織りなす世界を楽しみました。12月12日からは、冬の星座の解説が始まっています。


そしていよいよ本編の「銀河鉄道の夜」のはじまりです。


銀河ステーションから天の川にそって夜空の旅がはじまります。夏の星座を紹介しながら物語は進み、南半球の星座まで案内をします。

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作品の中のジョバンニとカムパネルラの絆や物悲しさといった、「銀河鉄道の夜」の世界が、ドームいっぱい360度に広がる大迫力の美しい映像を通して描かれています。

45分の上映時間があっという間に感じるほど、時間を忘れて日常を離れた幻想的なひとときを堪能するとともに、子どもの頃に読んだ「銀河鉄道の夜」をもう一度読んでみたいと思いました。


鑑賞後は、作品の余韻に浸りながら施設のなかを見学しました。

ショップでは星に関連するいろいろなグッズが揃っていました。お皿やグラスやお菓子などたくさんのグッズがありましたが、私は星の形のアクセサリーがとても気になりました♪


またカフェでは天体や星をテーマにしたカクテルや惑星をかたどったようなスイーツメニューがありました。

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 「銀河鉄道の夜」以外にも星空と一緒に音楽や美しい景色を楽しめるたくさんの魅力的なプログラムがあります。皆さんも機会があれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。

コニカミノルタプラネタリア TOKYO

【所 在 地】 千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン9階

【営業時間】 午前10時30分~午後10時

(最終受付は午後9時)

詳しくはホームページをご覧ください


「銀河鉄道の夜」の世界を楽しむのにおすすめの1冊

著者である長野まゆみさんが考察した、カンパネルラの視点から考えた『銀河鉄道の夜』や宮沢賢治の世界観を楽しめます♪

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『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』

長野まゆみ/著

河出書房新社



取材協力:コニカミノルタプラネタリウム株式会社

Posted at:10:35

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.16
アール・デコの世界を満喫しよう!
【特別展 鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界】を観た後は、神保町古書店街でお気に入りの一冊探しはいかが?




日比谷図書文化館1階<特別展示室>
では、

特別展「鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界

10月24日(木)より12月23日(月)まで開催中です。(詳細は→コチラ


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今回のちよぴたブログでは、特別展の見どころをご紹介するとともに、さらにアール・デコの挿絵本の世界を深くお楽しみ頂ける千代田区のおすすめスポットをご案内します。



「至近距離で他では見ることができない例外的な展示!」

(鹿島 茂さん)

今回の展覧会では、フランス文学者の鹿島茂さんの著作「アール・デコの挿絵本・ブックデザインの誕生」をもとに、鹿島さんが30年以上にわたって収集してきた個人コレクションの中から、100点以上の選りすぐりの挿絵本や、ファッション・プレートの数々を解説とともに展示しています。

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鹿島さんがこだわる挿絵本の魅力=「時間軸に添ったテクストと挿絵の織りなすハーモニー」を存分に味わっていただくことが出来るよう、「未綴じ」の状態で出版された挿絵本の各ページをガラスケース内に広げることにより、ページをめくらずとも挿絵本の魅力を味わうことができる展示となっています。


珠玉の作品を、じっくり至近距離でご覧いただくことができるのは、日比谷図書文化館特別展示室ならではです。

この機会をぜひお見逃しなく!



■見どころ1■

「未綴じ本」の魅力をわかりやすく解説!


最高にお金をかけた贅沢極まりない挿絵本を、自分の好みの装丁家を選び趣味に合った自由な装丁を施せるのが「未綴じ本」の魅力です。

本展では、「未綴じ本」の函・表紙・ジャケット・見返し・扉など、それぞれの構成要素に合わせた解説が、パネル展示されています。

初めての方でも大変わかりやすい、未綴じ本の魅力・見どころを案内しているコーナーは見ごたえがあり、ぜひおすすめしたい展示のひとつです。



■見どころ2■

グラフィックアートの黄金時代を築いたアール・デコ四天王の作品が満載!


ジョルジュ・バルビエ

アンドレ=エドゥアール・マルティ

シャルル・マルタン

ジョルジュ・ルパップ

四天王それぞれの代表作はもちろん、彼らの才能の饗宴とも言うべき、当時のモードの着こなしや流行のアクセサリーの魅力などを、十二分に表現したファッション・プレートも展示しています。

挿絵本の魅力に加え、当時の風俗や流行を知ることもできる作品は、美しいだけに留まらず、ファッション史料としても見逃せない展示となっています。

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■見どころ3■

特別展示室の外にも見どころあり!


① 図書フロアで関連展示をしています。

2階図書フロア階段横では、鹿島茂さん主宰の書評アーカイブWEBサイト「ALL REVIEWS」の展示を開催中。鹿島さんの選書と書評をご紹介しています。

また、特別展関連書籍コーナーもあります。

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② 公式Twitterも要チェック。

公式Twitterでは随時情報を発信しています。

ご来館された方の口コミ情報チェックしてみてはいかがでしょうか。

「アール・デコの造本芸術」展 at 日比谷図書文化館【公式】 @artdeco_hibiya  


③ 関連グッズも充実!

館内併設のライブラリーショップ&カフェ日比谷では

特別展開催期間中、関連書籍や関連商品を販売しています。

素敵なグッズをたくさん取り揃えてお待ちしています。

(※グッズの販売は、カフェ営業時間内になりますので、ホームページをご確認ください。) 

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さらに、千代田区ならではのプチ情報をご案内。

神田神保町の古書店街には、実際の挿絵本を扱う書店や、アール・デコ時代の美術関係書籍を扱う書店もあります。

古書店巡りでお気に入りの一冊を探してみてはいかがでしょうか。

■洋古書専門店
田村書店
2階が洋書部。主に仏語・独語

北沢書店 
主に英語。室内装飾用洋書の扱いもあり。

■美術系を扱う古書店

かげろう文庫 
古い挿画本が得意

小宮山書店 

国内外のアートの他、三島由紀夫関係の品も揃う。



「本の街」神田神保町オフィシャルサイト 「BOOK TOWN じんぼう」には、古書店MAPのPDFがあり、神保町散策の際に大変便利です。
「BOOK TOWNじんぼう」


古書店MAPは千代田図書館・日比谷図書文化館にもご用意がありますので、お立ち寄りの際には受付・コンシェルジュにお声かけください。


これからの季節は日比谷、丸の内界隈、神田、秋葉原のイルミネーションも綺麗な季節です。

当館1階受付前では、千代田区のイルミネーション情報も発信中です。

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特別展をお楽しみ頂いた後は、思い思いの街歩きで初冬を満喫してください。

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.44:
千代田図書館周辺のオリンピックにまつわるスポット

来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて、さまざまな準備が進んでいますね。

今回は、千代田図書館周辺の東京オリンピックにまつわるスポットを巡ってみました。


千代田図書館のすぐそば、北の丸公園内にある日本武道館は、2020年東京大会ではオリンピック空手柔道パラリンピックでは柔道の競技会場として使用されます。

今年9月から休館し、現在は増築改修工事の真っ最中。

練習施設の増築、本館の大屋根改修、天井の耐震化バリアフリー化などの改修工事は、2020年6月の終了を目途に進められているそうです。

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千代田図書館のある庁舎を出てすぐの内堀通りからは、日本武道館の大屋根の一部が見えます。

"大きな玉ねぎ"のような形で親しまれている「擬宝珠(ぎぼうじゅ)」も、改修作業のため足場で囲われていました。

大屋根や擬宝珠は、現在の形を残したまま修理が進められるようです。

改修後の新たな姿が楽しみですね。



続いて、前回の1964年東京オリンピックの際に聖火ランナーが駆け抜けた場所を訪ねてみました。

靖国通りと白山通りが交わる、神保町交差点です。

当時の様子はこちら。

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大勢の観客の中を、煙をたなびかせた聖火ランナーが走っています。

この写真は、千代田区ホームページのちよだ写真館で見られます。

当時の写真を撮ったと思われる場所に立ってみました。

現在の神保町交差点の様子はこちら。

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看板や高いビルなど街並みの変化から、時代の移り変わりを感じます。

1964年の聖火リレーは4つのコースに分かれて全都道府県を巡りました。そのうち神保町交差点を通ったのは第3コースでした。

それぞれのコースの聖火ランナーが目指したのは、当時の東京都庁。

現在、東京国際フォーラムがある場所です。

文京区から白山通りを走ってきた第3コースのランナーは、神保町交差点をまっすぐ進み、都庁のある有楽町を目指しました。

2020年の際は福島県を出発地として、全国を回ることになっており、千代田区を走るのは7月21日の予定です。区内のどこを聖火ランナーが走るのか楽しみですね。



最後に、柔道の創始者であり、東京オリンピック招致に尽力した嘉納治五郎ゆかりの地についてご紹介します。

明治15年に、嘉納治五郎は2つ創設したものがありました。

一つは英語学校の「弘文館」で、かつて神保町交差点より水道橋方面側にあった南神保町に創設しました。

もう一つは、自身が興した柔道の「講道館」

当初は台東区の永昌寺に道場がありましたが、翌年に移転し、弘文館の敷地にあった土蔵「講道館」の道場として使っていたそうです。

その後、講道館は麹町などへの移転を経て、現在は文京区春日にあります。

いまや世界的な競技となった柔道に、こんな歴史があったのですね。



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『嘉納治五郎師範に学ぶ』
村田直樹/著 日本武道館



10月発行予定の「千代田図書館コンシェルジュの見聞調録vol.14」はスポーツをテーマにした特集です。

千代田図書館コンシェルジュブースと、日比谷図書文化館の1階受付カウンターで配布します。

ぜひ、ご覧ください。

Posted at:11:00

コンシェルジュ通信Vol.43:中高生のための古書店街ツアーの準備中です!

千代田図書館読書振興センターでは一昨年から

千代田区内校に通う中学生・高校生の皆さんを対象に、

「神保町へようこそ!中高生のための古書店街ツアー」を行っています。

私たちコンシェルジュは、ツアーの案内役として、神保町の歴史の紹介から街歩きまで、すべて担当しています。

 

 

そこで今回のコンシェルジュ通信では、実際に行われるツアーの流れを追いながら、

9月からのスタートに向けた準備の様子と、工夫しているポイントをお伝えしていきます!

 

ツアー当日は、千代田図書館に集合したら、

まずはミニレクチャーで神田神保町の歴史と古書店についてをお話しします。

これから見る場所について知っておくと、街に出て歩いた時により興味が持ててますます街歩きが楽しくなります。

 

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ミニレクチャーでは、質問を取り入れるなど参加型にすることによって、コミュニケーションをとても大事にしています。

説明では分かりやすい言葉えらびを心掛けながら、参加される生徒の皆さんの学校近くで面白い歴史や情報があれば、トークに取り入れることもあります。

 

ミニレクチャーが終わったら、図書館内の見学です。

千代田図書館の特色や取り組み、サービスを簡単にご案内していきます。

 

コンシェルジュブース前にある古地図マットでは、江戸時代の千代田区の様子を見ることができます。

これからツアーで行く神保町の場所を見てみたり、通っている学校の場所を探したり。

今と比較するといろいろな発見ができるかもしれません。

 

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当日までの準備では、歩くルートや見学する古書店を、日時、参加される人数、目的に応じて決めています。

 

「この人数なら広い古書店がいいね」

「人数が少ないから、通路が少し狭い古書店でも見学できそう」

「マンガ専門の古書店と江戸時代の和本を扱うお店、どちらも見学できるといいね」といった具合です。

 

こうした調整には、日頃のご案内でつちかった経験や収集した情報を活かしています。

また、参加の目的に合わせて、生徒の皆さんの知りたいと思う情報を準備するなどの工夫をしています。

 

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図書館内でのミニレクチャーと見学が終わったら、いよいよ神田神保町の街へ出発です!

街歩きでは、実際に神田神保町を見て歩きながら街や建物の成り立ち、面白いエピソードなどをお話します。

 

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このツアーは、中高生の皆さんと一緒に神保町古書店街を歩き、街並みや古書店を見学することで世界一の本の街と言われる神田神保町の魅力を伝えています。

 

「神保町ってどんなところ?」

「興味はあるけど、古書店に入ったことがない!」

 

そんな、神保町古書店街にあまり馴染みのない中高生の皆さんにも、ツアーを通して街や本をもっと好きになったり、新たな本の世界に触れることができる貴重な機会になれば嬉しいです!

 

過去のツアーの様子は→コチラ

Posted at:10:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.14
【文化財ミニ企画展 日本橋川と大名屋敷 -新発見・一橋徳川家屋敷跡-】のご案内!

日比谷図書文化館の4階一番奥に、千代田区の“文化財事務室”があるのは皆さんご存じでしょうか。

ここでは当館の常設展示室の管理はもちろん、日々、千代田区の文化財に関するさまざまなお仕事を行っています。

 

今回のちよぴたブログでは、そんな図書館と同じ屋根の下にある文化財事務室主催のミニ企画展についてご紹介します!

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、

文化財ミニ企画展 「日本橋川と大名屋敷 -新発見・一橋徳川家屋敷跡-」 8月25日(日曜日)まで開催中です。

詳細は→コチラ

 

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一橋徳川家屋敷跡発掘調査の様子

 

千代田区は、江戸開府以来400年以上の長きにわたり、日本の政治・経済・文化の中心として発展してきた街であり、郷土の歴史を伝える文化財や歴史的資料、伝統工芸、民俗芸能など数多くの文化資源が残されています。

今回の企画展では、日本橋川に面する近世の大名屋敷として平成29年度に初めて発掘作業が実施された一橋徳川家屋敷跡や、近隣の大名屋敷における発掘成果、そして日本橋川をめぐる地誌・絵画資料を展示しています。

 

【見どころ1】新発見!一橋徳川家屋敷跡

一ツ橋御門内に位置した一橋徳川屋敷は、徳川将軍家を支える御三卿の屋敷(屋形)としてつくられ、元文5年(1740年)の拝領以降、幕末まで存続していました。

所在地は、陸軍用地、気象庁などを経て、戦後以降は丸紅株式会社の本社ビルとなっていたところです。

これまで遺跡が残っているとは考えられてこなかった場所でしたが、丸紅本社ビルの試掘調査で遺跡が発見され、このほど初めて発掘調査が実施されました。

今回のミニ企画展では、ここから出土した遺物を中心に展示しています。

陶磁器、土器、瓦、蹄鉄などを展示するほか、絵図や古写真に残された江戸時代から近代にかけての一橋家屋敷跡周辺の様子を、パネルで紹介しています。また、映像コーナーでは、内堀から給水したと考えられる、堀状遺構の給排水の様子を実験したVTRなどをご用意しています。

 

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一橋徳川家屋敷跡で発見された池跡

 

【見どころ2】千代田区内には大名屋敷がいっぱい?!

これまでに発掘作業が行われた、千代田区内の日本橋川周辺4遺跡が飯田町遺跡、一ツ橋二丁目遺跡、九段南一丁目遺跡、大手町一丁目遺跡です。

いずれも千代田区内のよく聞く地名ですね。

今回は、各遺跡から出土した建物の基礎の復元模型や陶磁器、家紋瓦などを出品しています。

例えば、飯田町遺跡から出土した釣り用の「浮き」は、形も柄も様々で面白く、当時の大名や藩士たちが釣りを楽しんだ様子を想像することができる楽しい一品です。

また、発掘場所によって出土品にそれぞれ特徴があるので、ぜひ見比べて見てください。

都心の地下に数百年も眠っていた出土品から、先人の生活の様子を想像してみるのも楽しいですね。

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竹に雀文の鬼瓦(旗本宅間家) 一番町遺跡より出土

 

【見どころ3】あの橋もあの場所もずっと昔からありました。今に残る橋と地名を見てみよう!

『新撰東京名所図会』や錦絵など、江戸から東京にかけての日本橋川周辺の様子が描かれた出版物を中心に展示したコーナーもあります。

外堀が完成した頃の地図といわれる『寛永江戸図』(臼杵市教育委員会所蔵)

を拡大した展示では、今に残る橋や地名を確認していただけます。ご存知の場所を探してみてはいかがでしょうか。

 

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俎橋(まないたばし)絵図

 

展示室内では無料で展示に関する小冊子を配布しています。

また、今回の展示に関連した、過去の特別展の展示図録も、1階「ライブラリーショップ&カフェ日比谷」で販売しています。城跡や遺跡にご興味のある方は、この機会に手に取ってご覧ください。

 

 

【ミニ企画展 関連講座の残席あります】

「発掘された一橋徳川家屋敷跡」

一橋徳川家屋敷跡の発掘でみえてきた、屋敷地の整備や水辺の利用について現場写真をまじえて解説します。

【日 時】 8月7日(水曜日)午後7時~8時30分

【会 場】 日比谷図書文化館 4階スタジオプラス(小ホール)

【参加費】 500円

【定 員】 60名(7月25日現在 若干残席あり。要問い合わせ03-3502-3348)

 

 

【展示解説もあります】

会期中、下記の日程で展示解説を予定しています。

事前申し込み不要、参加費無料です。30分程度の解説になりますので

ぜひ、ご参加ください。

8月 2日(金曜日) 18時~

8月 7日(水曜日) 18時~

8月21日(水曜日) 18時~

 

 

【「文化財ニュース18」にはミニ企画展情報あり】

館内でお配りしている「文化財ニュース18」では、今回のミニ企画展に関する情報を特集しています。

館内受付前、常設展示室などで配布しておりますので、ご来館の際はお持ち帰り下さい。

 

 

展示解説にはしっかり“ふり仮名”もついていますので、夏休みにお子さまと立ち寄られても楽しめるスポットです。

展示を見て興味がわいたら、お隣の常設展示室を見て、わからないことは図書フロアや特別研究室でさらに調べてみる・・そんな図書館の使い方も日比谷図書文化館ならではですね。

 

夏の一日、涼しい図書館で江戸時代への歴史散歩を楽しんでください!

皆さまのご来館をお待ちしています。

Posted at:12:30

コンシェルジュ通信Vol.42:
「千代田区観光インフォメーション」へ行ってきました!

 

みなさんは、こちらのパンフレットをご存じでしょうか?

 

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左から「千代田区観光バリアフリーガイドブック くるりんちよだ」

「千代田区総合観光ガイドブックMITTE CHIYODA」とその英語版です。

 

これらは今年4月に初めて発行されたガイドブック。一般社団法人 千代田区観光協会が発行したものです。

今回は、このパンフレットの発行元である一般社団法人 千代田区観光協会を訪ねました。

 

 

千代田区観光協会があるのは、千代田図書館の入る庁舎の向かい側、内堀通りを渡ってすぐの場所です。

 

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こちらでは「千代田区観光案内所」として観光案内を行っています。

自動ドアを入ると、カウンターのスタッフさんが笑顔で迎えてくれました。

 

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日本語だけでなく英語や中国語でも案内しているそうで、「外国からの旅行者も毎日対応していますよ」とおっしゃっていました。

 

他には、千代田区や東京都の周辺マップなどがあるラック「資料閲覧スペース」があります。

 

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(左側)パンフレット類も充実

(右側)古地図に囲まれた「資料閲覧スペース」

 

「ホテル情報」「交通」「美術館・博物館」など施設パンフレットもありました。スタッフにおすすめスポットを聞いてみるのもいいですね。

 

 

ここで、千代田区観光協会が発行した「千代田区観光バリアフリーガイドブック くるりんちよだ」についてお話しを伺うことができました。

 

「くるりんちよだ」はバリアフリー情報が掲載されているガイドブックで、車いすやベビーカーなどを使用する方が千代田区をスムーズに観光できるよう、おすすめの6ルートを紹介しています。それぞれのマップには、ルート上に「傾斜最大5°」「舗装された通行しやすい道」など細かな情報も載っています。

 とくに驚いたのは、「@AR(アットエーアール)」という無料のアプリケーションを使用した映像表示サービス。

 

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「@AR」アプリは、以下の手順で使うことができます。

①アプリをスマートフォンにインストールする

②アプリを起動させる

③「くるりんちよだ」内の地図に表示されている@ARマークにスマートフォンをかざす

すると、マークがある地点の実際の映像動画を、スマートフォン上で見ることができます!

 

「映像は、車いす利用者の目線で撮影したんですよ」というお話を聞き、マップ上で複雑に見えるルートも事前に確認することで、より安心して観光できるのではないかと感じました。

※アプリケーションの詳しい使用方法については、「くるりんちよだ」をご覧ください。

 

この他にも千代田区観光協会では、手荷物一時預かり携帯電話の充電器レンタルレンタサイクル(いずれも有料)など、観光の際に便利なサービスを提供しています。

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最後に、「7月から土曜日曜と祝日の営業も始めるんです!」と教えてくださいました。

まち歩きの際は、ますます便利になる「千代田区観光インフォメーション」へぜひ立ち寄ってみてください!

 

 

今回ご紹介した「千代田区観光バリアフリーガイドブック くるりんちよだ」「千代田区総合観光ガイドブックMITTE」(日本語版、英語版)は、千代田図書館のコンシェルジュブースでもご用意しています。

また、千代田図書館では、5月27日より9階に「車いす使用者、ほじょ犬同伴者 専用席・優先席」を設けました。どうぞ、ご利用ください。

 

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千代田区観光協会 千代田区観光案内所

【場 所】 千代田区九段南 1-6-17千代田会館1階

【営業時間】

6月30日まで

平日:午前10時~午後6時

休業日:土曜日・日曜日・祝日・年末年始

7月1日より

全日:午前10時~午後6時

休業日:第4日曜日・年末年始

 

詳しくはこちら

一般社団法人 千代田区観光協会 

Posted at:17:15

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.13
【特別展 アートになった猫たち展~今も昔もねこが好き~】のご案内!

皆さんは、どんな猫に会いたいですか?

ただいま日比谷図書文化館は猫一色です!

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、

特別展「アートになった猫たち展~今も昔もねこが好き~4月26日(金)より開催中です。(詳細は→コチラ

 

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「江戸時代」からあった猫ブーム。

本展では、色々な猫の姿が描かれた浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、暮らしの中に描かれた猫や猫を愛した芸術家たちの作品約100点(展示替えを含む)を紹介しています。

 

本展の見どころをご紹介します!

 

【見どころ1】 猫を愛した芸術家たち

猫を描いた歌川国芳、竹久夢二、藤田嗣治、そして現代の作家による猫の作品をご紹介♪

猫好きな文豪、夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」の装丁や、エドガー・アラン・ポーの「黒猫」の挿絵を手掛けたオーブリー・ビアズリーの作品もあります。

 

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【見どころ2】 江戸と明治の猫がいる暮らし

幕末から明治にかけ、人々の暮らしを描いたなかに登場する猫たちの姿♪

江戸時代後期「天保の改革」により、贅沢品が禁止され役者絵なども禁止されました。

しかし、絵師たちは知恵をしぼり人気役者の顔を動物の顔に置き換えて禁止令をすり抜けました。

絵師たちの反骨精神と、ユーモアから生まれた擬人化された猫たちの絵が面白いです。

 

【見どころ3】 歌舞伎の化け猫とパロディ、猫あそび

歌舞伎の名場面に登場する化け猫、擬人化した猫のパロディなどの作品♪

日本の各地には、古くから怪猫伝説というものが伝わっています。

歌舞伎の演目で盛んに取り上げられ人気役者が演じる芝居の名場面の浮世絵に好んで描かれました。

本展示ではそれら浮世絵のほか猫のパロディなど、様々な場面で登場する猫の姿をご覧いただけます。

 

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歌川国利「志んぱんねこ尽」明治23(1890)年(無断転用禁止)

 

人々を魅了し続ける猫の可愛らしさや、人と猫の深い関わりをお楽しみください。

 

特設ボードの前で、「猫をかぶって記念撮影!」という撮影スポットもあります♪

 

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展示作品と解説を収録した特別展公式書籍「アートになった猫たち」(青月社)や、かわいい猫グッズは当館1階のLibrary Shop&Café Hibiyaにて販売しております!

 

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なお、特別展に合わせて2階図書フロアでは、猫をモチーフにした小説や芸術に関する本を集めた関連展示を行っています。

(詳細は→コチラ

 

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『1階特別展「アートになった猫たち展」関連図書展示』

【期 間】 開催中~6月23日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

図書フロア 2階パープルゾーン 三角台

2階図書フロアでは、大の猫好きの彫刻家、朝倉文夫のブロンズの猫がお出迎えです。

3階ブルーゾーンで朝倉文夫の猫作品の人気投票を行っていますので、ぜひお気に入りのポーズに投票してくださいね。

(詳細は→コチラ

 

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『どのポーズがお好き?朝倉文夫の猫

AKN(あさくらのねこ)24総選挙@日比谷』

【期 間】 開催中~6月23日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

図書フロア 3階ブルーゾーン

 

猫好きな方はもちろん、まだ猫の魅力にとりつかれてない方も、皆様のご来館をお待ちしています。

Posted at:15:45

コンシェルジュ通信Vol.41:
風薫る都心の新緑を訪ねて北の丸公園へ!

新緑が美しい季節になりましたね。コンシェルジュブースの後ろの窓から眺める事ができる北の丸公園は都心でありながら緑豊かで、これからの季節はお散歩にもぴったり♪

そこで今回は、北の丸公園の見どころをご紹介します。

 

北の丸公園は皇居に隣接する公園で、江戸城北の丸があった場所であることからその名が付けられたそうです。園内には、田安門清水門など、旧江戸城の遺構も多くみられ、歴史を感じつつ四季折々の自然を満喫できます。

 

千代田図書館から一番近く、重要文化財でもある清水門から入ってみました。

 

 

清水門の水門

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門の少し手前に水門があります。

この水門は江戸時代のままの姿で現存する珍しい石垣式の水門です。

小さなものですが趣を感じますね。

 

 

清水門

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     清水門高麗門             清水門櫓門

 

清水門高麗門(こうらいもん)、続いて清水門櫓門(やぐらもん)を通りました。

重要文化財とあって、多くの来園者が写真を撮影したり、門をじっくりと眺めたりしていました。

 

 

雁木坂(がんぎざか)

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道なりに少し歩くと雁木坂があります。

この坂は江戸城跡内で唯一、江戸時代のままの姿で残されています。

 

雁(がん)が行列を作って飛ぶ姿に似ているのでこの名前がついたそうです。(写真左)

この階段をすすむと、敵に侵入されても簡単に階段を上がれないように、わざと一段一段高く、不揃いに作ったとされる階段もあります。(写真右)

 

雁木坂は、足を大きく踏み込まなくては上れません。階段を上りにくいように工夫をしているという歴史的な背景を体で実感することができました。

できれば運動靴など歩きやすい靴、動きやすい服装でお散歩するのがおススメです。

 

 

吉田茂像

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雁木坂を上りきると公園へとつながります。公園に入って道なりに歩いていると右手に芝生が見え、戦後の日本を復興へ導いたといわれる吉田茂の像が建っています。周辺には遅咲きの里桜がとても美しく咲いていました。

 

 

巣箱

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その奥には花木園があります。歩いていると、野鳥の鳴き声が心地よく聞こえてきました。

園内の木にかけられている鳥の巣箱は、科学技術館が東京九段ライオンズクラブと協力して設置しているもので、園内には50個もあります。都心でありながら自然豊かな環境が保たれ野鳥や昆虫もたくさん生息しているそうですよ。

 

花木園には季節ごとにいろいろな花が咲いています。

春に咲く花を2つご紹介します。

 

ハナカイドウ

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ハナカイドウはマメ科の落葉低木で、中国から江戸時代に渡来したといわれています。

葉に先立って、紅紫色の小さな蝶形花を多数つけます。淡いピンク色がとても可憐に咲いていました。

 

ハナズオウ

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ハナズオウはバラ科の落葉低木です。中国から江戸時代の初めに日本に渡来したといわれています。

幹や枝にびっしりとあざやかな紅紫色の花が群がって咲いていました。

 

 

これ何の木?

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歩いていると「これ何の木?」とかかれたクイズパネルを見つけました。

銀色のパネルをめくると答えが書いてあります。見かけたら挑戦してみてくださいね。

 

 

露場

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公園をさらに進むと、東京都心の地上気象観測施設である気象観測露場があります。

露場とは、気温湿度気圧降水量感雨積雪の深さを観測する場所のことです。

 

北の丸公園の露場は、気象観測用の測定器が4つ設置されていて、見学しやすいように通路も整備されています。

 

露場が設置されている高台の坂で、土から顔を出していたのはつくし

都心の千代田区でつくしを見つけて、ついうれしくなりました。

 

歴史や自然にも触れることができる北の丸公園の見どころを、ほんの一部ですがご紹介しました。

天気が良い日に散歩すると、新緑の爽やかな空気がとても心地よく感じられるかと思います。

風薫るこの季節、都会のオアシスでリフレッシュしてはいかがでしょうか♪

 

 

北の丸公園散歩におススメの本

 

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『徹底皇居花めぐり』

中野 正皓/写真・文

講談社

 (本の詳しい情報は書名をクリックしてご覧ください)

 

 

 

Posted at:15:15

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.13
春だ!桜だ!日比谷公園で桜を楽しんでみませんか?

今年も桜の季節がやってまいりました。

東京管区気象台は、3月21日に東京で桜(ソメイヨシノ)が開花したことを発表しました。

 

日比谷公園の桜のつぼみもだんだんほころんできています。

 

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2019年3月19日撮影

 

そこで今回のちよぴたブログでは

日比谷公園の桜のみどころをご紹介します。

 

日比谷公園では、ソメイヨシノをはじめ、カンヒザクラ、シダレザクラなど8種類以上のサクラが毎年花を咲かせます。

 

公園内にはベンチや木陰があり、桜を愛でながらゆっくりとおくつろぎいただけるスポットもたくさん!

 

例えば、千代田線 霞が関駅C4出口から出て、西幸門交差点を渡った目の前の日比谷公園カモメの広場、噴水付近。

ちょうど図書館に向かう道すがら、お花見を楽しんでいただける絶好のスポットになります。

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2018年3月27日撮影

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2018年3月27日撮影

 

桜だけでなく、噴水の周りの花壇に植えられた色とりどりのお花も目を引きます。ソメイヨシノの木の下のベンチに座ってお弁当を広げれば、春を満喫できます。

 

他にも、池に映る桜が美しい「雲形池」のソメイヨシノの大木も見逃せません。

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2018年3月27日撮影

 

また、家族連れやグループに人気があるのは、公園中央にある、草地広場周辺のソメイヨシノ並木です。

例年、広場周辺では、レジャーシートを敷いてお花見を楽しまれているたくさんの人の姿が見られます。

 

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2018年3月27日撮影

 

草地広場にはお子さまが楽しめる遊具もありますので、お子さま連れのピクニックなどいかがでしょうか。さらに、隣の「健康広場」には、大人用の運動器具もあります。

お花見で食べ過ぎてしまった・・そんなときに立ち寄られては?

 

3/28(木)-31(日)には、日比谷公園の大噴水前広場では、グルメイベントの「地元めしクオーゼイ」が開催予定となっていますので、お花見ついでのお散歩もおすすめです。

 

公園内には、一部立ち入りいただけない場所などもあります。ご来園の際は、マナーを守ってお花見をお楽しみください。

 

なお、日比谷図書文化館では、この時期に開催される千代田区内各所の桜まつりをご案内しています。

1階受付横にて、千代田区内の桜の見どころマップを展示しておりますので、ぜひお立ち寄りください。

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千代田さくら祭り公式ガイドマップや、広報千代田・さくら特集号もお配りしています。

 

また、千代田1万2千年の歴史を展示している「常設展示室」入口には「皇居東御苑」で採取された15種類の花が展示されており、うち8種類は桜です。

本物の花をアクリル樹脂で固めたオブジェは、花びらの様子が美しく保存されています。特徴をじっくりご覧になり、街中のいろいろな桜と見比べていただくと、今年のお花見がさらに楽しくなるかもしれません。

 

当館2階のパープルゾーン・3階ブルーゾーンの閲覧席にも、桜をお楽しみ頂ける席があります。ご来館の際は、チェックしてみてください。

 

皆さまのご来館をお待ちしています。

 

 

Posted at:10:15

コンシェルジュ通信Vol.40:介助犬に会ってきました!

 

私たちの身の回りには「盲導犬」、「聴導犬」、「介助犬」など、主人を助け生活を共にする様々な「補助犬」がいます。きちんと訓練され、認定を受けた補助犬は『身体障害者補助犬法』により、主人と一緒に公共施設をはじめとする病院などに同行することができます。千代田図書館にも補助犬をお連れの方や車いす利用の方の優先席があります。

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そこで今回は、1月に千代田区障害者よろず相談 MOFCAで開催された介助犬デモンストレーションを見学に行ったときの様子を紹介します。

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この日の主役は、日本介助犬協会のPR犬『ハッシュ』(ゴールデンレトリーバー、オス・4才)です。

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介助犬は、手や足が不自由な方の自立や社会参加を目的とする補助犬のひとつです。

訓練は、個々の障害に合わせて行われ、全て寄付金でまかなわれています。

介助の際に、ある程度の力や体の大きさを必要とすることから、大型犬(ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバー)が適しているとのこと。その他、何か行動をするときに「これでいいの?」と主人に意思を確認できる人懐っこい性格も重要になるそうです。

 

今回のデモンストレーションは、つぎの4の内容で行われました。

① 鼻先や前歯、舌を上手に使って10円玉を拾って主人に渡す。

② 冷蔵庫の取手に付いている紐をくわえて引っ張り、中にあるペットボトルを取って、鼻を使って扉を閉めます。そしてペットボトルを主人に届ける。

③ 隠してある携帯電話を探して、主人に届ける。携帯電話や電話の子機などは、助けを呼ぶ「重要な連絡手段」のため、これは最も大切な訓練だそうです。

④ 体を使って主人の足を持ち上げ、口で靴下を脱がせて、靴下を洗濯カゴの中に入れる。

 

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訓練の際は、「一連の介助」が出来たら褒める(このときの褒め方は拍手)。少しでも出来なかった時は、褒めないという方法を使います。例えば、靴下を上手に脱がすことが出来ても、洗濯カゴに入らずに端に引っかかってしまった場合は、成功ではないので、見学者も拍手をしないようにしました。「中途半端でも良い」と覚えないようにするためだそうです。

 

また、私たちが街で「補助犬」を見かけた際は、「触れない」、「声をかけない」、「見つめない」ことが大切。気がそれて、指示を忘れさせないために必要な“優しい無視”なのかもしれませんね。

 

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現在、介助犬を必要とする人は全国で約15,000人。しかし、認定を受けた介助犬はわずか66しかいないそうです。今回のデモンストレーションは「介助犬」について知る貴重な機会になりました。

 

社会福祉法人 日本介助犬協会

介助犬の申請や寄付金についてなど

詳しくはこちらをご覧ください。

千代田区障害者よろず相談 MOFCA

【場 所】 千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル1階

【開所日】 月曜日~金曜日(午前9時~午後7時)

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Posted at:13:40

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.12
冬の日比谷公園を楽しもう!

 

早いものでもう1月も後半となりました。

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信としては、今年最初の記事となります。

今年も当館ならではの情報をお届けしてまいります。

 

寒さも日に日に厳しくなってきました。

雲形池の鶴の噴水から、つららが下がる光景は日比谷公園の冬の風物詩。

以前、ニュースなどでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

今年も氷点下4度程度になると、鶴の噴水から下がるつららが見られるかもしれません。

寒いのは辛い。でも見たい。複雑な心境です。

 

ちなみにこちらは2016年 2月に撮影した鶴の噴水から下がったつらら。見事です。

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さて、そんな日比谷公園。

さすがに寒さが厳しい1月は園内で開催されるイベントはほとんどありません。逆に言えば、静かな公園の散策を楽しむには格好の季節です。

でも、やっぱり寒い!

 

そこで今回はそういう時におススメしたい

日比谷公園内にある無料で楽しめるあったかスポットをご案内します!

 

◆名前は【スポーツステーション&カフェ】ですが、

「スポーツステーション&カフェ」はスポーツしなくても使えます!

 

昨年11月にオープンしましたこちらの施設。

「公園から心身ともに健康的なライフスタイルをサポートする」をコンセプトに、アシックスと東京都公園協会が管理・運営しています。

ランニング時に利用できるロッカールームを備えた「ランステーション機能」と、「美と健康をサポートするカフェ機能」を併せ持った施設です。

館内のスポーツギャラリーには、現在、1964年東京オリンピックにまつわる品々や、リオ五輪・平昌五輪のユニフォームなどが展示されています。

公園の無料休憩所としても開放されていますので、飲食持ち込みでのご利用も可能。もちろん、温かい飲み物や食べ物もご注文いただけます。

大きなガラス窓から公園を眺めながら、ほっと一息されてはいかがでしょうか。

 

SPORTS STATION & CAFE

 

 

次にご紹介する3つのスポットは「緑と水の市民カレッジ」内にある施設です。

 

意外に穴場? 緑と水の市民カレッジ内のワーク&スタディルーム

「HIBIYA PARK BIZ」

こちらも昨年11月にオープンしました。

日曜日・祝日・年末年始を除く午前9時~午後5時に開館しています。

全22席と少し小ぶりではありますが、カウンター電源席10席をはじめ、丸テーブル・ソファ席などもあり少人数での打ち合わせなどにも使い勝手がよさそうな施設となっています。

詳しいご利用方法はこちらからご確認ください。

 

◆公園や緑地に関する専門図書館

「みどりの図書館・東京グリーンアーカイブス」もオススメ

公園や緑地に関する古地図や絵はがき等の貴重な資料をはじめ、緑に関する雑誌や図書など約17万点が所蔵されている専門図書館す。

公園や緑に関しての調べものがあれば、当館と併せてお立ち寄りいただくことで、新たな発見があるのではないでしょうか。

 

みどりのiプラザでは企画展も始まりました。

「徳川三代将軍から、大名・庶民まで、花開く江戸の園芸文化-その保全と継承-」

 

【期 間】 開催中~3月1日(金曜日)

【場 所】 みどりのiプラザ(緑と水の市民カレッジ3階)

 

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武士から庶民に至るまで、多くの人々に愛された江戸の園芸文化に関する展示です。

 

他にも緑と水の市民カレッジに向かう階段には、日比谷公園の懐かしい写真が、たくさん掲示されています。ご利用の際はぜひ併せてお楽しみください。

 

 

もちろん日比谷図書文化館も見どころあり!特別研究室にて企画展示が始まります

「広告で見る日本統治期台湾の商業地」

 

【期 間】 開催中~3月31日(日曜日)

【場 所】 特別研究室(日比谷図書文化館4階)

 

特別研究室所蔵の内田嘉吉文庫に残されている、日本統治期台湾関連本に掲載されたさまざまな広告をご紹介。

また、広告主の所在地を「火災保険特殊地図」上に示すことを試みた展示です。広告と地図から、かつての台湾の賑わいの街をご覧いただけます。

 

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他にも図書フロアでの小さな企画展示や、日比谷カレッジも盛りだくさん。

詳しくは当館ホームページ「展示・イベント情報」からご確認ください。

 

日比谷図書文化館ホームページ

 

寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

皆様のご来館をお待ちしています。

Posted at:12:00

コンシェルジュ通信Vol.39:絵本や児童文学の魅力にふれる3冊をご紹介

明日は、大人も楽しめる絵本や児童文学をテーマに「千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー『本の街でひらく 絵本のとびら』」を開催します。

ツアーの準備のためさまざまな本を読みながら、誰もが子供の頃に読んでいたような長く愛されている絵本や児童書は、年代を超えて共有できるものの一つだと改めて感じました。

今回のコンシェルジュ通信では、そんな世代を超えて親しまれている絵本児童文学魅力にふれる本を3冊ご紹介します。

※書名をクリックすると、それぞれの本の詳しい情報をご覧いただけます。

 

 

まず1冊目は、こちら。

 

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本へのとびら ―岩波少年文庫を語る

 宮崎駿/岩波書店

 

著者は、アニメーション映画監督の宮崎駿さんです。

内容は2部構成になっており、第1部では自身が長年親しんできた「岩波少年文庫」の中からおすすめする50冊を紹介。第2部では、自らの読書体験や児童文学の挿絵の魅力について、インタビューをもとにまとめています。アニメーターならではの視点で、本の表紙絵や挿絵の大切さを語っています。

 

この本のユニークな点は、第2部は一般的な白いページであるのに対し第1部の紙がわざと日に焼けたような色に加工されていること。

 

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薄茶色のページに、推薦コメントと「岩波少年文庫」の表紙絵が1冊ずつ掲載されています。

長い年月を経たようなページをめくっていると、学校の図書室で本を読んでいた頃にタイムスリップしたような、懐かしい気持ちで読み進めることができました。

 

「岩波少年文庫」シリーズは、千代田図書館では児童書のある10階フロアの「児童文庫コーナー」に並んでいます。

 

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「児童文庫コーナー」の青い表示が目印

 

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2冊目は、小学3、4年生の「こくご」の教科書に取り上げられた作品を大人へ向けて紹介している本です。

著者は「童話の世界に起こる奇想天外な出来事は、笑いながらもなぜかホロリとさせられる」感動があると語り、そんな「感動」を心に効くビタミン剤のように補給してほしい、という思いがつまった1冊。

 

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おとなを休もう』 

石川文子編/フロネーシス桜蔭社

 

この本では、昭和40年から平成16年度までの40年間にわたり出版された、小学3、4年生の「こくご」の教科書の中で、採用頻度の高かった作品を掲載しています。

 

そのうち、最も多く採用されているのは、新美南吉による『ごんぎつね』だそう。

著者が300冊もの教科書を読み進めるうち、すぐにベスト1位が何になるのか予想が付くぐらい『ごんぎつね』の存在は“圧倒的”だったそうです。

 

あとがきの中で著者は「世代を超えて、読み継がれる名作は、きっと親とこどもの会話の橋渡しになってくれるにちがいありません」と語っています。

子どものころに好きだった本を、親子でゆっくり本を読むのも良いですね。

 

小学1、2年生や5、6年生の「こくご」の教科書に取り上げられた作品は、同じ著者がくじらぐもからチックタックまでにまとめています。 

また、千代田区で採用している教科書は、千代田図書館の千代田区行政コーナーの棚にあります。

(館内での閲覧のみ)

 

 

3冊目は、クリスマスを控えたこの時期に読みたい1冊。

 

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ほんもののプレゼント

オー=ヘンリー/岸田今日子訳

東 逸子 絵

偕成社

 

これは、アメリカの小説家オー・ヘンリーの短編『賢者の贈り物』の新訳版絵本です。

女優であり童話作家でもある岸田今日子さんの優しく語りかけるような翻訳と、画家の東逸子さんの表紙絵や挿絵が印象的な1冊です。小学生のときに気に入って何度も借りて読んだ記憶があります。

『賢者の贈り物』は多くの方によって翻訳されているので、さまざまな翻訳や挿絵の中から自分の好きな1冊を探してみるのもいいですね。

この本は30年前に出版されたもので、すでに新刊書店には並んでいない本ですが、千代田区立図書館では四番町図書館で所蔵しています。

 

 

年末年始は、普段なかなか会えない遠くの親せきと顔を合わせる機会も増えると思います。

好きな絵本や児童文学について、世代を超えて語りあってみてはいかがでしょうか。

 

 

Posted at:12:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.11【特別展 江戸から東京へ
~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~】のご案内!

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、特別展「江戸から東京へ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~ 12月2日(日曜日) まで開催中です!(開催概要はコチラ

 

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この展示では、幕末の黒船来航以降の幕末動乱から江戸城無血開城、鹿鳴館時代と言われた明治10年代までの時代をとりあげ、社会の変化や江戸から東京へと移り変わる街並みとともに、今まであまり知られていなかった江戸城無血開城に皇女和宮、天璋院篤姫が果たした役割などにスポットを当てて紹介しています。

今回はその見どころをご紹介します!

 

【見どころ1】

幕末の江戸城を襲った火災を描いた「江戸城火災之図」(初公開)や、和宮の紋である葉菊紋と葵紋の入った「和宮嫁入道具」など貴重な資料が多数展示されており、一見の価値あり。

 

【見どころ2】

明治21年(1888年)にニコライ堂から撮影された日本最古の360度パノラマ写真と、CGで復元した幕末の街を見比べるコーナーが面白い!

 

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(復元CG制作:フジテレビジョン 監修:平井聖氏)

 

【見どころ3】

幕末から明治にかけての変化の様子が、錦絵、泥絵、写真などいろいろな資料で見比べられる!

 

安政2年(1855年)の安政の大地震以降、鯰絵(なまずえ)と呼ばれる錦絵が大量に出回りました。

 

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安政大地震後瓦版「あんしん要石」

 

この「あんしん要石」は、当時地震の原因である大鯰を抑え込むと考えられていた要石(かなめいし)が描かれた錦絵です。

今回の特別展では当時の大衆が生き生きと描かれている錦絵を他にもご紹介しています。

 

その後、流行したのは、精度の低い顔料と胡粉を混ぜた絵具で描かれた「泥絵」です。泥絵の面白いところは水墨画や錦絵と異なり西洋風の構図が多く見られる点です。

今回の展示ではこの頃撮影された千代田区の写真や錦絵、泥絵を多数展示しています。

江戸から明治への時代の変化をこんな美術的な視点でご覧頂くのも楽しいのではないでしょうか。

 

見どころいっぱいの図録は当館1階のカフェ&ショップにて販売しております!

 

なお、特別展に合わせて図書フロアでは【江戸・東京】の本を集めた関連展示を行っています。

 

「明治 あたらしい時代を迎えた人々」

【期 間】 開催中~2019年1月18日(金曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア2階パープルゾーン

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当時の「暮らし」「食」「生活様式」「娯楽」」「教育」「芸術」「文学」「建築」「交通」…

ジャンル分けをしてご案内していますので、いろいろな角度から「明治」をお楽しみいただけます。

 

「江戸から東京へ 江戸城無血開城から東京の新たな幕開け」

【期 間】 開催中~12月2日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア2階パープルゾーン【三角台】

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世相や文化について

幕末動乱期と文明開化期に分けて展示しています。

 

「特別研究室蔵書に見る江戸・明治」

【期 間】 開催中~12月2日(日曜日)

【場 所】 日比谷図書文化館

      図書フロア3階 ホールガラスケース

 

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こちらは4階特別研究室の蔵書から明治維新前後の歴史的な場面や日常の暮らしを描いた図版や錦絵を展示しています。

 

特別展にお越しの際は、この機会に各フロアの展示もぜひご覧ください。

皆様のご来館をお待ちしております。

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.38:
今年も「東京名物 神田古本まつり」が始まりました!

毎年秋に神保町古書店街で開催される「東京名物 神田古本まつり」

第59回となる今年は、10月26日(金曜日)から11月4日(日曜日)まで開催されます。

 

古本まつり初日の朝10時よりオープニングセレモニーが行われ、今年も千代田図書館コンシェルジュはテープカットのアテンドを務めさせていただきました。

 

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神田古本まつりで有名なのが、靖国通りの歩道で開催される「青空古本市」

左右を書店と書棚に囲まれた、まるで「本の回廊」と言えるような空間が約500mにわたって広がっています。

 

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書店それぞれに特色のある品ぞろえなので、見ているだけでも楽しめます。

書棚の商品は期間中に何度も入れ替えが行われ、選りすぐりの書籍が並ぶそうですよ。

(午前10時~午後7時、雨天中止 ※最終日は午後6時まで)

 

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ほかにも「特選古書即売展」や「じんぼうチャリティーオークション」「神保町ブックフェスティバル」など、イベントが目白押しです!

 

そんな見どころ盛りだくさんの古本まつり。一息つきたくなったら神保町のお食事処に立ち寄ってみるのもおすすめです♪

「本の街」として有名な神保町。実は、カレー・カフェ・中華など、多彩なお食事処の立ち並ぶ「食街」でもあります。購入した本をお供にのんびりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、千代田図書館9階のコンシェルジュブースには、千代田図書館コンシェルジュが実際に店舗に足を運んで作成した「コンシェルジュのおすすめグルメファイル」を置いています。図書館にお越しの際は、ぜひ手にとってみてくださいね。

 

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また、散策中に「探している本はどこの書店にある?」、「おいしいカレー屋さんを知りたい」など気になることがあったら、神保町すずらん通り「小学館ギャラリーBH神保町」内にある「本と街の案内所」へ。千代田図書館コンシェルジュは、普段は平日のみ出張していますが、古本まつり期間中は土日(4日を除く)もいますので、ぜひ気軽にお立ち寄りください。

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 (写真左:案内所外観 / 右:昨年度古本まつり時の所内の様子)

 

さらに、今週末には「神田カレーグランプリ2018も開催されます。神保町古書店街から歩いていくこともできますので、ご一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。

活気あふれる東京・神田の秋をぜひ楽しんでくださいね♪

 

 

「第59回 東京名物 神田古本まつり」

【日 時】 10月26日(金曜日)~11月4日(日曜日)

【会  場】 神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神田神保町交差点他)

青空古本市等イベントの詳細につきましては、こちらをご覧ください。

 

「神田カレーグランプリ2018 グランプリ決定戦」

【日 時】11月3日(土曜日)、11月4日(日曜日)

【会 場】小川広場

イベントの詳細につきましてはこちらをご覧ください。

 

Posted at:13:00

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.10:
明治維新150年記念イベントも続々!資料から眺める明治の千代田の風景をご紹介

 

今年は明治維新から150年後にあたるため、全国で様々な記念イベントが開催されているのはご存じでしょうか。

広報千代田9月5日号でも「千代田区と明治150年」と題し、大きなカラー写真入りで特集しています。

 

広報千代田9月5日号→コチラ

※広報千代田は日比谷図書文化館1階受付でも配布しています。

 

また、当館でも10月5日(金曜日)から12月2日(日曜日)まで

特別展「江戸から東京へ~江戸城無血開城から東京の新たな幕開け~」を開催予定です。それに併せ特別展関連講座もご用意しておりますので、ぜひ、ホームページからチェックしてみてください。

(満席の場合は随時受付終了となります。ご了承ください)

展覧会開催概要と関連講座・申込方法→コチラ

 

なお、特別展につきましては次回の日比谷図書文化館コンシェルジュ通信で詳しく特集する予定ですので、こちらも楽しみにお待ちください。

 

今回の日比谷図書文化館コンシェルジュ通信では、明治維新150年記念にちなんで前回(Vol.9)に引き続き、明治期の近代建築の貴重な資料を基に、明治時代の千代田の風景をお届けしたいと思います。

今回も貴重な資料を千代田区教育委員会にご提供いただいています。 

古くから東京の政治的・商業的中心地として栄えてきた千代田区。お届けするのは、日比谷を少し離れて竹橋、お茶の水の風景です。

 

ニコライ堂

日本での布教活動を目的としてロシアより来日したニコライ・カサートキンによって建立されたニコライ堂は、1891年(明治24年)に竣工。建設に当たっては、ジョサイア・コンドルが実施設計を務めています。

関東大震災で鐘楼がドームに倒れて崩壊しましたが、1929年(昭和4年)に現在の姿に再建されました。ちなみに、再建までの間は、千代田図書館の前身である東京市立一橋図書館が、震災での全焼をうけてニコライ堂の敷地内でバラック建ての仮設図書館を設けていました。(詳しくは→コチラ

平成になってからも工事、修復等が行われており、有料での聖堂内見学もできます。詳しくはニコライ堂のホームページなどでご確認ください。

 

明治20年代のニコライ堂

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(千代田区教育委員会蔵)

 

関東大震災で被災したニコライ堂(1923年)

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(個人蔵)

 

現在のニコライ堂

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旧近衛師団司令部庁舎と竹橋兵営(近衛歩兵第一連隊兵舎:明治20年代)

江戸城の北ノ丸と呼ばれた場所のほとんどは、現在北の丸公園となっていますが、戦前、この地には近衛師団関係の施設が林立していました。

1910年(明治43年)、陸軍技師 田村鎮(やすし)の設計により建設された近衛師団司令部庁舎は一時解体が決定されましたが、各方面からの保存要望を受けて1972年(昭和47年)に重要文化財に指定されました。現在は保存活用工事を経て、東京国立近代美術館工芸館として活用されています。

 

現在の東京国立近代美術館工芸館(旧近衛師団司令部庁舎)

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残念ながら司令部庁舎の当時の外観に関する資料は入手出来ませんでしたが、当時の北の丸付近の風景を知るために、隣接していた近衛歩兵第一連隊兵舎をご紹介します。

 

竹橋兵営(近衛歩兵第一連隊兵舎:明治20年代)

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(千代田区教育委員会蔵)

煉瓦造りの兵舎が立ち並ぶ当時の竹橋の風景を想像していただけますでしょうか。

 

これらの建物の所在は前回もご紹介しました、日比谷図書文化館 特別研究室所蔵、1897年(明治30年)の東京市の地図『東京一目新図』の中にも確認できます。

 

『東京一目新図』

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(特別研究室蔵)

 

皇居のお堀の北側、白く見えている部分が近衛師団司令部庁舎のあった辺りです。ニコライ堂はその東側、神田川の手前あたりに見ることができます。

 

こちらの地図。細かい部分を見れば見るほど新しい発見がある面白い資料です。

特別研究室では随時原本を広げて見ることができますが、申請いただければ研究目的での撮影が可能ですので、地図を手元でゆっくりご覧になりたい場合はスタッフにお気軽にご相談下さい。

 

また、日比谷図書文化館の図書フロア2階には東京、千代田区関係の多様な書籍を揃えたコーナーもあり「特別研究室で『東京一目新図』の細かい部分をじっくり見て、気になった建物や場所について図書フロアでゆっくり調べる」といった楽しみ方もおすすめです。

 

資料から眺める明治の千代田の風景、いかがでしたか?

皇居周りのお散歩が気持ちがよい季節になってまいりました。

東京・千代田区界隈にお越しの際には、まずは日比谷図書文化館に寄って歴史・文化・地理・グルメをリサーチしてから、

「いざ、千代田の街歩きへ出発!」

ぜひ、皆様のご来館をお待ちしています。

Posted at:13:00

コンシェルジュ通信Vol.37:見て、聞いて、調べて、地域情報 発信中!!

千代田図書館のコンシェルジュブースでは、私たちコンシェルジュがおすすめするスポットや文化施設、地域情報等を手作りのファルや案内マップにして紹介し、どなたにでもご覧いただけるようにしています。

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今回はその中の1つ “見聞調録” について紹介します。

私たちは街案内をする中で見て、聞いて、調べたこと本や関連する地域情報と一緒に紹介する『千代田図書館コンシェルジュの見聞調録』として、年に6回発行しています。

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“見聞調録”とは【見聞録】(見たり聞いたりしたことの記録)に「調べたこと」を追加した造語です。

 

前身の『本と街の案内所 見聞調録』は、神保町にゆかりのあるテーマをメインに2009年8月(Vol.1)から2017年3月(Vol.48)まで発行しました。

その後は『千代田図書館コンシェルジュの見聞調録』として、2017年6月から新たに発行を開始し、現在に至るまで、コンシェルジュならではの目線で千代田区にまつわる様々なテーマで情報を紹介しています。

2018年9月発行予定の最新号では、『千代田区の過去を地図や写真で探る(仮)』をテーマに、江戸、明治、大正、昭和と時代ごとの千代田区にまつわる資料やスポットを紹介します。

 

千代田図書館コンシェルジュブースの正面には、今から200年ほど前の千代田区の部分を引き延ばした『文化改正御江戸絵図』のフロアマットが敷かれているのですが、この足元の地図を不思議そうに見つめている方がよくいらっしゃいます。

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そこで、『文化改正御江戸絵図』の紹介を中心に、時代ごとの千代田区の姿を知ってもらえるようにと、次号ではこのテーマを選びました。コンシェルジュのおすすめや豆知識も掲載予定です。

 

また今回は『文化改正御江戸絵図』に、千代田図書館の場所を目印にして、現存する清水門などをわかりやすく記した案内マップも作成中。完成次第コンシェルジュブースで展示いたします。

ぜひ、楽しみにしてくださいね。

 

“見聞調録”は、千代田図書館のコンシェルジュブースでは2009年8月発行分からの全バックナンバーをご用意しています。

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日比谷図書文化館のコンシェルジュブースでも2017年6月発行分より配布しています。

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千代田図書館HP・コンシェルジュサービスからも、ご覧いただけますよ。

 

心惹かれるテーマを見つけたら、ぜひコンシェルジュブースに足を運んでくださいね。

紹介している書籍や資料、スポットなどを参考に、新しい千代田区を発見してみてはいかがですか?

 

 

 

Posted at:12:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.9:日比谷図書文化館ならではの楽しみ方!資料から眺める明治・大正の風景

今回のちよぴたブログでは特別展鑑賞後に是非おすすめしたい当館ならではの楽しみ方をご提案します。

 

 

好評開催中の特別展「大正モダーンズ 大正イマジュリィと東京モダンデザイン展」にちなみ、日比谷図書文化館 1階コンシェルジュ・受付横のスペースでは、現在、当館から程近い場所にある明治・大正時代に建てられた近代建築のご案内をしています。

 

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ご存じの通り、古くから東京の政治的・商業的中心地として栄えてきた千代田区には貴重な歴史的建造物が復原という形で現存している例も少なくありません。

今回取り上げているのは

「東京市立日比谷図書館」(現存せず)「東京駅丸の内駅舎」「三菱一号館美術館」「鹿鳴館跡碑」「法務省 赤れんが棟」の5箇所です。

 

展示に当たっては、多くの貴重な資料を千代田区文化財事務室(当館の中に事務所があります)にご提供頂き、その資料を中心に現在の復原された姿の写真、所在地、簡単なご紹介と併せて掲示しています。

 

スペースに限りがあり、展示内でご紹介できたのはお借りした貴重な資料のうちほんの一部に過ぎません。

そこで、展示出来なかった当時の日比谷の風景を語る際に欠かせない建築物の資料についてこちらで少しだけご紹介いたします。

 

■「帝劇と警視庁」

 

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(辻真千子氏寄贈:渡辺亀太郎撮影〈大正前期〉

 千代田区教育委員会蔵)

 

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(絵葉書・個人蔵)

 

明治44年(1911)、丸の内の皇居に面したお堀端に共に竣工した赤煉瓦造りの警視庁と白亜の帝国劇場が並んで描かれています。

 帝国劇場は大倉喜八郎や渋沢栄一など、財界人、実業家が発起人となり建設されました。

設計は三越などを手がけた横河民輔が担当しています。

当時の建物は大正12年(1923)の関東大震災の際、建物内部を焼失、その後内部を再建し、演劇用劇場や映画館として歴史を刻むも、昭和39年(1964)映画「アラビアのロレンス」の上映を最後に解体されました。

 

一方、警視庁といえば現在の桜田門前の建物が思い浮かびますが、この赤煉瓦の警視庁は竣工から大正12年(1923)の関東大震災の際、火災で焼失するまで、日比谷にあったものです。

 

■初代帝国ホテル

 

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(特別研究室所蔵)

 

明治23年(1890)竣工の初代帝国ホテルです。設計は渡辺譲です。大正11年(1922)に火事で焼失、翌年大正12年(1923)に建てられたのが、フランク・ロイド・ライドが設計した2代目の帝国ホテルになります。

 

他にもまだまだご紹介したいところですが、続きはまたの機会に。

 

そして、今回参考にした資料の数々がこちらになります。

 

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全て当館図書フロアの蔵書です。

お貸出し出来ない資料もありますので、緑に囲まれた涼しい館内での閲覧がおすすめです。

 

他にも常設展示室では日比谷地区に留まらず、千代田区内の近代建築や、明治~昭和初期の歴史・文化に関する資料を無料で公開しています。

 

また4階特別研究室では今回館内展示でご紹介している明治30年の東京市の地図である「東京一目新図」の原本の閲覧も可能です。

 

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(特別研究室所蔵)

 

さらに特別研究室前の壁面には参謀本部による明治前期の東京府の測量図や昭和初期の東京市全図が常時展示してあり、時代に沿って見比べるのも一興ではないでしょうか。

 

さて、

日比谷図書文化館ならではの「明治・大正期文化の楽しみ方」いかがだったでしょうか。

 

まだまだ暑い毎日が続きます。

実物の建物を見て歩くにはちょっと辛い。そんな時はぜひ図書館の資料の中で歴史散歩をお楽しみ下さい!

 

Posted at:15:15

コンシェルジュ通信Vol.36:街案内に欠かせない大切な仕事~街を歩いて情報収集

私たち図書館コンシェルジュは、館内の案内だけでなく千代田区の街案内も行っています。そのため、日頃から街の情報を集めるようにしています。

その中でもよく聞かれるのが、千代田図書館からも近い神保町古書店街についてです。そこで私たちは定期的に神保町を歩いています。

今回のコンシェルジュ通信は、街を歩きながらどんなふうに情報収集をしているのか、6月下旬に行ったときのようすを交えながらご紹介します。

 

この日は、七夕が近いこともあり、店の軒先に七夕の笹飾りが飾られていました。こんなちょっとした街の変化ものがさず見ています。

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 “世界一の本の街”とよばれる神保町の古書店街には、150店舗以上の古書店があると言われており、それぞれの古書店が扱うジャンルも多岐にわたります。

私たちはまず新人のうちに、実店舗を構えている約100店舗の古書店を実際に訪れ、それぞれの古書店の特徴を覚えていきます。何のジャンルを専門に扱っている店?棚にはどんなインデックスがある?どの年代の本が多い?などなど、細かな特徴を覚えていきます。

また、古書店までの道順や目印、看板など、どのように案内したら分かりやすいかをお客様の目線で確かめていきます。

 

こうして実際に自分の目で確かめた情報は、例えば、具体的な書名はわからない、データベースには載っていないなど、検索だけでは補いきれないお問い合わせの時に活かしています。

 

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また古書店だけでなく、街の変化にもアンテナを張っています。新規オープンした店舗などは、テレビや新聞をご覧になったお客様から問い合わせを受けることがよくあるため、すぐに見にいくようにしています。

 

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今年4月に、岩波ブックセンター信山社の跡地にオープンした神保町ブックセンターでは老舗古書店が載った「神保町の歩き方」看板も見ることができますよ。神保町ならではの看板ですね。

オープン直後に行ったメンバーから、「カーペットからカフェのメニュー表まで、岩波文庫の表紙デザインがモチーフになっていたよ。」と聞き、個人的にも興味がわいたので、その後すぐに行ってきました。

メンバー間でそれぞれが得た情報を共有しているので、お客様から「テレビで放映していた、新しい書店はどこかしら?」とお問い合わせをいただいた際にも、すぐにお答えすることができました。

 

また私たちが肌で感じた街の魅力や集めた情報は、日々の街案内だけではなく、「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」などにも活かしています。

先日は、5月に開催した「神保町ツアー」に参加された方が、「ツアーに参加した後、神保町の違った面が見えて、古書店通いが楽しくなっています」と声をかけてくださいました。ツアーをきっかけに、より街の魅力を感じていただけるようになったと聞き、とてもうれしくなりました。

 

【開催レポート(前編)】千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「神保町古書店街の150年」編

【開催レポート(後編)】千代田図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「神保町古書店街の150年」編

 

このように、図書館と街の魅力をお伝えできるよう、日々情報収集してお待ちしています!

千代田図書館にいらっしゃった際には、ぜひ私たちコンシェルジュに気軽に声をかけてください。

 

Posted at:18:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.8:
千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」と日比谷図書文化館
特別展「大正モダーンズ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~」

 

千代田区は、出版・印刷業が集積した全国有数の街として発展してきました。

 

平成27年11月、区内出版社・龍星閣より、大正ロマンを代表する画家である竹久夢二(1884~1934)に関する美術作品、資料約1200点が千代田区に寄贈されました。

 

今回は、寄贈を受けて調査研究に取り組んできた成果を公開する千代田区と東京ステーションギャラリーの共同企画特別展「夢二繚乱」

これに連動し開催される、夢二が活躍した大正~昭和初期のさまざまなグラフィック・デザインを紹介する、日比谷図書文化館特別展「大正モダーンズ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン」、二つの展示と関連講座について、ご案内します!

 

「千代田区×東京ステーションギャラリー 夢二繚乱」

【日 時】 開催中~ 7月1日(日曜日)午前10時~午後6時

     (金曜日は午後8時まで、入館は閉館30分前まで)

【休館日】 毎週月曜日(6月25日をのぞく)

【場 所】 東京ステーションギャラリー(JR東京駅丸の内北口改札前)

【観覧料】 一般900(700)円、高校・大学生700(500)円 

※( )内は前売料金(5月18日まで販売)、中学生以下無料

※障がい者手帳等をお持ちの方は100円引き、及び付き添いの方1名は無料

 

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見どころは・・・

初公開!早稲田実業学校在学中の明治36(1903)年、19歳の夢二が制作した、手書き冊子の『揺籃(ようらん)』。()

若き夢二の創作の原点をうかがい知ることができます。

 

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『揺籃』

 

そしてもうひとつ、こちらも初公開となる

昭和2年(1927)年に都新聞(現・東京新聞)に連載された『出帆(しゅっぱん)』。

夢二の半生を綴った自伝小説です。

彼の愛した女性達や、彼女たちと訪れた場所の風景が描かれた挿絵、134点の原画全てを一堂に公開します!

 

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『出帆』

 

○ギャラリートーク 担当学芸員による展覧会解説

○演奏会(昼休みコンサート)+講座

 

関連講座

①「ジャーナリズムと竹久夢二」

②「出版活動と千代田、龍星閣コレクション」

③「装幀・出版からみた竹久夢二」

(展覧会開催概要と関連講座・申込方法→コチラ

 

「大正モダーンズ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン」

【日 時】 6月8日(金曜日) ~ 8月7日(火曜日)

      平日:午前10時~午後8時

      土曜日:午前10時~午後7時

      日曜日・祝日;午前10時~午後5時

     (入室は閉室30分前まで)

【休館日】 6月18日(月曜日)、7月16日(月曜日・祝日)

【場 所】 日比谷図書文化館1階=特別展示室

【観覧料】 一般300円、大学・高校生200円 

※千代田区民・中学生以下・障害者手帳などをお持ちの方、及び付き添いの方1名は無料

 

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見どころは・・・

出版界が隆盛し新しい文化が花開いた大正時代。

竹久夢二、小村雪岱、杉浦非水など多くの画家が手がけた、書籍、雑誌、装幀、など、いまなお斬新なグラフィックデザインの数々。

「ポップ」で、「カワイイ!」を堪能できること間違いなしです。

 

○ギャラリートーク

講師:山田俊幸(本展監修者)、永山 多貴子(郡山市立美術館学芸員)

 

関連講座

①講演会「大正のモダンデザインと竹久夢二」

②ワークショップ「かわいい紙を貼って、レターボックスをつくる!」

大正モダン風の紙を貼って、ハガキを収納できるレターボックスを制作します。

(展覧会開催概要と関連講座・申込方法→コチラ

 

申込方法や締め切り日がそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

皆様のご参加をお待ちしております!

Posted at:15:20

コンシェルジュ通信Vol.35:千秋文庫でみる「城絵図と町絵図」

今年は「明治150年」で盛り上がっていますね。

大河ドラマ「西郷どん」も放送中ですが、

西郷隆盛が後に関わる江戸城明け渡しからも今年で150年です。

今から150年前までは、まだ江戸時代だったのです。

千代田図書館の目の前も江戸城の一部でした。

 

この江戸城の絵図や、江戸の町絵図がご覧いただける場所が

千代田図書館のすぐそばにあります。

図書館から歩いて約10分、千鳥ヶ淵の西側、

内堀通り沿いにある「千秋(せんしゅう)文庫」です。

 

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千秋文庫は、旧秋田藩主、佐竹家に伝わる数多くの

貴重な文化資料を集めた博物館です。

館名の「千秋」とは、秋田市内にある佐竹家の居城であった久保田城が、

現在「千秋公園」と名づけられていることに由来しているそうです。

 

現在の場所に佐竹家34代当主、佐竹義春侯爵の別邸が

あったことから、この地に千秋文庫が建てられました。

実際のお邸は、隣の旧九段坂病院などを含む広さがあったようです。

 

こちらでは古文書・古記録、古地図、模写絵画や古戦場図のほかに

歴代藩主の花押(かおう、サインのようなもの)や

印章(下写真)なども所蔵しています。

 

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創設者の小林昌治(しょうじ)は、佐竹義春侯爵の家令職を勤め、

太平洋戦争の最中、所蔵する大部分の資料を

文化財として保存するよう、義春侯より依頼されました。

 

空襲の心配がある中での、資料の保管や移動には

並々ならぬ苦労があったようです。

当時の様子は、1階のビデオコーナー

「昭和56年 千秋文庫開館当時 創設者 小林昌治インタビュー」

で語られています。

 

ここからは4月7日まで開催中の企画展「城絵図と町絵図」をご紹介します。

 

1階では、江戸城や秋田城、その他の地域の城絵図

大名屋敷の庭園図などを中心に展示しています。

 

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江戸城絵図(左下写真)は色鮮やかで、

外桜田や北桔橋(きたはねばし)の文字も見えます。

また出羽国秋田城絵図(右下写真)をはじめ、会津城、仙台城、南部城(盛岡城)などの

東北地方の城絵図が展示されていますので、見比べてみるのも面白いかもしれません。

 

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2階では、江戸各地の町絵図江戸名所図会(えどめいしょずえ)(左下写真)、

歌川広重の名所江戸百景(平成初摺り復刻出版)(右下写真)などを展示しており、

当時の町人の暮らしぶりを垣間見ることができます。

 

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鮮やかな色使いが目を引く江戸切絵図(下写真)は

尾張屋板切絵図(おわりやばんきりえず)です。

元々錦絵などを商っていた「尾張屋」の切絵図は、その鮮やかな色彩が人気でした。

150年以上経った現在も鮮やかさを保っています。

切絵図は参勤交代で江戸に滞在した武士の江戸土産としても

高い人気を誇っていたようです。

 

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外桜田の町絵図(下写真)を見ると、桜田御門のすぐ近くに

井伊家の屋敷があるのがわかります。

「桜田門外の変」はわずかな距離の間で起こったのですね。

 

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視点を変えてみると、幾通りもの楽しみ方ができる

奥が深い企画展です。

 

「城絵図と町絵図」の開催は4月7日(土曜日)までです。

江戸の風情と、秋田の風を感じに、ぜひ千秋文庫に足を運んでみてください。

 

企画展「城絵図と町絵図」

【期 間】 開催中~4月7日(土曜日)

【時 間】 午前10時~午後4時※入館は閉館の30分前まで

【休館日】 日曜日・月曜日・祝日、12月27日~1月4日

【会 場】 千秋文庫(千代田区九段南2-1-36)

【入館料】 当日券 一般:450円(団体割引350円)

      高校・大学生:350円(団体割引250円)

      小・中学生無料 ※団体割引は20名様より

詳しくは→コチラ

Posted at:10:40

コンシェルジュ通信Vol.34:
企画展示「神田学生街の記憶1880-1980 五大法律学校の軌跡」

「昔の神田学生街の写真を見られる企画展がある」と聞き、

訪れたのは神田地域にゆかりのある5大学の企画展示

「神田学生街の記憶 1880ー1980 五大法律学校の軌跡」。

専修大学、中央大学、日本大学、法政大学、明治大学の

5つの大学が所蔵するさまざまな写真から

学生街としての街の記憶をたどる企画展です。

 

タイトルにある1880-1980とは、

法政大学の前身が創立された1880年(明治13年)から

中央大学が駿河台を離れた1980年(昭和55年)までの

100年間のことだそう。

 

会場は三井住友海上が運営するECOM駿河台(えこむするがだい

環境や自然に関する資料や地域の情報をそろえている

環境コミュニケーションスペースです。

 

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自然光がふりそそぐ開放的なスペースで

ゆっくりと写真パネルや映像を見ることができました。

 

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壁面には、明治時代から昭和後期までの写真が

年代ごとに並んでいます。

大学の門前で学生達を撮った記念写真や

大学図書館で勉強している姿など、

大学構内での様子から神田界隈で青春を謳歌する学生達の姿まで、

たくさんの写真とともに時代の変遷を感じることができます。

 

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また、スペースの中央に大きく展示されているのは、

明治中期の神田界隈展望写真

当時この辺りでは一番高い建物として建設中だった、

ニコライ堂から俯瞰で撮ったものだそう。

貴重な街の姿がパノラマ状に紹介され、

まるでタイムスリップしたかのような気分になりました。

 

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現在も日本有数の学生街としてにぎわう神田エリア。

今につながる街の記憶をたどりに、

企画展「神田学生街の記憶 1880ー1980 五大法律学校の軌跡」へ

ぜひ、足を運んでみてください。

 

企画展示 神田学生街の記憶 1880ー1980 五大法律学校の軌跡

 

【期 間】 開催中~2018年2月28日(水曜日)

【時 間】 平日午前10時~午後5時

      (2月28日は午後3時まで)

 ※貸し切り等でご覧いただけない時間帯があります。

  最新情報はECOM駿河台Facebookをご覧ください。

  ECOM駿河台Facebookは→コチラ

【会 場】 ECOM駿河台

【所在地】 千代田区神田駿河台3-11-1

【入場料】 無料

【主 催】 専修大学大学史資料課/中央大学大学史資料課/

      日本大学企画広報部広報課/法政大学史センター/

      明治大学史資料センター/法律学校研究会

【共 催】 三井住友海上火災保険株式会社

 

詳しくは→コチラ

 

 

Posted at:15:40

コンシェルジュ通信Vol.33:東京古書会館で千代田図書館連携資料展

東京古書会館では、2月3日(土曜日)まで

千代田図書館と神田古書店連盟が主催する

戦前の出版検閲を語る資料展 『浮かび上がる検閲の実態』を開催中です。

 

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昭和初期の出版検閲について解説したパネルと共に

千代田図書館所蔵の「内務省委託本」など、検閲の跡が残る

数多くの貴重な本や資料が展示されています。

 

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千代田図書館では、これまでも定期的に

「出版検閲」に関する展示を開催していますが

これだけ多くの「内務省委託本」が並ぶのは初めてです。

 

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実際に内務省の検閲官がチェックをするために引いた

赤線青線、出荷の可否についてのコメントなど

当時の検閲がどのように行われていたのかを

間近で見ることができますよ!!

 

ちなみに「内務省委託本」とは、1937年頃以降、

内務省で検閲業務に実際に用いられた原本の一部

千代田図書館の前身である東京市立駿河台図書館などに

委託されていました。

千代田図書館では現在、約2,300冊が確認されている

出版史上の貴重な資料です。

 

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また今回は、神田古書店連盟と連携したことで

特設コーナー『用紙や価格の統制』が併設されました。

「書籍企画届」「書籍用紙特別割当申請書」(ともに個人蔵)や

東京古書組合所蔵の「公定価格関係資料」などの大変珍しい資料と、

千代田図書館所蔵の古書販売目録を一挙にご覧いただくことができます。

 

そもそも今回の連携展示は、千代田図書館にある

神田古書店連盟が主催する出張古書店コーナー

「としょかんのこしょてん」からの進展です。

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「としょかんのこしょてん」は

神田古書店連盟に加盟する神保町の古書店が

毎回、各店舗の特色を活かした展示を行っていて

歴史的価値のある資料が並ぶことも度々。

 

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「いつもは図書館で古書店の展示をやっているから

たまには古書店側に図書館が来るのも良いでしょう。」

と語ってくださったのは、広報部長の小野祥之さん

小野さんは主にスポーツ関連の商品を扱う

古書店「ビブリオ」の店主さんです。

 

また東京古書組合職員の大場さん

「この展示をきっかけに、誰でも気軽に東京古書会館に

入館できることや、一般向けの販売会などがあることを

知って欲しい」

と笑顔でおっしゃっていました。

 

さらに展示最終日には、参加無料の関連講演会

『浮かび上がる警保局図書課』も開催されます。

戦前の出版検閲を担っていた「内務省警保局図書課」とは

いったいどのような仕事をしていたのか!?

そんな貴重な講演にも、ぜひ足を運んでみてください。

 

そして、この展示をきっかけに、

出版検閲、言論統制のあった時代について

考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

連携資料展 「浮かび上がる検閲の実態」

【会 期】 開催中~2月3日(土曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

      (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日、祝日

【入場料】 無料

 

関連講演会 「浮かび上がる警保局図書課」

【日 時】 2月3日(土曜日)午後2時~3時30分

【会 場】 東京古書会館7階会議室(事前申込制、参加無料)

【講 師】 安野一之氏(千代田図書館「内務省委託本」研究会)

 

詳しくは→こちら

 

Posted at:17:40

コンシェルジュ通信Vol.32:講座「むかしの千代田 震災と復興」に
参加してきました

先日、「東京文化財ウィーク」の関連講座、

「むかしの千代田 震災と復興」に参加してきました。

「東京文化財ウィーク」とは、文化の日を中心に行われる

東京都教育委員会の事業です。

都民に文化財を身近に感じてもらう目的で毎年行われており、

企画事業のうちの一つとして講座など様々な催しが行われています。

(今年は10月1日~11月30日で全て開催終了)

 

今回の講座は関東大震災被害震災からの復興がテーマ。

現在の東京の街づくりの原型となった関東大震災のことを

もっと知るために行ってきました。

 

 

会場は、日比谷図書文化館のスタジオプラス(小ホール)。

講師は文化財事務室の学芸員の方です。

満席の会場で、当時の絵葉書や写真など、

たくさんの資料をスライドに写しながらお話しくださいました。

 

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「震災前、明治や大正時代の東京はどんな風景だったのでしょう?」

まずは、当時の東京について知るところから始まりました。

千代田区ゆかりの文学者、

田山花袋の著書『東京の三十年』の冒頭文も引用しながら、

当時の東京の様子を解説します。

 

 その時分は、東京は泥濘(でいねい)の都会、

 土蔵造の家並の都会、参議の箱馬車の都会、

 橋の袂に露店の多く出る都会であった。

 (田山花袋著『東京の三十年』より)

 

泥濘(でいねい)とはぬかるみのこと。

一文ずつ語られる当時のスライド写真からは

その頃の東京の、土埃のにおいが感じられるようでした。

都市文化の成熟していた東京について

理解が深まったところで、いよいよ震災時の話へ。

 

関東大震災、当日。

震災が起きたのは土曜日の正午前でした。

ちょうどお昼時であったために

多くの家庭では食事の用意に火を使っていたこと。

木造の建造物が多かったこと。

これら以外にも様々な要因が重なり、

東京市の東半分が全焼したという大きな被害が

具体的な数字とともに、胸に迫ってきました。

 

印象的だったのは、メディアとしての絵葉書のこと。

新聞社や雑誌社、出版社のほとんどが壊滅してしまい、

震災直後の被災状況を伝える手段が無いなか、

被害を速やかに伝える手段として、

非常に大きな役割を果たしたのが、

被災写真が刷られた絵葉書だったそう。

その一方で、震災とは無関係な写真に炎や煙を描き加えるなど

加工されたニセモノ震災葉書も存在するのだそうです。

 

これは現代でも通じることだと思いました。

非常時などのSNSなどのインターネット情報は

私たちの助けになりますが、

情報源を確認することの大切さを、改めて感じました。

 

だんだんと復興が進んでいく様子も、

スライドの写真から実感できました。

 

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1930年代初頭の駿河台下(小川町交差点)と復興後のニコライ堂

 

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復興期の神田神保町周辺と文房堂の塔

 

千代田図書館からも近い、神保町の文房堂もその一つ。

震災前年の建造ですが、当時ではまだ珍しい鉄筋造りだったため、

幸い倒壊を免れたそう。

文房堂の塔は復興後、地域のランドマークのように

そびえ立っていたことが分かります。

 

会場がふっと和んだのは、

講師の方が「復興節」のフレーズを歌ったとき。

軽快なメロディー涙を笑いで吹き飛ばすような歌詞で、

復興時にはやった流行歌だそうです。

それまで震災の話に耳をかたむけ、静まりかえっていた会場も

ほっと緊張がほどけたようでした。

 

最後に、復興祭のパレードの動画で復興完了を見届けて講座は終了しました。

講演後にお話を伺うと、使用した画像資料は

200枚以上もあったそう!

90分の講座は、明治から昭和初期までの

歴史の重みを感じる充実した時間でした。

 

 

講座では何冊かの本が紹介されました。

千代田図書館所蔵の本を一部、ご紹介します。

 

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『東京の三十年』

田山花袋/著

講談社

 

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『「帝都復興史」を読む』

松葉一清/著

新潮社

 

この他に、地域資料の棚には関東大震災に関する資料があります。

ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

Posted at:14:00

コンシェルジュ通信Vol.31:三菱一号館美術館で愉しむ「二つの」芸術の秋

丸の内界隈で一際目を引く赤レンガ色の建物、

三菱一号館美術館では現在

 

「パリグラフィック―  

ロートレックとアートになった版画・ポスター展」

 

を開催しています。

 

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現在展示されているこちらのポスターは

三菱一号館美術館の所蔵する

トゥールーズ=ロートレック作

「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」。

 

ロートレックのポスター第一作目にして、

彼が世に出るきっかけとなった作品です。

 

左側に3行にわたって

“MOULIN ROUGE(ムーラン・ルージュ)”とありますが、

ご存じの通りこちらはかの有名なパリの遊興施設、

ムーラン・ルージュのことです。

 

中ほどに黒い文字で書かれた

“LA GOULUE(ラ・グーリュ)”とは、

その下に描かれている当時売れっ子だった

女性ダンサーの名前です。

 

こちらのポスターは現在では美術品となっていますが、

当時はムーラン・ルージュにラ・グーリュが出演するという、

立派な商業ポスターでした。

ロートレックがポスターを芸術の域にまで高めたというのが、

このポスターからも分かります。

 

ロートレックは遠近感を強調するなど、

浮世絵からその手法を投影しました。

また当時は通行人を引き付けやすいよう、

色鮮やかなポスターだったそうです。

 

こちらの作品以外にも、会期中は通常公開されていない

大変貴重な作品の数々に出会うことができます。

ロートレック以外にも同時代のナビ派の作品なども多数あり、

非常に見ごたえのある展覧会です。

 

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ロートレックといえば、三菱一号館美術館では

2011年に「トゥールーズ=ロートレック展」を開催しています。

千代田図書館では、千代田区ミュージアム連絡会加盟館の

図録コーナーを設けており、下記の図録も

三菱一号館美術館のコーナーでご覧いただくことができます。

 

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「トゥールーズ=ロートレック展」

三菱一号館美術館コレクション2

著編者/「高橋明也/監修」

出版社/「三菱一号館美術館」

 

さらにこちらの美術館では、展覧会」に加え

「建築」という二つ目の芸術を愉しむことができます。

 

三菱一号館美術館の設計者は

鹿鳴館やニコライ堂などの建築も数多く手がけた

イギリス人の建築家、ジョサイア・コンドルです。

初代の三菱一号館は老朽化のため1968年に解体されましたが、

コンドルの原設計に則って復元、

2010年に三菱一号館美術館が開館しました。

 

余談ですが、ロートレックのポスターに

しばしば登場する赤毛の男性は

イギリス人の画家であるチャールズ・コンドルで、

なんとジョサイア・コンドルの親戚だそうです。

三菱一号館美術館の館長が発見されたそうですが、

偶然にしてはとても不思議なつながりです。

 

それでは館内をご紹介します。

 

石の中央階段の手すりの石材の一部には

初代の部材が再利用されているそうです。

手すりの色の異なる部分が初代のもので、

触ってみるとそこだけザラっとした感触です。

 

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こちらは鉄骨階段です。

明治時代、館内ではガス灯の照明が使用されていましたが、

ガスの供給がない昼間は外光を取り入れるために

このようなデザインが有効だったと言われています。

 

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赤レンガは積み方も、明治時代の図面通りとのことです。

 

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まるで美術館自体が芸術作品のようです。

 

ここでは紹介しきれませんが、通路のアーチや床のタイル、

ガス灯を模した電灯や一号館広場など

他にも見どころがたくさんあります。

 

三菱一号館美術館の館内はバリアフリー構造となっており、

車椅子のまま入館することができます。

また東京駅とも直結しているため、

雨の日でも楽にアクセスできるようになっています。

 

この秋は二つの芸術を一度に愉しむことができる、

三菱一号館美術館にぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか?

 

パリ♥グラフィック―

ロートレックとアートになった版画・ポスター展

【会 期】開催中~~2018年1月8日(月・祝)

【休館日】月曜休館(但し、1月8日と、

           「トークフリーデー」の11月27日(月)、

           12月25日(月)は開館)

           年末年始休館:

           2017年12月29日~2018年1月1日

【時 間】10:00~18:00

           (祝日を除く金曜、11月8日、12月13日、

           1月4日、1月5日は21:00まで)

           ※入館は閉館の30分前まで

【住 所】千代田区丸の内2-6-2

【入場料】当日券 

           一般:1,700円 高校・大学生:1,000円 

           小・中学生500円

 

Posted at:15:55

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.7:日比谷カレッジご案内!
★日比谷図書文化館 開館6周年記念講演会★

秋も深まり、読書の秋、知への探求意欲も湧いてくる今日この頃・・・

 

皆さま、日比谷カレッジのことは、ご存知でしょうか?

 

日比谷カレッジとは、当館の主催・共催で行っている

講座・セミナー・ワークショップです。

詳しくは→コチラ

 

「江戸・東京」「本」「スキルアップ」「芸術」「センスアップ」

の5つのカテゴリーに基づくプログラムで、幅広く展開しています。

 

各分野の講師の方々をお迎えし、

参加者の「学び」と「交流」の場となるよう、

さまざまな講座を開催してきました。

今までのヒビカレのレポートは→コチラ

 

来月の11月4日で開館6周年を迎える当館では、

記念講演会として、ふたつの講演会を開催します!

 

まず、ひとつめは、

 

「折り」の科学と美学 ―折り紙からORIGAMIへ―

 11月1日(水曜日)午後7時~8時45分(6時30分開場)

地下1階 日比谷コンベンションホール

 

筑波大学大学院システム情報系情報工学域 教授

三谷 純(みたに・じゅん)先生をお迎えし、

コンピュータグラフィックスをご専門とする立場から

「折り紙」の歴史と可能性を探ります。

 

折ることで、作り出される世界の美しさに、思わずうっとり・・・

日本人にとって身近な遊びの折り紙ですが、

宇宙開発、建築、医療、ファッション・・・

と幅広い分野で注目されており、

見た目の美しさだけではなく、

奥が深そうですよ!

 

三谷先生の作品は

3階エレベーターホールで1119日(日曜日)まで展示中です。

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ふたつめにご紹介するのは、

維新と「文明」を考えなおす

11月9日(木曜日)午後7時~8時30分 (6時30分開場)

地下1階 日比谷コンベンションホール

 

来年、平成30(2018)年には

「明治維新150年」の節目の年を迎えます。

 

19世紀の日本の歴史を見直しながら、

東京大学法学部教授 苅部 直(かるべ・ただし)先生が、

明治維新の新しい歴史像を提示されます。

 

お2人の講師の著書を中心に、関連書籍も

2階・エレベーターホールで1119日(日曜日)まで展示しています。

 

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どなたでもお申込いただけますので、

皆さまのご参加をお待ちしています!

Posted at:12:25

コンシェルジュ通信Vol.30:10月は古書月間。古書店巡りはいかがですか?

ご存じでしょうか?

10月は「古書月間」104日は「古書の日」です。

「古書の日」の由来は、

10月を漢字で「十O」と表して、縦にすると「古」

そして4を「し」⇒「しょ」と読むと「書」

という、文字の形や読み方によるそうです。

全国古書籍商組合連合会によって平成15年より制定されました。

今回は、そんな古書月間の幕開けを彩るイベントをご紹介します。

 

日本全国の古本屋をダッシュで訪ね、

お店の様子や、「掘り出しもの」について

疾走感あふれる文体で綴る大人気ブログ

古本屋ツアー・イン・ジャパン」でおなじみの小山力也さん。

千代田図書館では

2014年12月の「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」にご出演いただき、

その古書店巡りのディープな世界について講演いただきました。

 

神田小川町にある「東京古書会館」では、

古書の日記念展示会「古本屋ツアー・イン・ジャパン さすらいの十年展」

を開催中です。

 

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入口では、壁一面を埋め尽くすほどの古書店の写真に迎えられます。

一枚一枚よく見ると、ひとつとして、同じ佇まいのお店が無いことに気づきます。

中には看板が無かったり、立派な日本家屋であったり、

ひと目では古書店とわからないような店舗も……。

 

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会場内には、小山さんの古本屋巡りの足跡が感じられる品々が満載です。

ガラスケースの中には、取材メモ帳がずらり!!

 

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右側は神保町の浮世絵、和本、古地図の専門店「大屋書房」のメモ。

店内のどこにどんなジャンルの本が並んでいるか?という

詳細な書店内部配置図付きの取材メモには、

訪れた日の状況や、駅からの道順など……。

小山さんがその時見て、感じたことが細かく記され

手のひらサイズの冒険譚を読んでいるようです。

 

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ショップカード(左)や、ブックカバー(右)など、古本屋ノベルティーも

展示されています。

白地に水玉模様のブックカバーは、かつて神保町にあった「巌松堂」のもの。

今はもう入手できない貴重な品のひとつです。

 

小山さんが古書店で入手した、数々の「掘り出し物」も並んでいます。

こちらは、井伏鱒二から三好達治に宛てたサイン入りの随筆。

 

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中野区の古書店で、なんと500円で購入したそう。

 

何十年も前に出版されて、今では絶版になった本も

古書店では見つけることができます。

小山さんのように、「掘り出し物」も見つけられるかもしれません。

 

古本屋ツアー・イン・ジャパン さすらいの十年展

【会 期】 開催中~10月16日(月曜日)

【時 間】 午前10時~午後5時

【会 場】 東京古書会館 2階情報コーナー

      (千代田区神田小川町3-22)

【休館日】 日曜日、祝日

【入場料】 無料

詳しくは→コチラ

 

また、10月4日から11月5日まで、

東京都内の古書店有志73店舗によるスタンプラリーが開催中です。

神保町の古書店21店舗参加しています。

 

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イラストレーターでスタンプ作家の大嶋奈都子さんによって

誰もが知っている国内外の文学作品が

かわいらしくて、ユーモアあふれる絵柄のスタンプになっています。

 

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台紙はA~Eの5つのブロックに分かれています。

集めたスタンプがそろったブロックの数や、

スタンプの数によって、素敵な賞品のプレゼントもあります。

スタンプラリー台紙は、

東京古書会館、参加古書店などで配布しています。

(千代田図書館でも配布しています。なくなり次第終了)

どのお店にどの作品のスタンプがあるのかな?

どんな絵柄かな?

ワクワク♪心を躍らせながら

古書店巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

めざせ73店舗!『古書の日』スタンプラリー

【期 間】開催中~11月5日(月曜日)

詳しくは→コチラ

Posted at:16:25

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.6:
【共同企画特別展 松江城と江戸城】のご案内!

千代田区中心地、日比谷公園の北側。

そこにあるものといえば…“皇居”ですよね。

 

今から約560年もの昔、太田道灌(おおたどうかん)が

その地に建てた“平山城(ひらやまじろ)”が江戸城の

はじまりといわれています。

さて今回は、その後の徳川家康によって築城された

“江戸城”に焦点を当て、その背景を探ろうと思います。

 

 

現在…

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、

「共同企画特別展 《新発見「江戸始図」関連展示》

松江城と江戸城―国宝になった城と天下人の城―」

を11月19日(日曜日)まで開催しています!

(開催概要→こちら

 

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この展示は島根県(松江城歴史的価値発信事業実行委員会)協力のもと

“松江城”とのコラボレーションが実現!

 

9月19日(火曜日)の展示初日には、秋晴れの汗ばむ陽気の中、

松江市副市長、千代田区長を筆頭に城・文化財専門の教授陣など

多くの方々にご来館いただき、オープニングセレモニーが催されました。

 

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さて、この松江城と江戸城について少しご紹介を…

 

◆松江城(別名 千鳥城)

慶長12年(1607)18万6千石の堀尾氏により

築城が始まり、5年の歳月を経て完成。

城下町松江のシンボルとなっているこの城は、

2015年に国宝指定されました。

国内の城跡で天守が国宝に指定されたのは63年ぶり。

全国で5件目の大変貴重な文化財となりました。

松江城には、他の城には見られない特色が多々

用いられており、築城にあたった堀尾氏がいかに城作りに

長(た)けていたかということが伺えます。

また、日本のさくら100選、都市景観100選にも選ばれ、

天守からはすばらしい景観が楽しめます。

 

◆江戸城◆

江戸時代には千代田城とも呼ばれていたそうです。

慶長12年(1607)頃には家康により江戸城の

中心部が一旦完成。

最終的には、寛永13年(1636)、14kmにも及ぶ

外堀が築かれ、約半世紀かけて諸大名を動員した

江戸城「惣構(そうがまえ)」が完成しました。

度重なる火災、地震や空襲などにより江戸城の

ほとんどが消失していますが、日本100名城に選定。

堀や石垣・門・櫓は国の特別史跡に、外桜田門・

田安門・清水門は重要文化財にも指定されています。

 

《展示の目玉のご紹介!》

 

皆様、“江戸始図(えどはじめず)”をご存知ですか?

なんと、東日本初公開の代物!!

 

1953年に松江市民より市へ寄贈された、

「極秘諸国城図」(全国に至る各地の城や城下町を

描いた74枚からなる絵図)の中から見つかりました。

 

今年の2月に江戸城と城下町を描いた最古級の絵図

である事がわかったそうです。

 

これまで“謎”とされていた江戸城の詳細が書かれた

この城図によって、江戸城の天守が姫路城と同じく

連立式天守(天守と複数の小天守が、渡り廊下で環状に

つながっている形式)であったこと、本丸南側出入口が

熊本城と同じく外敵の侵入を防ぐ、軍事要塞のような

造りになっていたことなどが判明しました。

 

紐解かれていく江戸城。

その姿は、東西両国の城づくりを受け継いだ、

日本の城の集大成といえるのではないでしょうか。

 

こちらの原図の展示は

9月19日(火曜日)~10月2日(月曜日)、

11月3日(金曜日・祝日)~11月19日(日曜日)の

期間限定公開となっているのでお見逃しなく。

 

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江戸始図(松江歴史館蔵)

 

その他、

“松江城天守雛形”も一見の価値あり!

 

天守の大掛かりな改修の際に製作されたと

考えられています。

江戸時代製作の天守雛型が残るのは全国で8城のみ。

その中でも、国宝天守の雛形は松江城しかありません。

 

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《特別展関連講座のご案内》

115日(日曜日)午後2時~「松江城天守と雛形」

1112日(日曜日)午後2時~「家康の江戸城-「江戸始図」の歴史的意義-」

1117日(金曜日)午後7時~「江戸の武家地景観-「江戸図屏風」をよむ-」

を地下1階<コンベンションホール>にて

(詳しくは→コチラ

 

113日(金曜日)午後130分~「江戸城登城ウォーク①」

114日(土曜日)午後130分~「江戸城登城ウォーク②」

を解説員と共に江戸城をめぐるお散歩ツアーを開催します。

(詳しくは→コチラ

 

※各講座 往復はがきにて事前申込必須

(講座別に締切日があるのでご注意下さい)

※参加費 各800

※江戸城登城ウォークは重複しての応募はできません

 

皆様のご参加をお待ちしております。

 

 

最後に… 

家康が目指した国づくりとはどのようなものだったのか…

展示はもちろんのこと、実際に城へ足を運び、藩主や

武家・町人など、江戸で暮らした人々がどのような日々を

過ごしていたのか、想像の世界へ飛び立つのも新しい

楽しみかもしれませんね。

また、当館の2階<図書フロア>では、この展示の

関連書籍コーナーも設けられています!

この秋は、奥深い城の歴史に、身も心も紅く染められては

いかがですか。

Posted at:14:00

コンシェルジュ通信Vol.29:読書の秋。食欲の秋。神田巡り。

暑さも落ち着き、秋が近づき始めた今日この頃。

神田地区では11月4日(土曜日)・5日(日曜日)に開催される

日本最大級のカレーの祭典 神田カレーグランプリに先駆け

神田カレー街食べ歩きスタンプラリーが始まり

一段と賑わいを増す活気溢れる季節になりました。

 

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神田地区では昔から専門店以外でも

カレーをメニューにする店舗が多く

今では400店以上のカレー提供店が集まり

日本のカレーの聖地と呼ばれています。

 

カレー提供店が多い理由については

諸説あるようですが

学生の街として知られる神田神保町では

食事をしながら本を読む人が多く

片手で食べられるカレーが人気になった

という話をよく聞きます。

本とカレーの街らしい謂れですよね。

 

そして、そんなカレーの聖地を食べ歩くスタンプラリー

2014年にスタートして今年で4回目。

街全体の取り組みとして年々盛り上がりを見せ

当初は53店舗だったラリー参加店は88店舗に増えました。

 

そこで今年はカレーの聖地神田巡礼88箇所巡りと題して開催。

 

スタンプラリーには4つのコースがあり

8月23日(水曜日)~11月30日(木曜日)の100日間に

エントリーしているカレー店(コースごと)と

4箇所の展示スポット(必須)でスタンプを集めると

制覇したコースに応じて神田カレーマイスターの称号を得られます。

 

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今年は通常のスタンプラリー形式以外にも

専用アプリをダウンロードすれば

スマートフォンでも簡単にスタンプ集めができます。

 

また4箇所の展示スポットでは各施設の特色を活かした

カレーに関連する企画展示を開催中。

 

私たち千代田図書館コンシェルジュが出張している「本と街の案内所」がある

小学館ギャラリーBH神保町も展示スポットの1つ。

 

料理関連の書籍を多く持つ古書店(悠久堂書店、澤口書店、

高山本店、鳥海書房)のご協力のもと

「カレーにまつわる本」を展示紹介しています。

 

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1956年出版、スパイスの歴史が記された『東西香薬史』や

日本で初めてカレー粉の製造に成功した

ヱスビー食品の創業者山崎峯次郎が残した『香辛料』など

古書店ならではの書籍も見られますよ。

 

興味のある書籍を見つけたら、ぜひ古書店へ足を運んでくださいね。

※小学館ギャラリーでは書籍の販売は致しておりません。

 

さらに10月27日(金曜日)からは、神保町の表通りを中心に

年に一度の大バーゲン 神田古本まつりも始まります。

 

心とお腹を満たすべく本とカレーの街 神田神保

読書と食欲の秋を満喫してはいかがですか。

 

 

神田カレーグランプリ公式サイト

 

神田カレー街 公式ガイドブック2017 配布中

配布場所:スタンプラリー参加店舗、JR御茶ノ水駅、JR神田駅、

東京メトロ各駅、千代田区内行政施設、書店など

※ガイドブックは数に限りがありますのでお早めに。

 

神田古本まつりのご案内(BOOK TOWNじんぼうHP)

Posted at:10:20

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.5:                    「日比谷図書文化館」の歴史をご紹介!

皆様、こんにちは。 

まだまだ残暑が厳しいですね。

 

2011年に千代田区立日比谷図書文化館として、

開館するまで、多くのドラマがありました。

 

《太平洋戦争中、本を守った人々がいたことを知っていますか?》

 

今回は、旧都立日比谷図書館の歴史と共に、

本の戦時中の疎開についてお話します!

 

1908(明治41)年、現在の場所に東京市立日比谷図書館として

開館したのが、その歴史の始まりです。

モダンでとても美しい洋館は、1915(大正4)年に、

建築画報社が発行した“東京百建築”にも選ばれています。

 

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戦前の東京市立日比谷図書館(『最新東京名所百景』より)

 

1923(大正12)の関東大震災では、

閲覧席が破損するほどの被害でしたが、倒壊は免れます。

 

1944(昭和19)、東京市が東京都に変わった翌年

都立日比谷図書館館長に就任した中田邦造は、

戦況の悪化にともない図書館にあった約26万冊の蔵書、

さらに市中にある貴重書も買い上げ、

合わせて40万冊の図書の疎開を計画しました。

 

勤労学徒動員で駆りだされた都立一中(現・日比谷高校)、

高輪商業(現・高輪商業高校)の生徒たち約50名が

リュックや大八車に本を積み込んで、約50キロ離れた

奥多摩や埼玉県志木市の農家に、何度も足を運びました。

百科事典のような厚く重たい本が多く、

約一年に及ぶ図書疎開は過酷を極めました。

 

1945(昭和20)年525

東京大空襲により日比谷図書館は、

20万冊以上の蔵書とともに全焼してしまいました。

 

もし、約40万冊の書物の疎開をしていなかったら、

日本文化の多くは失われていたのです。

 

戦争末期の食べるものもなく、

戦争に読書はいらないといわれた時代に、

本を残そうとした志の高さに感動しました。

 

40万冊という大規模な数ではありませんが、

全国の図書館でも、疎開は行なわれていたようです。

当館の〈特別研究室〉には、当時の駿河台図書館から

疎開した図書の一部が大切に保管されています。

戦争と平和、文化遺産の保存と継承について、

深く考えさせられる歴史の一端に

ふれていただける場所になっています。

 

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1957(昭和32)年

空襲で全焼してから12年後、図書館は再建されます。

三角形が特徴的な現在の建物ですが、この形の案は

当時、館長に就任した国文学者であり歌人の、

土岐善麿博士が提唱し、

高橋武志技師を中心に、設計されました。

特別めずらしいものを作ろうと考えたのではなく、

三角形の用地を最大限に利用しようとした結果、

ユニークなこの形になりました。

 

2009(平成21)、東京都から千代田区に移管され、

2011(平成23)千代田区立日比谷図書文化館として

生まれ変わり、現在に至ります。

 

当館2階図書フロアパープルゾーンには、

旧都立日比谷図書館の歴史特集コーナーを設けてあります。

来館の際には、覗いてみてくださいね。

 

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戦争中、本を、文化を守ろうとした

偉大な人たちに感謝しつつ、

たくさんのご利用をお待ちしています!

 

Posted at:11:55

コンシェルジュ通信Vol.28 : ブースで「おとなもこどもも楽しく学べる千代田区探訪」展示中!

セミも勢いよく鳴き、夏真っ盛りですね♪

今回はコンシェルジュブースのミニ展示をご紹介します。

現在、千代田図書館のコンシェルジュブースでは

「おとなもこどもも楽しく学べる千代田区探訪」というテーマで

子どもと一緒に大人も楽しめる

見学が可能な施設やスポットをご紹介しています。

 

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千代田区内には社会科見学が可能な文化施設などがたくさんありますが、

その中に、国指定の重要文化財登録有形文化財の建物も

見学できる場所があることをご存じでしたか?

 

このミニ展示では、旧文部省庁舎、法務省旧本館、

明治生命館、国立近代美術工芸館の4ヶ所の施設をご紹介しています。

 

「国指定の文化財」と聞くと、

なかなか敷居が高い・・と感じられるかもしれませんが、

いずれの施設も多くの方に見学してもらえるよう、

ギャラリー展示室などと共に公開されています。

明治期の洋風建築や激動の昭和時代を経た建物など、

歴史を深く感じられる建物は、

大人の方にもおすすめです。

 

また、自然に親しめるスポットとして2ヶ所、

北の丸公園都立日比谷公園もご紹介しています。

「千代田区生きもの発見マップ2016」によると、

千代田区の中で多くの生きものが報告されているスポットだそう。

8月、9月が一年の中で一番たくさんの種類生きもの

観察できるようですよ♪

自由研究などにもいいかもしれませんね。

 

今回、ミニ展示でご紹介しているスポットは

学校が夏休み中の子どもたちはもちろん、

大人の方にも見ごたえがあり、楽しめるスポットです。

(※いずれも夏休み期間だけでなく見学可能です)

 

興味を惹かれる施設があったら、是非足を運んでみてください。

パンフレットもお持ち帰りいただけます。

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また、ミニ展示の隣では

情報誌「千代田図書館」の最新号も配布中です。

こちらは「見ておきたい千代田の建物」特集。

千代田区が「景観まちづくり重要物件」に指定している

建築物4ヶ所をご紹介しています。

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いずれも区立図書館の近くにある、大正から昭和初期の建物。

貴重な木造建築もあり、身近な建物などが載っています。

 

ミニ展示と合わせて、千代田区の建物めぐりも面白そうですね。

 

これまでコンシェルジュブース上に置いてあった

「コンシェルジュのおすすめ」ファイルは

ブースのすぐ隣、円柱の棚に移動しました!

引き続き、お手に取ってご覧いただけます。

 

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このように、コンシェルジュは街のご案内もしています。

展示や「コンシェルジュのおすすめ」ファイルの内容について

お問い合わせなどありましたら、

お気軽にコンシェルジュにお声がけください♪

ブースでお待ちしています!

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Posted at:17:30

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.4:夏の風物詩、
「日比谷図書文化館」の七夕飾りと日比谷公園の「盆踊り大会」をご案内!

 みなさん、今年の七夕はいかがお過ごしでしたか? 

 

彦星と織姫が年に一度、7月7日の夜に天の川を渡って

会うことができるという伝説の星祭り、七夕

今年の東京での七夕の夜空は、晴れて天の川がよく見えました。

織姫(こと座のベガ)彦星(ワシ座のアルタイル)

見つけられましたか?

 

日比谷図書文化館で、毎年行っている七夕の笹飾り。

今年は、6月14日から7月9日まで、

1階ホールの螺旋階段脇に、設置!

短冊をご用意し、

皆様に、自由に願いを書いていただきました。

 

設置したばかりの笹。

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7月7日には、たくさん書いていただいた短冊で、

笹がカラフルで華やかに彩られました。

皆様からお預かりしたすべての短冊は、

大崎八幡宮(宮城県仙台市)に奉納しました。

 

大崎八幡宮は、伊達政宗公によって、1607年に創建され、

華麗な桃山建築で国宝に指定されています。

全国各地から、短冊が納められ、

毎年8月には、七夕祭りが盛大におこなわれます。

今年度の七夕祈願祭は仙台七夕の最終日である8月8日です。

 

当館での七夕の笹飾りは毎年行っていますので、

来年のご参加をお待ちしています。

皆様の夢や願いが叶いますように!

 

15回 日比谷公園 丸の内音頭大盆踊り大会のご案内

 

七夕の次は、夏の風物詩、盆踊り大会のご紹介です。

日比谷公園開園100年を記念して、

2003年に復活した日比谷公園丸の内盆踊り大会は、

今年で15回目を迎えます。

昭和4年から始まった世界大恐慌による不況。そんな世相を

景気づけようと、丸の内、有楽町、日比谷の商店主たちが、

昭和7年に日比谷公園で盆踊り大会を開催しました。

このとき西条八十、中山晋平に依頼してできたのが、

「丸の内音頭」です。

翌年、歌詞を丸の内界隈の地名から、東京の地名に変え、

「東京音頭」として全国に広まりました。

 

屋台、模擬店、ミニコンサート、チャリティ抽選会など、

都内最大の盆踊り大会です。

例年2日間で、4万人を超える来場者で大変盛り上がります。

 

開催日  8月25日(金曜日)・26日(土曜日)

時 間  午後6時~午後9時

場 所  日比谷公園大噴水周辺特設会場 及び 第二花壇芝生広場

内 容  盆踊り/抽選会/各種模擬店など

お問い合わせ  TEL03-3503-1561

        (日比谷公園丸の内音頭大盆踊実行委員会事務局)

 

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△昨年の様子
 

だれでも参加できます! 

お勤め帰りに、お子様と一緒にご家族で・・・。

外国からの観光客も毎年多く訪れます。

 

日比谷図書文化館は、平日は22時、土曜日は19時、

日曜日・祝日は17時まで開館しています。

盆踊りに参加する前に、当館へも足をお運びいただき、

ゆかたや祭りなど、日本古来の文化を調べられては

いかがでしょうか。

 

都会で、日本の素敵な風習を楽しく体感しましょう!

Posted at:14:40

コンシェルジュ通信Vol.27:『活版TOKYO』in 神保町

みなさんは「活版印刷」をご存知ですか?

 

金属の活字や樹脂の凸版などに、

インキをつけてハンコのように押して印刷する方式です。

昭和40~50年代が活版印刷の最盛期だったようですが、

近年また若い人たちの間で「ニューメディア」として

盛り上がりを見せています。

 

こちらが実際に活版印刷によって刷られたコースターです。

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一枚一枚丁寧に作られたコースターは、

どこかノスタルジックな雰囲気です。

職人さんの息づかいまでが伝わってきそうな、

温かみのある優しい印象で、大切に扱いたくなりますね。

 

この活版印刷を実際に体験できる日本最大、

いえアジア最大の活版イベント『活版TOKYOが、

7月14~16日に神保町三井ビルディングと

テラススクエアにて行われました。

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会場に一歩足を踏み入れると、

ブースの出店者であるクリエイターと

お客さんとの賑やかな会話が聞こえてきます。

会場にある印刷機では、活版印刷の体験もできます。

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実際に活版印刷機で赤色と切り込み線を入れたカード。(左下)

活字のバラ売りも!(右下)

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神保町ならではのオリジナルブックカバーや、

トートバッグも。

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美濃の和紙で刷られたご祝儀袋とピアス。

ピアスは丈夫な紙に刷られているので、へたりにくいそうです。

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カード一枚ずつに、140字の異なる小説が

それぞれ活版で刷られています。(左下)

60枚ワンセットでの販売も。(右下)

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活版で印刷されたコーヒーフィルターの中には、

豆の形に型押しされたメッセージカードが。

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どれもクリエイターの個性が光った、

オリジナルな作品ばかりです。

 

「イベント会社の企画ではなく、実行委員たちの

手弁当の運営だから色々な方が応援してくれるのかな」

とおっしゃる『活版TOKYO』実行委員長の

角田光正さんの言葉通り、手作り感あふれる温かい雰囲気が

会場全体に満ちています。

作り手の皆さんからも、活版印刷のことをもっと知ってほしい

という熱い思いが伝わってきます。

 

角田さんによると「自分たちが楽しく」

また「新しい出会いによって、人とのつながりが広がるから」

こちらのイベントを続けているそうです。

実際にこのイベントによって、

宮城県の南三陸町や台湾の人たちとのつながりができ、

現在も交流を深めているとのことです。

また若い人たちの参加も多く、世代や国境を越えたつながり

広がっているようです。

 

「活版印刷をする人が増えれば、裾野が広がり頂点が高くなる」

とお話しされる姿からは、角田さんの活版印刷への限りない愛情と、

未来への期待を感じます。

 

『活版TOKYO』のイベントは、来年の開催までのお楽しみとなりますが、

活版印刷が体験できる角田さんのお店が千代田区内にあります。

とても気さくなお人柄ですので、お話しするだけでも楽しいですよ。

株式会社 真映社

 

千代田区神田錦町1-13-1 

お店についての詳細はコチラをご覧ください。

 

こちらでは、スタンプ制作から印刷体験まで

様々な活版体験ができます。

結婚式の招待状など、「特別なもの」に

活版印刷が使われることが多いそうですが、

ご自身の名刺や大切な方へのカードなどを

作ってみるのはいかがでしょうか?

「活版印刷で名刺を作ると、仕事が増える」

という都市伝説もあるようですよ。

 

ちなみに今回の『活版TOKYO』のテーマは、

“美味しく楽しい「喫茶店」”。

神保町にはご存知の通り、

味わい深い老舗喫茶店が点在していますが

今回はなんと13もの喫茶店のコースター

神保町の地域情報フリーペーパー

「おさんぽ神保町」との企画によって、

活版印刷にてよみがえりました。

 

こちらが世界のビールとタンゴが楽しめる喫茶店

「ミロンガ・ヌォーバ」のコースター。

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こげ茶一色というシンプルな配色が、

レトロな神保町の老舗喫茶店の雰囲気を

よく醸し出しています。

タンゴのリズムに乗っているような

文字の配置や揺らぎもミロンガ・ヌォーバの特徴で、

お店の雰囲気がとてもよく出ています。

「懐かしさ」が共通する、活版印刷と

神保町の喫茶店はとても相性が良いようです。

お会計時にコースターが欲しいとお伝えいただくと、

手に入れることができます。

 

どのお店でもなくなり次第配布終了ということですので、

淹れたての美味しい珈琲を味わいに、神保町の喫茶店へ

コースター集めに出かけてみるのはいかがですか?

Posted at:14:05

日比谷図書文化館コンシェルジュ通信Vol.3:
【特別展 ネイチャーズベスト 傑作写真展】のご案内!

都会のど真ん中、日比谷公園に、世界中の動物たちが集結☆

と聞いたら、皆様はどんな「景色」を想像されますか?

 

日比谷図書文化館1階<特別展示室>では、

「世界が見た、驚きと感動の大自然ネイチャーズベスト傑作写真展

を8月9日(水曜日)まで開催中です!(開催概要→コチラ

しかも、<特別展示室>内であれば展示作品の写真撮影OKです!

(*撮影に関して注意事項あり)

 

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大きな画像を見る(PDF:616KB)

 


 

今回、企画をされた

長針浩之さん(株式会社DNPアートコミュニケーションズ)と、

グリーンなおみさん(ネイチャーズベストフォトグラフィー

アジアオペレーションディレクター)にお話を伺い、本展示の裏側に迫ってみました。

 

□■インタビュー■□

 

―――Q.何がきっかけで、今回の展示企画に至ったのですか?

 

長針6月は環境月間ですし(6/1写真の日、6/5環境の日、

   7/17海の日)、これまでの展示で環境問題を扱った

   ことがなかったので、このタイミングに是非!と。

 

―――Q.写真の配置や見せ方で、工夫された点はありますか?

 

長針:野生動物、鳥・スモールワールド、海の生きもの、

   愛らしい動物たち、風景自然のアートに分けて、

   お客様に見やすいよう心がけました。

   今回は国内での展示なので日本人受賞者8名に

   スポットライトをあてたコーナーもあります。

   (前期6/9~4名、後期7/11~4名と分けて展示)

   さらに、WWF(世界野生生物基金)の協力のもと、

   絶滅危惧種の動物について情報の提供をしていただき、

   該当する写真に、パンダマークが付いた解説をつけて

   います

 

―――Q.写真の選定基準はどのようになっているのですか?

 

グリーン:1次審査では、写真のクオリティはもちろん、人の目を

     ひくダイナミックさやストーリーが感じられるかどうか

     をチェック。

     最終審査では、写真を拡大した時のシャープさや解像度

     に加え、“瞬間”が捉えられているかどうかが鍵となります。

     因みに、展示の最終ステージであるスミソニアン国立

     自然史博物館では、“来場された方が世界一周”できる

     ことをコンセプトとしています。

 

―――Q. 本展示の魅力は、ズバリなんですか?

     また、印象に残った写真があれば教えてください。

 

長針:今回の写真展は、自然!本当にありのままの写真ばかり

   なんです。

 

グリーン:写真だけでなく、キャプションに書かれた写真家さんの

     “撮影の背景”まで楽しめるところです。

     こちらが知らない世界のストーリーばかりで驚きますよ!

     たとえば、このブタオザルの写真

 

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     ©C.S.Ling / Nature’s Best Photography

     C.S. Ling シンガポール

     (マレーシア、ボルネオ島、サバ州)

 

     サルが無邪気に水面の餌をとろうとしているのですが、

     この川にはワニが多く潜んでいるそうです……。

 

     ほかにも、撮影の際に決定的瞬間が来るまで凍傷覚悟

     臨んだり、写真家さんによっては予定外の被写体が写り

     込み、結果的に強いインパクトを残すことができたり、

     幻想的な写真を撮るために限定された時間や天気を

     狙って計算したりと、撮影背景は実にさまざまです。

 

インタビュー後も、お二方が、目に留まる写真への尽きない

想いを語られていたのが印象的でした。

 

* * *

 

また、6月15日(木)には、菊池英俊さん(ネイチャー

フォトグラファー)によるギャラリートークが行われました!

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写真家・星野道夫氏の影響を受けてアラスカまで飛んだ

菊池さんから、グリズリー(正式名ハイイログマ)の

撮影をされたお話を伺いました。

 

100mを約8秒で走り、前肢は成人男性の

太ももよりも太いグリズリー!

ヒヤッと胆を冷やすこともあったそうですが、ガイドと共に

100ft(約30m)以内まで接近し、見事グリズリーを激写!

そんな手に汗握る撮影秘話に、聞いている私も興奮しました。

 

因みに今回は聞き逃してしまったという方もご安心ください。

次回は、園部大輔さん(山岳風景写真家)をお迎えして、

7月22日(土)午後1時~1時30分に1階<特別展示室>にて、

再びギャラリートークが開催されます。

(予約不要ですが、特別展の当日利用券が必要です)

 

<特別展関連講座のご案内>

安藤誠さん(ネイチャーガイド・プロカメラマン)をお迎えして

6月30日(金)午後1時~2時30分地下1階<コンベンションホール>にて、

講演会「北の自然誌/northern wildlifeを開催します。

(事前申込順 参加費500円、詳細はコチラ

ぜひ、お気軽にお越しください。

 

* * *

 

最後に… 

写真そのものの美しさに驚きと感動を覚えるだけでなく、

いかに写真家たちが、動物と同じ目線に立ち、同じ時間を

生きることで、決定的瞬間に巡りあえたかがわかります♪

 

本展示を通じ、10年後、50年後、100年後も、写真と

変わらず厳しい自然環境の中でひたむきに生き抜く動物

たちを、私たち人間が守る責任を感じますね。

Posted at:15:30

コンシェルジュ通信Vol.26:
「千代田図書館コンシェルジュの見聞調録」Vol.1発行!

このたび千代田図書館コンシェルジュの見聞調録Vol.1を発行しました。

千代田区にゆかりのある情報から

皆様のお役に立ちそうなことをお知らせする情報ペーパーです。

私たちがこれまで取材に出かけて、

見たり聞いたり調べたりしたことから得た知識をまとめました。

 

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大きな画像を見る(PDF:288KB)

 

今回は「千代田区の楽しみ方を知る」という特集で、

街の魅力を4つのテーマでご紹介しています。

 

・エリアの特色を知る

エリアごとに様々な顔を持つ千代田区。

まずは千代田区を5つのエリアに分けてその特色をまとめました。

 

・エリアごとの特色を本で調べる

エリアごとの特色を知り、気になるエリアが見つかったら、

その魅力を千代田図書館の本でもっと深く掘り下げてみましょう。

 

・写真で今昔を見比べてみよう

江戸時代から日本の中心地として発展してきた千代田区は

明治、大正、昭和、平成と時代ごとに

どんどん新しい街並へと遷り変わってきたのも特徴のひとつ。

昔はどんな街並だったのか?

その変遷を辿れる写真が満載の本や情報をご紹介します。

 

・インタビューで街の魅力を知る

さらに、千代田区で活躍する方々のインタビュー情報をまとめました。

100年以上代々続く老舗企業の初代から現代に至るまでのお話や、

新しいことに挑戦する方々の取り組みについてのお話には

今までとこれからの千代田区を知るヒントが満載です。

 

 

千代田図書館9階では

メインカウンター側のOPAC隣のラックと、

コンシェルジュブース、向かって左手のラックの2箇所で配布しています。

青色の見出しが目印です。

 

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また、日比谷図書文化館1階受付コンシェルジュカウンターでも配布しています。

 

これからも様々なテーマに沿って

たくさんの地域情報を紹介していきますので、ぜひご注目ください!

 

Posted at:14:50

日比谷図書文化館受付コンシェルジュ通信Vol.2:
特別研究室"企画展示"のご案内

Здравствуйте(ズドラーストヴィチェ)!

突然、何語? と思われたかもしれませんが、

これはロシア語で「こんにちは」を意味します。

 

そう、今回はこのロシアが話題の中心となります。

 

2017年は、どんな節目の年なのかをご存じでしょうか?

実は、1917年のロシア革命から今年は、ちょうど

100年目にあたります。

 

ロシアでは革命により帝政ロシアが崩壊し、紆余曲折を経て、

ロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国が誕生。

日比谷図書文化館4<特別研究室>では、

その頃、日本で逓信(ていしん)官僚を務めていた

内田嘉吉(うちだかきち)が世界中から収集したさまざまな書物も含め、

19世紀~昭和初期に発行されたロシア関連の貴重な和洋書を

ご覧いただけます。

(内田嘉吉文庫の詳細はコチラ) 

 

そこで!

 

<特別研究室>では、企画展示(入場無料)

「ロシア革命から100~国際派官僚の書棚で触れる近代ロシア~」を、

6月30日(金)まで、開催しています。

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早速、それらの古書を通して、100年前のロシア革命前後の

歴史をたどる本展示の見所を、一部ご紹介します☆

 

まずは、<特別研究室>のスタッフ推薦の1冊がコチラ!

まるで、魔法の書物にも見える?!

この大判で分厚い英語の本(写真左)は、

帝政ロシア時代(1721年~1917)の民族衣装

ついて書かれたものです。

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各ページには、きれいな民族衣装のイラストが大きく載っています。 

絵をご覧になるだけでも十分に楽しむことができます。

当時、100以上の異なる民族が暮らしていたそうですが、

たったこの1冊で、ロシア帝国の壮大さを改めて

実感することができます。

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また、内田嘉吉が第11回万国航海会議に参加した際、

出席者に配布されたという、当時(1908年)の

首都サンクト・ペテルブルクの観光ガイドブックや

嘉吉が買い求めたと思われる写真集も必見です。

ひとたびページをめくると、その美しい風景写真に

思わず惹きこまれます。

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そして、次の写真は〝ロシア革命の父″

と呼ばれたレーニンの肖像です。

レーニンは、内戦と外国からの干渉をうけて、

いくどとなく亡命を迫られながらも、社会主義国家ソ連を

誕生させます。

この写真を見るだけで、レーニンの演説が労働者と農民らに

希望を与え、いかにして彼らを奮い立たせたのかがうかがえます。

タイムスリップして、聴いてみたいものですね。

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新しい本とは違い、書いてある内容だけでなく、

紙質や色合いの変化から時の重みを感じることで、

当時の雰囲気に浸ることもできます。

 

また、日比谷図書文化館3<図書フロア>では、

「大政奉還150周年 内田嘉吉文庫に見る幕末・維新」

展示しています。 【6月18日(日)まで】

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あわせてご覧いただくと、

より歴史の理解が深まるのではないでしょうか。

 

それでは、さようなら♪

До свидания!(ダスヴィダーニャ)

 

************************

日比谷図書文化館4階 特別研究室 

平日    午前10時~午後8時

土曜    午前10時~午後6時

日曜・祝日 午前10時~午後4時 *休館日を除く

 

日比谷図書文化館のHPは→コチラ

************************

Posted at:14:10

コンシェルジュ通信Vol.25:祝!「ブックハウスカフェ」オープン

千代田図書館から神保町方向へ歩いておよそ10分。

2月に閉店したブックハウス神保町があった建物に

5月5日、新たな試みがいっぱいの絵本と児童書の専門店

「ブックハウスカフェ」が誕生しました。

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そこで今回は、オープンしたばかりの店内を

さっそくご紹介いたします。

 
ブックハウス神保町のあたたかい雰囲気を残し

新しくカフェコーナーができた店内は

リラックス効果のある若葉色のソファでゆったり。

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バリスタ研修を受けたスタッフが注文を受けてから煎れる

本格的なエスプレッソカプチーノがいただけます。

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奥の個室には小さなお子様にやさしい

マットが敷かれた遊べるフロアが併設。

 

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授乳室やおむつ交換のスペースもあるので

お子様と一緒に保護者の方も安心して過ごせます。

 

また夕方からはバータイムが始まり、平日は深夜23時まで営業。

 

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ブックバーとして絵本に囲まれた空間でお酒を楽しめ

遅くまで飲んで・読んで・買えるがコンセプト。

 

カウンター横にあるマンスリーミニギャラリーでは

人気絵本作家さんのサイン本や原画の販売も行っているので

特別な1点に出会うことができるかもしれませんよ。

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今後はさらに展示スペースを使って

絵本や児童書に関するイベントはもちろん

スタッフの中にはバレリーナの方もいるそうで

バレエに関するイベントなども企画中とのことです。

バレエファンにも嬉しいスポットになりそうですね。

 

ブックハウス神保町(2月20日に閉店)は

惜しまれつつ11年の幕を閉じましたが

「ブックハウスカフェ」はブックハウス神保町の

元スタッフが中心となってオープンしました。

 

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本を選ぶ楽しみ、手に取る楽しみを大切にして欲しいと

絵本と児童書が大好きなスタッフが再集結しています。

 

お仕事帰りや図書館帰りに少し足を伸ばして

生まれ変わった大人も楽しめる絵本と児童書の専門店

新しい自分時間を見つけてみてはいかがですか。

 

本の街・神保町らしい癒しの空間が待っています。

 

 

ブックハウスカフェ

 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階

【営業時間】 平日 午前11時~午後11時

       土日祝 午前11時~午後7時

【定休日】 年中無休(年末年始除く)

 

お店についての詳細はコチラをご覧ください。

 

Posted at:14:45

日比谷図書文化館受付コンシェルジュ通信Vol.1:
知のオアシス「日比谷図書文化館」をご案内!

皆様、はじめまして♪

日比谷公園にひときわ目立つ、三角形の建物

2011年に日比谷図書文化館は、複合文化施設として開館しました。

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日比谷図書文化館 外観

 

ここでは、当館の魅力についてご紹介したいと思います。

 

◆図書フロア♪

2階と3階が〈図書フロア〉となっており、4つのゾーンに分けられています。

早速、図書フロアでの〈特徴〉をあげてみましょう。

 

☆全国どこにお住まいの方でも、図書の貸出券が作れる!

☆蔵書は約19万冊!

☆閲覧席は約300席!

☆電源が取れる「電源付閲覧席」(申込制)がある!

☆iPadの貸出サービスがある!(申込制)

☆平日は22時までご利用可能!

☆霞ヶ関に近い土地柄、ビジネス書や、法律、経済、アートなどの専門書が豊富!

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2階図書フロア パープルゾーン      3階図書フロア ブルーゾーン

 

「こんな本ある?」

「ひとり何冊まで、どれくらいの期間、借りられるかしら?」

このような図書に関するご相談は、2階図書総合カウンターの

スタッフに気軽にお尋ねください。

また、フタつきの飲み物は持ち込み可能ですし、無線LANもご利用いただけます。

窓外に広がる日比谷公園の四季折々の変化を感じながら

読書を楽しみ、知識を深められてはいかがでしょうか。

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3階図書フロア 閲覧席

 

4階まで上がると、今度は〈特別研究室〉があります。

こちらでは、内田嘉吉文庫など貴重な和書・洋書が

約2万冊も所蔵されています。

さらに、有料となりますが室内には快適な特別研究席のご用意があります。

2階3階の閲覧席とはまた違って区切られたパーソナルスペースと

なっていますので、自習や読書に集中することができます。

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4階 特別研究室             4階 特別研究席

 

◆貸室♪

千代田区の図書貸出カードをお持ちであれば、どなたでも

ご利用いただける会議室やホールもあります。

4階は、会議室タイプのセミナールームAB(定員24名)と、

スタジオプラス(定員60名)!

地下1階は、日比谷コンベンションホール(定員207名)!

ご利用する方々のアイディア次第で、講演会や上映会など

バリエーション豊かに催事を企画することが可能です。

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地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)

 

◆ミュージアム♪

1階には、〈常設展示室〉〈特別展示室〉もあります。

〈常設展示室〉では、年中通して江戸城跡から出土した瓦や陶器などの

無料展示があり、千代田区の歴史について触れていただけます。

〈特別展示室〉では、年に数回多彩な企画展を開催しています。

昨年、開催された「かわたまさなおコレクション シンデレラの世界展

~アメリカに渡ったシンデレラ・ストーリー~」、「江戸からたどるマンガの旅」は

大勢の方にご来場いただきました。

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1階 常設展示室

 

◆日比谷カレッジ♪

毎月、皆様の知的好奇心をくすぐる当館主催の講座や

ワークショップを開催しています。

その他、数多くバラエティに富んだ内容となっています。 

 

こちらの最新情報は、日比谷図書文化館のホームページや館内で配布するチラシ、

毎月一度発行の広報誌「ポモーヌ」でもご案内しております。

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◆レストラン♪

当館には、ランチやティータイムを心地よくお過ごしいただける場所もあります。

1階、ライブラリーショップ&カフェ日比谷〈Library Shop&Café Hibiya〉

地下1階、ライブラリーダイニング日比谷Library Dining HIBIYA

なんと、こちらでは2階・3階図書フロアの本をそのまま持ち込むことができます!

(※一部資料を除きます)

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ライブラリーショップ&カフェ日比谷   ライブラリーダイニング日比谷

 

いかがでしたか?

〈知のオアシス〉日比谷図書文化館!

皆様のご来館を、心よりお待ちしております。

 

日比谷図書文化館の詳しい情報はホームページをご覧ください。

Posted at:10:15

コンシェルジュ通信Vol.24:街案内ミニ展示「千代田 花と歴史の散歩みち」開催中!

ぽかぽかとあたたかな陽気を感じる心地よい日が増えたこの頃、

絶好のお散歩シーズンの到来です。

4月9日までは千代田のさくら祭りも開催され、

九段下駅から北の丸公園、千鳥ヶ淵など千代田図書館近くの桜の名所では

ソメイヨシノが見頃を迎え、連日お花見を楽しむ方々でにぎわいました。

 

↓先週4月5日の千鳥ヶ淵の様子。

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千代田図書館のコンシェルジュ・ブースでは

これから初夏に向けて色とりどりの花が楽しめるこの時期にぴったりな

ミニ展示「千代田 花と歴史の散歩みち」を開催中です。

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千代田区のイラストマップ上に

江戸、明治時代からの由緒があり、自然に親しめる春ならではの名所を

飛び出すパネルで紹介しています。

 

パネルの表側は、各スポットの歴史をご紹介。

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来月、盛大なお祭りが執り行われる神田神社

四季折々の花が咲く都心の自然豊かな大庭園の皇居東御苑

国会議事堂近くの静かなお花見スポット国会前庭

100年以上の歴史ある日本最初の西洋風公園である都立日比谷公園

どのスポットも駅からほど近いのですが、

千代田図書館から歩いても

30~40分ほどの距離にあるのでお散歩におすすめです。

 

裏返すと、4月、5月に見頃を迎える花や、

ぜひ訪れていただきたいおすすめの施設情報を紹介しています。

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お散歩の途中で「この花はなんだろう?」「この建物の歴史は?」と気になったら

ぜひまた図書館へ足をお運びください。

 

この春、お引越しなどで千代田区での新生活を始められた方も

たくさんいらっしゃると思います。

私たちは、千代田図書館のご案内をするとともに

たくさんの街の魅力をお伝えしてまいりますので、

コンシェルジュ・ブースにもぜひお立ち寄りください。

 

街案内ミニ展示「千代田花と歴史の散歩みち」

【 期 間 】 開催中~5月21日(日曜日)

【 場 所 】 千代田図書館9階 コンシェルジュ・ブース

【 時 間 】 平日10時~20時/土曜日10時~19時/日曜日・祝日10時~17時

 

このちよぴたブログでは「コンシェルジュ通信」として

千代田図書館コンシェルジュによる記事を掲載してきましたが、

今月からは、日比谷図書文化館受付コンシェルジュも記事を投稿していきます。

どうぞお楽しみに!!

Posted at:12:05

コンシェルジュ通信Vol.23:サクラサク。開運さんぽ

近年、開運祈願として話題の神社巡り

図書館にも多くの関連書籍を所蔵しており、調べると

都内だけでも2000社近くの神社があるようです。

 

その数ある神社の中から今回は、格式高い「東京五社」の1つ

飯田橋にある東京のお伊勢さま「東京大神宮」に参拝し

人気の御朱印をいただいてきました。

 

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ちなみに「御朱印」とは祀られている神様の分身であり

参拝した神様との絆の証とされています。

 

そこで、まずは絆を結ぶ神様を知るために

少しだけ東京大神宮について調べてみました。

 

東京大神宮は、明治13年(1880年)に東京から伊勢神宮

参拝するための「遥拝殿(ようはいでん)」として

日比谷の大隈重信邸跡に創建されました。

 

その後、関東大震災で社殿が焼失。昭和3年に現在地に移り

社名も「日比谷大神宮」から「飯田橋大神宮」と変更され

さらに、今の社名に改められたのは戦後のことだそうです。

 

飯田橋駅前の賑やかな大通りから路地に入るとビル群の中

緑の木々たちが広がる居と神門が見えてきます。

 

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日本で初めての神前結婚式が挙げられたことから

恋愛成就の神社としても名高い東京大神宮

 

神門の扉にある「猪目(いのめ)」という魔除けの装飾

携帯電話の待ち受け画面にすると良縁に恵まれるという

「隠れハート」として話題になっています。

 

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本殿は、都心にありながらゆったりとした空気に包まれた

伊勢神宮と同じ古代から伝わる高床式の神明造(しんめいづくり)

 

 屋根にある神社特有千木(ちぎ)には「内削ぎ」と「外削ぎ」があり

祀られている主祭神の性別で形が違います。

 

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東京大神宮は先が地面と平行な「内削ぎ」

女神「天照大神(アマテラスオオミカミ)」が祀られています。

 

 

そして、本殿右にあるご神木とせせらぎの池も開運スポット。

金運アップに良いという縁起物の金魚が泳ぐせせらぎの池では

自然保護の一環として夏には蛍を飼育しているそうです。

  

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本殿参拝後は神門東側にある「飯富稲荷神社」への参拝も忘れずに。

 

こちらは「飯富(いいとみ)」の名が示すように

衣食住の神、商売繁昌・家業繁栄の神として広く崇敬され

歌舞伎の九代目市川団十郎が信仰していたことから

芸能の神様としても有名です。

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初午祭(今年は3月8日)に歌舞伎俳優や役者の方々が奉納した

芸道精進の祈りが込められた絵馬が境内に飾られていました。

 

成り立ち歴史を知る神社巡りにも新しい発見が増えますね。

 

千代田区にはまだまだたくさんの神社が鎮座しています。

 

桜の開花を楽しみながら新しい季節のはじまりに

「開運さんぽ」に出かけてみてはいかがですか。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

千代田区の神社巡りにおすすめの1冊

仕事帰り・昼休みに行ける神社が満載。

目次で簡単検索。分かりやすく特徴を紹介。

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『すばらしい東京の神社ベスト151』

東京神社研究会/監修 自由国民社

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

Posted at:13:55

コンシェルジュ通信Vol.22:春の東御苑で万葉集に詠まれた花を探す

風は冷たいものの、日差しに暖かさを感じられるようになりました。

千代田図書館から徒歩約15分の距離にある皇居東御苑にある梅林坂では

遅咲きの梅も咲きはじめたようです。

「万葉集」に詠まれている草花の中で、

萩の次に多いと聞き、「万葉集」に詠まれた草花を探しに

早春の東御苑へ出かけることにしました。

 

どんな春の草花が万葉集に登場するのか、

まず出かける前に調べたのは、こちらの一冊。

 

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『万葉の花100選 古歌でたどる花の履歴書』

大貫 茂 文/写真

淡交社

 

万葉集に登場する草花を春夏秋冬の季節ごとに掲載しており、

代表的な歌とともに写真付きで解説しています。

 

東御苑にある草花の場所と開花状況は

宮内庁ホームページ内の皇居東御苑花だよりで確認して

さぁ出発。

(皇居東御苑花だよりはコチラ

 

千代田図書館前の清水濠を進み、

北桔橋門(きたはねばしもん)から東御苑に入りました。

天守台跡を眺めつつ左側へ進むと梅林坂があります。

 

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梅林坂は、江戸城を築城した太田道灌(おおたどうかん)が

文明10年(1478年)に天神社をおまつりするために

数百株の梅を植えたことから梅林坂という名がついたとか。

現在では約50本の梅の木が植えられているそうですが、

訪れたこの日も、紅白の梅が暖かい日差しに照らされていました。

 

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万葉集にはの歌が119首も登場するそうです。

『万葉の花100選 古歌でたどる花の履歴書』では

梅の花を詠んだこちらの歌をとりあげていました。

 

 妹(いも)が家に 咲きたる花の 梅の花

 実にし成りなば かもかくもせむ 

                 藤原八束(やつか)

 

この歌は結婚について詠んでいる歌で、

「あなたの家に咲いた梅の花が実になったときに、

(結婚するかどうか)どのようにでも決めましょう」

という意味のようです。

梅の花が実になるのはいつごろかしら、

などと思いを馳せながら、

次の草花を探して梅林坂から本丸休憩所に向かいました。

 

本丸休憩所の近くにある緑の泉と呼ばれる場所で見つけたのはこちら。

 

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現代名でアセビという種類。

古くは「あしび」と呼ばれていた花で、白い花をつけるのだとか。

ここでは、園芸用として多く栽培されているという

赤い花のアケボノアセビを見つけました。

万葉集には10首が登場するそうです。

 

つづいて本丸休憩所から、大番所の前を通って大手休憩所を目指します。

 

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大手休憩所前ではミツマタが咲き始めたばかりでした。

枝が三つ叉(また)に分かれているのが名前の由来だそう。

まだ白っぽく見えますが、枝の先に黄色の花が開きます。

 

万葉集の中に登場する「さきくさ」という草花は、

このミツマタであるとする説が現在では有力とのこと。

登場するのがわずか2首のみというのも、

どの植物か特定するのが困難な理由のようです。

 

ここでは散策していた方々から

「あら、ミツマタが咲きはじめたわね」

という声も聞かれました。

黄色の花が満開になった頃、また訪れるのが楽しみです。

 

最後に、ミツマタのある大手休憩所からほど近い

三の丸尚蔵館前のを眺めながら、

大手門を抜けて早春の東御苑を後にしました。

 

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東御苑で見つけたアセビやミツマタが

万葉集でどんな風に詠まれているかは、

ぜひ、今回ご紹介した本でご覧ください。

万葉集にまつわる草花の本を多く刊行している著者が、

分かりやすく解説しています。

 

また、今回ご紹介した一冊の他にも、

万葉集にまつわる本は多く出版されています。

今も身近にある草花が、

昔の人にはどのように映ったのかを知ると

今見えている風景も趣が違って見えてくるかもしれません。

ぜひ、図書館の本をそのきっかけにしてみてください!

Posted at:11:00

コンシェルジュ通信Vol.21:図書館帰りに北の丸公園と千鳥ヶ淵周辺へ

寒い日が続きますが、晴天が多く空気の澄み渡ったこの時期。

こんな時期こそ千代田図書館を一歩出られた後に、

北の丸公園と千鳥ヶ淵周辺をのんびり散策するのはいかがでしょうか?

 

今回は北の丸公園周辺の3つの重要文化財を訪ねながら、

千代田図書館前の清水門から、ほぼ一周して九段下駅にほど近い

田安門までをご案内します。

ゆっくり歩いておよそ1時間半ほどのコースです。

 

それでは1つ目の重要文化財

千代田図書館の向かいにある清水門からスタートです。

 

江戸時代の徳川家御三卿と言えば清水家、田安家、一橋家ですが、

このあたりには清水家と田安家の屋敷がありました。

実は清水家も、後ほどご紹介する田安家も、

江戸城の門名にちなんで称されたものです。

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清水門を右手に見ながらそのまま内堀通りをまっすぐ進むと、

左手には毎日新聞社の大きな建物が見えてきます。

交差点を左手に進むと大手町駅、東京駅方面となりますが、

ここでは右に曲がって東京国立近代美術館方面に進んで行きます。

 

東京国立近代美術館の2階には、

知る人ぞ知る、開放的なテラスのあるレストラン、

三國清三が美術館60周年を記念してプロデュースした、

フレンチレストランの「ラー・エ・ミクニ」があります。

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またそのすぐ隣には重要な公文書を保存している、

国立公文書館があります。

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その先をさらに進むと、青空に映える

レンガ色の堂々とした建物が見えてきます。

こちらが2つ目の重要文化財、旧近衛師団司令部庁舎として建造され、

現在は東京国立近代美術館の分室として利用されている

東京国立近代美術館工芸館です。

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昭和41年には取り壊される運命だったものの、

惜しむ声が多かったため重要文化財として残されることになりました。

北の丸公園周辺の建物は、白やグレーを基調としたものが多いため、

周りを引き締めるようなレンガ色のこの建物がなかったら、

この辺りの景観も現在とはだいぶ異なるものとなっていたでしょう。

 

さらにまっすぐ、首都高速と千鳥ヶ淵を右手に見ながら進む通りが

代官町通りです。

土手の上には高射機関砲台跡が残っています。

360度方向に射撃可能で、皇居の直接防衛のために設置されたそうです。

この辺りは、平日は人も少ないため、千鳥ヶ淵の全景を眺めながら

のんびり散策することができます。

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ここでお気づきになった方もいらっしゃると思いますが、

現在(~1月31日まで)、千鳥ヶ淵では水質改善目的のために

一時的に水を抜く「かいぼり」という作業を行っています。

そのため、場所によっては濠底が露出していたり、

水面が低くなっているところがあります。

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土手を降りると、斜面に木を組んだ柵があるのが目に入ります。

こちらは「粗朶柵(そださく)」というもので、

土手の土砂が流出するのを防ぐために設置されたものです。

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そのまま千鳥ヶ淵をぐるっと囲むように進むと、

左手には千鳥ヶ淵戦没者墓苑

さらにまっすぐ進むと、左手に見えるのが

2009年にリニューアルされたインド大使館

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突き当りの靖国通りを右手に曲がると、北の丸公園の入口、

そしてその向こうには3つ目の重要文化財田安門が見えてきます。

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田安門は、現存する江戸城建築遺構の中では最古のものです。

江戸城の門の特徴として、第一の門と第二の門の間の枡形の広場に

敵を閉じ込め、一網打尽にする「枡形門(ますがたもん)」であることが挙げられます。

田安門も、高麗門と渡櫓(わたりやぐら)門の2つの門からなっています。

ここから地下鉄九段下駅はもう目の前です。

 

3つの重要文化財を巡る、北の丸公園と千鳥ヶ淵周辺の散策は

いかがでしたか。

千代田図書館では、地域資料コーナー

(9階セカンドオフィスゾーン、赤い棚「5 地域資料」)に、

江戸城に関する資料も多数取り揃えております(館内閲覧専用)。

ご興味がありましたら、ぜひお手に取ってご覧ください。

Posted at:10:40

コンシェルジュ通信Vol.20:相田みつを美術館で開催中!
開館20周年企画展「あなたのこころが」

先日発行しました「図書館コンシェルジュの本と街の案内所見聞調録」の最新号

Vol.46書道にしたしむはご覧いただけたでしょうか?

その中でもご紹介している相田みつを美術館では、

現在、開館20周年記念企画第2企画展「あなたのこころが」を開催中です。

企画展初日に開催された

館長による作品解説「なるほど!なっとく!相田みつを」に、

コンシェルジュも参加してきました。

 

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相田みつをの長男である相田一人(あいだ・かずひと)館長が、

鑑賞のポイントや相田家のエピソードを和やかにお話しくださいました。

 

企画展のタイトルになっている、詩「あなたのこころが」

この詩から、

「あなたのこころがきれいだからなんでもきれいに見えるんだなあ」。

「うつくしいものを美しいと思えるあなたの心がうつくしい」

という2つの書が創作されたそうです。

「相田みつをは詩人ですから、

四百字詰め原稿用紙に、推敲に推敲を重ねて詩を創作します。

そののなかから、レモンをギュッと絞るように、

ほんとうに言いたいことを、にするのです」

 

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さらに「ただいるだけで」の書を例に、

作品のポイントを3つ、教えてくださいました。

 

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1つ目は、ひらがなが多いこと。

2つ目は、誰にでも読める字で書くこと。

3つ目は、読んだ人それぞれが自由に受け取れること。

 

相田みつをは、詩人かつ書家として、

内容にふさわしい字体を考えたそうです。

そして、作品に多く登場する「あなた」は誰のことか、と

相田みつをの妻である館長の母にたずねると、

「当然私のことよ」と答えたという、

家族ならではのエピソードに、会場は笑顔に包まれました。

 

また、作品をよく見ると3つのブロックに分かれていますが、

書き出しの位置がそれぞれ異なることがわかります。

最も高い位置から書き出されたブロックは、

相田みつをが最も伝えたかったことなのかもしれません。

 

館長による作品解説は、会期中何度も開催されますので、

ぜひご参加ください。

 

作品解説「なるほど!なっとく!相田みつを」

【日 時】 2016年12月23日(金曜日・祝日)

      2017年1月9日(月曜日・祝日)

         1月15日(日曜日)

         2月11日(土曜日・祝日)

         2月18日(土曜日)

      午後3時~ 約15分間

館長による新春解説

【日 時】 2017年1月1日(日曜日)

         1月2日(月曜日)

         1月3日(火曜日)

      午前11時~/午後3時~ 約20分間

【会 場】 相田みつを美術館展示室内

※申込み不要、要入館券

※やむを得ぬ事情により、日時が変更になる場合があります。

 

今回の企画展では、

「こころ」「しあわせ」をテーマにした作品が108点選ばれ、

書とともに13点の詩のパネルが展示されています。

解説を聞いた後に、詩と書の関連を考えながら鑑賞すると

ことばに込められたさまざまな思いを受け取ることができました。

 

その他にも館内には、詩の複製原稿や、使用していた筆や硯、

額装される前の書も展示され、相田みつをの息づかいが感じられるようでした。

 

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こちらは、アトリエ再現コーナー。

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相田みつをは、書を納得のゆくまで何度も書き直し、

毎日このような書の山ができあがったそうです。

額装する時も見せ方にこだわり、余白を1㎜単位で指定していたそうです。

 

また、館内併設のカフェでは、コーヒーや紅茶をいただいて、ゆっくりと休憩できます。

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カフェに掲示されている感想ノートには、

「心にひびくことばがありました」

「自然と涙がこぼれました」

「明日からがんばれそうです」

「関西から来た甲斐がありました」

など、たくさんの感動のことばが記されていました。

さまざまな人のこころに思いを馳せ、

しみじみと自分を振り返ることができました。

 

年末年始は休みなく開館し、お正月ならではのイベントが開催されます。

新年のお出かけの際に、ぜひお立ち寄りください。

 

第65回企画展 開館20周年記念企画第2弾「あなたのこころが」

【会 期】 開催中~2017年3月12日(日曜日)

【場 所】 相田みつを美術館

      (千代田区丸の内3-5-1東京国際フォーラム地下1階)

【休館日】 月曜日

      ※12月27日(火曜日)~2017年1月15日(日曜日)は開館

【時 間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)

【入館料】 一般・大学生800円/中・高校生500円/

      小学生200円(未就学児は無料)/70歳以上の方500円

      団体割引有り

      ※1月9日成人の日は、新成人の方は入館無料

      障害のある方及び付き添いの方は無料(手帳のご提示が必要です)

      ※ミュージアムショップは入場無料

詳しくは→コチラ

Posted at:10:20

コンシェルジュ通信Vol.19:大活字本の専門店「Viva神保町」

大活字本(だいかつじぼん)」をご存じですか?

目の見えにくい低視力者や高齢者にも読みやすいように、

文字の大きさや行間等を調整し、大きな活字で組み直した本のことです。

この「大活字本」を扱う全国で唯一の専門書店「Viva神保町」が、

千代田区の神田神保町にあります。

 

 

千代田図書館から歩いて約15分。(または神保町駅から徒歩約3分)

すずらん通りにあるビルの6階にあります。

 

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目印になるこの看板も、黄色と黒色の人目をひく配色

また色を反転させて表示するなど、

読みやすい工夫がたくさん!

 

エレベーターの1階と6階の押しボタンにも、

触って分かるようなシールが貼ってありました。

「すべての人が読書・読み書きしやすい社会の実現を目指している」

というこの大活字本のお店。

 

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明るい店内には、ベストセラーから最近話題のものまで

大活字本が並んでいます。

また文字を読みやすくするためのルーペや書見台など、

読書補助具もあります。

 

 

「Viva神保町」を運営するNPO法人大活字文化普及協会の

市橋正光さんにお話を伺いました。

こちらで発行している大活字本の多くは、

活字は22ポイントと通常の約2倍の文字の大きさ

書体もゴシック体で読みやすくできています。

文庫本と比べて、字が大きく読みやすいのが分かります。(写真①)

 

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写真① 大活字本と文庫本(右下)   写真② 白黒反転のリング製本版

 

また、文字を白黒反転させ、ページを開いたまま読めるように

リングで製本されたものもオリジナルで制作しているそう。(写真②)

「本を抑えるのは結構力がいるのですが、

 リングで製本されていると押さえずに読むことができるんです」

本を読む方へ、字の大きさだけではない様々な工夫がされていました。

 

このように読みやすく製本してあるため、

どうしても1タイトルの本が複数冊に分かれることになるそう。

このことについて、経済的な負担を軽くするため、

障害者手帳をお持ちの方へは購入費等の補助をする制度があること、

都内では千代田区と江戸川区と調布市で実施しているということを

市橋さんが教えてくださいました。

(千代田区は「障害者福祉のしおり」平成27年11月p.58参照

 コチラのページ「8.日常生活の援助」からもご覧いただけます。)

 

「私たちは、お客様にお住まいの地域を尋ねることができないので、

 対象になっている地域の方はぜひ制度を活用して欲しい」

 

このような制度がある事をたくさんの人に知って欲しい

と話す市橋さんからは、「情報は命」という強い気持ちが

伝わってきました。

 

 

障害をお持ちの方からご高齢の方にまで優しい大活字本。

このブログをお読みの方の中には、

大活字本が必要でない方もいらっしゃると思います。

このブログでご紹介した内容を

“情報を必要としている方へぜひお伝えくださればと思います。

 

そして大活字本を手元に欲しいという方は

「Viva神保町」を気軽に訪ねてみてください!

(千代田図書館では文庫本コーナーの25番の棚に大活字本があります)

 

「Viva神保町」

【所在地】千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル6階

【営業時間】月曜日~金曜日 午前10時~午後5時

【定休日】 土曜日・日曜日・祝日

 

セミナーも開催するそうです。

障害者週間・読書権セミナー「読むこと・生きること・情報は命!」

「読むこと・生きること~すべての読書困難者への支援体制の実現~」

【日 時】 12月4日(水曜日)午前10時~正午

【会 場】 有楽町朝日ホール

      (千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン11F)

【参加費】 無料

【申 込】 事前予約制

詳しくは→特定非営利活動法人 大活字文化普及協会

Posted at:11:40

コンシェルジュ通信Vol.18:小さな出版社について学ぶ2冊

最近は“出版不況”という言葉をよく目にします。

「本が売れない」「書店の数が減っている」など、

出版社にとって苦しい状況が報道される一方で、

1人~数人で本の企画、編集、営業までこなす、

小さな出版社が注目されているようです。

 

 

9月に発売されたばかりの『小さな出版社のつくり方』は、

11社の小さな出版社にライターの永江朗さんがお話をきいた、

インタビュー集。

 

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『小さな出版社のつくり方』

永江 朗/著

猿江商會

 

収録されている11社の出版社は、

テレビ局の記者さんが転身して起業した会社もあれば、

大きな出版社を退職した方が起業した会社もあり、

出版エージェントをしながら本も作っている会社や、

書店も経営しながら出版も行う会社など、

起業の経緯も営業の形態もさまざま。

 

前職を退職した理由や、創業資金の具体的な数字、

本の流通を握る取次会社に取引をお願いする際の苦心など、

かなり踏み込んだ内容まで赤裸々に書かれています。

経営者のみなさんの言葉がとてもユニークで、

特に羽鳥書店の羽鳥和芳さんの

「出版界ではみなさん出版不況だといいますが、

 私は不況だと思っていません。

 いまを出版不況だというなら、

 そもそも出版好況なんて時期はあったのだろうか」

という言葉にはガツンと心を揺さぶられました。

 

 

2冊目にご紹介する『あしたから出版社』は、

夏葉社という出版社を経営している島田潤一郎さんによる1冊。

 

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『あしたから出版社』

島田 潤一郎/著

晶文社

 

「就職しないで生きるには」というシリーズの中の1冊で、

従業員が自分1人だけの小さな出版社を起業した経緯を中心に、

島田さんのこれまでの半生が綴られています。

起業のきっかけは50社の就職試験に落ちたことと

仲の良い従兄が事故で突然亡くなったこと。

「叔父と叔母のために本を作りたい」と一念発起したのは

2008年、31歳の時の出来事でした。

 

島田さんは出版社での仕事の経験はありましたが、

編集の経験は無し。

プルーストの『失われた時を求めて』は読破したけれど、

仕事はどれも長続きしない20代を過ごしてきたそうです。

起業してから島田さんがどんな苦労と喜びを味わったのか、

正直すぎる文章に笑いと涙がこぼれました。

 

 

この2冊を読み進めていくうちに

図書館で本に囲まれて勤務していても、

本がどのように作られて手元に届いているのか、

出版社はどのように経営がされているのか、

知らないことばかりだったことに気付かされました。

 

『小さな出版社のつくり方』のあとがきを

インタビューアーの永江朗さんは

「取材した音声データを聞き返しながら、

 本の未来についてあれこれ考えました。

 けっこう明るい気持ちになって、

 この長いあとがきを書くことができました」

という言葉で結んでいますが、

この2冊を読むと、本当に明るい気持ちになります。

 

 

今回ご紹介した2冊は千代田図書館の「出版にまつわる本棚」

に所蔵されていますので、ぜひお手に取ってご覧ください。

「出版にまつわる本棚」の資料は館内閲覧のみとなります。

ご自宅でゆっくりと読みたいという方は、

近隣書店での在庫の確認や書店への取り置きも依頼する

「書籍購入サポートサービス」をご利用いただけますので、

図書館コンシェルジュまでお気軽にお声掛けください。

Posted at:10:30

コンシェルジュ通信Vol.17:防災専門図書館で写真展&企画展
「平成28年・明治22年熊本地震」

2016年4月に発生した熊本地震から今日で5ヶ月。

千代田区平河町の日本都市センター会館8階にある防災専門図書館では、

南阿蘇村在住の写真家が阿蘇周辺の被災をとらえた写真展と、

明治22年と平成28年の熊本地震の資料を紹介する企画展を同時開催中です。

 

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写真展「ゼロの阿蘇」は、南阿蘇村在住の写真家

長野良市(ながの・りょういち)さんによって、熊本地震発生前後から

撮り続けられたもので、阿蘇の実情を知ることができます。

 

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この写真展はこれまで、熊本市など九州地方のみで開催されてきましたが、

東京では初めての開催です。

ニュースや新聞で目にする報道写真とは異なり、地元の写真家ならではの

人々の生活圏に近づいた写真が多数展示されています。

家屋の柱が大幅にずれている中で暮らす方や、流れ込んだ土砂で埋もれた室内の様子、

また崩落した阿蘇大橋の、地震発生前の佇まいとの対比は、胸に迫ります。

 

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同時開催の企画展「平成28年・明治22年熊本地震」は、

防災専門図書館の所蔵資料による展示です。

今回の熊本地震127年前の明治22年に発生したもう一つの熊本地震

さらにその他の明治時代の災害資料を展示しています。

 

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こちらは「明治災害年表」。地震だけでなく、

当時の火山の噴火や水害について、年代を追って紹介されています。

年表中の画像は、防災専門図書館の所蔵資料です。

 

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明治熊本地震の資料紹介ポスターにある

『熊本明治震災日記』(水島貫之・著、1889年)には、

今回と同じように熊本城の石垣が崩れた様子が描かれています。

 

また、今回の熊本地震関連資料も、手にとって見られるよう展示されています。

 

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防災専門図書館では大きな災害が発生すると、最初にインターネット情報を収集し

関連する所蔵資料を選んで、すぐに展示するそうです。

その後、現地の新聞、週刊誌を購入して新しい情報を得ながら、1ヶ月ほど経つと

専門機関誌や月刊誌の特集があり、単行本が刊行されるので

それらも順次入手しているそうです。

現地の新聞は重要な情報源で、一面には、全国紙とは異なり

今も災害情報が掲載されています。

 

こうして震災の被害について知ると、いざ災害に直面した時

どうしたらよいか不安になりました。

 

司書の堀田弥生さんに伺うと、

「自宅や職場、学校だけでなく、通勤、通学の途中や旅行先など、自分が

 いつ、どんな災害に遭ってしまうかは誰にもわかりません。大切なのは

 助かったら、生き延びることです。その時、知識が役に立ちます

とのアドバイスをいただきました。

 

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常設の防災関連コーナーでは、日常生活における災害対策に関する本はもちろん、

ふだん備蓄する災害食や、100円ショップで揃えられる防災グッズの紹介もあり、

様々な知識を得ることができます。

勤務先やマンションで防災担当者になった方へおすすめの本のコーナーもあります。

 

防災専門図書館は、書店で販売していないような寄贈資料が多く、

一点物の貴重な蔵書のため、ほとんどの資料は書庫にしまわれている

閉架式図書館ですが、閲覧室ではこのように充実した防災・災害対応資料や、

企画展に関連した資料が多数展示され、すぐに手に取ることができます。

もっと知りたい時や迷った時は、司書さんに相談することができるので

気軽に利用できます。ぜひお出かけください。

 

平成28年・明治22年熊本地震

~「ゼロの阿蘇」写真展&防災専門図書館企画展~

【会 場】 防災専門図書館

      (千代田区平河町2-4-1 日本都市センター会館8階)

【会 期】 開催中~10月31日(月曜日)

【時 間】 午前9時~午後5時

【休館日】 土曜日、日曜日、祝日 

【入館料】 無料

【主 催】 防災専門図書館

【共 催】 (一社)九州学び舎

 

Posted at:15:00

コンシェルジュ通信Vol.16:図書館用品が手に入る店
「Book Buddy(ブック バディ)」

先日、「図書館を身近に感じられる、面白い場所があるよ」

という情報を聞き、さっそく訪ねてきました。

 

そこは図書館用品や製本用品を扱っている

「Book Buddy(ブック バディ)」というお店。

こちらは「キハラ株式会社」という

図書館用品専門の会社が運営しており、

図書館用品や製本用品誰でも買えるお店なのです!

 

千代田図書館から徒歩約15分。

神保町からも近い場所「キハラ株式会社」本社の1階に

「Book Buddy(ブック バディ)」はあります。

自然光が射し込む明るい店内には

図書館や本にまつわるカラフルな品々が並んでいました。

 

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ここでは製本用品や修復用品など、図書館で働くプロのために作られた

業務用品を手に入れる事ができます。

 “大切な本を自分で修理したい、その方法を知りたい”という方のために、

製本技術が習得できる「製本講習会」も年に数回、

「Book Buddy(ブック バディ)」店舗と同じ建物内の、キハラ本社で開かれているそうです。

 

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担当の方が「面白いものがありますよ。」と教えてくださったのは、

「ブックパンケーキ」という自分の本棚でも使える丸い形のサイン。

図書館で用いられる十進分類法が、親しみやすいキャラクターになっています。

 

また、しおりの様なこれはなんだろう?とよく見てみると・・・。

 

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これは「キハラ リーディングトラッカー」という読書補助具でした。

視覚障害をお持ちの方や集中して読みたい方の読書をサポートするもので、

自分が読みやすい色を選び、読みたい行だけに集中しながら

本を読み進めることができるので、

幅広い年齢層の方に大変便利そうです。

 

他にも、図書館で見かける「禁帯出」「ラベル」などのシールや

絵本作家のイラストを使ったマスキングテープなど、

図書館をモチーフにしたオリジナルの図書館グッズもありましたよ!

 

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本好きな方へ、このような図書館グッズと一緒に本をプレゼントしたら

きっと喜んでもらえそうですね!

 

そんな図書館をより身近に感じられるような

色とりどりの品々がある店内の壁に、

「木原正三堂」と書いてある白黒写真が飾ってありました。

 

担当の方にお話を伺ってみると・・・。

「Book Buddy(ブック バディ)を運営しているキハラ株式会社は

 創業当時『木原正三堂』という名前でした。

 当時この近くにあったのですが、この写真はその頃の写真ですよ。」

と教えてくださいました。

大正3年に創業した大変歴史ある会社で、何度か移転しつつも、

ずっとこの千代田区内に会社を構えてきたのだそうです。

 

そんな、今では全国に支店を構える図書館用品の老舗が、

「図書館をもっと身近に感じて欲しい」

という思いで運営している場所Book Buddy(ブック バディ)」

あなたもBook (本)のBuddy(仲間・友達)に会いにいってみませんか?

図書館用品の魅力をより身近に感じられる、素敵な場所です。

 

キハラ株式会社

Book Buddy(ブック バディ)の案内もHP内にあります。

※「製本講習会」はHPでのみの受付です。

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.15:国立公文書館で
「ようこそ地獄 たのしい地獄」開催中!

夏休みシーズンを迎えて千代田区内のミュージアムでは

子どもから大人まで楽しめる企画展示が開催されています。

その中でも千代田図書館から徒歩10分の場所にある、

国立公文書館の企画展示「ようこそ地獄 たのしい地獄」

ちょっとユニークな視点で古典籍資料に親しめる展示です。

7月27日(水曜日)に開催された

ギャラリー・トークにコンシェルジュも参加して、

企画者の方から展示の見どころを教えていただきました!

 

 

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国立公文書館の門を入ると、駐車場に不思議な模様(写真左)がありました。

この模様は印がつけられている場所から写真を撮ると、

地獄の鬼が立体的に見える「トリックアート」のコーナー。

入り口では閻魔王(えんまおう)の顔出しパネルがお出迎えです。(写真右)

 

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国立公文書館の企画展の入場は無料

入口を入ると貴重な資料がズラリと並んでいます。

今回のギャラリー・トークには約100名の参加者が集まり、

急遽、2回に分けて開催するほどの大盛況でした!

 

企画者の方イチ押しの展示資料は、

『源氏供養表白(げんじくようひょうびゃく)』です。

 

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これは『源氏物語』を書いて人々を惑わせた罪により、

地獄に堕ちたとされる紫式部を供養するための、

「源氏供養」の時に読みあげられた文書です。

「紫式部は嘘やデタラメを書いた罪で地獄に堕ちた」

という考え方は、

平安時代の末から人々の間で認識されていたようで、

鎌倉時代に入ると『源氏物語』のファンによって、

紫式部とそのファンである自分たちの供養もするための

「源氏供養」が何度も行われました。

「桐壷」などそれぞれの巻の名前を読み上げながら、

『源氏物語』の写本を火にくべていったのだそうです。

 

このように鎌倉時代までの人々は、

地獄に堕ちることを本気で恐れていたようですが、

室町時代、戦国時代を経て江戸時代の頃には、

地獄はそれほど恐ろしいものではなくなったようです。

閻魔大王や地獄の鬼たちは

落語などお笑いのネタになったりもしました。

幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師の

河鍋暁斎(かわなべきょうさい)は、

明治20年に出版された『暁斎画談(きょうさいがだん)』

人間たちが賢くなって地獄に堕ちる者が少なくなったせいで、

仕事が無くなった閻魔王が、極楽の仏に再就職を頼むという、

洒落の効いた絵も書いています。

 

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ギャラリー・トークは8月にも開催されます。

解説文には書かれていない時代背景や細かい情報まで、

30分ほどの時間でとても詳しく解説していただけますので

見た目は難しそうな古典籍資料でも、

わかりやすく楽しく観覧できて、オススメです!

 

ギャラリー・トーク

【日にち】 8月24日(水曜日)

【時 間】 午後2時~2時30分

【場 所】 国立公文書館1階展示ホール

 

親子で展示を楽しみたい方は

「地獄のお絵かきコーナー」もおすすめです。

自分が考えた地獄の絵を描いて“地獄BOX”に入れると、

大型タッチパネルでその絵が紹介されるかも?

可愛らしい閻魔王のぬり絵もありますので、

小さなお子様も楽しめます!

 

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8月8日(月曜日)から8月15日(月曜日)まで

「終戦の詔書(しゅうせんのしょうしょ)」の原本も展示されるなど、

この夏の見どころがたくさんの国立公文書館。

自由研究のテーマを探しに出かけてみてはいかがでしょう?

 

国立公文書館 平成28年度第2回企画展

「ようこそ地獄 たのしい地獄」

【所在地】 千代田区北の丸公園3-2

【会 期】 開催中~8月27日(土曜日)

【時 間】 午前9時15分~午後5時

【入館料】 無料

【休館日】 日曜日、祝日 

      (8月11日(木曜日・祝日)、14日(日曜日)は開催)

Posted at:12:40

コンシェルジュ通信Vol.14:「コンシェルジュ体験」
楽しいプログラムを用意しています!

先日のブログ  でもお知らせした

 “神田神保町の「本と街の案内所」千代田図書館コンシェルジュ体験”。

千代田区内在住、在学の中学生・高校生のための職場体験プログラムです。

3回目の今年は、もっと街の知識を深め、たくさん接客体験できるよう、

2日間のプログラムにしました。

というわけで、7月21日(木曜日)の初日に向けて、ただいま準備中です。

 

これまで参加されたみなさんからは、

「接客体験をしてみたかった」

「本が好きで、神保町に興味があった」

でも、「千代田図書館や神保町に来たのは初めて」

という声も聞かれました。

そんな声を思い出して、

コンシェルジュたちで、プログラムについて話し合いをしています。

 

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「図書館コンシェルジュの仕事の楽しさを知ってもらいたいね」

「神保町に初めて来た人にも、よくわかる内容にしたいね」

「どんな質問でも、ご案内する時に大切なことはなんだろう?」

「街歩きでは、みんながお気に入りのお店を見つけられたらいいね」

参加される方々のことを想像しながら、

もっとみなさんの力になる内容を考えています。

 

接客体験をする神田神保町は、

古書店、新刊書店、食事処が集まる魅力いっぱいの街です。

「本と街の案内所」には、いろいろな質問が寄せられます。

 

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「むかし読んだ本をもう一度読みたい。どの店で探したらいい?」

「昭和時代の文学を専門にしている古書店はどこ?」

「神保町らしいお昼ご飯を食べたい。おすすめの食事処はどこ?」

などなど。

お客様のお探しものによっては、

私たちも初めて知ることもたくさんあります。

難しく感じることも、一生懸命お調べしてご案内します。

その結果、「あなたのおかげで本が買えたよ!ありがとう!」と、

お礼の言葉をいただく時は、とても嬉しい瞬間です。

 

神田神保町のことをもっと好きになりたい方

「ありがとう」と言われる接客マナーを身に付けたい方

「人と話すのは苦手だけど、がんばってみたい!」という方も、

ぜひご参加ください!!

申込は抽選制で、7月5日(火曜日)午後6時まで受付けしています。

 

本と街の案内所で図書館コンシェルジュ一日体験

 

【日 時】 1日目 7月21日(木曜日)午後1時~5時30分

      2日目 7月25日(月)~8月31日(水)までの平日から

      1日を選択、午前11時30分~午後3時30分

      ※「本と街の案内所」お盆の休業期間を除く、1日2名まで

      ※ご希望の日程にそえない場合がございます

【場 所】 1日目 千代田図書館9階=第1研修室

      2日目 「本と街の案内所」(千代田区神田神保町1-7-7)

【定 員】 8名/抽選制

【対 象】 千代田区内に在住または在学の中学1年生~高校3年生

【参加費】 無料

【申 込】 ①~③いずれかの方法でお申し込みください。

      ①電話=03-5211-4289・4290(平日10時~18時)

      ②メール=件名を「コンシェルジュ体験」とし、本文に

      参加者の1.名前 2.学校・学年 3.「千代田区内在住」

      もしくは「千代田区外在住」4.電話番号 5.2日目の

      希望日(第1~第3希望まで)をご記入のうえ

      dokushoshinko★library-chiyoda.jp までお送りください。

      ※メールを送る際、★を@に変えて送信してください

      ※受信確認後にお送りする返信メールをもって受付完了

      ③来館=千代田図書館10階カウンター(平日10時~18時)

      受付期間:7月5日(火曜日)午後6まで

      ※抽選の結果は、当落に関わらず7月7日(木曜日)以降に

      すべての方へお知らせします。

【主 催】 千代田区読書振興センター 

【協 力】 NPO法人連想出版、神田古書店連盟

 

※図書館コンシェルジュは「図書館司書」とは異なります。

※制服の貸与はありません。

※男女問わずご参加いただけます。

 

詳しくは→コチラ

Posted at:16:40

コンシェルジュ通信Vol.13:神保町の商店街「神田すずらん通り」

千代田図書館から15分ほど歩いた所にある本の街・神田神保町。

古書店が並ぶ靖国通りを一本南側に入ると「神田すずらん通り」という

活気あふれる商店街があります。

 

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毎年5月には商店街が主催する「神田すずらんまつり」が開催され

例年たくさんの人で賑わいます。

開催30回目を迎える今年も、様々なジャンルのライブ演奏や

体験イベントなどたくさんの催し物が目白押し!

おいしい出店もあるそうですよ。

「第30回神田すずらんまつり」は5月28日土曜日、

午前11時から午後5時までの間、神田すずらん通りで開催です。

 

 

そんな「神田すずらん通り」が舞台になっている本を見つけました。

1冊目は、架空の新刊書店や古書店、カレー店が登場するミステリ小説。

 

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『すずらん通り ベルサイユ書房』

七尾与史/著

光文社文庫

 

主人公はミステリ作家をめざす青年。

アルバイトをしていた神保町の古書店が閉店してしまい、

すずらん通りの新刊書店「ベルサイユ書房」で

働き始めるところからこのお話は始まります。

副店長が本の宣伝のために書く「ポップ」は、

紙一枚で人を動かす力があるようで・・・。

書店で働く主人公ミステリ作家志望ならではの視点

ストーリーは展開していきます。

 

架空の書店が舞台と言っても

実際に神保町に店舗を構えるお店の名前もところどころ出てきて

臨場感があるのがこの本ならではの読みどころ。

すずらん通りに思いを馳せながら読み進むことができます。

 

 

同じすずらん通りの書店を題材にした本でも

こちらはノンフィクションの本。

かつてすずらん通りに実在した書店の歴史を綴った1冊です。

 

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『書肆アクセスという本屋があった 神保町すずらん通り1976-2007

岡崎武志・柴田信・阿部甲/編 

『書肆アクセスの本』をつくる会

 

「書肆アクセス」は、あまり流通にのらないような

地方や小規模な出版社の本・刊行物を専門に取次をしている

株式会社「地方・小出版流通センター」が運営していた書店でした。

この本は、2007年に閉店するまでの「書肆アクセス」31年の歴史

約80人以上の関係者が綴っています。

 

実店舗は無くなってしまいましたが、

現在でも「書肆アクセス」の心意気を引き継いでいる所があります。

三省堂神保町本店4階にある地方出版・小出版物コーナー

東京堂書店3階にある地方・小出版・リトルプレスのコーナー

どちらの書店もすずらん通りにあります。

 

また株式会社「地方・小出版流通センター」が発行する情報誌『アクセス』は

千代田図書館で閲覧することができます。

(※9階「出版にまつわる本棚」にあり、館内閲覧専用です。)

 

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今回ご紹介した2冊は、フィクション、ノンフィクションという違いはありますが

どちらも「神田すずらん通り」への思いがいっぱい詰まった本

すずらん通りを身近に感じることが出来る2冊です。

風の爽やかな季節、緑も色濃くなってきたすずらん通りを散策してみませんか?

 

 

今回ご紹介した本はすべて千代田区立図書館に所蔵があります。

※『書肆アクセスという本屋があった 神保町すずらん通り1976-2007』

 は千代田図書館では館内閲覧のみ、神田まちかど図書館では貸出可です。

Posted at:15:20

コンシェルジュ通信Vol.12:神保町ツアー「散歩の達人」編、ただいま準備中!

5月28日(土曜日)に予定されている

「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」は、

千代田図書館で開催中の企画展示

「『散歩の達人』とともに振り返る千代田の街の20年」

との連携イベントということで、

私たちコンシェルジュもはりきって準備を進めています!

 

千代田図書館の企画展示担当者から

展示内容についての説明を受けながら、

「当日はどんなスポットを巡るのが良いかしら?」

と一緒に相談できるのも、連携イベントならでは。

 

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「『散歩の達人』にみる千代田の今昔」の神保町のパネルには、

“街を歩く人々の様子も15年前から(いや、もっと前からか)

 あまり変化が見られない気がする神保町“と書いてあり、

「学生時代から変わらない街だと言われる事も多いですよね」

「変わらない部分も多いけれど、実は新しいお店も結構あるかも」

と神保町談義に花が咲きました!

 

「散歩の達人」は今年で創刊20周年

神保町が取り上げられたバックナンバーから

今回のガイドツアーでご紹介できそうな内容を検討していると、

時代ごとの世相が反映された記事が目に入ります。

懐かしさがこみあげてきて、思わず見入ってしまうことも。

 

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今回のツアーは、はじめに千代田図書館10階特設イベントスペースで

「散歩の達人」の編集長武田憲人さんから

雑誌づくりについてのお話を聞いた後、

これまでに「散歩の達人」の誌面で取り上げられた

神保町のおすすめスポットを巡ります。

 

 

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「散歩の達人」武田編集長

 

“ゆっくり歩きながら、

その街の魅力をなるべくありのままに目と身体で感じ取る“

“本当に散歩するように作られている”

という「散歩の達人」の製作秘話が飛び出すかも?

 

ツアーを行う5月28日(土曜日)は

「神田すずらんまつり」も開催されています。

 

第30回 本の街 神田すずらんまつり

【日にち】 5月28日(土曜日)

【時 間】 午前11時~午後5時

【場 所】 神田神保町 すずらん通り商店街

 「散歩の達人」はこちらともタイアップ

パネル展「散歩の達人が伝えてきた神保町」(仮)のほか、

本誌に連載中の「町中華探検隊」スタッフによる

トークショーも開催予定だそうですので、

ガイドツアー終了後はあわせて楽しんでいただけます!

 

今回の「図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー」

のお申し込みは抽選制で、

応募の締め切りは4月28日(木曜日)午後6時です。

みなさまのご応募を心よりお待ちしています!!

 

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー「散歩の達人」編

【日にち】 5月28日(土曜日)

      悪天候の場合は6月4日に延期

【時 間】 午後1時~午後3時30分(12時30分開場)

【集合場所】 千代田図書館10階=特設イベントスペース

【参加費】 無料

【ゲスト】 武田憲人さん(「散歩の達人」編集長)

【定 員】 20名(高校生以上)※抽選制

【申 込】 受付中~4月28日(木曜日)午後6時まで

      お電話または千代田図書館10階カウンターにて

・本イベントは抽選制です。

・申込者全員に当落結果ハガキ発送(5月6日ごろ発送予定)

 をもって抽選結果をお知らせいたします。

参加にあたっての注意事項(PDF:135KB)をお読みいただき、

 ご同意のうえでお申し込みください。

・その他、詳しくは→コチラ

Posted at:14:20

コンシェルジュ通信Vol.11:神保町にも猫ブーム到来!

最近は空前の「猫ブーム」と言われているようです。

千代田区でも2月20日と21日の2日間、区役所1階の区民ホールで

「ちよだ猫まつり2016が開催され、大盛況のうちに終了しました。

神保町にも猫の本をたくさん置いている「にゃんこ堂」という

本屋さんがあり、最近「本と街の案内所」でもよく場所を尋ねられます。

 

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 「にゃんこ堂」は「姉川書店」という本屋さんの一角にありますので、

それを知らない方は、地図で探しても見つからないことがしばしば。

神保町交差点のすぐ近く、地下鉄神保町駅のA4出口のすぐ隣、

手づくりの看板が目印です。

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お店の半分くらいのスペースには猫関連の本やグッズがズラリと並び、

「猫の本ってこんなにあるの!?」と驚かされます。

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なんと、そのセレクト手腕が認められ、

猫の本のブックガイドまで出版されています。

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『猫本専門神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』

神保町にゃんこ堂 アネカワユウコ/著 

宝島社

 

「猫ブーム」に乗って猫に関する本がたくさん出版される中で、

ひと味違った視点の本を見つけました。

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『にゃんハウス。』

伴田良輔/著 

左右社

 

作家、写真家、版画家で“猫家建築家”の伴田良輔さんによる、

段ボールでできた猫の家と20匹の可愛らしい猫の写真集です。

収録されている写真は、

伴田さんが作成した「にゃんハウス」と

ご自身や友人の飼い猫を一緒に撮影したもので、

神保町のスタジオで撮影した写真もあるそうです。

表紙の写真は伴田さんの飼い猫、ミハイル君

最初はモデルにするつもりは無かったそうですが、

試しに撮ってみたらとっても良い顔をしたので、

スタッフみんなで協議の末、表紙に選ばれたのだそうです。

「にゃんハウス」を作るコツ

・他の部品をくっつけず、1つの段ボールだけで作ること。

・色はクレヨンでつけるのがベスト。壁はクレヨンを横にして塗る。

・下絵なしのフリーハンドで作る、などなど…。

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神保町のSPIN GALLERYでは伴田さんと一緒に

「にゃんハウス」を作るワークショップが開催されます。

My猫だけのオリジナル「にゃんハウス」を作ってみませんか?

 

猫の家を作ってみよう!

『にゃんハウス。』著者が教える”猫家建築”ワークショップ」

 

段ボール箱からあっというまに作れるかわいい猫の家。

猫を飼っていなくても、ぬいぐるみハウスやドールハウスになります。

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【日 時】 2016年3月9日(水曜日)午後6時30分~8時

【定 員】 6名様まで

【場 所】 神田神保町1-20 小川ビル2階 SPIN GALLERY

【持ち物】 クレヨンとカッターだけ

      ※段ボール箱(無地)は会場でご用意します

【費 用】 2,000円(段ボール代込み)

【申込み】 こちらの参加申込フォームからお申し込みください。 

【問合せ】 diadia3571★gmail.com (★を@に変えて送信ください)

 

どちらかというと犬派なんだけどな…という方には、

同じく伴田さんが訳したこちらの本がオススメ。

犬を飼ったことがある方なら

「わかる!」という表現がいっぱいの一冊です。

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『ダーシェンカ 愛蔵版』

カレル・チャペック/著 伴田良輔/訳 

青土社

 

今回ご紹介した本はすべて千代田図書館に所蔵があります。

※『猫本専門神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』

 は館内閲覧のみとなります。

 

自宅でペットが飼えない方も、

可愛らしい猫や犬の本で癒されてみてはいかがでしょう?

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.10:春のおさんぽが楽しみになる本

千代田区の絶好のおさんぽスポットのひとつ、皇居東御苑

苑内にはたくさんの植物が育ち、四季折々の美しい自然を感じられます。

このごろは、コンシェルジュブースにも利用者の方より

「早咲きのサクラが咲き始めたよ」

と、春の訪れが感じられる情報が寄せられます。

どんな花が咲いているのでしょうか?

 

千代田図書館から歩くこと約15分。

ウメの名所「梅林坂」では、

色やかたちがさまざまな種類のウメの花が満開です。

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苑内にあるサクラのうち半数以上が植えられている「桜の島」には、

早くも満開の木があります。

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こちらは(上写真)ツバキカンザクラ。

 

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こちらは(上写真)カワヅザクラ。

たくさんの入苑者が花をつけた木々の周りに集まり、

笑顔で見上げています。

 

同じ「桜の島」に植えられているカンヒザクラは、つぼみがふくらんできています。

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これからどんな花を咲かせてくれるのか、待ち遠しいですね。

 

今回は、千代田区立図書館所蔵の本の中から、

春のおさんぽが楽しみになる本を3冊ご紹介します。

 

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『皇居東御苑の草木帖』

木下栄三/著・画

技術評論社

(千代田図書館では館内閲覧専用。

 四番町図書館、日比谷図書文化館、昌平まちかど図書館では貸出可)

 

東御苑で見られる約860~870種類草木などが

繊細なイラストと細かなメモによって紹介されています。

著者は、建築家であり画家。江戸文化歴史検定1級も保持しています。

本書の「はじめに」で、「植物の専門家ではありません」と断っていますが、

ひとつひとつを発見して、調べて、詳細にスケッチしたという情熱に圧倒されます。

サクラだけでも52種類もあり、

花の姿かたちだけでなく、樹皮の色や凹凸の様子まで細かく描かれています。

現在まだつぼみの木が、これからどんな花を咲かせるのか?

ちがいを見比べて予想するのもおもしろいかもしれません。

 

 

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『皇居東御苑の草木図鑑』

近田文弘/解説・写真 菊葉文化協会/ 編

大日本図書

(千代田図書館、四番町図書館、日比谷図書文化館で貸出可)

 

東御苑で育つ草木の写真が400種類以上紹介されています。

東御苑は日本中の公園や緑地の植物を集めた「博物館のような大公園」なので、

全国のさまざまな地域で、同じ植物が見つかるはず。

東京の東御苑と、日本中の身近な自然を比べてみることができます。

 

 

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『散歩で楽しむ花の本 原寸大』

植木裕幸/写真 八木下知子、酒井巧/ 文

山と溪谷社

(千代田図書館、四番町図書館、日比谷図書文化館で貸出可)

 

庭や公園でよく見かける70種類の花の写真が原寸大で紹介されているので、

花びら、茎、葉のかたちや色などの特徴をつかみやすく、

植物について詳しくなくても、この本で見た花をさがしてみたくなるでしょう。

名前の由来や、植物が登場する文学作品などの雑学も豊富に掲載されています。

 

草木が次々に花開く季節を間近に控えたこの時期、

本を読んで植物を知り、春の訪れをさがしに出かけてみませんか?

Posted at:10:00

コンシェルジュ通信Vol.9:戦前の出版事情を知る2冊

かつて神田駿河台に「岡書院」という出版社がありました。

現在の千代田区神田駿河台一丁目、

明治大学の向かい、杏雲堂病院の付近です。

文化人類学関係の出版社で、『南方熊楠全集』や

柳田國男の『雪国の春』を出版したり、

『広辞苑』の前身『辞苑』を企画したりと、

非常に大きな功績を残しました。

その創業者、岡茂雄が書いた本が『本屋風情』です。

 

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『本屋風情』

岡茂雄/著

中央公論社

 

この本は第一回日本ノンフィクション賞を受賞していますが、

それもそのはず、明治から昭和にかけて活躍した著名な学者たちと、

その学者の本を作る出版社との生々しいエピソードが赤裸々に描かれています。

 

本のタイトル「本屋風情」の由来もユニークです。

ある時、岡茂雄が民俗学者の柳田國男の機嫌を損ねたことがあり、

日銀総裁や大蔵大臣をつとめた渋沢敬三がそれをとりなすために、

自宅で食事会を開催してくれたことがあったそうです。

それでも柳田の機嫌は直らず、

「なぜ本屋風情を同席させた」と言われたことから、

「本屋風情」という言葉に愛着をもつようになり、

タイトルにした…と「まえがき」で言っています。

 

それでは岡茂雄と柳田國男は仲が悪かったのかと思いきや、

「柳田邸、朴の木は残った」という一章では、

柳田國男の自宅に招かれたときに、

「朴の木は好きだがみんな枯れてしまい、枯れるのを見るのが嫌だ」

という話をきいた岡茂雄が、

枯れない丈夫な朴の木を選び抜いて、

サプライズでプレゼントしたときの、

柳田國男の戸惑いながらも喜ぶ様子が詳しく描かれています。

岡茂雄が描くエピソードからは、高名な学者たちの

決して象牙の塔の住民ではない、人間らしい部分が垣間見えます。

 

 

その岡茂雄自身もなかなかユニークな人物だったようです。

『本屋風情』の「落第本屋の手記」という章によると、

岡書院では店員も来客も昼食はあんぱんそばに限り、

相手が渋沢敬三でも金田一京助でも

それ以外はいっさい出さぬことにしていた、という徹底ぶり。

 

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『街道をゆく三十六 本所深川散歩神田界隈』

司馬遼太郎/著

朝日新聞社

 

司馬遼太郎の『街道をゆく三十六 本所深川散歩神田界隈』には、

「三人の茂雄」という一章があります。

こちらには岡茂雄の息子から聞いた話として、

「出す本ごとに本を床に叩きつけて、こわれないかテストをしていた」

というエピソードが紹介されています。

岡茂雄は「造本の要諦のひとつは、書物をこわれないようにすることだ」

と言っていたそうで、本の「装幀(そうてい)」の漢字を

装釘」と書くほどのこだわりを見せています。

ちなみに、三人の茂雄というのは岡茂雄と、

出版社の岩波書店創業者の岩波茂雄

古書肆弘文荘の店主の反町茂雄のことです。

 

 

岡書院は大正13年に創業、昭和10年ごろまで続いたようですが、

岡茂雄の残した数々のエピソードは微笑ましいばかりでなく、

当時の出版事情を知る上でも非常に興味深い資料です。

『本屋風情』は既に絶版となっていますが、

千代田図書館に所蔵がありますので、

ご興味がある方はぜひご覧になってみてください。

Posted at:12:00

コンシェルジュ通信Vol.8:ひらめきを生む「HASSO CAFFÈ」

今年5月、神田錦町の「テラススクエア」にオープンした

「HASSO CAFFÈ with PRONTO

広告会社の博報堂が、カフェなどを展開するプロントコーポレーション

コラボレーションした新しいカフェです。

神保町の古書店と連携した展示をしている、と聞いて訪ねてみました。

 

テラススクエアの一部には、かつてこの場所にあった

博報堂旧本館が復元されています。

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厳かな入口からカフェに入ると、真っ白な壁とカラフルな棚が目に飛び込んできます。

「さまざまな刺激が交差し出会うことで発想が生まれる」という考え方のもと、

店内には「さすが博報堂」と思わせる

アイデアをひらめくための3つの発想装置が仕掛けられていました。

 

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3つの発想装置の1つ目が「発想の壁」

「一見すると関連性がないようなモノ・コトも

 俯瞰してみるとモノガタリがみえてくる」

というコンセプトの展示スペースです。

現在は、「熟成本」の展示をしています。

 

「熟成本」とは、展示担当者さんと古書店主さんが造った言葉で、

「時代を超えても変わらない価値があって、

 この時代にこそ手にとってほしい、いま読みごろの古書」

のことだそうです。

棚に並んでいたのは、ぜんぶで30種類の色とりどりのポストカード。

1枚につき1冊の「熟成本」が紹介されています。

神田古書店連盟に加盟している古書店のなかから、ジャンルの異なる10店が、

それぞれ3冊ずつ選んでいるそうです。

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展示されているポストカードには、

生肉やチーズなど熟成すると美味しさが増す食品と、

鉄やガラスなど無機質を掛け合わせた写真、

そして、「熟成本」から抜き出した「発想」をテーマにした一文

デザインされています。

カードの裏面には、「熟成年数」が記されています。

 

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「熟成年数」とは、発行日から2015年現在までの年数のようです。

自分にとって読みごろなのは、熟成何年目の本でしょうか?!

 

店内に目線を移すと、テーブルが、入口から出口まで一連なりに長くつながっています。

3つの発想装置の2つ目、「発想の卓」です。

人から人へと無意識のうちに発想が連鎖するように、デザインされたそうです。

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向かい合っている席は、「知らない人と対面すると緊張しそう」とどきどきしましたが、

実際に座ってみると、そのような心配はありません。

対面の人と会話しやすく、1人でも集中しやすい、

絶妙なテーブルの幅が計算されているそうです。

 

カフェの窓辺には、本が並んでいます。

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この窓は、3つ目の発想装置「発想の窓」

神田古書店連盟が推薦する5つの古書店が、「ひらめきを生む本」をテーマに、

各店の商品である古書のなかからそれぞれ3ずつ紹介しています。

担当の古書店、本は定期的に変更され、現在は2回目の展示とのこと。

 

たとえば、

植物や動物の本を専門とする鳥海書房は、

手で彩色された銅版画の植物画雑誌から一葉を額に入れたものや、

クジラ、イルカと人間の関わりを美しい写真やイラストで紹介している本。

洋書を専門とする小川図書は、

45~76年前のアメリカのグラフ雑誌や、ファッション雑誌

 

展示するための本ということで、

「サイズの大きい本のほうが、目立つのでは?」

「写真やイラストなどで、カラフルな見た目の本が目を惹くのでは?」

など、古書店の方々も、テーマからさまざまに発想して本を選ばれたそうです。

 

窓は、カフェの中と、外界である街をむすぶ役割があるとのことです。

1人で考えたり、仲間と話し合ったら、窓の外を眺めて気分転換。

そんなひとときに、また新しいひらめきが生まれるかもしれません。

 

HASSO CAFFÈを考えた博報堂では、

かつて、朝に社員同士でお茶を飲みながら談笑する習慣があったそうです。

話題はビジネスに限らず、昨日見たテレビのことや

身の回りのできごとなど、他愛もないことでした。

いつのまにか、この習慣はなくなってしまったそうですが、

この時間こそ、「ひらめき」を生む時間だったのかもしれません。

「オフィスを離れて、仲間と話し合ったり、自分の考えと向き合える

 解放感のある空間があったら良いのでは……」

近隣で働く人々が利用しやすいよう、そんな思いもこめられているそうです。

この日も一人でノートパソコンを使用したり、2~3人で話し合う

ビジネスパーソンが多く訪れていました。

 

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カフェのもう一つの出入口は、神田神保町の方角にあります。

HASSO CAFFÈでひらめいたアイデアを携えて、

古書店街に出かけてみるのもよいかもしれません。

HASSO CAFFÈ with PRONTO                  

【所在地】 神田錦町3-22  テラススクエア1F

【営業時間】 平 日:午前7時~午後11時(午後10時半 L.O)

       土日祝:午前10時~午後6時(午後5時半 L.O)

詳しくは→コチラ

Posted at:10:20

コンシェルジュ通信Vol.7:東京名物神田古本まつり 今年もにぎわいました!

 10月23日のブログでもお知らせした

「第56回東京名物神田古本まつり」

10月23日から11月1日に開催されました。

コンシェルジュも期間中は毎日、

神保町にある「本と街の案内所」に出張して、

神保町で本探しをする方々のお手伝いをしたり、

美味しいお店のご紹介や道案内をしていました。

 

コンシェルジュが案内所でご対応する人数は、

通常時は1日あたり平均30名から50名程度なのですが、

神田古本まつり期間中は平日でも90名から200名、

週末は150名から400名の方が訪れ、大にぎわいでした!

 

神田古本まつり期間中には、いつもとはひと味違った質問も

コンシェルジュに寄せられます。

今回、特に印象的だったのは

「岩波ブックセンターの横に出ている古本屋さんのワゴンに、

 狸のはく製みたいなものが置いてあったのですが、

 みんながお賽銭をあげたりしていたのは何ですか?」

というご質問。

岩波ブックセンターの近くの「青空掘り出し市」会場に行ってみると、

狸のはく製をワゴンに置いている古書店さんを見つけました!

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そのお店は「二の橋書店」という町田市にある古書店さんで、

神保町では「古書かんたんむ」が運営している、

「神保町古書モール」にも出店していらっしゃるとのこと。

 

狸のはく製の横には

「幸せ狸の由来 昭和の初め、中津川(丹沢)で捕獲された狸で

 その後死ぬまで大切に飼われました。

 一生を幸せに暮した狸は、

 恩返しに持主を幸せにしたと言われています。

 頭を撫でてご利益を授かってください」

という貼り紙がありました。

 

お店の方に詳しくたずねてみると、

「この狸のはく製は自分が飼っていたものではなく、

 引っ越しをされるというお客様から引き取ったものです。

 毎年、神田古本まつりに連れてきて、

 幸運のおすそ分けをしているんですよ。

 ちなみに、みなさんが置いて行かれたお賽銭は、

 水道橋の三崎神社に奉納しています」

とのことでした。

幸せ狸をワゴンに置くのは毎年の恒例だそうですので、

来年はみなさんも探してみてはいかがでしょうか?

 

「本と街の案内所」では今回の神田古本まつりにあわせて、

お客様のご要望に応じてスタッフがお店をセレクトし、

オリジナルのマップをプリントアウトしてお渡しするという

新しいサービスを開始しました。

(サービス提供:NPO法人連想出版

 

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いずれはお茶の水のワテラスにある「お茶ナビゲート」と同じように、

お客様ご自身でマップを作製できるようなサービスを展開していく予定です。

ますます進化する「本と街の案内所」では

神田古本まつり期間以外も神保町の街案内を行っています。

千代田図書館コンシェルジュも平日の11時30分から15時まで

出張していますので、どうぞお立ち寄りください。

 

「本と街の案内所」

【住所】千代田区神田神保町1丁目7-7

【営業時間】11時30分~18時

【定休日】日曜・祝日

Posted at:13:20

コンシェルジュ通信Vol.6 :神保町ツアーの準備 真っ最中です!

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアーが11月7日に開催されます。

お知らせの記事は→コチラからどうぞ。

私たちは、ただいまその準備の真っ最中。

今回のコンシェルジュ通信は、神保町ツアーの準備の様子をお伝えします。

 

ふだん、コンシェルジュは図書館内で

千代田図書館を知っていただくための「館内ガイドツアー」を行っていますが

すでにご存じのように、神保町ツアーでは

図書館を出て、神保町の街を巡ります

 

今回のテーマは『ふたたび出会うなつかしの漫画』

「ツアーの見どころはどこ?」

「どんなルートがいい?」

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コンシェルジュと読書振興センターのスタッフが、

皆さんに喜んでもらえるツアーにしたい!と、ツアー案を練ります。

 

また、ツアーの中で立ち寄る古書店にも足を運びます。

絶版コミック漫画雑誌などを専門にあつかう、こちらの古書店。

店内には、カラフルな世界が広がっていました。

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天井近くには漫画家のサイン色紙、棚の角には昔懐かしいメンコも。

お店の方にお話をうかがうと

「今日は入口のショーケースにイチオシがあるよ!」

と教えてくれました。

覗いてみると・・・ある有名漫画家さんの直筆原稿が!

ツアー当日はどんなものがショーケースにあるか、今から楽しみですね。

 

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ルートの途中には、夏目漱石の記念碑もあります。

漫画とどのように関わってくるかは、ぜひ当日のお楽しみに!

 

ツアーでは、新旧の漫画にまつわるアレコレを交えながら

神保町ならではの見どころを巡る予定です。

 

今回ツアーの準備をしていて、ふと自分でも昔読んでいた漫画を読みたくなり

久しぶりに、昔大好きだった漫画のページをめくってみました。

すると、不思議なものですね。

いっきに当時の自分の記憶が蘇ってきて、懐かしさでいっぱいに。

 

図書館コンシェルジュと巡る神保町ツアー

タイムカプセルを開けるように、

あの頃のなつかしの漫画に、ふたたび会いに行きませんか?

本日から、お申込みを受け付けています!

詳しくは、→コチラから

Posted at:13:30

コンシェルジュ通信Vol.5:神保町のブックカフェ「チェッコリ」

今回は、今年7月にオープンした韓国専門ブックカフェ「チェッコリ」をご紹介します。

「本と街の案内所」の2軒隣のビルにあるので、

お店への行き方などお問い合わせも多く、ずっと気になっていたお店です。

 

 

 

ビルの3階にたどり着くと、お店のロゴ看板が目にとびこんできます。

入口から客席までのスペースには、月替わりで特集コーナーが設けられていて

つい、足をとめて見入ってしまいそう!

9月は猫の本特集でした♪

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そしてこの日は、ふだん翻訳のお仕事をしている店長の「ふる」さんが

「こんにちは!アニョハセヨ~」と、カウンターから元気に出迎えてくれました。

店長は交代制で、日本在住の韓国の方や、韓国に留学・在住経験がある日本人など、

両国の言葉でコミュニケーションがとれる方がつとめているのだとか。

 

店内は、書棚が客席をぐるりと囲むつくりになっています。

明るくておしゃれな内装は、日本にも留学経験のある韓国のデザイナーが手掛けたもの。

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書棚には、韓国語の原書日本語訳の新刊・古書がそろっています。

歴史、文学、芸術、児童書、料理、語学など、ジャンルも充実していて、

特に料理や語学などの実用書コーナーは人気があるのだそう。

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また、お子様連れの方がじっくり本選びをしていた児童書コーナーには

カラフルで可愛らしい挿し絵の絵本がたくさん!

こうして、棚で気になった本を見つけたら客席でゆっくり読むことができて、

欲しい本はその場で購入できます

お店にない本は韓国から取り寄せてもらうこともできます。

 

そしてなんといっても、本を読みながらいただけるドリンク&スイーツが

ブックカフェの楽しみのひとつ!

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チェッコリでは、コーヒーやアルコール飲料のほか

体にやさしい効果が期待できる3種類の韓国茶が用意されています。

中でも五味子茶(オミヂャチャ)は、飲んだ人の体調によって

甘味・酸味・苦味・辛味・塩味など味わいが変わる不思議なお茶とうかがって

早速チャレンジしてみることに。

クセがなく飲みやすい味で、フルーティな甘酸っぱさを強く感じました。

(老廃物とストレスをため込んでいるらしいです!)

 

お茶といっしょにいただいたパッペギは韓国の伝統菓子のひとつで、小豆を使ったお餅。

甘さひかえめでモチモチの食感、とても食べ応えのある一皿でした。(写真左)

 

 

お茶をいただきながら、本の街・神保町に出店した理由をうかがってみました。

「まずは、神保町が本の街である、ということ。

 そして、本が好きな人の集まる街で、

 韓国の文化に興味のある方から初めて触れるという方まで、

 幅広い層の方に親しんでもらいたいという思いがあったんです」

 

神保町に出店してすぐに、他の書店から案内されたという方もいて、

その情報網の素晴らしさに驚いたそうです。

「仲間の輪に入れていただけたようで、うれしくなりました」

神保町の古書店や新刊書店はお互いを認め合って、助け合っているのですね。

 

さまざまなお客さまが思い思いに過ごす様子を眺めながら、

この空間が、本の街・神保町の雰囲気になじんでいくまで

それほど時間はかからないのだろうなと感じました。

みなさんもぜひ、チェッコリに足をお運びください!

チェッコリ

【所在地】 神田神保町1-7-3 三光堂ビル3階

【営業時間】 火曜日~土曜日:12:00~20:00

【定休日】 日曜日、月曜日

詳しくは→コチラ

Facebookもやってます!

Posted at:13:30

コンシェルジュ通信Vol.4:四番町図書館ラウンジセミナー
「戦争体験者に聞く」レポート

終戦から70年を迎える今年、千代田区立図書館では

戦争を考えるさまざまな展示やイベントが開催されています。

千代田区立四番町図書館のエントランス脇にあるラウンジでは、

8月7日(金曜日)に「戦争体験者に聞く」と題して、

平河町二丁目町会会長の山口光弘さんを語り手、

千代田区文化財事務局の加藤紫識さんを聞き手にお招きした

セミナーが開催されました。

 

山口さんから戦争体験のお話をうかがう前に、

現在、四番町図書館のエントランスホールで開催されている

「戦時下のくらしと生活」展の展示品を加藤さんに解説していただきました。

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今回は、戦時中に千代田区で実際に使われていた道具が展示されています。

戦地におもむく兵隊さんにお守りとして渡した千人針には

「四銭(しせん=死線)を超える」という意味で

五銭玉が縫い付けてあるのがわかります。

虎の絵が描いてあるのは「虎は千里往って千里還る」

ということわざにちなんだとのこと。

千人針は女性1人につき1針ずつ縫ってもらうのですが、

「寅年の女性は自分の年の数だけ縫ってもよい」ということで、

年配の寅年の女性のところには千人針の依頼が多かったそうです。

展示を見ながら戦時下の生活に思いを巡らしたところで、

いよいよ山口さんからお話をうかがいます。

 

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山口光弘さんは昭和7(1932)年、千代田区平河町生まれ。

ひいおばあさんが明治時代に開業してからずっと、

平河町で豆腐屋さんを営んできたというご家庭で育ちました。

山口さんご自身は昭和14(1939)年に永田町小学校に入学、

戦争が激しくなった昭和19(1944)年に集団学童疎開をしました。

疎開先は山梨県の河口湖の近くの村。

富士山の映る河口湖で女子児童が洗濯をしている写真など、

当時の様子がよくわかる写真を見ながらお話をうかがいました。

お母さんに会いたくてトイレや布団のなかで泣いたこと。

主食がトウモロコシばかりでお腹が減ったこと。

「我が人生に食い物なし」と冗談を言ったら先生に叱られたそうです。

 

昭和20(1945)年の2月、6年生だった山口さんは中学校受験のため、

山梨県から千代田区へ戻りました。

そして5月24日の夜中から25日の朝にかけての空襲で、

山口さんの自宅があった平河町や麹町周辺も燃えてしまいました。

山口さんはお父さんと神田方面へ逃げたそうです。

自宅に戻ったら焼野原で、近所の人としばらくは防空壕で生活し、

その後、焼けトタンを拾ってきてバラックを建てて暮らしたそうです。

食べ物がないので国会前庭を畑にして、カボチャを作って食べたとか。

まもなく8月15日に終戦をむかえましたが、

食料は配給制が続き、戦争が終わったことを実感したのは、

GHQの宿舎が出来たのを見た時だったそうです。

 

質問コーナーでは参加者からさまざまな質問が寄せられました。

「麹町が空襲にあったとき、音は聞こえましたか?」

という質問に対する山口さんの

「落とされたのは焼夷弾だったので爆弾のような音はしませんでしたが、

 シュルシュルという音は聞こえました。」

というお話は、体験者にしかわからない実感がこもっていました。

 

夏休み中に開催されたセミナーということで、

参加者には小学生から大学生まで若い世代の方が多く、

親子で参加された方も目立ちました。

参加者のみなさんからは

「学校の授業で勉強した時には知らなかったことが聞けました」

「体験者ということで、その時の気持ちが聞けたのが良かったです」

「山口さんが小学生だった頃の体験をお話していただいたので、

 小学生の娘にもわかりやすかったと思います」

などの感想をいただきました。

 

終戦から70年が経ち、戦争体験者も高齢化がすすんで、

今回のように直接お話をおうかがいすることは、難しくなってきています。

山口さん、加藤さん、貴重なお話をありがとうございました!

 

今回のセミナーが企画されたのは、

千代田区教育委員会・千代田区立四番町歴史民俗資料館(当時)が

平成21年から平成22年にかけて行った区内生活史調査がきっかけです。

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『千代田の記憶―区内生活史調査報告書―』(千代田区教育委員会)

山口さんの体験談はこちらの報告書にも掲載されていますので、

ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。

 

四番町図書館千代田図書館では現在、戦争に関する展示を開催しています。

この夏、戦争について改めて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?

 

四番町図書館 文化財事務室連携展示

「むかしの道具展② 戦時下のくらしと生活」

【期間】8月6日(木曜日)~9月5日(土曜日)

【場所】四番町図書館=ラウンジ前ホール

千代田図書館&勉誠出版連携ミニ展示

「写真で知る東京空襲―『決定版東京空襲写真集』より千代田区を中心に―」

【期間】7月27日(月曜日)~8月31日(月曜日)

【場所】千代田図書館9階=調査研究ゾーン壁面

 

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勉誠出版『決定版東京空襲写真集』の詳細はコチラもご覧ください。

Posted at:10:50

コンシェルジュ通信Vol.3:東神田のブックカフェ「イズマイ」取材レポート

さて、今回はコンシェルジュ通信第3弾。

東神田にあるブックカフェ「イズマイ」をご紹介します。

 

「イズマイ」は東神田にある、パイコーヒーが人気のブックカフェです。

2013年の春にオープンし、今年で3年目のまだ新しいお店。

 

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店内に入るとさっそく本がお出迎えしてくれます。

 

店内は木で作られた本棚や家具に囲まれた空間で、

本を読みながらのんびりと時間を過ごすことができそうです。

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お店の看板メニューのひとつはミートパイ

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KIHACHIの百瀬壽郎(ももせとしろう)さん考案のパイ。

外側のパイはさくっとそしてふわっとしていて、

中のお肉のシンプルな味付けとマッチして、

ペロリと食べられてしまいます。

 

「食事は落ち着いてゆっくりと食べて欲しいから、

本を読む時間に小腹がすいた時には片手で気軽に食べられるパイを提案したい」

そこには、東神田に姉妹店「フクモリ」という定食屋も営む会社ならではの

心意気が感じられました。

 

夏のおすすめ期間限定メニュー「珈琲かき氷」だそうです。

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コーヒーのシロップをかけたかき氷ではなく、

コーヒーそのものを凍らせた氷から作っているので、

味が薄まらずに最後まで続くとのこと。

暑い夏のぜいたくなおやつにぴったりですね。

 

イズマイで販売されている本は、

book truckという移動販売型書店を営む三田修平さんが監修しています。

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販売しているのは、例えば料理の本

良質な本がたくさん並んでいます。

 

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また月に2~3回店内で行われている様々なイベントに関連した本

多肉植物や苔、靴磨きなどの生活や文化に密着したテーマが多いようです。

 

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また新刊書籍はもちろん、どこかを旅して渡ってきた古書も並んでいます。

 

三田さんの選書は「イズマイ」にピタリと合致していて、

本がお店を説明してくれているかのようでした。

 

つい気になって、「本、売れてますか?」とうかがってみると

「時折『店内を撮影に使わせてほしい』という依頼があるのですが、

不思議なことにその撮影の方々が本を買ってくださることも多いんですよ」

というお話をしてくださいました。

そのお店自体を「イイ!」と思った方々に

きちんとひびく本が選書されているというのは素敵なことです。

 

東神田という街と、木に囲まれたぬくもりある空間、

気持ち良く組み込まれた本棚と本たち、

工夫を凝らした食べ物・飲み物

そのすべてがみごとに調和して重なり合い、

イズマイという空間をより深みのある場所に作り上げているのだなと思いました。

それが周辺で働く・住むお客さんたちに受け入れられ、

愛されている理由なのでしょう。

 

このようなお店を見ると、千代田区神田は、

本が息づく素敵な仕事ができる場所なんだなと改めて感じます。

みなさま、ぜひイズマイさんに足を運んでみてください。

 

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イズマイ

【所在地】 東神田1-14-2 パレットビル1F

【営業時間】 月曜日~土曜日:午前10時~午後9時

(Food L.O 午後8時/ Drink L.O 午後8時30分)

 日曜日:午前10時~午後7時

(Food L.O 午後6時/ Drink L.O 午後6時30分)

【定休日】 不定休

詳しくは→コチラ

 

イベント情報:土鍋お料理教室「イズマイ食堂」

【場所】イズマイ

【日時】8月26日(土曜日)、27日(日曜日)

    午後7時~午後9時

【参加料金】4,000円

申し込み方法など詳細は→コチラ

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Posted at:10:40

コンシェルジュ通信Vol.2:お客様になって街歩き見学会を体験してきました!

 

千代田図書館コンシェルジュは、館内の総合案内や館内ガイドツアーのほかに

千代田区内の文化施設やイベント、店舗情報などのご案内も行っています。

日ごろから区内の情報収集につとめ、時には案内される側に立って

お客様目線から学ぶための研修を行っています。

 

今回は、6月1日月曜日に開催された

「東京国際フォーラム・日生劇場を訪ねて」街歩き見学会に

コンシェルジュ2人が参加したときの様子をご紹介します!

 

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見学会は東京国際フォーラムのガラス棟地下1階からスタート。

案内してくださったのは、NPO法人建築から社会に貢献する会の方々です。

近隣にお勤めの方や、建築関係のお仕事の方など20名程が参加していました。

東京国際フォーラムはガラス張りの外観が素敵な建物ですが

中に入って見上げると、吹き抜けの大空間と天井の鉄骨の迫力に圧倒されます。

 

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「天井までの高さはおよそ60m、長さは200mあります。

建物は、そばを通る線路のカーブにあわせて、船の形をしているんですよ」

との解説を聞いて、より一層、建物の大きさとユニークさを実感しました。

 

東京国際フォーラムは、旧東京都庁舎が新宿に移転した跡地に

旧都庁に替わる新たな東京のシンボルとして、1997年にオープンした大型文化施設です。

この土地や建物の歴史は、ガラス棟のスロープの写真パネルで見ることができます。

 

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また正面入り口には、江戸城を築いた太田道灌(おおたどうかん)の像(写真左)や

旧都庁の跡地であることを示す東京府庁舎跡石碑(写真右)など

東京都の歴史が感じられるスポットがあることを、今回初めて知りました!

みなさんはご存じでしたか?

 

このあとは大手町のオフィス街を徒歩で移動し、日比谷にある日生劇場へと向かいます。

 

1963年に開館した日生劇場は、当時の日本生命社長・弘世現(ひろせげん)氏の

「子どものために本物の空間を」という思いが込められた青少年のための劇場です。

開館から50年以上を経ても雰囲気が変わらないように、当時のスタイルを保ち、

補修して使い続けている設備が多いのだとか。

利用者が多少なりとも不便を感じそうなことは、

スタッフ同士で連携をとり、すべてマンパワーで対応するのだそうです。

お客様に満足していただくことを第一に考えて動く、というおもてなしの姿勢に

あらためて気が引き締まる思いがしました!

 

劇場の中には、非日常の空間が広がっていました。

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ガラスタイルの装飾や、天井にちりばめられた2万枚のアコヤ貝がキラキラ輝きます。

壁や天井は見た目が美しいだけでなく、うねうねとした曲面になっていて

これが素晴らしい音響効果を生むのだそうです。

じっと眺めていると、生き物のお腹の中にいるような不思議な気分に。

解説によると、舞台の上から劇場全体を見渡すことができる役者さんは、

『大きな存在に抱かれているような』気持ちになるのだそうです。

 

このほか日生劇場では、廊下の隅々から階段の裏側、お手洗いに至るまで

職人のこだわりが詰まった空間づくりを見せていただき、見学会は終了。

 

特色のちがう2つの建物を見学し、それぞれの果たす役割を知り

千代田区内の施設の歴史や魅力に触れることができました。

また、大人数のお客様に気を配りながらの移動と

全員に伝えるご案内のむずかしさを実感し、多くの学びを得ることができました。

これからのご案内にしっかりと活かしていきたいと思います。

 

図書館へお越しの際は、ぜひコンシェルジュブースへお立ち寄りください。

千代田区の魅力の数々をお伝えできるよう、日々情報収集してお待ちしています!

 

NPO法人建築から社会に貢献する会

公式サイトはコチラ

Posted at:17:00

コンシェルジュ通信Vol.1:コンシェルジュ亀山おすすめの1冊

 

今月から毎月「コンシェルジュ通信」として、

千代田図書館コンシェルジュの視点から本に関する話題を

お届けしてまいります。

今回はコンシェルジュ亀山から、

2015年4月に刊行されたばかりの1冊を紹介します。

 

 

千代田区ゆかりの文学者、泉鏡花。

2013年には生誕140周年ということで、

その作品を美しい絵本にした『絵本化鳥』が発行され、

千代田図書館でも原画展サイン会&親子イベント

開催されたのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

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あれから2年、『絵本化鳥』の挿絵を手掛けた

イラストレーターの中川学さんによる、

泉鏡花作品の絵草子『朱日記』が刊行されました。

 

『絵本化鳥』は小学生以下のお子さまでも読めるように

鏡花の原文を易しく編集した「絵本」でしたが、

今回の『朱日記』は鏡花の原文そのまま、

中高生~大人向けの「絵草子」です。

 

主人公は、とある小学校の教頭補である雑所(ざっしょ)先生。

五月半ばにもなるのに肌寒い、

風の強い日の昼前から物語は始まります。

 

雑所先生はその前日、

山のなかで赤合羽を着た不気味な坊主に出会い、

その坊主から「城下を焼きに参るのじゃ。」

と告げられたことを気にしています。

 

物語が進むにつれて、不穏な予兆は少しずつ積み重なり、

ついに街は大火災に襲われてしまうのですが、

どうやらその原因はこの世ならぬモノたちの、

恋愛のもつれのようで…。

 

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 『朱日記』(泉鏡花/文 中川学/画 国書刊行会)

 

今回、中川さんの描く『朱日記』の世界は、

モノクロームが基調の画面に「朱色」が効果に使われていて、

すこしずつ高まる火災の予兆が見事に表現されています。

カバーの下には物語のキーワードになるぐみの実

イラストが描かれている、という凝った装丁(写真右)。

 

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本の見返しやヘドバン(中身の背の上下に貼りつける飾り布)も

目のさめるような朱色(写真左)。

扉は日記帳に赤い炎が重なるような凝った演出で(写真右)、

図書館で借りて読むだけではなく、

自分の手元にも置いておきたくなる1冊です。

 

図書館で借りた本を自分でも購入したいと思った時は、

千代田図書館コンシェルジュの「書籍購入サポートサービス」

をご利用ください。

千代田図書館近隣の書店へ在庫確認や取り置きの依頼を行います。

 

『朱日記』発売記念オリジナルアニメーション公開中!

『絵本化鳥』の原画展の際に館内で放映していたもの

と同じスタッフによるオリジナルアニメーションが

コチラから公開されています。

Posted at:15:30